膀胱がん  勇気とともに

56歳で、膀胱を埋め尽くす10cmものガンが見つかった夫との日々

東日本チャリティの大イベント、終わる

2012-08-01 15:14:14 | 普通の日々
2012年 8月1日(火)

一家で取り組んでいた、大きなイベントが終わった。

1年前、東日本チャリティの
大イベントをする話がだんだん具体化してきて
決定前に、夫にどうしよう?と相談した。
開催は1年後の7月末だし
彼の体調もどうなっているかわからない。
そんな不安を抱え、彼に意見を求めた。

夫は、ぜひやってほしい
もし病気になどならずに、元気だったなら
石巻赤十字病院に、医療スタッフとして
行きたかった
少しでも被災者のために働きたかった
でも、こんな身体では何もできなかった
だから、イベントはやってほしい、と。

その言葉を受けて、少し迷いはあったけれど
やる方向で進み出した。
1000人近く集客する大きな催しで
膨大な準備が必要だった。

経費をかけては、収益がほとんどなくなってしまう。
収益をなるべく多くして、被災地に寄付したかった。

だから、出し物の準備、印刷物や集客作業、ボランティアスタッフの手配
会場との打ち合わせ、出演者との打ち合わせなど
開催にむけてのことの多くのことを、家族ですべて手作りし
フラフラだった。

イベント前日からは、被災地からの招待客の接待もあり
当日はイベント終了後、被災者に我が家に泊まっていただき晩餐
翌日は、京都観光に案内、そして空港まで見送り
そんなハードなスケジュールだったけれど
ほとんど我が家の家族と、数人の友人でやりきった!
やってもやっても作業は終わらず
過労で、目が廻った。


猛烈な作業で忙殺されていたある日
夫がいないので、隣の部屋に行ってみると
自作してプリントアウトした座席券を
カッターで、無心に切っている夫がいた。

麻薬系の痛み止めを、複数飲んでも
うんうんいって、夜もろくに寝られない人が
そんなことまでしているのに驚き
「そんなことまでしてくれなくてもいいよぉ!」と言うと
「やりたいんや! やってたら、気が紛れるんや」と言った。


そうだよね、、、

ひとときでも病を忘れていたいよね。


イベントが終わった日の夕食は、疲れているだろうし
あまり食べられない、お酒も飲めないだろう
と心配していたが、夫はにこやかに接待し
それなりに食べ、楽しそうにしていた。

がんばったね!!


嵐過ぎ去り
ビッグイベントを家族で、力を合わせてやりきった、という
強い思いが残った。


また
素晴らしい
思い出が ひとつ



大きな仕事を、好評のうちに終えて
まだ終わっていないような
これから、やらねばならないような
夢の中


毎日、活動はしてるけど
頭がプァーで
なんとなく、どこかが
ぼぉ~っとしていて
今日も終わった。


まだ夢の中














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