@telier OWLのブログ(アトリエ アウルのぶろぐ)

くつと修理とその周辺…日々の記録です。

GUCCI、根革交換と内張り交換

2021-05-13 15:02:46 | 過去のブログ2021年10月まで


根革は傷みやすいパーツです。
時には重量オーバーの荷物の負荷をひたすら耐え続けるすごいやつです。
根革交換2ヶ所、
そして内張り合成素材の劣化のための内張り交換です。


↓修理前





根革の片側はおそらくお客様自身で補修されたのでしょう。瞬間接着剤が使われていました。
瞬間接着剤はつけた部分が硬化してしまい最悪修理不可の状態にもなります。
瞬間接着剤で硬化した革やその他素材は
バッキバキに固まり、無理に剥がそうとすると割れたりします。

今回のバッグにも古い根革がGUCCIの塩ビレザーに固着しており、慎重に除去させて頂きました。
瞬間接着剤跡を隠すため、根革は本来より大きめで交換しています。



↓修理後










ドクターマーチン、サッチェルバッグのリメイク

2021-05-11 14:00:49 | 過去のブログ2021年10月まで
開閉の度にベルトバックルの取り外し…しっかり閉まるのはよいけれど
面倒ではあるかも…ちなみに私はこのタイプのバッグを持っていたときはしょっちゅう開きっぱなしになりがちでした。

今回のご依頼はバックルをマグネット開閉仕様へのリメイクです。
お客様がこういうふうにしてほしいとお写真を送ってくださったので要望を理解しやすかったです。

↓修理前
ガッチリした硬い革なので、ベルト取り外しもやりにくいです。ベルトも消耗します。
バックルはいったん取り外し、再利用。
取り外したあとの革をカットして縫い直します。
マグネット凹側を新規に取り付けます。
バックルにマグネット凸側を根革作成しベルト側に取り付けます。







本来ないものを新規に取り付けるというのは、とても緊張します。

どこをどのくらいほどいてどう縫うかとか、縫い直しの跡も違和感ないようにしたいとか、考えながらやっています。

手術です。




↓修理後








Daniel&Bob バッグ修理 持ち手交換・穴埋め・内張り交換

2021-04-30 05:34:13 | 過去のブログ2021年10月まで

①長いほうの持ち手2本が傷んでいるので交換です。
②サイドに1ヵ所穴があいていますので穴埋め(あて革)修理です。
③内張り布が破れていますので内張り交換です。
④色補修もしました。

↓修理前



資材はなるべく似たものお探ししていますが、まったく同じものはないのです。
革の色や質感
内張り布
違和感ないもので取り付けたいのですが
資材探しはなかなか難しいです。



↓修理後