ままちゃんのアメリカ

結婚42年目のAZ生まれと東京生まれの空の巣夫婦の思い出/アメリカ事情と家族や社会について。

ちょっと不思議な#3

2018-01-20 | アメリカ事情

https://pre00.deviantart.net


あちら側

「愛しているよ、キャット(Kathyの短縮名)」、と父は電話の向こうで言いました。「私も愛してるわよ、お父さん。」と私は答えました。その夜、私は夢を見ました:私は森の小道にいて、近くの木の枝にはカラスがとまり、私を見ていました。父は私の右側にいて、私達は手をつないでいました。私達の行く手には、プリズムのような虹色の光が輝いているトンネルがありました。癒される光景でした。私達はそちらの方へ歩いて行きました。その時、母の声が聞こえました。「キャット、起きて!お父さんが逝ってしまったのよ!お父さんが亡くなってしまったのよ!」私はベッドの上に座りました。暑い八月の日差しが窓から差し込んでいました。「わかっているわ。」と私は悟りながら言いました。「おとうさんがあちら側へ渡った時、私はおとうさんと一緒にいたのよ。」

キャスリン・キャムジェミ、マサチューセッツ州コンコード


http://www.bangladeshonline24.com



母からの贈物

買い物をしていた時、床に一枚にクレジットカードが落ちているのに気が付きました。それを拾い、サーヴィスカウンターへ行きカードの持ち主を呼び出してもらいました。待っていましたが、誰もやってきません。店の人は、彼女が使っていたカートはまだそこにあり、きっとカードを探しに車へ戻っているのだろうと言いました。彼女が戻ってきた時、私は彼女に近づき、彼女がなにか失くしてはいないか尋ねました。彼女は、クレジットカードを失くしたと言いました。私は彼女に名前を聞き、それがカードとマッチしているか確かめてから、カードを彼女に渡しました。彼女は、つい最近亡くなった母親に、カードが見つかるように祈ったと言いました。私は「私の名前はクレアです。」と自己紹介をしました。彼女は、答えました。「私の母の名前がクレアでした。」

クレア・セイラム、ニューヨーク州ニューヨーク市

https://media.consumeraffairs.com 



孤独の牡鹿

一月の暖かい日、私は父の72回目の誕生日のために、墓地を訪ねました。父のお墓の芝生際のクレイの部分に座り、一輪の薔薇を置き、私のことを父に話しました。私は毎年父が幸せで、父を知らずに育った一番若い娘の私を誇りに思ってくれるよう毎年祈ってきたのでした。すると突然、背中にそっと温かく触れる物を感じ、上を見上げると、たった一頭の鹿が私を見つめながら、墓地の真ん中にいるのを見ました。私は目を一頭の牡鹿が彫られている父の墓石に泳がせると、喜びの笑みを浮かべました。父は私が大丈夫でやっているとわかっていたのです。

ーローラ;マッキニー、サウスキャロライナ州シンプソンヴィル

 

http://www.earthisland.org



いつもそばに

ある爽やかな秋の朝、娘のローラは、高校三年の写真の為に、兄のジョッシュのあでやかな緑のスノウボードと共に写真を撮ると出かけました。ジョッシュは前年の夏、オートバイ事故で亡くなり、熱心なスノウボーダーのローラは、亡き兄のボードと一緒に写真に納まりたかったのです。フォトグラファーは、写真の背景にふさわしい場所を知っていましたー街で一番鮮やかな落書きの壁でした。彼はレンズを凝視し、焦点を合わせ、そして息を呑みました。私達は皆ローラのちょうど頭の上あたりの壁にスプレー缶ペイントで書かれた言葉を見ました:”Big Bro Is Watching." (兄貴は見守っているよ。)彼女に守護天使がいる、なんて素晴らしい安心でしょうか。

リン・エルズナー、モンタナ州ミゾーラ

https://pxhere.com/en/photo/1243323


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