錦小路高倉。
錦小路の商店街の入口。若冲の家はこの錦小路の八百屋だった。立派な商家だったようだ。昔の八百屋は今のそれ(と言ってもスーパーマーケットが一般的となる以前の八百屋だが)とはイメージが違う。まず問屋で、武士や貴族のお屋敷などに直接売る。ぼて振りなどにも売り、一般庶民はぼて振りから買うのである。
昔来た時よりこの通りは観光地化してしまったような気がする。近くの飲食店が、錦小路は高いから仕入れない、と言っていたのもその通りなのだろう。そして全体にコロナの所為かどこか生気がない。以前は京都の一般の人が今夜のお菜を求めていたような気がするが、なんせ40年以上前の記憶である。
京極まで歩き、錦天神に入る。
梅が咲いていた。