月は東に

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らぶりんa la carte Part11 2006

2006-07-23 01:29:18 | 歌舞伎
7月に入ってはや3週間が過ぎたというのに、歌舞伎関連の記事を1本も書いてないじゃん。ありえないじゃん。グッタイミングで十月大阪松竹座情報更新をrikaさん宅で知ったので書いとこ。rikaさんまたまたありがとね。


蔦模様血染御書(つたもようちぞめのごしゅいん)

改め

染模様恩愛御書
(そめもようちゅうぎのごしゅいん)

細川の男敵討
(ほそかわのかたきうち)


歌舞伎の演題って正式名は長いんだけど、ご多分にもれずこれも長いわね。
蔦とか血とかどこいったん?(笑)えらい爽やか。
“染”と“愛”の字が入ってるのがなんともニクイ
恩愛御書→ごしゅいん、てムリヤリ感バリバリだけど、歌舞伎だからいいのよ
とは言ったものの“蔦”に含まれる意味を思うと、ちょいと物足りない感がありますね。
蔦という文字は、江戸時代はその形容と色の変化から、血染・狂気・異変・禍事・因縁・しがらみと捉え、血を伴い渦巻き絡みつく人間模様を表現するのに使われたようです。

『蔦模様血染御書』は本来は“血達磨物。猛火の中、忠臣が自らの腹を切って御朱印を腹中に守るという男色とマゾの人気怪作もの”だそうで、これをそのまんまやれないだろうから(汗)題材だけ貰って、人間関係や愛憎劇もソフトなあたりのモノに変えるんでしょうか。
明治時代に数回上演されて以来の“幻の傑作狂言”のため、資料がないに等しいのでここの“みどころ”を早く更新していただきたいものです。

以前、rikaさん宅でこんな本が紹介されていました。
大江戸残酷物語

洋泉社

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この中の“血達磨物”という分類で掲載されている『細川の血達磨』というのが有名だそうで、歌舞伎の『蔦模様血染御書』は、これが元ネタになっているようです。

最初は、細川の太守が染五郎さんで大川友右衛門(腹切って御書を守る人)が愛之助さんだと思ってたけど、チラシと他の出演者を見る限りではどうも違う(笑)
この登場人物で、rikaさんによれば印南数馬が細川家の小姓とのことなので、チラシの拵では愛之助さんがそれっぽいんだけど。
で、印南数馬と友右衛門がいい仲なので、友右衛門が染五郎さんてこと?
あとは春猿さんは奥方照葉に決まりで(笑)、年考えると(失礼)猿弥さんが太守で、残る段治郎さんが堀帯刀となると、どーしても愛之助さん@印南数馬、染五郎さん@大川友右衛門になっちゃうんだけど………。
うーん、“いい仲”が想像できない(笑/チラシで手つないでるけど)
とりあえずこの本読んでみよ。


上のチラシの他にこんなのもあるのね。
ちっちゃくって顔もよくわからないんだけど、愛之助さん、なんとなく痩せたような……。
上のチラシを見る化粧のせいか(笑)とも思ったりするんだけど。
これは手をつないでるかどうか全くわかんないな。
なにげに寄り添い気味なのが“いい仲”っぽい?



★余話
演題の色をこれで解析調合したものにしてみました。

染五郎さんが#8280b4  愛之助さんが#8a7756

……チラシの愛之助さんの衣装の色に似てる気がする
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2 コメント

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“みどころ”が気になります。 (rika)
2006-07-23 09:11:48
最初、炎メラメラの仮チラシと何となくのあらすじを見たときには、

「主役は染五郎さんだろうから友右衛門で、愛之助さんはお殿様?で小姓は若くてきれいどころの誰かでしょう・・・・。」

な~~~んて思っていたのですが出てきたお写真が愛之助さんの前髪・・・。てことは愛之助さんが数馬だろうけど、私も同じくお2人の“いい仲”が想像できないんですよね~~(笑)。

写真が出るたびにだんだん密着していく2人を見ていると、それも想定内になっていくんでしょうか?(笑)

爽やかな友情ものになるのか、ドロドロの愛憎劇になるのか、“みどころ”がとても気になります。

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rikaさんへ (水無月)
2006-07-23 22:57:21
情報いただきっぱなしでごめんなさい~



あの前髪はお小姓数馬以外考えられませんよね。

でも、やっぱり“いい仲”になってる絵が浮かんできません(笑)



>写真が出るたびにだんだん密着していく2人

関西では新聞広告にも写真が載ったんですよね。

背中合わせでしたっけ?

見たかったーーーー

とにかく“みどころ”が待ち遠しいで
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