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『マチベン』第6回「真実がこわいですか?」

2006-05-23 02:46:51 | Koji’s Entertainment
今更だし需要も少ないとは思うけど、最終回の感想です。駄文とはいえせっかく5話まで書いたので誰も読まなくても書かせていただきます。

結局、村ぽんの過去は謎のまま。やっぱり続編希望。タイトルは『マチベン!』で(笑/とりあえず!マークつけてみました)続編はムリでも、2時間スペシャル『マチベンSP 天池涼子最初の事件簿~村山信介の追憶』なんてのはどうでしょ
でも、あの枠の視聴率が良くなくって、NHKがテコ入れするという話があるようですね。
………続編はムリか


オット「俺は後藤田がどんなもんの弁護士なんか気になるな」
私  「青りんごは?」
オット「おまえが気にしとけばええやんか」
そっすね


青りんごがどうでもいいオットが探してくれました(一応法学部。but商法だけど)

刑事訴訟規則 第124条(対質)
必要があるときは、証人と他の証人又は被告人と対質させることができる。


対質=(刑事訴訟で)被告・証人などをつきあわせていろいろ尋ねること、と国語辞典にあるので、涼子と深川の遣り取りはこれに当たるのかな。
もしこれを用いたなら、涼子の行動はとっぴで無法でもなく、立派な法廷戦術になっちゃって情緒もくそもないんだけど(笑)
まあ、これは置いておいて。参考までに、てな感じですので。

「人はなんのために訴訟を起こすんだ?…大事なものを守るためだ」
「真実は2つある。1つは紛れもない真実。もう一つは裁判所が認めた真実」
「誰にだって秘密はあるし嘘もつく。そういうやつの片棒をかつぐのが弁護士の仕事」


これは涼子の台詞ではなく九頭先生@『弁護士のくず』の台詞。
同じ弁護士モノだからか見事に被ってまして……。
『マチベン』ではここまでぶっちゃけた表現はしてないけど、3つの台詞が“法廷エンターテイメント”の根底にあったと思われます。今回、弁護士が決して正義の味方でない、クライアントの意向ありき、キレイごとばかり言ってられないというのを実感しましたね。


さて最終回。
色々決着つけることが多くて大丈夫かいな、ってのは杞憂。
意外とうまく(失礼)纏められてたと思います。
ストーリーは大体想像どおりだったけど、涼子が深川の心をどう動かすのかが見ものでした。
涼子によって解き放たれた深川が泣き崩れるシーンは見事。ゴリさん(違)大熱演
過去の太田先生と深川のシーン&太田先生がが啓吾に手紙を渡すシーンも印象的。
劇中で事件自体に決着をつけず、涼子が友香の弁護を啓吾に任せ、深川の再審請求を任せて欲しいと頼むという部分で終わらせたのはよかったと思います。
最終回にありがちな何でも無理やりつめこんで決着させるより、希望のようなものを感じさせてくれた終わり方の方が余程いいのでは?

過去のたったひとつの嘘のために、苦しむ人々。
深川はもちろん、八重子、友香、涼子、太田先生……そして啓吾も。
深川の語る真実によって一旦は傷つかなければならないけれども、嘘を吐き通す苦しみに比べたらいかほどのことか。

「私は過ちを犯した。君にその過ちを正して欲しい。神原…先生」
弁護士であるがために真実を語れず、人知れず苦しんでいた太田先生が、涼子と啓吾に救われる。
おそらく今後最も厳しい立場に立つことになるだろうけど、啓吾との新たな信頼関係は無明の中の灯なのかも。

「また手紙を書いてくれますか?今度は返事を書きます」
再審請求をすることになり、新たな信頼関係が涼子と深川にも。
これで深川は救われるだろうし、涼子も弁護士を続ける意志が固まる。

初回を観たとき大丈夫か?と思ったけど、2回以降、耕史君に関係なく(笑)ドラマに引き込まれました(ツッコミ処はあるけれど)
ここ最近の弁護士ドラマでは、いい出来だったんではないでしょうか。

メインはもちろん、ゲストににぎやかしの俳優がいなかったのもよかったですね。
若手に巧いひとが揃ってたのはさすがNHKというべきか

江角以外のキャラが立ってないという感想をよく目にしますが、そりゃ6話じゃムリだろ。
多くは“耕史君の影が薄い”ってヤツだけど(笑)
そう思ったのなら耕史君の勝ち。
だって、そういう“サポート的”な演技に徹してましたから。難しいんですよ、いるだけで目立つのに(笑)存在感を抑えつつも、消えないようにそこにいるっていうのは。

最終回の青りんごはいっぱい映っていっぱい喋ってたから、萌え処は多々あれど、割愛。
だってもう10日も前に終わってるドラマだし、録画見直す時間もないしね
ま、あえてひとつだけ。
拘置所に涼子を迎えに来て、松尾検事の姿を眼にした時の「あ」
こういうの抜群に巧いね


★余話
涼子が過敏に反応した啓吾のボディタッチ(こうやって書くと誤解を招きそうだ)
第5回では手首掴まれても、特に反応なし(手紙は掴まれた勢いでばら撒いちゃったけど)だったから、結局どういうネタだったんだろ。
信頼度のバロメーター?
村ぽんの過去同様、このまま放置プレイ?
よくわからないので、やっぱり続編お願いします(笑)
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4 コメント

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そっか、視聴率よくないんだ…… (青空百景)
2006-05-23 13:52:45
まあ物の見事にしょっぱなからハードな内容のドラマばっかりやってますからね……。

でも「マチベン」、評判はいいんですよね。新聞に投書も多かったみたいだし。何とかパート2をお願いしたいものです。
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ゴリさん (まきこ)
2006-05-23 22:13:29
水無月さん、こんばんは。

やはり、我々の世代(水無月さんの方が、やや若いけど)にとっては、竜雷太=ゴリさん、ですよね(笑)
返信する
青空百景さんへ (水無月)
2006-05-25 01:06:41
マチベン視聴率の平均は7%台です。

でも、おっしゃるように評判はいいんですよね

私がよく覘く、超辛口のエンタメ系ブログさんでもかなりの高評価でビックリしたんですけど……。



パート2の材料はてんこ盛りだと思うので、ぜひ作っていただきたいですよね。
返信する
まきこさんへ (水無月)
2006-05-25 01:18:43
やっぱり、「ゴリさん」ですよね。

逆に「竜雷太」ってピンとこなかったりして(笑)

オットも同世代だから、二人して名前度忘れした時は「ゴリさん」で充分通じます
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