前回のエントリーでは、ピートがいかにして整形をするに至ったかとその理由について、書きました。
で、今回はそれを踏まえて、では実際彼がどのようなことをやったのかを書いていきたいと思っているのですが、
ピートはその自叙伝の中の“plastic fantastic(ステキな整形)”の章で、自分がやった整形手術とその顛末について微に入り細にわたって語ってくれているので、
せっかくだから彼のその言葉をそのまま引用しようと思います。
その、彼の話が終わった後で、私なりの感想など挟ませていただこうかなと。
(翻訳自体も、もし間違いなどありましたら、その時は是非ご指摘いただけると有難いですm(__)m)
では、皆様、どうぞ。
オレは1985年に鼻を手術した。だが、それは曲がってしまった。
その時オレはトップオブザポップスで『You Spin Me Round』を歌わなくちゃいけなかったから、5日後には包帯を取った。なので、副木をあてる時間がなかったんだ。
それが、オレがアイパッチをつけていた時期で、傷をカバーしていたのさ。
その後、オレは頬にインプラントを入れた。
オレは有名な形成外科医を訪ねた。彼は、移植用の組織片でオレの鼻を治してくれ、頬にインプラントを入れ続けてくれたが、それをやったにも関わらず、あまり上手くいかなかった。
1987年には、オレはおそらくイギリスで最初のボトックス注射をやった人間だった。
オレは歌を歌っている時、自分の鼻が小さくはなっても、額に皺が寄るという事実がイヤだった。
オレはそれを、“ジョージ・マイケルの不愉快な額”と呼んだ。なぜなら、ジョージ・マイケルの額は、眉間に小さな男の子がかがんでいるように見えるからだ。
オレには、それが自分をグレムリンみたいに見えさせると思った。
オレはそれをいじる方法があることを知っていた。
ある特定のハリウッドセレブ達が無表情のように見えたからだ。それは、ほとんどデスマスクの顔に近かった。
それで、オレはその分野の外科医へ行って、それがどういうものなのか尋ねた。
「その施術は、頭部の筋肉を切るのです」
彼は、言った。
「しかし、それ以外にも方法はあります。それは、ボツリヌス菌という毒素を使用するもので、子供の痙攣やひきつけに使うものです。我々は眉の間の筋肉――眉間で試しにやってみました。すると、それは完全に麻痺するのです」
参考:ボトックス(A型ボツリヌス菌毒素)について
オレはためらわなかった。
「ドクター、それをちょっとオレに打ってくれ!」
それで、オレは大体8か月おきぐらいの割合で、この医者のところへ出向いた。
そして、少しずつ打ってもらった。
「バカげてる」
「お前はモンスターだ。何をやったのか話してみろ。お前はオレがお前のつま先を踏みつけても、瞬きさえしないじゃないか!」
誰もがこう言った。
まぁ、いいさ、今に見てるがいい!
だが、オレは決して自分の目だけは何もしなかった。そして、額もリフトアップしなかった。
そしてそれはやがて、唇を厚くすることに向けられていった。
それは、物事がマジで悪くなって行き始めた時期だった――。
オレが最初に上唇に組織片を入れたのは、1992年のことだ。
それは、“アロダーム”と呼ばれ、赤ん坊の包皮から作られたもので、関節炎にかかった人が脊椎や膝に使うものだった。
組織片は骨が摩擦を起こすのを喰い止めてくれる。それは、完璧に適合した有機的な組織片の一部で、不変的なものだと思われていた。
だが、それはオレの上唇の中で縮んでしまい、灯りの下で小刻みに動く虫のように見えた。
それでオレは、その組織片を取り除いてもらうためにハーレー通りのスペシャリストのところへ行った。
すると、オレが一対のピンセットを使って自分でそれをやっているところで、彼はこう言った。
「組織片を取り除く代わりに、完璧に適合した別の溶液を、唇の中と周りに入れてみませんか?」
彼は、それが何なのかオレに教えてくれた。そして、何も問題はないと話した。
それは、ポリアクリルアミドという、何度もやる必要のない注入物質で、半永久的だと――あるいは、そう信じ込まされただけなのかも知れないが、全く安全なものだということだった。
ポリアクリルアミドはソフトコンタクトレンズの原料に使われているものだ。
それは眼球や粘液、膜に刺激を与えないので唇にも応用されるのだが、基本的に同じものなので、そこに刺激があってはいけないのだ。
参考:アクアミド・アクアジェルについて
1回目の注射をした時、オレは少し充血したが、スペシャリストは心配ないと言った。
その注射には微小球体が含まれていたからで、それはコラーゲンで覆われたソフトコンタクトレンズ溶液の小さな球体だった。
