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ままちゃんのアメリカ

結婚42年目のAZ生まれと東京生まれの空の巣夫婦の思い出/アメリカ事情と家族や社会について。

一日だけ

2018-12-10 | 人間性

TCPalm.com/Gary Varvel

 

 

 

 

 

あなたの一食の代金は、おいくらでしょうか? 五百円?千円?あるいはそれ以上? その一食分のお金で、苦しい生活をする方々の二食分が賄えるかもしれません。毎月一回断食献金として、一食分をそうした方々の食糧に費やすために寄付します。こうしたことは、口外したり、喧伝することでは決してありませんが、分かち合い、助け合うためのひとつの方法として、あえてここに挙げます。

 

インドのハイデラバードにあるダビアプラ橋の下で、そこに居住する体の不自由で、あるいはホームレスの人に、毎日自分のポケットからのお金で食料を買い、分け合っている(2015年当時36歳の)男性がいます。彼の名は、アズハー・マクスジと言う内装壁工事請負店を持つ人で、彼はその橋の上を通る道路で、タイヤがパンクした時、橋下に、大勢の人が居住しているのに気がついたのです。体に障害を持つ人や、貧しくそこに居住するしかない人々、老いも若きも、一般社会からは、見捨てられているかのように暮らし、そのほとんどの日々は一度も食事をすることがありませんでした。アズハーは、ただちに有り金で食料を買い、その人々のために食事を作り、分けたのでした。それは2012年のことです。それから毎日彼はできうる限りのお金を出して、そうしてきました。理由?それはアズハー自身がこう語っています。

 

「私の父は私が4歳の時に亡くなり、それからたったひとりで母は私と兄弟を育てるために多くの苦労をしました。 私は空腹を抱えて寝ることがどういうことかを知っています。」

 

 

 

 

 

thenewsminute.com

 

 

当初アズハーは、パケットになった食料を配ったのですが、やがて妻が調理したものを配りました。食事を貰う人々はきちんと列を作って、じっと自分の番が来るまで待っていたのですが、足りなくなることもあり、50人ほどに増えた時に、彼は、料理人を雇い、大量に食事を用意できる者を雇ったのでした。彼は決して裕福な人ではないので、そこには大変な苦労があったと窺われますが、やがて彼のすることに気がついて、寄付をしたり、助ける人もやってきました。

 

時には百人を超える人々が、食事を分け与えられます。費用は、1500から1700ルピー一日にかかりますが、彼は、自分用には1ルピーのお金も受け取りません。「私が受け取るのは、親切だけです。」とアズハーは言います。そして彼は、現金を恵まれない人に直接渡さず、それで食料、さらに衣服や生活に必要な物を買って渡すことが大切だと言います。何故なら、ある人は、そのお金をアルコール飲料に使い、酔っぱらって厄介を起こすからです。そして彼は皆が食事を終えた時に、初めて健全な話題をもって話をし、諦めないこと、彼らがひとりではないことを話すのです。アズハーは、今後この活動を辞める気持ちはひとつもありません。フェイスブックなどのSNSを駆使して、こうした人々を思いやることを掲揚しています。

 

アズハーのように、私財を投げうって、とは申しませんが、ひと月に一日でも自分の昼食を抜いてその分の費用を寄付するとしたら、一体どれほどの人の空腹を満たせることでしょうか?