三億円事件犯人に至る道

三億円事件について考察いたします。

三億円事件犯人、府中警察署の抱いた爆発のイメージ(12)

2017-05-31 03:29:20 | 日記
たしかに、理にはかなっているかもしれない。
しかし、時限爆弾に、そのような、特殊な、効果を期待するものだろうか。そもそも、町全体を火の海にするといったことは、非現実的でしかあり得ない。
あるいは、三億円事件犯人にとって、市販の花火しか入手できず、そのような時限爆弾しか、思い付かなかったとしよう。
それは、三億円事件犯人の事情であり、仕方のないことではある。
だが、その脅迫を受けた、府中警察署、見事に、真に受けたのである。
理屈で、そうであっても、現実的でも、具体的でもない。にもかかわらず、そのような「時限爆弾」を、真に受けたのだ。
なぜだろうか。
現実的ではないとしても、まさに、体験したことであれば、当事者なら、有無を言わさず、それは、現実的であるはず。
つまり、三億円事件犯人、府中警察署、ともに、爆発と火災、「爆燃」を、体験していると思える。
だからこそ、三億円事件犯人が、「爆燃」を伴う、時限爆弾を、脅迫に使ったとき、府中警察署は、それを、真に受けたのだ。
その体験とは、1956年12月29日、さらに、1958年7月30日に発生した、小勝花火工場爆発事故である。
現場は、府中市、中央高速の北側、品川道の南側、いまのコープ野村武蔵野台集合住宅のあるあたり。
三億円事件、10年前のことだ。
(2013年9月記)
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