「それでは、この姉妹製品を注射しましょう」
彼は言った。
「これは『アウトライン』というもので、微小球体を浮かすジェルですから」
彼が、そのジェルをオレに注射したのが1999年のことだ。
それからしばらく経ったクリスマスの後、ジェルが少し吸収されてしまったので、彼は、もう2,3回注射をした。
やがて、今度は10日ごとに注射し始めた。なぜなら、その物質が急速に吸収されていたからだ。
そうして、医者は5日から10日ごとに注射をするようになった。
オレ達はストップをかけた。
唇がすごく大きくなっていたからだ。
彼は5日ごとに注射するようになっていたが、やがてオレは、突然、全てが何かものすごく、ものすごくよくない事態になっていると感じた。
オレは痛みで苦しみ始めた。
そこには唇の周りに幾つかのしこりがあって――丸くて、固いしこりだ。
オレには、それが何なのかわからなかった。
けれど、医者はそのしこりを引き伸ばし始めた。
さて、オレの唇は大きくなったり、小さくなったりした。
その内、オレは顎の中が痛くなって苦しみだした。
唇は“スピン・ミー”のビデオを撮った頃に比べてとても巨大になっていた――今ではどっちが本来のものだったのか――
それは、とても不釣り合いに見えた。
そこで、スペシャリストは顎にインプラントを入れることを提案した。
それはオレが希望したものじゃなかった。だが、それは、役立たずの映画監督に役立たずの照明係をあてがうように、莫大な金額を支払わずに済んだのだ。
そして、彼はオレの顎にインプラントを入れた。
その小さなシリコンバッグは、前顎の骨のポケットの中に固定された。
それから8か月後くらいだったか・・・、
オレはゲイプライドでパフォーマンスをするためにステージに立った。
そこで、オレは、自分の口の内側に裂け目を感じた。顎の中のインプラントが、そのオレの口の裂け目を通して押し出された。
オレは、ショーを終え、月曜の朝一番に彼のところへ戻った。
彼は、製品の中から別の物を取り寄せた。オレはバリアム(精神安定剤)を5錠飲んだ。
彼は局所麻酔をかけ、それを入れ替えた。
ところが数ヵ月後、オレは顎の部分に不快な異変を感じ取った。
オレは彼にこう言った。
「それは、ちゃんとした場所に納まっていない。正しい位置にないんじゃないか?
オレは顎の神経が傷ついている。何かが間違ってるんだ」
彼は、オレを観察し続けた。だが、オレは超音波診断を希望した。
結局彼はそれに同意したが、超音波診断ではシリコンバッグを明確に映し出すことは出来なかった。
そこで、医者は、それが正しい位置にあるということを、彼の兄弟からセカンドオピニオンを取って、オレに保証した。
オレは、おおよそ1年後になって、それが正しい位置になかったばかりか、顎の邪魔をして、下顎にまで達していることに気付いた。
そして、彼は、バッグを縫っていたので、そこからシリコンが漏れ、顔の皮膚や咽喉、咽喉仏にまで到達していた。
その頃のオレは、まるで猿のようだった。
スペシャリストは、上唇があまりに重く見えるのでリフティングする必要があると言った。
実は、これは事実ではなかった。
ジェルは重量がないので、重く見える筈がないのだ。
だが、オレはその時はそんなことを知らなかった。
それで彼は、唇を引き上げるためにその境界線をカットすることを主張した。
それは、今日ではフツーに行われている施術だ。アンタはテレビでそういう人達を沢山目にすることが出来る。
その施術は、口の輪郭の周りをカットし、唇を持ち上げ、皮膚を2,3ミリ取り出して、それからまた唇を結合させるのだ。
オレは、それに余りいい印象を持たなかったので、2回キャンセルした。
だが、彼はこう言った。
「よく考えて下さい。私はこれに関してはとても肯定的です。私達が証明書にサインする必要さえありません」
それで、オレは手術を受けた。
オレは、口ひげのような縫い目をつけられた。
だが、それは治らなかった。
次に知ったことは、唇が組織片と分離し始めたということで、それは治りはしなかった。
やがて、穴が現れ出した。
それから2004年の2月、
オレはペットショップボーイズとレコードを作った。
そして、Scissor Sistersとギグをやったのだが、オレは18錠ものニューロフェン(イギリスでポピュラーな鎮痛薬)を飲まなければいけないほどの痛みで目が覚めた。
その痛みは信じられないほどで――オレは叫びながら、床を転げまわっていた。
それは、もう、口だけじゃなかった。顔の全てだった。
そのいたる所に開いていた穴から、膿が出ていたのだ。
オレは、黄色くて悪臭を放つ液体を、数リットルも流していた。数リットルだ!
