ままちゃんのアメリカ

結婚42年目のAZ生まれと東京生まれの空の巣夫婦の思い出/アメリカ事情と家族や社会について。

穏やかな日曜日

2020-12-13 | クリスマス

ピントレストから。

 

 

 

クリスマスまであと12日。この日曜日は、気を逸らすものから離れ、静かな場所でしばしどうしたらもっと役立つ人間になれるか熟考したい。大げさに聞こえるが、師走と言われる忙しいこの時期、少し時間を取って落ち着いて考え事をしたいものである。それが明日からの新しい週を迎える準備のような気もする。教会での集会がほぼ禁止されてから夫と私は二人で日曜の聖餐会をし、少しの間聖典勉強をする。

それが終わると子供夫婦3組と孫6人を迎える午餐の準備をする。賑やかな食事の後は、ほぼ夕方まで私はついつい孫たちと遊んでしまう。6歳から1歳までだが、1歳児たちにはいつも魅了されている。3歳の孫は、言葉が達者で色々な話をじっくりしてくれるし、5歳と6歳は恐竜とスターワーズで盛り上がった話をしている。

そういえば先週6歳は、火曜日に「人生で最悪の日」を経験したと言う。水曜日に娘宅に買い物の帰りに寄ると、娘が話してくれた。グランマは、あっという間に人生相談の回答者となれるから、じっくり6歳に話を聞くと、友達と一緒に遊べず、会うこともままならぬ状況に腹が立ち、ひどく寂しいと感じたらしい。私はこの子をぎゅっと抱き寄せて、「土曜日にグランパとあなたを迎えにくるから、うちにいらっしゃい。宝探しゲームをするのよ。」と言った。

早速たくさんのポストイットノートに、例えば「#2のヒントはグランパの書斎のキーボードの下」とか「#5のヒントは冷蔵庫の横」と言う具合にたくさんペタペタとあらゆるところに貼りまくり、なるたけ一階と二階を行ったり来たりさせるように(運動にもなるし)して、最後に「宝」に行き着く仕掛けの単純ゲームである。これは私自身幼い頃に弟と二人で遊び、他愛もなく笑い転げるほど楽しんだものだ。

6歳はスラスラと読めるから、笑いながらも、ヒントを集めて、あっという間に「宝」にたどり着いた。それは、慎ましい天体望遠鏡で、本来ならばクリスマス・ツリーの下にあるべきなのだが、クリスマス前に起こる流星雨や土星と木星の「合あるいは会合」を観察して欲しくてこれは良い機会だと思ったのだ。

天体望遠鏡で、夜空を覗けば、宇宙はとてつもなく広く、大きく、数え切れない星があるのを知る。そしていかに人間は小さなものであるか気がつき、それでも小さな人間は大きな可能性を持って努力して宇宙へ飛び出していく。6歳が持った人生最悪の日は、実は小さな、小さなことで、待つことで解消される問題であることに気が付いて欲しい。世界はあなたを待っているのよ、と伝えたかったグランマは、できるなら、「松の根は岩を砕いて生きていく」などと一筆したためて、この子の寝室の壁に貼ってやりたいとさえ思った。なんと古い人だろう、私は。それは次郎物語のテーマソングではないか。

やはり日曜日はいつの日曜日でも実際に静かな場所でしばし熟考することは、良い結果を新しく始まる週にもたらすような気がする。熟考とまで言わずとも、静かに祈りを捧げる場と時間を一人で持つことは大切だと思う。自宅でもそうした場所はできる。それは気をそらせるテレビ、ラジオ、コンピューター、携帯電話をオフにしてできるかもしれない。そしてそうすることの大切さは、人が一番大切にすべきことかもしれない。場所を決めなくとも、散策しながらでもできる。

私の今朝得た結論は、人の話を聞く、と言うことだ。6歳であろうが、106歳であろうが、話を聞いてもらうと言う安心・安堵が湧いてくるのではなかろうか。それが助けとなって重い心も軽くできるかもしれない。

 

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする