物忘れ防止のためのメモ

物忘れの激しい猫のための備忘録

信濃 根井氏館跡(佐久市)

2022-01-06 | 行った所

根井氏も滋野氏の一族であり、望月氏の流れで、義仲を擁した勢力の一つである。義仲の四天王は今井兼平・樋口兼光・根井行親・楯親忠の4人だが、今井と樋口はともに中原兼遠の息子であり、義仲の乳母子という関係になる。楯六郎親忠は根井行親の6男だから、四天王の半ばを中原兄弟と分け合っているのが根井氏だ。根井行親の代わりにもう一人の息子を四天王に入れることがあるようだが、比率は変わらない。そのまま義仲軍の中枢だったのだろう。
根井大弥太行親は保元物語上巻21「天皇方軍勢発向」に義朝の手勢として「信濃国、下根の井の大野太」として出てくる。(ソフィア文庫版)
6男が一家を構え活躍していることからも、当時の武者としては高齢だろう。それだけに歴戦の者として頼りになったかもしれない。おそらく斎藤実盛と同年代だろう。

行親と楯六郎らは宇治川の戦いに赴く。押し寄せる万を数える鎌倉勢の前に300騎はあまりに無勢であった。
義仲とともに京都で梟首されている。

佐久の田畑が広がる中に屋敷跡があった。

 北に浅間が見えた。


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