それは、流れ続けていた。
オレはそこに座り込んで、わずか1インチではあるが顔を振り続けなければならなかった。
皮膚は裂け、この恐ろしくヌルヌルした汚物がオレの頬から噴き出してくる。
そしてそれは、数フィートも飛んでいた。
やがて、浮腫が現れ出し、オレは目を開けることが出来なくなった。
そして、段々その穴はタバコの火傷のように広がっていき、また汚物を流し続ける。
オレは、試しにそれを絞ってみたが、膿は止まらず、また再び流れ出し――、
タオルはずぶ濡れ、Tシャツもずぶ濡れになった。
それはグラス3杯より多かった。
それから、この黄色いヘドロはオレの直腸からも同じように、流れ出し始めた。それは炎症を起こしていたので、オレは直腸検査やありとあらゆる検査をしなければならず、そして、歩いていると、まるでオレの尻が燃えているようだった。
だが、ヘドロはクリームのせいで酸化していたし、沢山出ていたので、それはオレの体から滴っていた。
その量は少なくはなかった。だから、漏れ出さないようにタンポンをしなけりゃならなかったほどだ。
そしてそれを取り出すと、タンポンは完全にびしょ濡れで、それがずっと続いた。
オレは自殺するタイプじゃないが、
1日に20錠か30錠の睡眠薬を飲んで、もう、二度とそんなことが起こらないようにしたかったくらい、
モルヒネと鎮痛剤を飲んでいたが、それでも痛みはまだ信じられないくらい激しかった。
アウトライン――オレの唇に入れられたその注入溶液は、自分の組織に巻き込むタイプのジェルだった。それが、安定していると言われる理由だ。
アンタは大きな注射器で、出来るだけ離れたポイントからそれを注入するための穴を開けられる。それから引き上げられ、やがて穴の先は元通りになる。
けれど、ジェルは徐々にトンネルを侵食していって不安定になり、あちこちに移動する。アンタの体はその後、黄色い色の抗炎症性液体を作り出すのだ。
そして、汚染された液体でジェルを洗浄しようとする。
ポリアクリルアミドの方は内側から我が道を開こうとするが、刺激的な液体がそれを押し出そうとするので穴は閉じることが出来ず、ジェルも組織に巻き込まれるため、押し出せない。
そうしてそれは、アンタの顔をも蝕んでいき、顔の内部から唇の右側の部分を蝕んでいった。
やがて上に行ったり、下に行ったりして、完全にオレの顔を侵食した。
それは、1960年代に起こったシリコン薬害と同じだった。
その当時、女性達はシリコンを彼女らの顔に注入した。べガスのショーガールは、豊胸手術を受ける代わりにシリコンを胸の中に入れた。
そして、何が起こったか。
それは脳に行ったのだ。そして腎臓に行き――彼女らは死んだ。
オレは、自分に起こったことによって、死にかけた。
言葉は何が起こったかについて、きちんと説明出来るわけじゃない。
言葉は夜に窒息しかけた時のことを、きちんと伝えられるわけでもない。
なぜなら、オレのその炎症は咽喉仏まで拡がり、呼吸も出来ず、唾を飲むことさえ出来なかったからだ。
そして、言葉は、世界で最も尊敬されている再建手術医の一人が、どうやってオフィスに到着するかを表現出来ない。
彼は言う。「あなたは顔全体を吸引してもらわなければならない」と。
「そして、もう二度と話すことも、食べることも、歌うことさえ出来なくなるという事実を受け入れなければならない・・・」
やがて、アンタは恐ろしい奇形になるだろう。
アンタは脂肪吸引パイプなるものを見るに違いない。それは、アンタの内部に挿入される巨大な口径をもつパイプだ。
彼らはオレの顔にそれをやろうとした。
アンタなら、それをやることが出来ないかも知れないな――それが余りに大きくて、余りに侵略的だからだ。
だが、それは、窒息するか失明するかのどちらかだったオレから、溶液を取り除いてくれた。
穴自体は、内側から外側に蝕んでいたので、治らなかった。
穴は開いたままだった――。
もし、医者がその穴を閉じる奇跡的な方法を発見していたなら、それは右目をそれていただろう。
なぜかというと、それは目の方に向かって拡がっていて、やがて、目を侵食していただろうから。
それから、彼らは、それが筋繊維にも停滞していて、余りに深く真皮の奥まで注入されていたので、血流の中にも入っていることを確認した。
そのためにオレの腎臓は、ジェルを追い出そうとしていたのだ。
やがて、オレが血栓症と塞栓症になり発作を起こし始めると、オレ達はマジで悩んだ。
オレが、失明と、腎不全と、腸不全の危機に瀕していた時、一時的にオレの左の腎臓に取り付けられた基盤をステントと言う。
ステントは、腎臓の中で異物のかけらが大きくなって、それが尿道のところまで降りて来た時に使われる。
そしてそれは、ペニスの中の尿道を真っ直ぐ通してゴムパイプを入れなくちゃならない。オレは、一週間くらいそのカテーテルを挿入されていた。
なぜなら、それが腕と、足の血栓症を含めて、残った自分の体中に広範囲の炎症を起こしていたからだ。
身体は完全な物質だ。
それは、いろんな外傷に対処し、闘うためにベストを尽くす。
身体は、体の中を異質な物体が移動していたので、己が身を守るためにあらゆる刺激的な液体を出していた。
そして、オレの全身はそれがどうして起こり続けているのかさっぱりわからなかったために、大打撃を受けていたのだ。
身長に対してオレの顔は、通常のサイズの4倍にもなっていた。
アンタは自分がこんなことになったら、どうやって助けを求める?
