華氷~はなごおり~

氷上に咲く花・・・フィギュアスケート。
ここは、そんなスケーター達にエールを送るブログです。(でも、時々脱線話もアリ)

大輔くんは24番滑走

2010-12-24 00:32:41 | コンペ
今日の私は、運命の(?)24日を前に何かと慌ただしい一日でした。

まず日中は子供達のプレゼントを買いに行ったり、年賀状印刷を頼みに行ったり、
帰って来てからは明日の検査のために備えてお泊りセットを用意したり、
子供のプレゼントのラッピングをしたり、全日本関連の番組を録画したり、
その合間にも大輔くん情報を追いかけたりして。

それも朝はおかゆ、昼はクッキー、夜はポタージュスープにプラスαだけとゆー、
検査食しか食べられない状態の中、
めっちゃ食欲をそそるクリスマス料理を尻目にスーパーを覗きつつ


一方で、大輔くんの方も昨日からいろいろ情報満載で、紅白の審査員も正式に発表あったし、
日経にもやっと新しいコラムが載ってましたよね

それから、読売新聞の日本スポーツ大賞のオリンピック特別賞も受賞しましたね~~

今日付けの読売朝刊に長野入りしてから取ったのか、
あの髭面でのインタとお写真が載ってましたが、現地公式練習では各webニュースを読む限り、
良くもなく悪くもなくクワドだけ上手くいかないと書いてあり、

これだけ読むと大丈夫かな~と思って心配になっちゃうところですけど

でも、よく考えたらここ最近の大輔くんは割と本番直前まではいつもこんな感じのインタが多かったし、そういう意味ではそれこそ当日蓋を開けてみるまでは調子はわからないのでしょう。


ただ一つ不安要素を上げるとすれば、靴を変えたばかりだということですかね。


それが響かなければ、他のジャンプは調子いいみたいですし、
本当、今自分が出来る精一杯のことをして、
その結果として優勝を勝ち取ってくれるといいですね


そんな大輔くんのSP滑走順がさっき発表されました!

こちら

大輔くんは第5グループ、24番滑走です

順番的には小塚くん、織田くんよりも前で、
割とリラックスして滑れるいい番号なんじゃないですかね?

願望としては最後までつけもの石で行ってくれるといいな~~



――ということで、

いつもならいろいろリンク記事など貼って、もっと文章をこねくり回しているところなんですが、
何せ今日は夜遅くまで起きてるとお腹が鳴ってしょうがなくなりそうなので、

今回はかように愛想もない記事で申し訳ありませんが、ご容赦をm(__)m



最後に、前回書きもらしてた番組があったので掲載しておきます。

12/24(金)16:49~19:00 日テレ news every 高橋大輔特集
01/02(日)18:30~23:30 テレ朝 夢対決2011 とんねるずのスポーツ王は俺だ5時間SP!!



天気予報によると、長野は明日から寒波襲来で雪
しかも男子FSのある25日は特に寒くなりそうなので、
現地に行かれる&もう行っている方々、どうか体調など崩されませんよう、

元気に大輔くん及び、出場選手を応援して来て下さいね


そして、私の代わりに熱い熱~~~いレポ、お待ちしております

GPF展望

2010-12-07 13:13:35 | コンペ
GPFまで、残すところあと3日となりましたねー。

なんか、やっとっていう感じ。



それもその筈、
ここまでシーズンインしてから毎週GPSの試合があって、
そのたんびに一喜一憂してたから毎日がとても早く過ぎていたのに、
ここに来てファイナルまで2週間も空いちゃうと、
そのたった2週間がすごおお~~く長く感じちゃって


いや~~、味けなかったなァ


でも、そんな思いもようやく終わりを告げますね!

だって、金曜日からはいよいよファイナル~~!!ヽ(^。^)ノ
(JGPFは木曜からですが)

そのファイナルに向けてではないけれど、
我らが大輔くんが今シーズンのテーマに関して、
アツく(?)語っていたのがこの間の『氷上美人』





私がこの大輔くんのインタの中で特にグッと来た言葉が、

「音楽と振り付けともっと語らいながら」

という言葉。


うん、まさに今季の大輔くんは音の一つ一つ、動きの一振り一振りに、
今まで以上に魂を注いでるとゆーか、“一球入魂”な感じがして見惚れます


それを特に私が感じるのはやはりフリーのピアソラで、
これはJOで初めて観た時から感じていたことなんですけど、

今までの大輔くんのプロっていい意味であっという間に時間が過ぎてたじゃないですか?

それは、音楽の編集がいいことも多少関係してるとは思うんですけど、
でもその最たるものは、演技に冗長さがなくメリハリがあり、曲との乖離がなく決してBGM化しない彼の観客を引き込む演技力と、音楽との一体感、

それらが相乗効果を成して、大輔くんの演技の時だけ時間の長さが変わってたのが、
あのピアソラだけは私、初見の時からとても時間が長く感じるんですよ。

特にスローパートからがその傾向が顕著なんですよねー。


一体ナゼか?


思うに、あのスローパートって、
大輔くんが一番自分の感情を乗せてる部分なんじゃないかと。

それ故すごくあそこの部分だけ饒舌とゆーかドラマ性が凝縮されてて、
それが、その前のCiStの部分と単独ルッツ以降の曲のテンポが速くなるところと合わさると更にドラマチックに展開してくもんだから、

まるで私の感覚だと、2時間くらいの一本の映画を観てるような気分になって、
ふつーのプロが映画のダイジェスト版みたいなものだとすると、
大輔くんのあのピアソラはあのプロ自身が一本の映画のような感じがするんですよねー。

だから、観終わるとすごい満足感とゆーか、充足感とゆーか、オトク感に浸れる(笑)


きっと、それこそが、
大輔くんが音楽と振り付けと語らいながら演技している所以なんではないかなーと。


でも、そういう意味では、彼のこんな表現の形は初めてなんじゃないでしょうか。

そう、それはいわゆるまるでランビ的な、
自分の想像する世界を振り付けと音楽に乗せて表現し、
それを作品として提示すること。


今までの大輔くんは音楽と一体化し、
ただ自分の内にあるものを無意識的にそこに置いてただけだけど、
今季の大輔くんは自ら音楽の解釈をし、
その上で振り付け以上のものを見せようとしている気がします。

それが、彼の言うところの表現でのレベルアップなのかどうかは私にはわかりませんが。


でも、その領域を意識する人って、真のアーティストだけですよね。



・・・くふふ。

なんか、ここまで書いてきてすごくワクワクするとゆーか、
ゾクゾクする感覚に襲われてる。

だって、大輔くんが正しくアーティストの道を進んでるような気がするから


それはまるで、自分の美的感覚にピッタリの映画とか音楽とか、絵画や彫刻に出会った時のような、
己の世界観やアイデンティティを強化してくれるものと対峙して、
思わずニヤニヤとほくそ笑んじゃう感覚とでも言いましょうか


