https://www.google.com/search?q=Free+images+of+%22I+was+a+stranger
この時期に家族で、毎年観たディズニーの古い漫画映画がある。The Three Caballeros （邦題： 三人の騎士）に入っているLos Posadas、和訳すると、お宿（探し）。 身重のマリアをロバの背に乗せ、ヨセフが出産場所となる宿を探すくだりの再現をする、400年前から続く、メキシコのクリスマス前の行事である。子供や大人が扮装して、町を練り歩く。
ことごとく宿屋の主たちに（この場合普通の民家）、場所はない、と断られ、最後にやっと見つけたのは、馬小屋だった、という筋。この話を子供達はすっかり気に入り、いまだにクリスマスになると、この話をし、古くなったヴィデオを取り出して観ている。
http://disney.wikia.com/wiki/Los_Posadas
メキシコの人々がこの行事を大切にして、キリスト降誕に備えてマリアとヨセフが苦労する話を400年も続けて毎年行うのは、敬虔なカソリック教徒の多いお国柄だからである。 この行事はだいたい今頃から24日まで、各町村で行われる、とメキシコ人の友人達が話してくれた。ディズニー映画版を観て、私の子供達は、感じ入るところがあったのだろう。そんな魅力のあるロス・ポサダス、お宿探し。
http://disney.wikia.com/wiki/File:Los_posadas_4large.jpg
この話から思い出すのは、"I was a stranger, and ye took me in." 「私が旅人であった時、私を迎えいれ。。。」である。 これは新約聖書マタイ伝第25章35節の一部である。 これが、今日12月11日のクリスマスカレンダーである。 これはどういうことを示しているのだろうか。 私達はすでに知己の人々や好きな人々には、快く助けたり、話したり、一緒に食事を摂ったりする。けれど、知己ではなく、少しは知っているが、仲良くはない人々に対しては、どうだろうか。もし今晩、枕を高くして眠りたいとしたら、次のような質問がある。
- オフィスや仕事場の同僚で、あまり親しくしていない人がいるとしたら、その人を良く知りたいと思い、食事に誘うために、あなたから話しかけられますか？
- かつて全くの他人からされた親切体験があなたにはありますか？ （ナパ・ヴァレーで車が突如動かなくなった時、通りかかっただけなのに、車を止めて私達を助けてくださったメカニックさんは、見ず知らずのお方だった。）
- 避難民があなたの居住地域にいて、助けを必要としていますか？
昨年から今年にかけて、シリア難民が、私の居住地域へもやってきて、教会は援助活動を始めた。 家族ごとに何が必要かを尋ねると、ある家族が、食卓と椅子、それとラップトップのコンピューター、と言った。ちょうどうちには、使わない食卓と六脚の椅子があり、そしてマッキントッシュに替えた私は、使い道のないPCラップトップを一台遊ばせていた。。コンピューターの内容をクリアして、食卓セットと共に譲渡したら、その家族の感謝と喜び様は、中古を渡した私が恥ずかしくなるくらいであった。
「私達はお金をくれと言っているのでは決してないのです。出来るならシリアの我が家に居たかったのですが、家族を守るために戦火を逃れて、着の身着のまま、慌ただしく、ここへやってきたのです。幼子達を安全な場所で育てたかったのです。」と誇り高き家長は、言った。その緊迫した状況はたやすく脳裏に浮かび、夫と私は、ただただうなづいて、「たまたま私達にできることがあったので、幸いでした。」と言い、家への帰途についた。
この人々の心の内が、どれだけ圧迫されてきたかを思い、また数か月前にテレビのニュースで観たシリアの幼い男の子が避難航海中に海で溺れたことを思い出し、胸がつまった。 ここで無事にあの家族の子供達が育ちますように、と願わずにいられなかった。
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そう、私達はたまたま避難民家族の要望に応えられる物を持っていたので、本当に自分のできる事だった。自分にできる事で、助けの必要な人の支えになることは、思うより簡単で、それなのに、そこから受ける目に見えない報酬は、心にズシリと響く。 分かち合うことは、決して難しいことではない。