アンタはインターネットを使っている。そして、世界中を探し始める――ロンドンには望みはない。ニューヨークにも希望はない・・・ロスにもだ。
ところが、やがて、オレの公式ウェブサイト『ライトスタッフ』の中のファンフォーラムのメンバーである人から助けが来た。
その人は、ローズ・キーフという人で、ウェブサイトを見ていてオレに話を持ちかけてきた。
「イタリアに形成外科医がいます。彼に、私から話をしましょうか?」
・・・さてさて。
ピートの話は一旦ここでおしまい。
ここから彼は藁をもつかむ気持ちでイタリアに飛び、凄まじい闘病生活とどん底生活を送ることになります。
途中、マイケルとの出逢いとリンとの別れを挟み、ピートの人生はまさに天国と地獄の両極を体験していくことになるのですが――。
では、続きはまた次回にて。
で、今回はそれを踏まえて、では実際彼がどのようなことをやったのかを書いていきたいと思っているのですが、
ピートはその自叙伝の中の“plastic fantastic(ステキな整形)”の章で、自分がやった整形手術とその顛末について微に入り細にわたって語ってくれているので、
せっかくだから彼のその言葉をそのまま引用しようと思います。
その、彼の話が終わった後で、私なりの感想など挟ませていただこうかなと。
(翻訳自体も、もし間違いなどありましたら、その時は是非ご指摘いただけると有難いですm(__)m)
では、皆様、どうぞ。
オレは1985年に鼻を手術した。だが、それは曲がってしまった。
その時オレはトップオブザポップスで『You Spin Me Round』を歌わなくちゃいけなかったから、5日後には包帯を取った。なので、副木をあてる時間がなかったんだ。
それが、オレがアイパッチをつけていた時期で、傷をカバーしていたのさ。
その後、オレは頬にインプラントを入れた。
オレは有名な形成外科医を訪ねた。彼は、移植用の組織片でオレの鼻を治してくれ、頬にインプラントを入れ続けてくれたが、それをやったにも関わらず、あまり上手くいかなかった。
1987年には、オレはおそらくイギリスで最初のボトックス注射をやった人間だった。
オレは歌を歌っている時、自分の鼻が小さくはなっても、額に皺が寄るという事実がイヤだった。
オレはそれを、“ジョージ・マイケルの不愉快な額”と呼んだ。なぜなら、ジョージ・マイケルの額は、眉間に小さな男の子がかがんでいるように見えるからだ。
オレには、それが自分をグレムリンみたいに見えさせると思った。
オレはそれをいじる方法があることを知っていた。
ある特定のハリウッドセレブ達が無表情のように見えたからだ。それは、ほとんどデスマスクの顔に近かった。
それで、オレはその分野の外科医へ行って、それがどういうものなのか尋ねた。
「その施術は、頭部の筋肉を切るのです」
彼は、言った。
「しかし、それ以外にも方法はあります。それは、ボツリヌス菌という毒素を使用するもので、子供の痙攣やひきつけに使うものです。我々は眉の間の筋肉――眉間で試しにやってみました。すると、それは完全に麻痺するのです」
参考:ボトックス(A型ボツリヌス菌毒素)について
オレはためらわなかった。
「ドクター、それをちょっとオレに打ってくれ!」
それで、オレは大体8か月おきぐらいの割合で、この医者のところへ出向いた。
そして、少しずつ打ってもらった。
「バカげてる」
「お前はモンスターだ。何をやったのか話してみろ。お前はオレがお前のつま先を踏みつけても、瞬きさえしないじゃないか!」
誰もがこう言った。
まぁ、いいさ、今に見てるがいい!
