【ワシントン共同】
米民主党のハリス副大統領は8月31日、自身のX(旧ツイッター)で、9月10日の大統領候補討論会についてマイクの音声が常時入った状態で実施することを求める考えを示した。
共和党のトランプ前大統領は、相手の発言中はもう一方のマイクを消音する条件でハリス氏と合意したと主張しており、対立が続いている。
討論会はABCテレビ主催で、両候補が初めて直接対決する場として注目が高まっている。
ハリス陣営はトランプ氏の暴言を引き出し、視聴者の印象を悪くするとともに、そうしたトランプ氏の対応に立ち向かうハリス氏の姿勢をアピールする狙いだとみられる。
ハリス氏は「透明性のある方法で、マイクを常にオンにして討論しよう」と訴えた。
トランプ氏の側近らが同氏の暴言を懸念して消音を求めているとの見方があり、ハリス氏は「陣営がトランプ氏を信頼していないようなら、米国民は到底、彼を信頼できない」と指摘した。
6月のバイデン大統領とトランプ氏の討論会では、2020年の前回大統領選で候補者同士による発言妨害が相次いだことを受け、相手の発言中はマイクを消音した。
この討論会でバイデン氏は精彩を欠き、撤退につながった経緯があり、両陣営は実施方法を巡り駆け引きを繰り広げている。〔共同〕
2024年に実施されるアメリカ大統領選挙に向け、ハリス副大統領やトランプ氏などの候補者、各政党がどのような動きをしているかについてのニュースを一覧できます。データや分析に基づいて米国の政治、経済、社会などに走る分断の実相に迫りつつ、大統領選の行方を追いかけます。
続きを読む日経記事2024.09.03より引用