そして、その期待感を絶対裏切らないのが我らが大輔くんですものね



大輔くん、
もっともっと音楽と振り付けと語り合ってェ~~
ヽ(*^▽^*)ノ



それによって、私達の目の前に開示される作品が、
更に更に深みのある極上のプロに仕上がることを期待してますので




――ま、とはいえ、
余り盲目的に大輔くんプロをプッシュしてばかりいては、戦局を見誤ることにもなり兼ねんので、
ここらでちょっと、GPF進出者の今までのプロを(私的には初の試み!)
好き嫌いとかその点の出方が妥当かという論議はさておいて、プロトコル上の数字にて比較してみようかなと思います。

というのも、今季のGPF進出者はこれまでの大会を観ても、
昨季のライサのようなトータルバランスが優れている選手がおらず、
どの選手にも一長一短があり簡単に順位をつけられないなーと思ったからで、

そんならいっそのこと各項目ごとに数値をあぶり出してみれば、
その順位予想の手掛かりになるものを客観的に捉えられるんじゃないかと思ったからです。


ということで、私があぶり出したのは以下の5点。

TES、PCS、ジャンプのミス度、スピンのレベル、ステップのレベル。

これらを各選手の第一戦と第二戦のSP、FSごとに書き出してそれぞれ比較します。
(各大会ごとに比べるのは意味がないという理屈は今は無視してね
あくまで、その選手の傾向を見るだけなので)


まず、第一戦。
(グラフにして書けないので多少の見にくさはご容赦をm(__)m)

       
         大輔    Pチャン  小塚    織田   トマシュ  アモ
TSS  SP  78.04    73.20   77.40   81.37   70.31   70.01  
     FS  156.75    166.32   156.11  155.15   144.50  143.76
TES  SP  36.83    36.73   41.30   43.37   33.76   37.18    
     FS  74.17    83.18   81.41   81.87   68.94   73.74 
PCS  SP  41.21    39.47   36.10   38.00   36.55   32.83
      FS  83.58    84.14   74.70   74.28   75.56   70.02
ジャンプ SP 2ミス(e1)  2ミス(D2)   0      0     2ミス   1ミス(e1)  
     FS  4ミス(e1)  2ミス(D1) 1ミス    1ミス   3ミス(e1) 1ミス(e1)
           (D1)
スピンLv SP 2,4,4     4,4,3    4,4,4    4,4,4    2,3,4    3,4,3 
      FS 3,3,3     4,3,4    2,4,4    4,4,3    1,3,4    3,4,3
ステップ SP   3      2(D1)    3      3      2      2
Lv     FS 2,+2.00  3,+3.00  3,+1.29  2,+0.86  3,+2.00  2,+1.29


そして、第二戦です。


         大輔    Pチャン  小塚    織田   トマシュ  アモ
TSS  SP  78.12    81.96   77.64   79.28   74.10   75.62
     FS  148.95    145.25   170.43  146.81   156.21  153.76
TES  SP  35.69    42.54   40.35   39.60   36.95   39.52    
     FS  64.95    66.95   89.63   68.17   78.09   77.26 
PCS  SP  42.43    40.42   37.29   39.68   37.15   36.10
      FS  85.00    81.30   80.80   79.64   78.12   76.50
ジャンプ SP  2ミス     1ミス(D1)   0    1ミス(e1) 2ミス(e1) 1ミス(e1)  
      FS  6ミス(e2)  3ミス(D3) 1ミス    2ミス(D1) 3ミス(e1) 2ミス(e1)
            (D1)
スピンLv SP  1,3,4     4,4,3    4,4,4    4,3,4    2,4,4    3,3,3 
      FS  2,2,4     3,2,4    4,4,4    1,3,3    3,2,4    3,1,2
ステップ SP   4       3      3      2      3      3
Lv     FS 4,+2.43  3,+2.00  3,+1.43  2,+0.71  3,+2.14  2,+1.57


*ジャンプミスの(e1)、(D1)はそれぞれエッジエラー、転倒の数です。
その他、回転不足などマイナス要素のついたジャンプもミスに数えてあります。
*FSのステップは一つがChStで一律Lv1なので、プラスされた点数を書きました。

そして、最後に総合得点とTSS、TES、PCSの各平均を出しますと、
(小数点第3位は切り捨て)

            大輔    Pチャン   小塚    織田   トマシュ   アモ
総合得点     461.86   466.73   481.58   462.61   445.12   443.15
総合得点平均  230.93   233.36   240.79   231.30   222.56   221.57
TSS平均 SP    78.08    77.58     77.32    80.32    72.20    72.81 
       FS   152.85   155.78   163.27   151.15   150.35   148.76
TES平均 SP    36.26    39.63    40.82    41.48    35.35    38.35  
       FS    69.56    75.06    85.52    75.02    73.51    75.50
PCS平均 SP    41.82    39.94    36.69    38.84    36.85    34.46 
       FS     84.29    82.72    77.75    76.96    76.84    73.26


と、このような数値になりました。


はああ~~、字面整えるのめっちゃツカレタ

ま、こんなん出してもたった2戦のことなので大した参考にはならないんですが、
でも、よ~~く比べてみるとそれなりに各選手の得意不得意が見えてきます。

まず、TESで一番安定しているのは小塚くんで2戦の平均が126.34点、
以下、織田くん116.50点>Pチャン114.69点>アモちゃん113.85点>トマシュ108.86点>大輔くん105.82点の順で続きます。

小塚くんは何と言ってもミスが少ないしエッジエラーが一つもついていない。
そしてミスしたのもクワドのみ、SPに至っては2戦ともノーミスというのがすごく大きいですねー。
あと、スピンがほぼLv4で揃えられてるのがすごく強み!
これは全選手中一番です

ただ、彼はやっぱりChstの加点が若干低いかな。
あと、PCSがやっぱりまだ低め。

Pチャンは転倒が各選手中一番多いものの、SPからクワドを入れてるし、
小塚くんと同じくエッジエラーがない、回転不足を取られない、
しかもスピン、ステップで平均以上の点が稼げることが高得点に繋がっているんでしょうね。

だからこそ、彼にとっては多少の転倒やコンボノーカンぐらいじゃ、
大したダメージにならないのだと思います。


一方、織田くんは今回スケアメでのコンボノーカンあっても上の2人より平均値が高いんですけど、
これはここでは書き出しませんでしたが、GOEがけっこーもらえるのでそれがかなり大きいんでしょうね。

でも、その分凡ミスもけっこー多いとゆーか、
スピンだって本来なら得意な筈なのに、ちょこちょこ取りこぼしがあったりするのが惜しい。

あと、彼は明らかにChStが平均以下。

ここら辺が改善の余地だと思います。


それから、トマシュとアモちゃんと大輔くんに関しては、
毎回エッジエラーがついてるのがなにげに痛いですねー

今季になってアモちゃんのジャンプが安定してきたのは既に皆さんご承知の通りですが、
スピンとステップはトマシュの方が上なのに、
やっぱりジャンプで稼げるということがいかに有利か。

トマシュはクワドを抜いて安定感を図ってきたのが今のところ功を奏している感じ?


