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米大統領選 「ハリスvsトランプ」確定 民主主義巡り激突

2024-08-03 17:42:48 | 米大統領選2024


ハリス氏とトランプ氏は互いを厳しく糾弾し合う

 

【ワシントン=坂口幸裕】

11月の米大統領選は民主党のカマラ・ハリス副大統領と共和党のドナルド・トランプ前大統領が戦う構図が確定した。

バイデン大統領の撤退で構図が一変した選挙戦は投票日まで残り3カ月。民主主義を巡り異なる国家観を抱く2人の戦いが火蓋を切った。

 

民主党は2日、1日にオンラインで始まった党候補の指名投票で、ハリス氏が指名獲得に必要な代議員の過半数を確保したと発表した。5日の締め切りを前に、党全国委員会のハリソン委員長が明らかにした。

ハリス氏は2日、党のオンラインイベントで「民主党の大統領候補となることを光栄に思う。来週に指名投票が終了すれば、正式に指名を受諾する」と述べた。「この選挙に勝利する」とも語った。

 

トランプ氏との選挙戦について「自由、思いやり、法の支配の国に住みたいのか、それとも混乱、恐怖、憎しみの国に住みたいのか」と唱え、対決姿勢を鮮明にした。

ハリス氏は現在59歳で、インド系の母とジャマイカ系の父を持つ。2021年に黒人、アジア系、女性として初めて副大統領に就いた。16年大統領選のヒラリー・クリントン氏以来、主要政党では2人目の女性候補で、米国で初の女性大統領をめざす。

 

19〜22日に中西部イリノイ州シカゴで開く党全国大会で指名受諾演説に臨み、自身が描く国家像や政策などについて説明する見通しだ。

2月に始まった民主の大統領候補を選ぶ予備選はすでに終了し、バイデン氏が大半の代議員を獲得して候補指名を確実にしていた。再選を断念した同氏は7月21日に後継候補にハリス氏を推すと表明した。後継に名乗りをあげたのはハリス氏だけだった。

 

ハリス氏は検事出身の経歴を前面に出し、有罪評決を受けたトランプ氏を「犯罪者」と追及する。

バイデン氏と足並みをそろえ、いまも20年大統領選の敗北を受け入れないトランプ氏が民意という民主主義の根幹を踏みにじったと断じる。

 

一方、トランプ氏の陣営は2日の声明で「民主党は共産主義の中国のようなプロセスで前候補を退かせ、全く民主的でないやり方でハリス氏が引き継いだ。

民主党こそ真の民主主義の脅威だ」と批判した。予備選で圧勝したバイデン氏に撤退圧力をかけて引きずり下ろした民主の統治構造を問題視する。

 

トランプ氏は同日、ハリス氏との討論会を「9月4日に開催することでFOXニュースと合意した」と自身のSNSに投稿した。ハリス氏が同意したかどうかは不明だ。

ハリス氏を「米国史上、最もリベラルな政治家だ」と呼び、急進左派だと決めつける。トランプ氏の陣営は不法入国者に寛大な姿勢を印象づけようと映像を流し、同氏は「彼女が大統領になれば、国が破壊される」と有権者の危機感をあおる。

 

外交政策でも違いは鮮明だ。

ハリス氏は中国やロシアに対峙するため、同盟国との協調を重視するバイデン氏の路線を踏襲する。「北大西洋条約機構(NATO)は世界の安全に向けた中心的な取り組みだ。米国の関与は強固であり続ける」と説く。

トランプ氏は自国優先を唱える。NATOを軽視し、同盟国の防衛に協力しない構えを示して軍事費の増額を迫る。ロシアのプーチン大統領や北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)総書記との対話も辞さない構えで、厳しい経済制裁を続けるバイデン政権から転換するおそれもある。

 

パレスチナ自治区ガザへの対応も異なる。

ハリス氏はイスラエル支援を継続する方針を堅持しつつ、ガザの人道状況に「深刻な懸念」を示すなどバイデン氏より厳しい姿勢をとっているとの見方が多い。イスラエル支援をやめないバイデン氏に反発する若年層をつなぎとめる思惑が透ける。

 

トランプ氏はイスラム組織ハマスと戦うイスラエルのネタニヤフ首相に「連帯」を伝えた。伝統的に民主党支持者が多いとされる米国のユダヤ系有権者を同党から離反させようともくろむ。

米リアル・クリア・ポリティクス(RCP)が集計した7月22〜31日の全米調査の平均ではトランプ氏の支持率が47.7%、ハリス氏が46.5%で競る。両氏とも勝敗を左右する激戦7州を重点的に回り、支持基盤を固めるとともに無党派層への浸透を急ぐ。

 

 

 
 
 
 
米大統領選2024

2024年に実施されるアメリカ大統領選挙に向け、現職のバイデン大統領やトランプ氏などの候補者、各政党がどのような動きをしているかについてのニュースを一覧できます。データや分析に基づいて米国の政治、経済、社会などに走る分断の実相に迫りつつ、大統領選の行方を追いかけます。

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日経記事2024.08.03より引用

 

 



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