だが、オレは決して自分の目だけは何もしなかった。そして、額もリフトアップしなかった。
そしてそれはやがて、唇を厚くすることに向けられていった。
それは、物事がマジで悪くなって行き始めた時期だった――。
オレが最初に上唇に組織片を入れたのは、1992年のことだ。
それは、“アロダーム”と呼ばれ、赤ん坊の包皮から作られたもので、関節炎にかかった人が脊椎や膝に使うものだった。
組織片は骨が摩擦を起こすのを喰い止めてくれる。それは、完璧に適合した有機的な組織片の一部で、不変的なものだと思われていた。
だが、それはオレの上唇の中で縮んでしまい、灯りの下で小刻みに動く虫のように見えた。
それでオレは、その組織片を取り除いてもらうためにハーレー通りのスペシャリストのところへ行った。
すると、オレが一対のピンセットを使って自分でそれをやっているところで、彼はこう言った。
「組織片を取り除く代わりに、完璧に適合した別の溶液を、唇の中と周りに入れてみませんか?」
彼は、それが何なのかオレに教えてくれた。そして、何も問題はないと話した。
それは、ポリアクリルアミドという、何度もやる必要のない注入物質で、半永久的だと――あるいは、そう信じ込まされただけなのかも知れないが、全く安全なものだということだった。
ポリアクリルアミドはソフトコンタクトレンズの原料に使われているものだ。
それは眼球や粘液、膜に刺激を与えないので唇にも応用されるのだが、基本的に同じものなので、そこに刺激があってはいけないのだ。
参考:アクアミド・アクアジェルについて
1回目の注射をした時、オレは少し充血したが、スペシャリストは心配ないと言った。
その注射には微小球体が含まれていたからで、それはコラーゲンで覆われたソフトコンタクトレンズ溶液の小さな球体だった。
「それでは、この姉妹製品を注射しましょう」
彼は言った。
「これは『アウトライン』というもので、微小球体を浮かすジェルですから」
彼が、そのジェルをオレに注射したのが1999年のことだ。
それからしばらく経ったクリスマスの後、ジェルが少し吸収されてしまったので、彼は、もう2,3回注射をした。
やがて、今度は10日ごとに注射し始めた。なぜなら、その物質が急速に吸収されていたからだ。
そうして、医者は5日から10日ごとに注射をするようになった。
オレ達はストップをかけた。
唇がすごく大きくなっていたからだ。
彼は5日ごとに注射するようになっていたが、やがてオレは、突然、全てが何かものすごく、ものすごくよくない事態になっていると感じた。
オレは痛みで苦しみ始めた。
そこには唇の周りに幾つかのしこりがあって――丸くて、固いしこりだ。
オレには、それが何なのかわからなかった。
けれど、医者はそのしこりを引き伸ばし始めた。
さて、オレの唇は大きくなったり、小さくなったりした。
その内、オレは顎の中が痛くなって苦しみだした。
唇は“スピン・ミー”のビデオを撮った頃に比べてとても巨大になっていた――今ではどっちが本来のものだったのか――
それは、とても不釣り合いに見えた。
そこで、スペシャリストは顎にインプラントを入れることを提案した。
それはオレが希望したものじゃなかった。だが、それは、役立たずの映画監督に役立たずの照明係をあてがうように、莫大な金額を支払わずに済んだのだ。
そして、彼はオレの顎にインプラントを入れた。
その小さなシリコンバッグは、前顎の骨のポケットの中に固定された。
それから8か月後くらいだったか・・・、
オレはゲイプライドでパフォーマンスをするためにステージに立った。
そこで、オレは、自分の口の内側に裂け目を感じた。顎の中のインプラントが、そのオレの口の裂け目を通して押し出された。
オレは、ショーを終え、月曜の朝一番に彼のところへ戻った。
彼は、製品の中から別の物を取り寄せた。オレはバリアム(精神安定剤)を5錠飲んだ。
彼は局所麻酔をかけ、それを入れ替えた。
ところが数ヵ月後、オレは顎の部分に不快な異変を感じ取った。
オレは彼にこう言った。
「それは、ちゃんとした場所に納まっていない。正しい位置にないんじゃないか?
オレは顎の神経が傷ついている。何かが間違ってるんだ」
彼は、オレを観察し続けた。だが、オレは超音波診断を希望した。
結局彼はそれに同意したが、超音波診断ではシリコンバッグを明確に映し出すことは出来なかった。
そこで、医者は、それが正しい位置にあるということを、彼の兄弟からセカンドオピニオンを取って、オレに保証した。
オレは、おおよそ1年後になって、それが正しい位置になかったばかりか、顎の邪魔をして、下顎にまで達していることに気付いた。
そして、彼は、バッグを縫っていたので、そこからシリコンが漏れ、顔の皮膚や咽喉、咽喉仏にまで到達していた。
その頃のオレは、まるで猿のようだった。
スペシャリストは、上唇があまりに重く見えるのでリフティングする必要があると言った。
実は、これは事実ではなかった。
ジェルは重量がないので、重く見える筈がないのだ。
だが、オレはその時はそんなことを知らなかった。
それで彼は、唇を引き上げるためにその境界線をカットすることを主張した。
それは、今日ではフツーに行われている施術だ。アンタはテレビでそういう人達を沢山目にすることが出来る。
その施術は、口の輪郭の周りをカットし、唇を持ち上げ、皮膚を2,3ミリ取り出して、それからまた唇を結合させるのだ。
オレは、それに余りいい印象を持たなかったので、2回キャンセルした。
だが、彼はこう言った。
「よく考えて下さい。私はこれに関してはとても肯定的です。私達が証明書にサインする必要さえありません」
それで、オレは手術を受けた。
オレは、口ひげのような縫い目をつけられた。
だが、それは治らなかった。
次に知ったことは、唇が組織片と分離し始めたということで、それは治りはしなかった。
やがて、穴が現れ出した。
それから2004年の2月、
オレはペットショップボーイズとレコードを作った。
そして、Scissor Sistersとギグをやったのだが、オレは18錠ものニューロフェン(イギリスでポピュラーな鎮痛薬)を飲まなければいけないほどの痛みで目が覚めた。
その痛みは信じられないほどで――オレは叫びながら、床を転げまわっていた。
それは、もう、口だけじゃなかった。顔の全てだった。
そのいたる所に開いていた穴から、膿が出ていたのだ。
オレは、黄色くて悪臭を放つ液体を、数リットルも流していた。数リットルだ!