そして、今回不名誉ながらTES最下位という順位がついた我らが大輔くんはというと

まず、ジャンプのミスが6人中一番多い大輔くん
これはエッジエラーだけでなく回転不足や転倒などもあったりするので、
マイナス要素てんこ盛り状態

しかもスピンもイマイチレベル取り切れてないし、
明らかに微調整が出来てない感じですよね~

せっかくステップで全選手中Lv4を取れているのは彼だけで、加点もめっちゃ多いのに、
それがTESに生かされていないのがすごーーくザンネン
(しかし、スケカナのPチャンがChStで加点3.00ついてるのにはビビった


でも、ま、
PCSでは大輔くんが126.11点でやっぱりダントツなので、それで相殺されてる感はあります
以下、Pチャン122.66点>織田くん115.80点>小塚くん114.44点>トマシュ113.69点>アモちゃん107.72点の順番になってますね。
(だから、反対に小塚くんは今のところPCSの低さをTESで相殺してる)

で、結局総合得点の平均での順位は、
1位小塚くん、2位Pチャン、3位織田くん、4位大輔くん、5位トマシュ、6位アモちゃんですので、
この点数と過去2戦の安定感だけを見るならファイナルは小塚くんの優勝ですよ


でも、各選手のポテンシャルや全員がノーミスと過程して考えるなら、話はまた別。

私的に6人の選手の中で一番ポテンシャルが高いと思うのが、
SPから4-3を入れてくるPチャンです。

だから、彼が3Aの苦手を克服して(出来るのか!?)SP、FS共にノーミスならほぼ優勝は間違いないでしょう。

ただし、PCSで大輔くんがPチャンのSPクワド分を上回れば大輔くんが優勝すると思います。

続いて3番目が小塚くんと織田くんの争いだと思うんですけど、
PCSでは織田くんが一歩リードしてるので、やっぱ織田くんが3位かなー。

んん、でもここら辺は若干ビミョー

で、5位にトマシュ、6位にアモちゃんの順でしょうけど、


まあ、フィギュアで一大会の出場選手全員がノーミスなんてことはまずあり得ないので、
これはあくまで机上の空論


実際はもっと、時差や氷の状態、本人の滑り込み度やメンタリティなど、
複合的な要素が絡まり合って決まりますから、

私が今想像出来るとすれば、
大輔くんのジャンプが安定し、スピンもレベル取れるようになったら大輔くんの勝ち
PチャンがSP、FS共に転倒1,2回ぐらいですめば、Pチャンの勝ち
織田くんが凡ミスしないでクワドも決めたら織田くんの勝ち
小塚くんがこのままの安定感でPCSの更なる上乗せがあれば小塚くんの勝ち
トマシュがクワド込みで神演技すればトマシュの勝ち
上の選手が皆自爆してアモちゃんだけ神演技すればアモちゃんの勝ち



――って、

最後の2人はネタか~~~!!(>0<)




いや、いちおー、あり得る展開として書いたんですが、
こうして点数比較してみると、アモちゃん優勝だけは、
そういう条件がつかないと無理だろうなーというのが客観的に見えてくるので


もちろん、思いっ切り私情を挟んでいいなら、

そりゃー私は大輔くん優勝しか考えてませんよ



ということで、最終的な私の順位予想は(男子だけ願望込みで)、

1位 大輔くん
2位 Pチャン
3位 小塚くん

の順番です


女子は1.ミキティ、2.あっこちゃん、3.フラット辺りになりそうな。
(でも、ここら辺シャッフルあり)

ホントはコスやシズニーにも台乗りして欲しいんですけど、
コスは膝の腫瘍、シズニーはジャンプの不安定さがあるのでこの順番かなーと。

フラットも怪我情報があるみたいですけど、
彼女は割とここ一番が強いのでやっぱり外せない感じですよねー。

佳菜子ちゃんはアモちゃんと同じく、
他の選手の自爆待ちという条件つきで表彰台に上がれるかどうかというところ。


ペアは1.パントン、2.サフゾル、3.バザロワ&ラリオノフ辺りかな。

サフゾルはあのSPがけっこー難しいことしててケアレスミスが多い印象なので、
その辺がどうなるかで上位が入れ替わることもあるかと思います。

そしてダンスは誰が見てもメリチャリがダントツでしょうね



さて、皆さんの予想はどうですか?

いろいろ数字並べてウンチクたれた割には結局最後は主観で書いてるとゆー、
何ともお粗末な順位予想&展望となりましたが

ま、少しでも皆さんの予想のお役に立てたなら幸いです
(って、男子しか書いてないし
あと、数字も間違ってたらごめんなさいm(__)m)



大輔くんはそろそろ出発に向けて準備をしている頃でしょうか

今回は日本勢にとっては時差がないのが有難いですけど、
あの音響だけは改善してて欲しいなーと切に願います



ああ~~、大輔くんのジャンプとスピンがどうか安定して来てますように


それだけが気がかりだあ~~~

エリック杯 小塚くん、FP歴代2位で優勝!!

2010-11-28 16:46:48 | コンペ
昨日夜中の大興奮

それは、エリック杯でのムロズくんから始まり、アモちゃんで盛り上がり、
小塚くんの神演技でまさに最高潮に達した、エリック杯男子FSのこと


いや~~、

すごかったですねェ~~~、小塚くん!!

も、私、あのジャンプが全て決まった瞬間、鳥肌立ちましたよ~~~(>▽<。)

なんとゆーか、
今回の彼はメンタル的に今までとは何かが全然違っていた。

自分の中に確たる自信とゆーか揺るぎない芯を見つけたとゆーか、
それがどんな状況にさらされても、
そう、例え自分の一つ前の選手が地元で神演技してすごい声援を貰おうとも、
そしてそんな自分が最終滑走であろうとも、
決して動じない、そんな強靭なメンタリティをいつの間にか備えていて、
そのアグレッシブな滑りが今回のフリーでは終始彼を支配していましたよね
(でも、実際はえらい緊張してたようですが

とにかく、あのスピードのあるツルツルスケーティングの中、
一切流れが途切れることなくジャンプを跳び、
しかもスピンはオールレベル4でエッジエラーもつかず、
唯一のマイナスは冒頭跳んだ4Tがツーフット気味だったことによる-1.29だけでTESが今季最高の89.63、PCSも今まで80点行かなかった小塚くんが、
初めてつなぎ以外の4項目で8点台を叩き出し80.80点、合計170.43点という、
まだこのシーズン半ばに、フリーの世界歴代2位につける銀河点で文句なしの完全優勝を果たすなんて、

こんなこと、一体誰が想像したでしょうか
(ごめん、小塚くん!m(__)m



いや、だってマジで、

彼に関してはここ数年はどうしても大輔くんと織田くんの下にあって、
日本男子3番手というイメージが定着してたし、
本来年齢的にいったらとっくにある程度のタイトル取っててもおかしくないのに、
技術においても表現においても今一歩、上の2人に届かないって感じがずっと続いていたから、
一体いつになったら確変するのかなーというのが、ここしばらくのスケヲタ間の感想だったわけで、

それを今回、よーやっとぶち破ってくれましたからね~~

更に、私的になにげに嬉しかったのは、
彼の演技が今大会のSPから明らかに意識的な変化を遂げていたこと。

それはつまり、この間の中国杯までは、
肩から腕の振り下ろしがどうしてもいつも手旗信号で、
あれが出だしにあるだけで私はいつも演技に入り込むことが出来なかったし、
上半身のタメから来る情感の出し方などもまだまだヘタクソだったので、
もう、こればっかりはやっぱりセンスの問題で変わらないのかなーと思っていたら、

今回はそれらが目に見えて良くなっていて、
更にあの足元の饒舌さも相まって一気に引き込まれましたもの!
(でも、SPのところどころはまだ観てて気恥ずかしい部分があるのも事実ですがね


そんな小塚くんがあの状況であの演技で優勝出来たということは、
これはマジで確変キターーー!?!?

