ままちゃんのアメリカ

結婚42年目のAZ生まれと東京生まれの空の巣夫婦の思い出/アメリカ事情と家族や社会について。

明かり

2017-12-15 | アメリカ事情

https://www.visitphoenix.com/events/by-season/

 

国境の町に住んでいた時、毎年クリスマスになると、メキシコ系住民の住む通りでは、いつもLuminarias(あかり)を前庭に飾っていた。これはキリストの降誕を祝う、降誕を知らせるという意味があり、スペイン人(やスパンニッシュ系の人々)が行ってきたことである。 数百年ほど昔は、米国南西部産の低木松を十字に組んだ3フィートほどの篝火を焚いたそうだが、スペインの探検家たちが中国の紙提灯を見つけて以来、紙の袋を使うようになったそうである。 今は、ちいさなブラウンバッグに砂を入れ、そこに蝋燭を入れて点火している。 もっとも安全上の理由から、本物の蝋燭ではなく、フェイク蝋燭の小さなものを入れて使うことも多い。 それを道を照らすがごとくに、前庭の通路に置いていく。

 

https://www.google.com

 

この習慣はニューメキシコ州、アリゾナ州、そしてカリフォルニア州(南部)では未だに盛んな行事で、クリスマスイルミネイションも美しいが、Luminarias(ルミナリアあるいはルミナリアス)は、情緒があり、心が安らぐ。 乾燥したカリフォルニア州の南部では今ワイルドファイアが猛威を振るい、先日の北加以上にひどい被害となっているので、火災を起こしかねない蝋燭と火を使うよりも、フェイク蝋燭を用いることを私はおすすめする。作り方は簡単。

 

https://www.almanac.com/content/how-make-luminarias

 

  • サンドウィッチランチを入れるような小さめのブラウンの紙の袋
  • フェイク蝋燭(コスコなどでは、多数がひと箱に入って安価で売られてたりする) 
  • 袋の中に入れる重しのための砂

 

                              

                                                                    http://clipartsign.com/image/28587/

 

夕刻、先に砂を入れた袋を等間隔に通路に置いて、そこへあとからフェイク蝋燭を灯して袋の中に入れていく。 ルミナリアスは、お盆の迎え火を連想させる。国や宗教を違えても、暗闇の明かりは、誰の心も和やかにさせる。

 

さて今日12月13日のクリスマスカレンダーは、"Blessed are the merciful." —Matthew 5:7 あわれみ深い人たちは、さいわいである。

ルミナリアスは、自分の家の外に置いているので、クリスマスイルミネイションと同様、家の中からは、見えにくいものである。 自分以外の、行きゆく人々の目を楽しませるわけである。 大儀をかざさずに、もし闇夜のほのかな明かりのような、ちいさな親切を見かけると、この時期は特に、ホッとするものである。 たとえば、同僚が、多くの仕事を抱えて頭を抱えていたら、どのように彼・彼女を助けられるか、尋ねてみたりしたい。 横断歩道を一人で渡るのを躊躇している素振りのお年寄りに気が付くと、あなたはどうしますか?

 
コメント (2)
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