ままちゃんのアメリカ

結婚42年目のAZ生まれと東京生まれの空の巣夫婦の思い出/アメリカ事情と家族や社会について。

願い、決意する

2018-08-11 | アメリカ事情

donovanchristian.com



オレゴン州ポートランドの空港で友人を待っている間に、まるで人生を変えるかのような経験を私はした。これは私からわずか2フィート離れて起こったのだった。


私の友人が飛行機から降りてくる乗客の中に入ってくるのを見つけるため、出口あたりで立っていた私は、軽そうな鞄を二つ持って出てきた男に気づいた。彼は私の隣で自分の家族に出迎えられた。


最初に彼は、持っていた荷物を床に置き、最年少(おそらく6歳くらい)の少年のほうに身をこごめた。二人はお互いに愛情のあふれる抱擁をしばらくした。かなり長い間家族から離れていたのか、父親は「君を見てとてもうれしいよ。とっても会いたかったよ!」と言い、彼の息子は、やや恥ずかしそうに微笑みながら、目をそらしがちに、「僕もだよ、お父さん!」と答えた。

 
それから、男は立ち上がって、兄息子(おそらく9歳か10歳頃)の顔を両手で包み込み、じっくりと見た。「おとうさんは、君をとても愛しているよ、ザック!」二人は愛情豊かに抱擁しあった。


この間、赤ちゃんの女の子(おそらく1つか1つ半)は、帰ってきた父親と兄たちの温かい光景をじっと見ていたが、そのうちに母親の腕の中で興奮してじっとしていられなくなっていた。父親はその子供に、「やあ、赤ちゃん!」と声をかけ、母親から優しく子供を抱き上げた。彼は素早くその顔の至る所にキスをして、彼女を静かに揺り動かしながら胸近くに抱いた。小さな女の子はただちにリラックスして、純粋な満足感で頭を父親の肩に置いた。


ほんのしばらくしてから、彼は長男に女の子を渡し、「とっておきの人は、最後まで取っておくんだよ。」と宣言し、彼の妻に私が今までに見た中で最も長く情熱的なキスをした。そして彼は数秒間、彼女の目をじっと見つめてから、静かに口を開いた。「私は君を最高に愛しているよ!」二人は大きな笑顔を浮かべて、両手をつなぎながら、お互いの目を見つめあった。


一瞬、この二人は、新婚のご夫婦かと思わせたが、子供達の年を思うと、そうではないな、とわかった。どうしてこう、新婚のようにこのご夫婦はふるまうのか、と戸惑いながら、私は素晴らしい夫婦愛を持つお二人に完全に夢中になった。ふと自分がこの素晴らしいお二人の世界に、自分が不作法にも、立ち入っているのでは、と感じ、何か神聖なものに侵入したかのような不快感さえ感じたが、それなのに、「わー、お二人はどのくらい結婚なさっているのですか?」と不躾に聞く私自身の声に驚いた。


「12年、結婚しています。」彼は素敵な妻の顔から目を逸らさずに答えた。 「それでは、あなたはどれくらいお留守でいらしたんですか?」と私は尋ねた。その男は私を見て、笑顔を浮かべて言った。 「まる二日間ですよ。」


二日間? 私は唖然とした。子や妻への挨拶のしかたや、その愛情のこもり方から、私は彼が数か月、あるいは少なくとも数週間はいなかったのだと仮定していたのだ。


私は、「自分の結婚が12年後にもあなた方のように情熱的であることを願っていますよ。」とこの会話を結ぶつもりだった。


その男は突然笑顔を止めた。そして私の目をまっすぐに見て、私の魂の中に激しく燃えるような力を送り、私を別人に変えたかのように、語った。 「願うのではなく、友よ、決意するのです!」そして、彼は私に素敵な笑顔を見せ、握手をし、「神の祝福があられますように!」と言った。

 


- Michael D. Hargroveおよびボトムライン・アンダーライターズ・インク

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