リベラルな校風
カリフォルニア大学は、100のキャンパスを持っているアメリカ西海岸の州立大学です。
その中で、最も歴史が古いのがカリフォルニア大学バークレー校で、UCバークレーともいわれます。
バークレー校はリベラルの気風でも有名です。
その他に、カリフォルニア大学にはUCLAといわれるカリフォルニア校、海洋学と軍事ハイテク研究や環太平洋国家研究で有名なUCサンディエゴ校、「青色ダイオード訴訟」で有名になった中村修二教授が所属するUCサンタバーバラ校などがあります。
UCバークレーでの日本研究は、1958年、日本研究センターの設立によって始まっています。これは同大学の東アジア研究所の一組織で、所長は、歴史学のアンドリュー・バーシェイ教授です。
バーシェイ教授は、『南原繁(なんばらしげる)と長谷川如是閑(はせがわにょぜかん)』(1955年)の著者であり、丸山真男(まるやままさお)研究もてがけています。
政治分野では、T・J・ペンペル(バークレー校東アジア研究所所長)、ロバート・スカラピーノ名誉教授がいます。
若手では安全保障と経済規制改革が専門の「第五世代」のスティーブ・ヴォーゲルが所属しています。 経済分野では、日本企業の系列構造についての詳細な研究がめにとまります。
このうちなどのグローバリズムによる影響について論じています。
しかし何といっても、UCバークレー校のに日本研究者といえば、やはりチャルマーズ・ジョンソン(日本政策研究所所長)の名前を外すわけにはありません。その著作で、一連のアメリカ帝国の内幕を徹底的に暴いたジョンソンは日本研究者の一人です。