と大コーフン(笑)



ともあれ、

大会開始前はいきなり飛び込んできたジュベの胃腸炎でフリー棄権というニュースに、
彼の巻き返しを期待していた私はかなり落胆し、
ただでさえ今大会は男子が10人しかいなかったのに、
それが9人だけのフリーになったことでものすご寂しい6分間練習を見るにつけ、
これで大会自体も面白くなかったらどーしよーと思っていたところに、あの小塚くんの神演技ですもの。

ホント、あれで事前の杞憂が見事吹っ飛びましたね


それと何と言っても、その前に滑ったムロズくんとアモちゃんの演技も良かった!


ムロズくんはとにかく、
彼もここで表彰台に乗ればファイナルへの道が見えてくるとあって、
表向きポーカーフェイスとゆーか、いつも柔和な表情を崩さないんですけど、
絶対やってやる!っていう気持ちはトーゼンあったと思うんですよね。

それが、あのクワド1回3A2回を2大会連続入れ、その他のジャンプもそつなくこなし、
TES76点という高得点を叩き出したわけで、

ただ、彼の演技はまだまだ個性や表現力と曲の選び方がチグハグな感じで、
イマイチ印象に残らない。

それがPCSとして伸びない部分になってると思うので、
今後はもっと彼自身の個性を押し出せるプロを作らないと、
選手として覚えてもらうのは難しい気がします。


でも、そういった点で今季傑出した個性を確立したのがまさにアモちゃんですよね!

彼も昨季までは天性のリズム感や押し出しの強い個性は十分感じられたものの、
いかんせんジャンプが安定しなくて、
まだまだフランス男子4、5番手辺りから脱せないだろうなーと思っていたのが、
今季モロについてから?途端にジャンプが安定しだし、
プロも彼の個性に合ったいいプロを作ってもらったおかげで、すごく躍進しましたよねー

今回の演技でもあの流れの中でポンポン跳ぶジャンプのなんと軽やかなこと!

あんな風にジャンプがまるで振り付けの一部でもあるように感じたのは、大輔くん以来だなァ


そういう点では、やっぱりモロはすごいなーと思います。

フランス男子はポンちゃんが引退し、プレオも今一つ、ジュベも不調という中で、
それ故余計彼の安定感が光るというラッキーな部分もありますが、

それでも実績とはそういう中で作り上げていくもの。

これで、今度のファイナルやナショナル、ユーロなどの大舞台でも同じような演技が出来、
更にジャンプ構成も上げていければ、来季辺り確実にフランス男子の中核を担う選手になれると思うので、ここは一つ今回の成績を弾みにして、ぜひ奮起して欲しいですね


試合結果としては、結局ジュベが棄権したせいで、
表彰台のメンツはファイナル進出の当確ライン上にいた小塚くん、アモちゃん、ムロズくんの3人がSP順からそのまま1位、2位、3位となり、
得失点差でアモちゃんがファイナル進出、ムロズくんは惜しくも苦杯をなめる結果となりました。


後は、織田くんが2位2位で同じくファイナル決定ですね!




・・・しっかし、

これで今季のファイナルは男女とも日本勢が3人づつ占めるとゆー、
とんでもない状況になりましたね~~
(その中に真央ちゃんが入らなかったのは悲しいけれど


そして、ジュベも、
彼はああ見えて体が弱い人なので、今回SPはやっぱり奮わなかったものの、
照準は何と言ってもナショナルとユーロ、その果てのワールドですので、
ここは一つ英気を養ってまた出直して欲しいです!!

若手がどんどん台頭して来て、オリンピック後のシーズンだなァというのをひしひしと感じた今季のGPS、
やはりジュベや大輔くんなど、数少ないベテランにはまだまだ底力を発揮してもらいたいのでね


でも、今回二つのクワドを両立させることは出来なかったけど、
更なるポテンシャルを感じさせるレイノルズくんや、
GPS初エントリーでSP4-3を投入してきたフランスのべセギエ選手、
その他、羽生くんやムロズくんなど(ん?年齢的にはPチャンも入るのか?)

若手がクワドを搭載してきて、TESで上位を脅かすことが出来る今季の試合は、
大輔くんファンという立場ではなく、いちフィギュアファンとして見ると、
やっぱ昨季までよりダンゼン面白いです


その追い上げを、果たして我らが大輔くんはどこまで引き離すことが出来るか。

それとも、追いつき追い越されるのか


――いや、

まだまだそんなことは考えたくはないですし、
実際ついこの間までは、Pチャンのあの演技内容と点数に恐怖心ばかり持っていた私ですけど、

今回小塚くんがあの演技であの点数を出したことで、
国内でも手強い相手が増え、大輔くんの地位も安泰とは行かなくなりつつあるような変化の兆しを感じて、恐ろしいけれども武者震いにも似た興奮を感じ、

何だか、次のファイナルと全日本をとても楽しみにしている自分がいます。


果たして、当の大輔くんはどう感じているでしょうね。

ちょっと、本音を聞いてみたい気もします



ともあれ、GPS最終戦でこんな興奮する演技が観られて今回はホント、サイコーでした


この神演技がファイナルでも観られますように

それはもちろん、小塚くんだけでなく、
大輔くん始め出場選手全てがそうであり、その上で大輔くんが優勝出来たらこんな嬉しいことはないですね!



ではでは、今回は男子のことだけ取り急ぎ書きました。


12/5(日)14:30~15:55にはテレ朝でファイナルの直前SPがありますし、

そうそう、そーいえば、
プーマ公式で2011から発表されるプーマランニングコレクションのカタログモデルに、
いよいよ大輔くんが登場する旨の発表もあったようです。

こちらも楽しみですね~~~



では、私はこの後夜にじっくりエリック杯女子を観ようと思います。

GPSエリック杯に向けて

2010-11-26 13:37:46 | コンペ
昨日の読売新聞朝刊に、大輔くんのゆうパックポスターが掲載されてましたね~

我が家は今ちょうど読売を取っていて、
めざましでやっとCMも捕獲出来たばっかだったので嬉しさ倍増

でも、昨日昼過ぎに行った郵便局には、まだいのっちのポスターしかありませんでした~~


そして、代々木ワールドアイクリ先行も昨日18:00をもって締め切り。

皆様、予約は無事済まされましたか?


