三億円事件犯人に至る道

三億円事件について考察いたします。

第二回 多磨駐在所脅迫事件の脅迫状について(8)

2016-10-10 05:10:36 | 日記
ということで、放火、となるわけだが、とくに、予告しての放火を強調している。
予告したうえで、火事が起これば、驚くし、さらに、恐怖のどん底に、落ちてしまう、ということだ。
本当にそうだろうか。
あらかじめ、予告してあるので、時限発火装置で火事が起こっても、すぐに、消し止められるし、最初から、避難することも、できるように思える。
そもそも、不意打ちだからこそ、驚くし、恐怖のどん底に、落ちてしまうのではないだろうか。
あるいは、ひょっとすると、警戒にあたっている、公安や消防署は、驚くかもしれない。
対象が、公安、消防署であれば、「果し状」と書いてあることも、わかるように思える。
とすると、「勝ってみせる」、というのは、公安、消防署に対して、ということになる。
それで、恐怖のどん底に落ちるわけだが、公安、消防署ではなく、こちらは、一般市民だろう。
どうしてそうなるのか、というと、予告していたにも関わらず、火事が起これば、公安、消防署が、機能していない、という事実を突きつけられるからだ。
直接、火事が起きたから、「恐怖のどん底」に落ちるのではなく、治安が崩壊するから、「恐怖のどん底」に落ちるのである。
幸いなことに、実際、火事は起きなかったわけだが。
(2013年7月記)

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