それは、流れ続けていた。
オレはそこに座り込んで、わずか1インチではあるが顔を振り続けなければならなかった。
皮膚は裂け、この恐ろしくヌルヌルした汚物がオレの頬から噴き出してくる。
そしてそれは、数フィートも飛んでいた。
やがて、浮腫が現れ出し、オレは目を開けることが出来なくなった。
そして、段々その穴はタバコの火傷のように広がっていき、また汚物を流し続ける。
オレは、試しにそれを絞ってみたが、膿は止まらず、また再び流れ出し――、
タオルはずぶ濡れ、Tシャツもずぶ濡れになった。
それはグラス3杯より多かった。
それから、この黄色いヘドロはオレの直腸からも同じように、流れ出し始めた。それは炎症を起こしていたので、オレは直腸検査やありとあらゆる検査をしなければならず、そして、歩いていると、まるでオレの尻が燃えているようだった。
だが、ヘドロはクリームのせいで酸化していたし、沢山出ていたので、それはオレの体から滴っていた。
その量は少なくはなかった。だから、漏れ出さないようにタンポンをしなけりゃならなかったほどだ。
そしてそれを取り出すと、タンポンは完全にびしょ濡れで、それがずっと続いた。
オレは自殺するタイプじゃないが、
1日に20錠か30錠の睡眠薬を飲んで、もう、二度とそんなことが起こらないようにしたかったくらい、
モルヒネと鎮痛剤を飲んでいたが、それでも痛みはまだ信じられないくらい激しかった。
アウトライン――オレの唇に入れられたその注入溶液は、自分の組織に巻き込むタイプのジェルだった。それが、安定していると言われる理由だ。
アンタは大きな注射器で、出来るだけ離れたポイントからそれを注入するための穴を開けられる。それから引き上げられ、やがて穴の先は元通りになる。
けれど、ジェルは徐々にトンネルを侵食していって不安定になり、あちこちに移動する。アンタの体はその後、黄色い色の抗炎症性液体を作り出すのだ。
そして、汚染された液体でジェルを洗浄しようとする。
ポリアクリルアミドの方は内側から我が道を開こうとするが、刺激的な液体がそれを押し出そうとするので穴は閉じることが出来ず、ジェルも組織に巻き込まれるため、押し出せない。
そうしてそれは、アンタの顔をも蝕んでいき、顔の内部から唇の右側の部分を蝕んでいった。
やがて上に行ったり、下に行ったりして、完全にオレの顔を侵食した。
それは、1960年代に起こったシリコン薬害と同じだった。
その当時、女性達はシリコンを彼女らの顔に注入した。べガスのショーガールは、豊胸手術を受ける代わりにシリコンを胸の中に入れた。
そして、何が起こったか。
それは脳に行ったのだ。そして腎臓に行き――彼女らは死んだ。
オレは、自分に起こったことによって、死にかけた。
言葉は何が起こったかについて、きちんと説明出来るわけじゃない。
言葉は夜に窒息しかけた時のことを、きちんと伝えられるわけでもない。
なぜなら、オレのその炎症は咽喉仏まで拡がり、呼吸も出来ず、唾を飲むことさえ出来なかったからだ。
そして、言葉は、世界で最も尊敬されている再建手術医の一人が、どうやってオフィスに到着するかを表現出来ない。
彼は言う。「あなたは顔全体を吸引してもらわなければならない」と。
「そして、もう二度と話すことも、食べることも、歌うことさえ出来なくなるという事実を受け入れなければならない・・・」
やがて、アンタは恐ろしい奇形になるだろう。
アンタは脂肪吸引パイプなるものを見るに違いない。それは、アンタの内部に挿入される巨大な口径をもつパイプだ。
彼らはオレの顔にそれをやろうとした。
アンタなら、それをやることが出来ないかも知れないな――それが余りに大きくて、余りに侵略的だからだ。
だが、それは、窒息するか失明するかのどちらかだったオレから、溶液を取り除いてくれた。
穴自体は、内側から外側に蝕んでいたので、治らなかった。
穴は開いたままだった――。
もし、医者がその穴を閉じる奇跡的な方法を発見していたなら、それは右目をそれていただろう。
なぜかというと、それは目の方に向かって拡がっていて、やがて、目を侵食していただろうから。
それから、彼らは、それが筋繊維にも停滞していて、余りに深く真皮の奥まで注入されていたので、血流の中にも入っていることを確認した。
そのためにオレの腎臓は、ジェルを追い出そうとしていたのだ。
やがて、オレが血栓症と塞栓症になり発作を起こし始めると、オレ達はマジで悩んだ。
オレが、失明と、腎不全と、腸不全の危機に瀕していた時、一時的にオレの左の腎臓に取り付けられた基盤をステントと言う。
ステントは、腎臓の中で異物のかけらが大きくなって、それが尿道のところまで降りて来た時に使われる。
そしてそれは、ペニスの中の尿道を真っ直ぐ通してゴムパイプを入れなくちゃならない。オレは、一週間くらいそのカテーテルを挿入されていた。
なぜなら、それが腕と、足の血栓症を含めて、残った自分の体中に広範囲の炎症を起こしていたからだ。
身体は完全な物質だ。
それは、いろんな外傷に対処し、闘うためにベストを尽くす。
身体は、体の中を異質な物体が移動していたので、己が身を守るためにあらゆる刺激的な液体を出していた。
そして、オレの全身はそれがどうして起こり続けているのかさっぱりわからなかったために、大打撃を受けていたのだ。
身長に対してオレの顔は、通常のサイズの4倍にもなっていた。
アンタは自分がこんなことになったら、どうやって助けを求める?
