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トランプ氏の楽曲使用、米地裁差し止め 相次ぐ停止要求

2024-09-04 17:42:37 | 米大統領選2024


共和党全国大会に出演したロック歌手キッド・ロックさん=AP

 

 

【ワシントン=芦塚智子】
米南部ジョージア州の連邦地裁は3日、11月の大統領選で返り咲きを目指す共和党のトランプ前大統領陣営によるR&Bのヒット曲「ホールド・オン、アイム・カミング」の使用を差し止める命令を出した。

トランプ氏は多くのミュージシャンから楽曲の使用停止を要求されている。

 

同曲を共同作曲したミュージシャン、故アイザック・ヘイズ氏の遺産管理団体が無断使用として訴えていた。

ヘイズ氏側は訴状で、トランプ陣営が2020年の大統領選から選挙集会などで同曲を違法に使用し、24年8月の集会でも演奏したと指摘した。米メディアによると、トランプ氏側の弁護士は同曲の使用停止に同意した。

 

トランプ陣営の楽曲使用を巡っては、人気歌手セリーヌ・ディオンさんが8月、X(旧ツイッター)で映画「タイタニック」の主題歌「マイ・ハート・ウィル・ゴー・オン」を選挙集会で無許可使用されたと抗議した。

米メディアによると、人気ロックバンドのフー・ファイターズは8月、トランプ氏の楽曲使用に反発して同氏からの印税収入を民主党候補のハリス副大統領陣営に寄付すると表明した。

 

トランプ氏は16年の大統領選時から、ローリング・ストーンズなど多くのミュージシャンに楽曲の使用停止を求められている。

トランプ氏に曲の使用許可を出しているアーティストには、ロック歌手キッド・ロックさんや、「ゴッド・ブレス・ザ・USA」が代表曲の歌手リー・グリーンウッドさんなどがいる。共和党全国大会にも出演した。

 

ハリス氏は人気歌手ビヨンセさんから楽曲「フリーダム」の使用許可を得ており、事実上のキャンペーンソングにしている。民主党全国大会にはシンガーソングライターのピンクさんらが出演した。
米国作曲家作詞家出版者協会(ASCAP)によると、政治家は同協会のような著作権管理団体に一定の使用料を支払うことにより、団体が管理する多数の楽曲を使用できる。ただ、アーティスト側は特定の楽曲を使用可能リストから外すよう求めることができる。

 

また使用許可を得ていても、アーティストが抗議したり、特定候補を支持しているかのように見えるとして訴訟を起こしたりすることも可能だと指摘。候補陣営が特に楽曲をテーマソングにしたりする場合は、アーティストに許可を得るよう勧めている。

 

※掲載される投稿は投稿者個人の見解であり、日本経済新聞社の見解ではありません。

 

 

 

 

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福井健策
骨董通り法律事務所 代表パートナー/弁護士
 
分析・考察

世界中で、既存の作詞・作曲はJASRACのような集中管理団体が著作権の窓口になっています。

決められた使用料を払うことで、誰でもBGMなどとして利用することができるのですね。

ただし、例えばCMソングとして既存曲を利用するのは例外です。

この場合はJASRACなどの管理曲であっても、指し値交渉といって個別に権利者の同意を得る必要があるのですね。

その他、「政治目的での利用は自由ではない」という裁判例は日本でも過去にあり、政治キャンペーンでどこまで自由に使えるかはグレーです。

・・・それ以前に、何度も抗議を受けながら、なぜ事前了解なしの利用を続けるのでしょう。
普通は抗議での印象悪化を心配しそうですが。

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米大統領選2024

2024年に実施されるアメリカ大統領選挙に向け、ハリス副大統領やトランプ氏などの候補者、各政党がどのような動きをしているかについてのニュースを一覧できます。

データや分析に基づいて米国の政治、経済、社会などに走る分断の実相に迫りつつ、大統領選の行方を追いかけます。

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日経記事1014.09.04より引用

 

 

 


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