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Eos5D写真三昧 格安の海外旅行記と国内旅行のすすめ

海外旅行の情報を旅行記として綴った記録。EOS5Dとiphoneで撮った写真をあげております。

2:空港到着

2010年08月31日 21時32分22秒 | 中国旅行記2010年8月
iphone4

日本を19時に出発、北京に22時半に到着した。
機内で中国在住の日本人と隣の席になった私は、中国の物価や事情についての僅かながらの情報を交換した。それによると食料は日本の1/10。宿泊施設は日本の1/4。最新精密機器(パソコン)などの値段は日本と同じという事だった。なお、空港から市内へのタクシーの値段は70元くらいという話も聴いた。この時点では、この情報は大したものではないと思っていたが、後に大切な情報であると思い知る事になる。

さて北京空港には二つのターミナルがある。第二、第三ターミナルである。第三ターミナルは北京オリンピックの開催に伴って新設された空港で、かなり大きい。が、成田~北京の飛行機は第二ターミナルに到着した。
空港から市内へは、エアポートエクスプレスが出ており約30分ほどで市内に着く。写真は、そのエアポートエクスプレスがでている駅のホームである。



切符の値段は確か25元。一元の値段は2010年8月現在においては、約12.6円である。計算が面倒くさいので、13円で統一してしまおう。25元=325円。地下鉄の切符は上の写真のようにカード状のものになっている。出発駅の改札口ではsuicaのように、改札口についているセンサーにカードを読み込ませて入場する。到着駅の改札口では、自動改札機の切符と同じく、回収されて改札口が開く仕組みになっている。
さて、エアポートエクスプレスの終点は、東直門という駅である。



図の薄い赤丸の箇所が東直門駅である。ここで時刻は23時30分を過ぎ、市内の地下鉄は終電も終わってしまった。つまり、ここから先は地下鉄という移動手段は翌日まで使えなくなった。バスにしても深夜を走っているものはない。この時間に移動できる乗り物についてはタクシーしかないのである。さて、最終目的地は薄い青丸の箇所である。ここは地下鉄のマップには駅名が記されていないが北京西駅である。さて、東直門の地下鉄の出口を下りると、そこには早速深夜のタクシーが三台止まっている。早速値段交渉が始まることになるが、タクシーのオヤジの先制パンチはすごかった。曰く「280元」であると。成田~北京間の飛行機の中で、現地在住の日本人が「空港から市内へはタクシーで約70元」という言葉が記憶に残っている私としては、いくらなんでもあんまりの値段である。人をボルのもたいがいにしてくれ、と言わんばかりの値段である。
そこで筆談を始める。用意していたノートにボールペンで「30元」と書いて渡すと、相手は呆れた反応を示した。今は夜で深夜料金なんだ、と言っているようだったが、20キロに280元(3600円)も要求するのは、法外を越してもはや強盗というべきである。余りにも舐めているので、ぶっきらぼうに一言「グッバイ」といって立ち去った。こんなのを相手になどしていられない。交渉以前の問題である。案の定、相手のオヤジは追っかけてきて値下げの話をしてきた。250元!200元!180元!160元!というように…。250元~160元になるまで、ものの30秒もかからなかった。そりゃそうだ。相場は70元以下なんだから。
だが、ここからの交渉は私の弱みとの戦いである。つまり、現在の時刻は午後23時。バスはない。電車もない。この先タクシーが捕まるかどうかも分からない。だが160元程度で踵を返して交渉にテーブルに着けば、絶対に最終値は100元以上になる。声がかからなければ私の負けである。躊躇して足の歩みを止めてはならない。少しでも逡巡したようなそぶりを見せれば、たちまちこちらの考える妥協の予算が相手にバレるからである。だが、声がかからなければその交渉は160元で終わる。以上のような考えを、私は脳内で2秒間で考えた。そして、躊躇することなく立ち去ったのである。結果.......声はかかってこなかった。「くそっ」という気持ちが心を駆け巡る。初めて来た異国の地、それも初日から、このような出来事が起きたわけだ。厳しいな中国、とこの時は思った。さて、北京西にどうやっていこうか?と考える。とりあえずプランもないので、西に向かって歩き始める。北京西は20キロ以上も先にあるので、歩いているだけでは日が昇ってしまう。そんなこんなで町を歩いていると、所々でタクシーが走っているのが見える。ちょうどその時、目の前10メートル程先に、タクシーが停車し、中国人と思しき乗客が降りたところだった。中国人が利用するタクシーなので安いだろうと私は思い、すぐさまそのタクシードライバーと交渉する。値段は60元であった。先ほどの1/4以下の値段である。かくして、24時ごろにはタクシーを確保し、北京西駅のホテルに転がり込んだ。ホテル代は一泊約360元(4680円)。時刻は1時をまわろうとしていた。

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6 コメント

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Unknown (katsu)
2010-09-01 21:36:16
いきなりハラハラですねぇ~。70元と言う情報が無ければボラれる所でしたね。良かった良かった。
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Katsuさんありがとうございます (上総国主大納言)
2010-09-02 01:13:55
本当、油断も隙もありません。
やってくれます中国人。
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Unknown (くろ)
2010-09-02 23:53:33
かなりの行き当たりばったり、ですね。
私の場合は上海でしたが、タクシー会社の優良可情報を調べていきました。でもまあ最終的には個人対個人であり、声のでかさや目力やら動物的本能が必要だったりしますね(笑)
私が驚いたのは、地下鉄の切符自販機が新札を受け付けてくれなかったことです。くしゃくしゃにすると受け付けてくれる。「なんじゃこりゃ」ですわ。
きつい洗礼でしたね。この先、どないなりますことやら(笑)
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くろさん、ありがとうございます (上総国主大納言)
2010-09-03 16:24:04
私の旅行の行き当たりばったりなのは、ここに限った事ではなく毎回なのですが、今回は結構それがキツかったです。
おぉ~くろさんは上海に行った事があるんですか。地下鉄の自動改札でお札を受けつけないという事情は、私も同じような経験をしましたから分かります。その辺りの事情も機会があれば書いていこうと思います。
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Unknown (seabasscolon)
2010-09-03 18:59:15
もし、中国へ行くことがあったら、上総国主大納言さんのブログを再読してから行こうと思います。(笑)
中国に限らず、外国へ行く時はそれなりに用心しなければいけませんね。
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seabasscolonさん、ありがとうございます (上総国主大納言 改 大納言)
2010-09-04 18:24:41
長いので大納言にしました。
それはなによりの褒め言葉です。ありがとうございます。用心はその通りですね。特に後進国にいく場合はなおさらです。
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