私はギリギリまで悩んで23,4日の二日間のみ、24日だけアリーナSSを高望みして
後はスタンドSS、S、Aの順番で申し込んだつもりだったんですけど、
eメールで確認したらナゼか24日のエントリーが、
アリーナSS、アリーナS、スタンドSになってた~~~


んなバカな




ああ~~、なんつー選択ミス

ホントはアリーナSS、スタンドSS、スタンドSのつもりだったのに~~~(>д<。)




・・・ま、しょーがない。

当たるかどうかはそれこそ神のみぞ知るだし、
ここは一つ運を天に任せるしかありますまい





――さて。


そんなこんなでロシア杯が終わり、今日からはいよいよエリック杯。

そのロシア杯では、GPS初優勝のトマシュ、肉離れでも精一杯の演技で二連勝したミキティ、
惜しくも優勝は逃したけどPCSでは女子選手中一番だったあっこちゃん、
ペアで2位に入った高トラにロシア杯初優勝の川スミも、
皆それぞれが何だか思い入れのある大会になった感じで良かったですよね~~

改めて、おめでとう~~~!!


そして、いよいよこのエリック杯ではGPF進出者が全て決まるとあって、
なんかドキドキしますゥ~~

男子は今回エントリーは10人と少ないものの、
第二グループに可能性のある選手が全員固まってるし、
しかも順位次第で誰が抜けるかわからないとゆー超混戦

今のところ公式練習でも絶好調の小塚くんが二連勝なるか?

それとも、この間のクワドのURとスピンオールレベル1をきっちり修整してジュベが雪辱を果たすか、
はたまたスケカナでSP2クワドを跳んだレイノルズくんがTESで再度大躍進を目指すのか、

伏兵のアモちゃんやムロズくんも黙ってはいないでしょうし、
マジで男子は面白そうですよね~~~
(地味なところで、私個人ではまたリーバースくんのシャーロックプロが見られるのが嬉しい


そして、女子は女子で真央ちゃんがどれだけ復調してるかも気になるところ。

でも、真央ちゃんにはこの際、ファイナル進出はともかく、
今出来る精一杯の演技を披露してくれればそれでいいかな

それで結果がついてくれば、それはそれで自信になるでしょうし。

今井遥ちゃんのあの清潔感溢れるハツラツとした演技もなにげに楽しみですねー


村主さんは、ベテランらしくマイペース調整でしょうが、もう少しジャンプが安定してるといいですね。


あ、そういえば!

今回エリックにはシズニーも出てるじゃないですかああ!!(>▽<)


それから、エリック限定ではあるけれど、
とってもスタイルのいい美人さんのキャンディス・ディディエちゃん。

彼女も私、好きなんですよね~~


その他にはコルピもいるし、エリックはなにげに清楚系美人さんが多いなァ



でも、ストリーミングだと女子は深夜になっちゃうから翌日BSで観るしかなさそうですね
(うざい地上波は観たくない


ただし、ファイナルだけは地上波の方が早いし、
BSは録画と書いてあったので、これだけはガマンして観るしかなさそう


はてさて、最終的なメンツは誰になりますやら。


ところで、全日本の地上波での放送予定がガイド本にて早々に発表されておりますが、
男子のショートって、多分関東圏では24日の19:00~20:54の2時間枠なんですよね?

なのに!!!

我が東海地区ではあろうことか、19:57~20:54の1時間しかないんですよ~~~


ありえないでしょ


そりゃ、1時間もあれば大輔くんの入ってる最終グループは観られるさ!
でもね!?今季の男子はその一つ前のグループからが面白いのに、

なんで東海テレビのアホどもは、勝手に番組短縮しちゃうわけ

も~~、マジでムカつく


こうなったら今から東海テレビに要望出すだわ!!

『西川きよしのご縁です』なんか見てる場合じゃないって(きよしファンの方、ゴメンナサイm(__)m)
世紀の一戦になるであろう、
この日本男子フィギュアのSPを放送しないで何とする~~~~って。



ああ~~、

つくづく日本のテレビ業界ってフィギュアを舐めてるわ


いつかもっとストレスなく快適に観られる日は来るんでしょうかねー




取りあえず、今日届いたSANKEI EXによると、
我らが大輔くんは毎日微妙な身体感覚と付き合いながら、日々の練習を重ねているようですが、
また栄養士の石川さんから食事を作ってもらって、内からも充実した体を作ってるようなので、
これからどんどん調子が上がっていくことを期待したいですね


そして、願わくばGPF初制覇出来ますように


エリックの動向と合わせて見守りたいです

GPSロシア杯に向けて

2010-11-19 00:30:40 | コンペ
え~~、

今季は頑張ってGPS一大会ごとに感想書いてくぞ!と思い、
この間までスケカナ男子の8人目までは何とか書けてたんですけど、
先週末にスケアメを迎えて頭が大輔くんモードばっかになっちゃったら、もー、ダメですね

脳内、マンボとタンゴでいっぱいいっぱい
オレンジとピンクの花が咲き乱れ~~~ヽ(*^▽^*)ノ



てか、

この調子でちんたらまたスケカナから書き直してても、多分GPFまでには終わらないと思うし、
それどころか全日本辺りまでかぶってしまいそーなので
レポを楽しみにして下さってる方には誠に申し訳ありませんが、
ここまでのGPSはスキップさせて下さいませm(__)m

その代わりと言っちゃあなんですが、明日から始まるロシア杯に向けて、
出場選手のこれまでの演技を振り返りながら大会の展望を少し語っていこうかなと。


――さて。

今回のロシア杯男子は2人目以降のGPF進出が誰になるかというところでも要注目ですが、
それ以上に要注目なのはクワド好きにとってはたまらんメンツが揃っていて、
GPS大会きっての大空中戦なるのではないかということ。

まず、テレ朝ツイッターでもクワド宣言してて、ここまでめっちゃ鼻息の荒いPチャンは、
今回もSP,FS共にクワドを入れてくるようですし、
アボも靴が未だに心配要因ではあるものの、状況次第で投入して来るとのこと。

そして、羽生くん、町田くん、ガチくんなどの若手は言わずもがな、
メンショフはSPからの4持ちですし、プレオも今までの戦い方からして、
70~80%くらいの確率で入れて来るのではないか?と私は期待しております

フェルナンデスくんはザンネンながら前回のスケカナ後剥離骨折だかの怪我をしたとかで、
私は棄権するかもと思ってたんですが、
今エントリー見たらちゃんと入ってるので演技に支障はないんでしょうか。

でも、クワドは外してくるかも知れませんね。

せっかくスケカナで目の覚めるようなクワドを跳んでたのに


でもって、昨季までは必ずSPからクワドを跳んでいたトマシュは、
今季のCoCを見た限りではクワド回避で来そうですが、果たして彼は今回どうするか。

それ次第で順位が若干変動しそうな中、ここで私なりに順位の予想をしてみると、
やっぱり優勝候補はなんだかんだ言ってPチャンだろうなーと。

前回のスケカナSPはジャンプで2回、ステップ中に1回転倒したのにも関わらず、
その転倒したジャンプがDGされなかったおかげであれだけの点数をもらったわけですけど、

まァ、それさえなければ彼もやっぱり大輔くんと同じで転倒しても流れの途切れないスケーティングをするので、ある程度PCSが出るのはわかります。

それに、今季のSPは彼なりに表現力も上がっていますしね。

FSも昨季の持ち越しとなれば演技もこなれて来ますし、一から作って滑るよりは安定しているのも当たり前。

そこにクワドが投入されるわけですから、
3Aが相変わらず不安定とはいえ前回と同じかそれ以上の点数を出されたら、
多分ぶっちぎりでしょうねェ

私は彼のスケーティングの上手さ自体は認めてるんですけど、
やっぱり表現力となるとそこまで惹かれるものがないし、
(だから、PCSのSSとTR以外のPEやINで同じような点数が出るのが納得いかない)
後、やっぱり彼はオフリンクでする発言が若気の至りというには余りに調子に乗り過ぎてる発言が多くて、好きになれないんですよねー。

