物忘れ防止のためのメモ

物忘れの激しい猫のための備忘録

京都 野々宮界隈

2021-11-01 | 行った所

京都の中で嵐山は好きな地域ではない。確かに景勝地ではあるのだが、いつ来ても観光地然としているし、ほらここにはあの哀話、こっちはこの哀話、誰それ所縁のなんとやら。面倒くさくなるのだ。
それでも野宮くらいは覗いておくか、なのでありました。

斎宮という制度がどのように始まり続いてきたかはともかく、選ばれた女性が大喜びしたくなるほどの物ではなかろう。昔も今も内親王とは羨ましくなるような存在ではないらしい。源氏物語では朱雀院は娘女三宮の行末をいろいろ案じた挙句、源氏に押し付ける。斎宮は無理だし可哀想、若い男とよりは分別ある源氏の方がいいだろう、という判断だったのだが、そううまくはいかない物語。
斎宮は時の内親王の中から卜占で選ばれるとは言いながら、誰も信じてはいなかったろう。選ばれたのは現朝廷にとってちょっと面倒くさい娘ではなかったか。娘の性格云々ではない。結婚させるには難しい存在、例えば他の皇子と結婚するとやんごとなさすぎる王子が誕生してしまうとか。朝廷の意中の皇太子候補の母の身分が低かったりすると、有力な対抗馬の芽は摘みたいとか。

野々宮への入口 背の高い道標の右側に「野の宮 亀山公園 小倉山」と見える

縁結びとは関係なかろうとしか思えない


黒木の鳥居と云いながら樹脂で固めたもののようだ。しかたなかろう。

野宮から竹林の小路へ。オーバーツーリズムが言われた頃は雑踏の小路であった。まあ朝一だとこれくらいの雰囲気は楽しめる。

 亀山公園展望台から

嵐山らしい風景

 

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