ヨシフ・ヴィッサリオノヴィチ・スターリン（ロシア語：Ио́сиф Виссарио́нович Ста́лин、グルジア語：იოსებ ბესარიონის ძე სტალინი、ラテン文字表記の例：Iosif Vissarionovich Stalin、1878年ー 1953年）
ソビエト連邦の政治家。1924年1月から1953年3月まで同国の最高指導者であった。党（ボリシェヴィキ党）書記長、閣僚会議議長を兼任した。
1878年にロシア帝国のグルジアのゴリに誕生した。1894年9月から1899年5月まで神学校で学ぶも無神論者となって共産主義に傾倒し、1901年11月にロシア社会民主労働者党に入党して暴力革命家となる。その後革命家として地下活動を続け、論文発表で筆名の「スターリン」を名乗った。初代「赤い皇帝」・共産主義の大看板・レーニンの残忍さとユートピア計画の正当な後継者である。
1917年2月のロシア革命に参加し、ボリシェヴィキ党内で頭角を現した。1922年4月に党書記長に就任し、1924年1月にレーニンが死去すると、スターリンは政敵のトロツキーやブハーリンを排除して最高指導者となり、死去する1953年3月までその地位にあった。1929年2月にトロツキーがソ連から追放された後、しばらく経ってから暗殺者のラモン・メルカデルをメキシコへ送って暗殺し、ブハーリンは失脚させた後に見世物裁判で処刑した。それ以降スターリンは問答無用の存在感とソ連及び世界中の共産党への最高権力を振りかざし、自身に歯向かう者を容赦無く消し去る超冷酷な人物として歴史に名を刻む事になる。
『プロレターリ』誌（2905年9月）でレーニンは日露戦争を次のように論じました。
「ツｱーの軍隊の被（こうむ）った一つひとつの新しい打撃は、革命の流れの新しい波が突入すべき突破口をつくった。 かくて勝利した日本は、思いもかけぬロシア開放運動の盟友ｰｰｰ遠隔にある未知の有力なる盟友ちなったのである」。
レーニンは、日露戦争によるツｱー・ロシアの敗北を企図し、日本の明石大佐と協力、その援助を受けたのでした。 彼にとって、日本は革命の盟友でした。
彼は、戦争の歴史的意義を謳（うた）い、戦争は進歩をもたらすものと語っていました。 レーニンは、さらに戦争が続いて、日本が樺太はおろか、遥かシベリア奥地を占領して、ツｱー政府を最終的に崩壊させることを望んでいました。
したがって、彼にとって日露の講和は残念な事でした。1905年10月に起こった大暴動では、各地に労働者代表ソヴィエートが組織されて武装し、各々が自治区のような様相を呈しました。
地主に対する農民の闘争、官庁・鉄道・郵便・電信そして工場でのスト、水兵の反乱や各民族の解放闘争が激化し、全ロシアは騒乱と化しました。
スターリンは、「自由主義的なブルジョワジーは直ぐに反動の側に立つ。社会民主党に指導されるプロレタリアートと農民による人民独裁が、ツｱーの独裁に替わらなければならない」と武装蜂起を呼びかけました。
大暴動に驚いたニコライ2世は、10月詔書（しょうしょ）で、公民権の確立と国会の開設を約束しました。 このツｱーの飴（あめ）は効果を発揮し、革命側の結束力が弱まり、革命諸団体が内部崩壊しました。
ソヴィエ－ト議長は逮捕されました。 この頃、フィンランドで開かれたボリシェヴィキの全国評議会で、レーニンは9歳年下のスターリンと初めて会い、有力な同志と認識しました。
11月、レーニンはモスクワに潜入し、スターリンはコーカサスを拠点に、武装蜂起の準備を進めました。 ツｱーは飴とともに厳しい鞭（ムチ）を用い、弾圧は激しさを増しました。
12月の武装蜂起では、赤旗が翻（ひるがえ）り、マルクスとエンゲルスの肖像が高々と揚げられました。が、ツｱー政府はこれを完全に鎮圧したのでした。第一次ロシア革命は打ち砕かれました。
第二次ロシア革命・2月革命への準備
それでも、これ以降も、農民・労働者・被圧迫民族の抵抗運動は時折姿を見せ、次なる革命に向けての準備活動も火が消えることなく続いていきました。
ロシア人民の反抗のエネルギーは時とともに蓄えられていきます。 レーニンはスイスに亡命して、国外からロシアでの革命運動を指揮します。