それでも、優勝候補筆頭であることには変わりはないですが。


だから、もし、その牙城を崩すとすれば、
4を入れてSP、FS共パーフェクトな演技をしたアボちゃんですよね。

ただし、それもPチャンがミスした上での話ではありますし、
アメ勢は下からの追い上げがけっこーすごくて、この間CoCで2位に入ったクワド持ちムロズくんとか、
スケアメで自爆したとは言え、プレッシャーに慣れさえすればけっこーな点数を安定して出せるようになったリッポンくん、
それから同じくスケアメで大躍進したアーミンくんと、
ちょっと油断するとあっという間に追い抜かれてしまいそうなメンツが揃ってきたので、
やっぱりアボちゃんにとっては全米に神演技権は取っておきたいとゆーか、
GPF進出もいいけれど、最終的な目標はワールド台乗りだと思うと、多分ここではまだ全力は出さないんじゃないかと。
(今のところアメ勢トップとしてはPCSで若干アドバンテージがあるだけですからね)

よって、アボちゃんは2位辺りに落ち着いて、
3位争いが今回の一番目玉かなーっていうのが私の予想です。

多分そこではトマシュ、プレオ、羽生くん、町田くん、ガチくん、フェルナンデスくん辺りの、
210~220点前後での激しい激戦が繰り広げられるんではないでしょうか。

4抜きでジャンプをほぼパーフェクトでまとめさえすれば、PCSの優位性でトマシュが若干有利かとは思います。

でも、トマシュのジャンプが乱れたら、今ジャンプが好調の羽生くんに抜かれる可能性があるし、
町田くん、ガチくん辺りも前回の雪辱を狙ってそう。
プレオもなにげに怖い存在ですしねー。

あと、フェルナンデスくんがどこまで頑張れるか。

なので、順当にいけば1位 Pチャン、2位 アボちゃん、3位 トマシュでしょうが、
スケアメのような自爆大会だと3位辺りに誰が来てもおかしくはないですよね。


そう考えると、今回のロシア杯はめっちゃ手に汗握りそうでワクワクしますよ~~



ところで、ここで少し参加選手の演技についても書きますと、
(Pチャン、アボちゃん、プレオ、羽生くんについては既に触れたのでそれ以外で)
まずトマシュのSP、『雨に唄えば』がいかにも彼らしく爽やかで軽妙洒脱でいいですよねェ

それとコンテのSP。

彼、前回のCoCでは髪が長くなってたせか、えらい男前になっててビックリしたんですが、
コンテもブラッドレーくんと同じようにリンクインする前から既に演技してて、
すごく入り込んでましたね~~
(ちなみに昨季からの持ち越しFSは、より見応えがUPして、私、ますます気に入ってます

そして、上記の二つは共にカメ先生の振り付けとゆーのがまた!


なんか、カメ先生今季一気にシングルの振り付けが増えましたよね

これってやっぱ、大輔くんの『道』効果


でも、同じトマシュのカメ先生プロでも、私、FSのMJプロはイマイチなんですよねェ

というのも、あれは編曲もそうですけど、
EXではけっこーサマになってたのに、
FSヴォーカル抜きになると途端に気の抜けたコーラみたいになるとゆーか、
MJらしい印象的な動きがきちんとアクセントとして効果的に使われてないような感じがして、
あれじゃあ別にMJじゃなくても良かったような??

カメ先生って、マイム的な振り付けは上手いと思うんですけど、
純粋にダンス系の振り付けは苦手なんでしょうかね???

特に今季は、アモちゃん始め、ベルントソンくんやメンショフもMJやってるので、
余計優劣つけたくなっちゃうのかも。

ちなみに私が今季のMJプロで好きなのは、やっぱりアモちゃんですねー


それから、異端さとゆーか、
ヘンプロでいったらこの選手のプロの右に出るものはないでしょーーってゆーのが、
ロシアのガチくん!!(笑)

以前出たのはフィン杯でしたっけ?

でもあの時はFSしか動画があがってなくて、
今回スケアメでSP初めて観たんですけど、なんつーか、あれはFSより更に前衛的とゆーか、
異端度増してないですか(笑)

だって、あの仮面ライダー衣装いいと意味不明な動きといい、
加えて彼の無表情が輪をかけて何とも言えない不思議なワールドを作り上げてるのがめっちゃ笑えます(>▽<。)

しかも、ラストのシャリ――ンっていうレジ音に合わせたギャルピースは何

・・・ガチくん、昨季は華麗にナルシスなんて演じてたのに、
ミーシンは一体彼をどこに連れて行く気なんでしょう(笑)

でも、彼も今季は身体の成長が一段落したのか、
ようやくジャンプが安定してきた気配がありますねー。

スケカナでのクワドはもう一歩だったけど、プルばりの着氷姿勢が素晴らしい3Aは見どころですので、
ぜひ、またあの無表情でクールに決めポーズして欲しいです


後は何と言ってもフェルナンデスくんと町田くんかな。

フェルナンデスくんは、そーいえば、
スケカナではSPのマンボ、冒頭の腰フリが控えめになってましたね(笑)
(やっぱりモロも、さすがにあれはマズイと思ったのか。
でも、アモちゃんは平気で腰振ってたのになァ

最初出て来た時は衣装の配色のすごさにビックリしたものの、
あれはあれでコミカルプロに仕上がってて良かったし、
それに何より、FSのパイレーツが昨季よりも自由度が増してすごく見応えありました

クワドも公式試合で初めて決めたんですかね?

とてもクリーンで質のいいクワドでしたよ~~


また、あんなクワドをロシアでも見たかったけど、
取りあえず今回はクリーンな演技を目指して、尚且つあの酔っぱらいステップで観客を沸かせて欲しいですね


それから町田くんは、やっぱりあのSP『黒い瞳』が秀逸

あれが余りに印象的過ぎるのでFSがちょっと霞んでるのが勿体ないところかなー

早くて細かいステップや、ダンス系のプロって、
それだけで魅せることが出来ちゃうからいいんですけど、
ああいう雄大でじっくり滑るプロは返ってスケーティングの良し悪しとか、
本人の曲の解釈がどこまで出来てるかとかで印象が変わってしうまうからごまかし効かないし、
とにかく滑り込んでいかないとモノにするのは難しいかも知れませんね。

でも、彼は元々表現力もある方だし、地力はあると思うので、
何とかシーズン終盤には魅せれるプロに仕上げていって欲しいですね!

現地報告では羽生くんと並んでクワドも下りてるみたいだし、
男子は4週連続日本男子台乗りなるかっていう興味も相まって、
なかなか面白そうな大会になると思います


一方、女子も同じく4週連続台乗りがかかってますが。

ミキティはさっき報ステで公式練習の様子が流れてましたけど、
3Lz-3Loけっこークリーンに下りてましたね~~

今度はちゃんと認定されるといいなァ。


あっこちゃんも調子は上々のようですね!

