ままちゃんのアメリカ

結婚42年目のAZ生まれと東京生まれの空の巣夫婦の思い出/アメリカ事情と家族や社会について。

家族に光を

2018-12-16 | 人間性

Pinterestから

 


ブログを始めた当初は、500 days of summer(2009年のアメリカのラブ・コメディ・ドラマ映画)を気取って、500日に達したら、すっぱり辞めるつもりであった。その500日目は6日前にやってきて、過ぎていった。ブログを続けるか否かは、愛想をつかしての結果ではなく、本業と副業的な系図調査活動が立て込んでいる故である。続けるとしても、とても連日で行えるかどうか疑問であるが、できるなら続けたい。500日持ったのだからできるだろうという気持ちがあるし、500日もしたのだから、もうよいか、という気持ちもある。独り言で書いているので、そんな戯言も読んでくださったり、登録してくださる方々がいらして、驚くばかりで、そして感謝の念に堪えない。

 

さて、今日12月16日から22日までの一週間のクリスマスのカレンダーでは、「家族への光」がテーマである。どのようなことをするのかと言うと;

 

  • 両親や祖父母に(メールでなく)電話をする
  • 当てはまれば、家族で祈る
  • 子供たち一人一人を親と二人きり(両親と三人で)活動をする
  • 夕食時に家族一人一人に、その人(子)が愛されている理由を伝える
  • 両親の家事を家族と一緒に手伝う

などである。

 

そんな「家族に光を」の週を始めるにあたって、ある家族の話を。


これは祖母にとって、祖父のいない最初のクリスマスで、私たちは祖父が亡くなる前に彼に、私たちは祖母のために今までで一番素敵なクリスマスにすると約束したのでした。両親と三人の姉妹たちと私がノースカロライナ州のブルーリッジ山脈にある祖母の小さな家に到着したとき、祖母が私たちがテキサスから到着するのを徹夜で待っていたことが分かりました。抱擁しあった後、姉妹たちと私は家にかけこみました。家の中は祖父がいなくて少しガランとしているように見えました。このクリスマスを特別なものにするのは私たちの責任でした。


 

祖父は、クリスマスツリーが最も重要な装飾品であると常に言っていました。そこで、すぐに祖父のクローゼットに保管されていた美しい人工の木を組み立てることにしました。人工ではありますが、私が今まで見た中で最も本物に近いダグラスファー(米松)でした。


 

そのクローゼットには、見事な装飾品がたくさんしまってありました。その多くは父親の幼い頃のものでした。私たちがひとつひとつを取り出すと、祖母はそれに沿った話をしました。私の母は明るい白いライトと赤いボタンがつながったガーランドを木に巻き付けていきました。姉妹たちと私は慎重に木に飾りをつけていきました。ついに父親は木を点灯するという栄誉を与えられました。


 

私たちは飾り終えた木を賞賛するために二、三歩後ずさりました。私たちにとって、それはロックフェラーセンターのクリスマスツリーのように美しく見えました。しかし何かが欠けていました。「星はどこにあるの?」と私は尋ねました。


 

星は私の祖母の木の好きな部分でした。それは東方の賢者たちを生まれたばかりのイエスに導いたベツレヘムの星を表していたからです。


 

「あら、どこかにあるはずよ」と祖母は言いながら、箱をもう一度見直し始めました。 「おじいさんは、クリスマスツリーをしまう時には、いつも丁寧に飾りを包んで詰め込んでいたものよ。」


私たちは次から次へと箱を開けてみたのですが、あの星が見つからないので、祖母の目は涙でいっぱいになっていきました。これはそこらへんにある普通の装飾品ではなく、色の宝石と点滅する青い電球で覆われた精巧な金色の星でした。さらに、祖父はおよそ50年前の初めて祖母と迎えたクリスマスにその星を祖母にあげたのでした。祖父のいない最初のクリスマスの今、あの星もなくなったのです。「おばあちゃん、心配しないで。」と私は祖母を安心させたくて言いました。「私たちが、それを見つけるから。」


 

姉妹と私は探索隊を結成しました。
「飾りがあったクローゼットから始めましょうよ」とドナは言いました。 「たぶんその箱が落ちただけかもしれないわ。」
そういうこともあるかもしれないと、私たちは椅子に上って、祖父の丈のあるクローゼットを探し始めました。父親の卒業アルバムやら、親戚の写真、年を経たクリスマスカード類、パーティードレスやジュエリーボックスを見つけましたが、星は見つかりませんでした。
あらゆる可能性が尽きるまで、私たちはベッドの下や棚の上などあらゆるものの内外を捜しました。祖母は失望を見せまいとしていましたが、私たちにはわかりました。


 

クリスティは、「新しい星を買ってもいいんじゃないかしら」と言いました。
「画用紙で、作れると思うわ。」とカレンは口を開きました。
「いいえ」と祖母が言いました。 「今年は星はないのよ。」


こうしている間に、外は暗くなり、サンタがすぐにそこまで来ているのでした。ベッドに横たわっていると、外に降る雪片の音を聞くことができるかのように静かでした。


 

翌朝、うちのクリスマス当日の習慣で姉妹たちと私は早起きしましたー最初にサンタがクリスマスツリーの下に残していったものを見て、次にクリスマススターを見ようと空を見上げました。


 

我が家の伝統的なリンゴの入ったパンケーキの朝食の後、家族は一緒に座ってプレゼントを開きました。サンタは、私が望んでいたEasy Bake Oven(玩具の電球を使ったオーブン)と、ダナには、Chatty Cathy人形(お話人形)がありました。カレンは欲しかった人形のための乳母車を得て興奮し、クリスティは陶器のティーセットを手に入れました。父はプレゼントを渡す役目で、皆が同時にプレゼントを開けました。


 

「最後の贈り物は、おじいちゃんからおばあちゃんへ。」と、困惑げな声で父は言いました。「誰からですって?」祖母の声には驚きがありました。
「クリスマスツリーをおとうさんのクローゼットから出した時、この贈り物を見つけたんですよ」と母は説明しました。 「すでに包装されて、クリスマスツリーの下に置くようなっていたんです。てっきり、おかあさんからの贈り物のひとつだと思ったんです。」
「早く開けてみましょうよ」とカレンは興奮して言いました。祖母は、震える手でその箱を開けました。


 

薄い紙を開き、輝かしい金色の星を取り出した時、祖母の顔は輝きました。短い走り書きが添付されていました。声を少し振るわせて祖母はそれを読み始めました。


「どうかわたしを怒らないで、君。クリスマスの飾りをしまっている時、あなたの星を壊してしまい、君にそれを言うことができなかったのだ。もう新しい物に換える時期だとは思っていたけれどね。最初の星が君をとても喜ばせたように、これにも同じ効果があるといいと思っているよ。メリークリスマス。愛と共に、ブライアントより。」


 

ですから、結局のところ、祖母のクリスマスツリーには、星があったのです。星は、祖父母の互いの永遠の愛を表現してきました。そうやって祖父はクリスマスのために私たちの心の中に戻ってきて、これまで最高のクリスマスになったのでした。


 

 

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