ままちゃんのアメリカ

結婚42年目のAZ生まれと東京生まれの空の巣夫婦の思い出/アメリカ事情と家族や社会について。

クリスマスデイナー

2020-12-17 | クリスマス

©iStockphoto.com/Dieter Hawlan

 

 

 

何もかもキャンセルされてしまったCovid-19の第三波は、世界中の至る所で、多くの人々に落胆、孤独感、不安、懸念を抱かせている。先週末に、厳しいロックダウンの少し前にドイツからスエーデンへ早めのクリスマス休暇のために行った次男家族。ドイツにいても学校は閉鎖され、アパートで閉塞感を持ち、家族の健康維持にも神経を尖らすならば、と二人の幼い子供達と妻を連れて、8時間車で北上し、南スエーデンの広い妻実家で過ごすことにした。スエーデンとて、南のスコーネ地方は感染がひどく、しばらくは文字通りの自宅でロックダウンだが、母方の大好きな祖父母と過ごす孫たちは楽しく遊べる。息子は、ストックホルムの病院は、たった1%しか空きがないという。ワクチンがまだ健康なうちに皆に行き渡ることを切に願う。

そんな中で迎える今年のクリスマスは、例年よりももっと孤独感と厭世感を持つ人々がいると思われる。パンデミックにより失業者が増え、レストラン業も土台から崩れんとしている中、例年のクリスマスデイナーをそうした方々と分け合うことができるのではないだろうか。飽食とさえ言える今までのクリスマスの食事はどなたも残り物で冷蔵庫に隙間がなくなるほど大量に用意したのではなかっただろうか。我が家では、今年はそうした食事を用意するのに先駆けて、まずアルミやプラスティックの一人食事用の容器を用意して、10人から15人程度の料理が出来上がるように調理を始めるつもりである。メインと付け合わせの野菜、サイドデイッシュの他に、ジェラテイン・サラダ、パイやケーキなども別の容器に分けて一人分づつ用意できるのではないだろうか。

裕福とは程遠い我が家でも、多人数分の食事は、子供たちが家にいた頃から、その友人の分も一緒に作ったから、それほど難しくもなく、難はない。それを隣街にある救貧院に持って行って、皆さんに召し上がっていただける。あるいは、知り合いには、今年思いがけず失職した方や、未亡人になられた方や、今でも燃え続けるクリーク火災で(9月に始まって3ヶ月鎮火率は未だ100%ではない)被害を受けた方もいらっしゃる。州外からこちらへ仕事のために移り、実家へ帰ることもままならないお一人の方もいらっしゃる。ロックダウン故、我が家にお招きしたくともそれが憚れるならば、せめて温かい食事温かいうちにお持ちして召し上がっていただきたいと思う。

普通の年でもクリスマス時期には、冬の寒さも相まって、孤独感や寂寥感に陥る方々もいらっしゃる。かつて西部の雪深い州で学生だった頃、日本から遠く離れ、しんしんと積もっていく窓外の雪を眺めながら、小さな頃のクリスマスの家族との思い出に浸って、寂しかったが、そんな感傷は、直ちに吹き飛んでしまった。何故ならば、ルームメイトや友人が私をさらうようにしてそれぞれに家へ招いてくれたからである。あの時、他人のお宅へクリスマスに伺う無礼を恥じたが、楽しく過ごし、ご両親やご兄弟姉妹に感謝したことだ。ご馳走ではなくとも、ピーナッツバターとジャムのサンドウイッチでも、一緒に食べれば、話は弾む。

次の話は、実際にアリゾナの女性に起こったことで、まさにクリスマス精神に溢れていて、読み手の心を動かし、胸を打つ。

サラ・クラークは、フェニックスのピタ・ジャングル・レストランのウエイトレスだ。彼女は9か月の身重で、夫はその週膝の手術を受ける予定だった。土曜日に、彼女が受け持ったテーブルの客は、以前も受け持ったことがあった。その客は、61.30ドルの請求書の上に900ドルのチップを残していった。

サラ・クラークはフェニックスのテレビ局CBS5 KPHOのインタビューで、「金額が非常に高かったため、最初は信じられませんでした。900ドルはとても大きな額のお金です。」と語った。 「そして、その金額を理解するのにしばらく時間がかかりました。一旦理解すると、私はしばし泣いてしまいました。」

クラークは1月上旬に産休に入る予定で、夫が怪我のため仕事がなく、お金が大いに必要だったのだと彼女は言った。

彼女と同様身重だったその客は、「これは神からのお金です。私たちがあなたにそれを差し上げることができるように、彼は私たちにそれを与えたのです。神のご加護があなたにおありになりますように。」とレシートにメモを残していった。

「私は少し前に、夫が負傷して仕事を休んでいること、私が産休を取ることについて彼女にちょっとだけ話したことがあります。彼女の行為は、本当に素晴らしい寛大さの証だと思います」とサラは語った。

「これが今シーズン私たちにどれだけ役立つかを彼女が本当に理解しているかどうかはわかりません。」とサラは続けた。 「私が産休中、夫は手術からの回復中で仕事を休みますから、その間の収入はありません。だから、これは家賃やその他の請求書支払いなどに本当に役立ちます。」

 

今年もしかしたら私の友人や、隣人や、同僚は、こうした状態に陥ってしまった方がいるかもしれない。このような方達がクリスマスだけでなく、この冬、暖がとれ、空腹で寒い夜を過ごさないことを祈りつつ、フードバンクに少額でも寄付してこようと思う。

下のヴィデオは、ダイアログが出るが、言葉がなくとも小さな親切は、やがて恩返しになってやってくるということをよく表している。

 

 

 

 

コメント (4)
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