ツイッター見ると現地からでもけっこーつぶやいてるみたいですが、
そーいえば彼女はスケアメでの大輔くんのステップレベル4にやたらコーフンしてましたね(笑)

彼女も前回CoCでは余りいい内容の演技ではなかったので、
今回はミキティを追い抜くくらいの気持ちで頑張って欲しいです


それにしても、あっこちゃんのFSは見る度印象が良くなっていくなァ
特にステップ後半、スピードが上がっていくとこ、ゾクゾクします。

ファイナル、イケるといいですね


で、もちろんこの2人には是非とも台乗りして欲しいところではありますが、
今回はレオノワとアシュリーがいますよね。

彼女らに肉迫するとすればこの2人でしょうけど、
ま、それ以外の選手とはけっこー差があるので、よほどのことがなければこの4人での台乗り争いになるだろうと私は思います。
(てか、それぐらい誰でもわかりますよね

それにしても、今更ですがミキティとあっこちゃんはどーして2戦ともかぶっちゃったんでしょうねェ。

だって、現日本女子の3強の内の2人ですよ!

せめてどちらか1戦はお互い違うとこで戦えた方がつぶし合いしなくて済んだでしょうに、
スケ連もそこら辺考えなかったんでしょうか?

なんか、ワケわかりませんよね


でもまあ、それがいい結果に結びつくかも知れないし、
ここは一つ、そんな相乗効果を信じて見守って行きたいと思います


あ、そうそう!

今回ペアには高トラ組も出ますよね

この2人にも、今度は3位以上の順位を狙って頑張って欲しいです

川スミはあのCaOIでのツァラトストゥラがすっごく、宇宙的で壮大でしたよね!
あれ、また観たいです~~~


ただ全体としては、今回のロシア杯は棄権した選手、カップルも多いので、
何とか大会としても盛り上がる大会になればいいなーと思います。



最後に大輔くん情報など。

HANAKOさんのコメにもありましたが、大輔くんDVD第二弾の詳細がポニキャンから出ましたね

しかも表紙写真がJO大輔くんのドアップ!!

うきゃ~~~

これはたまりません

乱れた髪がステキ過ぎ(>▽<)


やっぱ、これ、ええなァ~~~


なんか、手元に届いたら一日中眺めていそう

DVDの内容も、新プロの練習合宿にバンク、トリノの舞台裏、プライベート映像に、
演技はバンクeyeとトリノ道、FOI9/28のマンボが入ってるなんてサイコーじゃないですか

も、マジで永久保存版ですよね


これは発売がめっちゃ楽しみだあああ


あと、ウェッブマスターさんから、今度のSANKEI EXのコラムが24日に載るそうですね!

こちらも楽しみ~~~


きっと、思いっ切りN杯の反省が書いてありそう


その他、大輔くん関連ではないですが、
今度のワールドでスケ連としては初試みの“フィギュアカフェ”なるものを東京渋谷に開店させるとゆーニュースが載ってましたね。

何でも大輔くんの靴の展示とか、過去の名場面映像を流すとかも書いてありましたけど、
どーせならその期間中ワールドの試合流してくれるといのに。

そしたらけっこー盛り上がると思うんですけどねェ。


で、店内スケヲタだらけ(笑)


私ももしチケ取れたら覗いてはみるかもデス



それでは、夜中のフィギュア視聴が辛くなって来た今日この頃、
皆様風邪などひかれませんよう、お気をつけ下さいませ~~

スケカナ 女子

2010-11-10 14:05:02 | コンペ
早いもので、ついこの間大輔くんのNHK杯優勝で幕を開けたGPSも、
もう第3戦の中国杯まで来てしまいました。

それにしても、ここまでの試合を振り返ってみると、
既に男女3人の優勝を含む5人の日本人選手が台乗りしてるんですよね~~

これってなにげにスゴイことです

そして、今後のGPSのメンツを見てみると、まだまだその記録を伸ばしていけそうな感じだし、
最終的にGPFは男女シングル共に日本人が最低2人は揃いそうで、
なんかちょっと、それはそれで怖い気も
(あ、でも去年もそうだったから、それほどでもないか)


そんなここまでの試合を振り返ってみると、
新ルールに変わってまだ若干模索中ではあるものの、男子は確実にクワドを跳ぶ人数が増え、
しかもその成功率が高く、若手台頭、個性的プロが多くなった反面、
今季厳格化されたスピンでの取りこぼしがけっこー目立つとゆーか、
コレオステップも含めまだまだ対応し切れてない選手がいるな~という感じで、

一方女子はそんなに劇的な変化はないのに、
高難度の3-3を跳ぶ選手は相変わらずほとんどおらず、
(唯一中国杯で3Lz-3Loを跳んだミキティはUR判定
SPで要素が一つ減った分、全体的に点数も抑えめで何だか面白味のない印象を受けるんですが、
果たして皆さんの感想はいかがでしょう?

私自身は今回のスケカナを観た時点で、
点数の出方うんぬんよりもこの採点ルールの根本的な問題点について改めて考えさせられていて、
いろいろ思うところは多々あるものの、いかんせんまだ考えがまとまり切らないのと、
GPSの前半が終わったばかりで有力選手の平均点数が出切らないと何とも言えない部分もあるので、
ここではその演技の感想のみ述べることにして、
採点ルールについてはまた後日改めて書くことにしたいと思います。
(取りあえず、選手個人の問題とルール運用の弊害をごっちゃにすることだけは避けたいのですが、
某選手自身がそれを笠に着てゴーマン発言かましちゃってるから厄介なんですけどねー



何はともあれ、スケカナです。

まず女子シングルから、
今回はざっと印象的だった演技だけ上げていきたいと思います。

SPで良かったのは、ザワツキー選手、ラコステ選手、マルケイ選手、今井遥ちゃん、マカロワ選手、シズニー選手にファヌフ選手。

スケカナ女子はけっこー皆長身でスタイルのいい選手が多くて、
シニア上がりたてのフレッシュさん達も全然見劣りしてないのがすごいな~と思ったんですが、

一番手にも関わらずジャンプ全て決め勢いの感じられたザワツキー選手、
清潔で若々しくハツラツとした印象だった遥ちゃん、とても17歳とは思えないほど大人っぽく華があるマカロワ選手、
相変わらず清楚でミューズのような美しさと、たおやかで伸びやかなスケーティングとスピンが絶品のシズニー選手、
ロシェが抜けたカナダ女子を牽引する気満々のようなワイルドで迫力ある演技を見せたファヌフ選手など、
それぞれ持ち味を生かしたいい演技をしてくれましたよね。

一方、ベテランの村主選手はやっぱりここ数年ジャンプがまともに入らないことが多くなってきたし、
全体に痩せて印象が薄くなってる感が否めないので、
個人的にはもっと力強いプロをやった方がいいと思うんですが、どうでしょう?
FSも衣装含めて個人的にイマイチな出来でしたし・・・

もっと思い切った改革を期待します。


ところで、遥ちゃんは今までは端正でそつのない演技が多くて、これといった個性がまだ出てない感じだったのが、
中京であっこちゃんお手本に滑ってるからかな?なんか、動きが似てきましたね。