アンタはインターネットを使っている。そして、世界中を探し始める――ロンドンには望みはない。ニューヨークにも希望はない・・・ロスにもだ。
ところが、やがて、オレの公式ウェブサイト『ライトスタッフ』の中のファンフォーラムのメンバーである人から助けが来た。
その人は、ローズ・キーフという人で、ウェブサイトを見ていてオレに話を持ちかけてきた。
「イタリアに形成外科医がいます。彼に、私から話をしましょうか?」
・・・さてさて。
ピートの話は一旦ここでおしまい。
ここから彼は藁をもつかむ気持ちでイタリアに飛び、凄まじい闘病生活とどん底生活を送ることになります。
途中、マイケルとの出逢いとリンとの別れを挟み、ピートの人生はまさに天国と地獄の両極を体験していくことになるのですが――。
では、続きはまた次回にて。
長編記事お疲れ様です!何とも読みごたえが。前世にまでいっちゃうんですか…。
自分はちょっとそういうのは懐疑的なんで、置いといて…
私もクールビューティーが好きなので、初期ピート、パーフェクトなのに!って思っちゃうんですけど(唇も最高ですよね?)、本人がそうなら仕方ないですよね~。
普通に老けておじさんになるよりは、興味もてましたけど。
でもピート強いですね。痛みにもだけど、精神も。
美意識が強いだろうに、自分の望まない姿になってもテレビに出たり、醜いことも本に書いたり。
自殺するタイプじゃないって所がステキです。
う~ん何度見ても、初期美しい~。
女性は低い声が好き、子宮に響くってテレビで言ってた時は賛同しかねましたが(中尾彬さんだったから?)、ピート様の歌声を聴いて初めて低い声って子宮か知らないけど響くんだな~って思いました。ピートだからいいんでしょうね。
国指定の重要保護動物?として国ぐるみで保護してほしかった。なんて…
それにしてもピートの映像を見ていると、人間においての眉毛の重要さを思い知らされます。
記事楽しかったです!英語まるきりダメなんで、翻訳なんて尊敬です!
お体に気を付けてください。
ありがとうございました!!!
ピートの初期の美貌は私も一番のお気に入り。唇もあの頃ので一番バランスが取れてて美しかったのに、本人に違和感があっちゃあ確かにどうにもなりませんよね
低音ヴォイスもクセになる代物です。
特にピートの声は(本人はこれまた気に入ってませんが)低い上に迫力があって、ちょっとやんちゃな歌い方してるところがも~~~、たまりません(>▽<)
ただ、中尾彬の子宮に響くからっていう意見には賛同しかねるかな。
なぜって、私は女性シンガーのハスキーヴォイスも好きだから
あと、彼の強さと潔さには、私も同感!
自叙伝を読み始めてますますピートの生命エネルギーの強さに感嘆させられていますが、ホント、彼は顔の再建途中でもしっかりメイクをして、人前に晒してましたものね。すごいと思います!
(自殺するタイプじゃないって言い切るとこには、私もシビレました!
ピートは、
「そんなにオレが見たけりゃ好きなだけ見るがいい。オレは逃げも隠れもしないさ!」
的な、ショーマンシップに溢れてます。
私はそんな男性的なピートが大好きですね!
それから、眉が大切なのも、同感です・・・(^_^;)
顔から膿って本当に痛々しいですよね。まぶたを蚊に刺されただけで手や足の感覚より強く感じるのですから、かなり痛かったでしょうね。
ナルシシストの根性って恐れ入ります。
何がピートをここまで駆り立てたんでしょうか?考えると、せつなくなります。
そういえば最近の記事でピートが美容整形医と示談になったってありましたね
多分、現状に満足出来ているのでしょうね。
(彼は、あまり根に持つタイプではないようなので)
ところで、makoさんはピートのことをナルシシストと思われますか?
