Ri7beatのブログ・MHF狩猟生活Z!

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とあるハンターの独演劇(モノローグ)

2014年01月28日 21時34分05秒 | MHF日記



それじゃねーんだよ!
男はTVに映るゲーム画面に向かってひとり毒づいた。
かれこれ何日も同じモンスターを狩り続け、ある素材を追い求めてきたが、やっと出た希少素材の名称を見た途端、
落胆と共に小言を呟いたのだった。

男の職業は”ハンター”。
といっても現実にある狩猟免許所持者などではなく、ネット上に展開される多人数参加型ゲームの世界での話だ。
本人は”リアル”ではしがない会社員でしかない。

社会に出るということは義務と責任を背負わされるということ。
それを背負うことで”社会的立場”という安寧が約束され、ようやく現実で”生きる”ことが出来る。
しかしそれはまた、本来は自由な存在ではあるが社会性も合わせもつ矛盾した人間の性ゆえか、大きなストレスともなり、
人はそのストレスを様々な方法で発散する。
スポーツなどの趣味や酒やタバコ、ギャンブル、異性といった快楽など・・・その発散方法は様々。
男の場合、その発散方法が”ハンター”だったというだけの、どこにでもいるような男である。






男はそのモンスターの狩りを苦手としていた。
そのゲームではわりと初期に実装されたそのモンスターの特徴は”突進”。
男が得意とする(少なくともそう思っている)武器種の特色はリーチのある突きと大きな盾による鉄壁のガード。
ただその分、機動力の面では他武器種よりも劣るため、エリアの端から端まで走らされるような、
激しい動きをするモンスターは基本的には不得手とされていた。
しかし、ガード時に反撃を加えることが出来る新しいスキルが実装されたお陰で比較的対処が容易くなり、
今では最初に遭遇したエリアから逃げられないうちにどうにか討伐に成功するようになるまで、
そのモンスターの狩りに慣れてきていた。

しかし素材は出ない。
こればかりは本人の”運(リアルラック)”としかいいようがなかった。
この素材の入手には逃げ道がない訳ではない。
だが男はその方法を良しとしなかった。妙なところで貧乏性なところがあった。
「こいつに効く氷属性の強いランスが欲しいな・・・」
とにかく回数をこなす。今はそれしかない。
そのためには、現状の武器よりも強い武器、有効な武器を使うのが手っ取り早い。






奏属性。
男はその複合属性に目を付けた。
水と氷の属性を合わせもつ複合属性であり、どちらの属性も100%の威力を持つ。
水属性としても、氷属性としても十分に機能する複合属性である。
ただ、その属性が付属する武器は、今のところ歌姫コンテンツで入手可能な武器シリーズのみだった。
そして男は以前、この歌姫コンテンツでその属性の武器を入手していたのだが、生産する際に選んでいたのは打撃武器”ハンマー”だった。
ハンマーじゃツライしなぁ・・・
そのモンスター狩りに慣れた今ならハンマーでも狩れないことはない。
だが男は最近になって秘伝防具なる廃コンテンツに手を出しつつあり、特異個体狩りはなるべくランスで狩りたかった。
それにランスとハンマーとでは、そのモンスター狩りにはランスの方がまだ対処し易いと感じてもいた。
幸いというか、歌姫コンテンツには最近になって新しい章が追加され、奏属性武器の再入手が可能となっていた。
だから男は歌姫コンテンツの新しい追加章を進めることにした。
タイゾウ両手に花じゃね?w
などと暢気な感想を呟きながら。






歌姫コンテンツを進めるにはファルノック狩猟が必要になり、さっそく狩りへ。
かつて、G級に上がってすぐの頃はかなり苦戦したモンスターだったが、今では5分も掛からず狩れる相手となっていた。
火力インフレがすごいよなぁ・・・
単純に狩り慣れた、相手の動きが分かるというのもあるが、それ以上に使っている武器の火力が
G級上がってすぐの頃の武器と比べて段違いなのだ、早く狩れて当たり前。

G級には”星ランク”と呼ばれるクエストごとの難易度があり、かつてのG級初期GR仕様の名残りなのだが、
その難易度設定がある分、そこに登場するモンスターの強さ、そのモンスターで作れる武器や防具の性能もある程度、
ランクによる縛りが生まれてしまう。
星7ランクのモンスターも狩猟出来るようになり、それら高ランクの武器や防具に身を包む男にしてみれば
下のランク帯のモンスターはもう、あまり狩る必要のない相手となってしまっていた。
そのことに一抹の寂しさ、みたいなものを感じつつ、男は歌姫コンテンツを進める。






ナタ姉は相変わらずの高飛車ムチャ振りだった。
だがそこがいい・・・
タイゾウが羨ましいとすら男は思った。
世間的にはオバハンだのBBAだの散々な言われようだが、そのことについては男も同意ではあるが、むしろ”それがいい”とすら思っていた。
パンツがちらちら見えるくらいの短いスカートを年甲斐もなく装備する弓のレジェンドラスタ。
歌姫コンテンツでその魅力を余すことなく発揮するナターシャことナタ姉。
そんなナタ姉に踏まれたい、とすら思った瞬間だった。
でもタゲ取ってモンス走らせるから契約しないけどw






そうこうしているうちにシクレタイムに突入、歌姫コンテンツは明日以降におあずけとなってしまった。
猟団への入魂数はかつてない数字になっていたが、まだまだカンストには遠く、シクレが来たからには頑張って入魂しなくてはならない。
ねむい・・・
特異個体クエ設定不可の下位猟団クエストは酷く退屈だが、高速では回せるので入魂はまずまず稼げる。
だがとにかく眠くなる。
まあこれは、どのシクレでも当てはまることではあるが・・・
あと30分か・・・ふぁ・・・
欠伸を噛み殺しつつ、TV画面を見つめる男。
一緒にシクレを回している団仲間がなにやら生肉設置したり肉焼いたりして遊んでいる。
退屈なクエをちょっとでも面白くしようということだろうが、おそらくは団仲間の寝落ちを危惧してのことだろう。
少しはチャットでもしながらやらないと、何時の間にか無言となり、黙々とコントローラを操作するだけの作業と化す。
シクレは今のこのゲームの現状を凝縮したものとも言えるかもしれない。
それでも男は架空の世界の中、狩りを続ける。
なぜなら、男は”ハンター”なのだから。

<終>



(えと・・・つまりは今回もブログ穴埋め・・・?)

(YES!YES!YES!YES!)