さらに日刊新聞『プラウダ』を創刊、パリにはボリシェヴィキ派労働学校を設けて革命家の要請を始めました。 トロッキーは、アメリカに亡命しました。
ニュージャージー州にあるロックフェラー家のスタンダード石油の製油所にいたとの話もあります。 二人はあくまでも「ロシア帝政打倒」を目指し、プロレタリアート主導の武装蜂起のみがそれを実現できると確信していました。二人の背後、奥の院にいたのはロスチャイルド家とされています。
日露戦争のためにロシア経済は混乱し、財政は危機に瀕しました。 外国からの借款はかさみ、かつ外国へ金（Gold）が著しく流出しました。
極東から軍隊を帰還させるためにも、ロシアは新しい外債発行を必要としました。 ロシアの初代首相に就任していたウィッテは、新たな外債発行のためパリで、パリ・オランダ（後のパリバ）銀行とロスチャイルド家とにアプローチしました。
彼はパリ家当主アルフォンスンスと親交がありました。 ロスチャイルド家は、あくまでもロシア国内でのユダヤ人圧迫を止め、ユダヤ人の法的地位を向上させることを条件とし、話はまとまらなかったと言われていますが、真相は分かりません。
1906年4月にロシアで国家基本法（欽定憲法）が公布されました。 大臣会議で作成した案をツｱー同席の下で採択し、ロシア国民に下賜（かし）したのでした。
この憲法では、ツｱー（皇帝）に最高統治権、法律裁可権、官僚任命権などの広範な権力が認められmした。 それでも立憲民主党、十月党などブルジョア・地主諸政党が一応合法化され、以後、ブルジョアジーは地方自治体や市会などで実権を握っていきます。
ロシアでの資本主義の発展がツｱーとブルジョアジーとの接近を促したのです。 ロシアの後進的な資本主義は、帝国主義的な段階に進化し、さらに戦後の疲労を挽回するために西欧からの資本家からの助力を得て、わずかに発展しだします。
同4月に第一次国会が召集サレマシタガ、ツｱーの権限は委譲されず、民主主義の実効性はありませんでした。 ロシアは第一次世界大戦までの弾圧と反動の時代に入ります。
黒海は6月には解散させられ、選挙権は一層財産本位に変更され、社会主義的な議員が逮捕されました。 相変わらずユダヤ人大虐殺も起きます。
その後の国会では、貴族が過半数を占め、帝政派右翼と地主とブルジョワジーが大いに増え、農民と労働者の代表は激減しました。
国中で革命的労働者は徹底的に弾圧されました。 おまけに農民は、地主には反抗的でしたが、依然としてツｱー（皇帝）を妄信的に信仰していました。
1907年、バクーでスターリンは5万人の労働者を指導してストを起こして原油輸出産業に打撃を与え、ロスチャイルド家やノーベル家などの資本家側との団体交渉に持ち込みました。
そして驚いたことに、ロスチャイルド家ら資本家側との間で団体協約締結に成功します。 反動の時代にスターリンは粘り強く闘い続け、石油産業に勝利したと伝えられています。
ロスチャイルド財閥ｰ52 第1次ロシア革命
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ロスチャイルド財閥ｰ51 日露戦争
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ロスチャイルド財閥ー50 レーニン と ロンドン
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ロスチャイルド財閥-49 世界最大級の富豪ロシア・ツァーへの反発
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ロスチャイルド財閥ｰ48 ロシア南下と日英同盟
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ロスチャイルド財閥-47 レウミ（ヘブライ語：民族）銀行設立
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ロスチャイルド財閥-1 先祖
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