私の認識では、彼は自己愛性者ではないように思います。
文中から察するに、決して悪く言っておられるのではないと思いますが、『ナルシシスト』という言葉自体はあまりいい意味には使われないので、もちろん、私もピートのことを諸手を挙げて褒めそやす気は全然ありませんけれども、
makoさんが彼のどういうところをそう思われたのか、一度教えていただけるとありがたいです。
気に障られたらごめんなさいね。
お返事、お待ちしております。
本当に単純に自己陶酔する人という意味で、自分の美しい姿を見るのが楽しみなのではないかと思っただけです。以前に彼が鏡の自分をうっとり見つめているのを見たからかもしれません。
私としては嫌いな考え方ではないのですが。もちろんピートのことは大好きですし。
本当に悪意の意味で言ったのではないのですが
YONOHAさんのお気に障られたとしたらごめんなさい。誤解を招く書き方でしたね・・
私も知ってます(笑)
確かに、ピートはそういう意味で自己陶酔の気(ケ)があるかも知れませんね。
ただ、ピートの自己陶酔は、多分自分の造り上げた作品を愛でるような気持ちから来ているものなのだと思います。
彼は、自分の体や顔は単なる自己表現するためのマテリアルだと考えているふしがあるので。
『ナルシシスト』という言葉自体は、私達が普段使っている何気ない意味よりも、もっと心理的に病的な人格障害を差す場合がありますよね?
そのため、この言葉に限らず心理学用語や差別用語を使用する時は、私自身ブログを書いている性格上神経を使っているつもりなので、余計気になったのだと思います。
そして、ピート自身が生まれてからこの方ずっと、いろんな罵倒や誹謗中傷、嘲り、差別といったものを受けて傷付きながらも戦い、生きてきたのを知るにつけ、余計彼に感情移入してしまっているのもあるのでしょうね。
makoさんの言わんとしていることは、何となくわかってはいたのですが、やはり、言葉が言葉だけに、ちょっと真意を知りたくなって質問させていただきました。
ま、でも、私もピートのこと『オバQ』なんて、書いてるし、エラソーなことは言えないんですけどね(~_~;)
なので、こちらこそ、makoさんに不愉快な思いをさせたのなら謝ります。ごめんなさいね。
言葉だけのやりとりは、自分のニュアンスを伝えるのがとても難しいので、こじれると大変なことになります。
makoさんが、すぐにお返事をくれて、本当に良かったです。
これに懲りず、今後も当ブログをよろしくお願いします。
そして、私の方こそ、何か不手際がありましたら、いつでも遠慮なくご指摘下さいね。
スゴイ、凄すぎます・・・。
今回の記事を拝見して、ピートの生き様に、私レベルでは何とも言葉が続きません。
と同時にYONOHAさんのピートを敬愛するお気持ちに感動です。
そして私では得られないだろう翻訳を載せてくださっていることには感謝致します。
本当にYONOHAさんのおっしゃるとおり、彼の強さ・潔さは男らしい(声も)。素敵!
美しい(美しかった?)外見をさらに凌駕する、パーソナリティの奥深さ。
こちらのブログでピートを知る毎に、なんて面白い人なんだろうと。
面白いは、勿論“funny”でなく“interesting”のほうです。
ああ、どうしてもっと早くに、彼をちゃんと知っておかなかったんだろうと後悔してます。
もう、ピートから目が離せません。(笑)
『存在の耐えられない軽さ』や『眺めのいい部屋』、『マイ・レフトフット』など、演技派として知られる有名な男優ですが、
彼がその昔、若い頃『マイ・ビューティフル・ランドレット』という映画でゲイの若者を演じた時、あるインタビューで「男性の一番男らしいと思うところはどこですか?」と聞かれて彼は、
「女性らしいところ」
と答えたことがあるんですが、
私はこれは、すごく言い得て妙だと思いました。
ピートは女性らしいところと、男性らしいところが混在していますが、
それがあの唯一無二のパーソナリティを作り出しているのだと私は思います。
「I love women; I love men, too, and I'm very proud to be a man.
オレは女が好きだ。男も好きだ。そしてオレは自分が男であることをとても誇りに思う」
実にピートらしい言葉で、シビれますよね。
私は境界線(グレーゾーン)にいる人間が大好きです!!(^-^)
どんな役を演じても、自身の存在感を醸し出してますよね。
でも、そのインタビューは知りませんでした。なるほど、ですね。また素敵なことを教えて頂きありがとうございます。
ピートの言葉にも、本当に、シビれます!!
凄くめちゃくちゃしているようで、一本スジが通っている点も男らしいなと。
なのに、美意識の在り方は普通の女性よりはるかに高い。
でも、歌を聴いていると、男性らしい声に酔わされてしまう。
見る度に、聞く度に、多彩な顔を覗かせるピートは万華鏡のようだと思いました。
私自身は白黒ハッキリしてるタイプなので、グレーゾーンの人に惹かれるのかも知れません。(苦笑)