きっといろんな刺激を受けてるんだろうなァ。


SPの時点での順位は1位 ファヌフ、2位 マカロワ、3位 ザワツキーで、
遥ちゃんは6位につけていました。 


そして迎えたFS、

一番の番狂わせは何と言っても、ファヌフ選手で、
SPを1位で折り返したことによるプレッシャーに負けたんでしょうねー。

PCSはシズニー選手に次ぐ2位だったものの、
まともに入ったジャンプが7つの内3T-2T-2Lo、3Lo-2T、2Aの3つだけではそりゃあTESは稼げません。

でも、今までになく存在感は出て来たし、ジャンプさえ決まれば、
その他の要素でもきっちり点数は出せる選手だと思うので、
今後はいろんな局面に身を置いて、どんな状況でもジャンプを安定して跳べるようになれば、
カナダ女子一番手として定着する日も近いような気がします。

後は、ああいうパガニーニのような曲をすべるならもう少しエレガントさが欲しいところ。
個人的にはSPのように攻撃的でワイルドな感じとか、エキゾチックなテイストの方が似合う選手だと思うのでね。


今回はザンネンながら4位に転落してしまいましたけど、
次回頑張って欲しいです


その、ファヌフの代わりにSP4位から逆転して優勝したのがシズニー選手

最初6分間練習に出て来た時のあの水色の布地たなびく衣装を見た時、
なんて彼女に合ったステキ衣装なの~~~!!と思って、うっとり見てたんですが、

その衣装の意味が演技を見た途端パッと理解出来たとゆーか、

てか、シズニー選手のあの曲、大輔くんの幻のFSプロ『Ocean Wave』じゃないですかーーーー

しかも、振り付けはまんまカメ先生!
(見られなかった方のために、つべにあったので貼らせていただきます)






もう、これ、
出だしから彼女の動きが大輔くんの動きとモロかぶりで、
あの最初の手で水をかき回すような渦を作るような所作なんか、すごくツボだったんですが、
あれを大輔くんがやっても絶対ハマるだろうな~と思ったし、

とにかく何でもない彼女の動き全てがまるで流れる水そのものとゆーか、
どこまでも優しくたおやかで穏やかな動きは、水の精がリンクに下りてきてあの曲の主題を奏でてるようで、もう素晴らしい!!の一言(>▽<。)


そういう意味では、PIW福岡で観た大輔くんのオーシャンは、
もう少し力強く、原初の海を感じさせるような生命力溢れる動きだったんですけど、

ああ、多分カメ先生は大輔くんにもこういう滑りをさせたかったんだろうなァっていうのがわかるような、
それぐらいデジャヴ観がすごいプロで、

なんか、つくづく大輔くんのオーシャンをお蔵入りさせたのが勿体なかったなァと。

だって、怪我をしてよりスケーティングに磨きがかかった今なら、
あのウェーブ感や流麗さできっと溜め息が出るくらい美しいオーシャンに仕上がってたような気がするから。


でも、あれは女性ではシズニー選手がやったからこそ出せた流麗さでもあると思います。
彼女の元々のエレガントで清楚な滑りにあの繊細なピアノの音は何よりハマるし、

今回はジャンプも最後の3T以外は全て決まって、
尚且つスピンやスパイラルでは現女性選手の中では1,2を争うほど美ポジと速さを誇っている彼女だからこそ、
要所要所が締まってより完成度の高いプログラムになり得たと思うので。

特に音にピッタリと合ってた3Loやラストのスピンの絶品なこと!

今季、プロ見て泣けたのアボちゃんのFS含めてこれで二つ目ですよ~~


いや、マジで神プロだと思います


今季は彼女SPも良プロ揃えて来てますし、
これで今後もジャンプが安定すればワールドではかなりいいところまで来れるんじゃないかな?

そんな期待を抱かせる素晴らしい出来でした


そして2位に入ったのが、SPでもその存在感とゴージャスさに目が行ったマカロワ選手。

曲目はコルピと同じ『エビータ』なんですが、
私個人ではこのマカロワの方がより人間臭く力強いエビータで好きでしたねー。

もちろん、感情の機微の表現においてはコルピの方が上手いな~と思いますし、
まだシニア1年目ということで動きに雑なところもあるんですけど、
何とゆーか、それを補って余りある勢いとゆーか、華があってすごく惹きつけられました。

この選手が今後順調に育っていったら、必ずやソチのメダル候補になることでしょう。

佳菜子ちゃんもうかうかしてられませんね!


最後に、今回なにげに頑張ったのが遥ちゃん。

SPでかなりいい演技が出来てたので、その反動でFSで崩れなければいいなァと心配してたんですが、
そんなこっちの心配をよそにジャンプは結構落ち着いて跳んでいて、
冒頭の2A-3Tをきっちり決めたかと思うと、
続く3Lz、3Fもクリーンに決めて、中盤の3Loの転倒以外はほぼパーフェクト

それに比べたら振り付けは少しシャカシャカとせわしない印象で、
遥ちゃん自身もこなすだけで精一杯って感じが拭えなかったものの、
最後まで笑顔満開、勢いと若さ溢れる演技で責めて行ってたのが良かったですね

終わってみればTESはシズニーに次ぐ2番目に高い点数で見事5位

今後はこの調子を持続して、少しづつPCSを上げられるよう表現を磨いていって欲しいです


でも、女子もなんだかんだ言ってここ3戦、コス、シズニー、ミキティと、
なにげにベテラン組が優勝してるのが嬉しいですねー

若手の台頭は脅威ではあるけれど、
ベテランにはベテランの勝負のしどころがわかってるって感じで頼もしいとゆーか。


さて、男子はどうなりますことやら。



ところで皆様、テレ朝のGPSのオープニング、
大輔くん、あれ、めっちゃ笑いをこらえながらポーズ取ってません?



見てるこっちが笑いそうになりましたあ(>▽<。)

NHK杯 2010 レポ⑥

2010-11-05 12:32:00 | コンペ
さあ、ここからはいよいよ第二グループの登場です

第二グループには我らが大輔くんを始め、D・テンくん、羽生くん、アモちゃん、ソーヤー、
アボちゃんの面々が6分間練習に顔を出しました。

ここで、この6分間練習を改めてテレビで見てて思ったんですが、
大輔くん、本番とそうでない練習時間とのペース配分が格段に上手くなりましたねー。

以前の大輔くんはなんとゆーか、公式練習からとても張り詰めていて、
すごく力が入ってるのが素人目にもわかったもんですけど、
今回はリンクに上がる前の表情に力みがなくすごく落ち着いてるようで、
それは現地の遠目でも雰囲気で確認出来たとゆーか、

若くて勢いのある羽生くんや無良くんはオラオラでジャンプかっとばし、
自分がさも出来るように目一杯アピールしてるのに対して、
大輔くんは一人淡々と自分の感覚を確かめるように滑ってるように見えたのがとても印象的でした。

でも、それは、ややもすると調子悪いようにも見えてしまって、
こっちは勝手に不安がったりしてしまう元なんですけど、

思えばあの去年のNHK杯、
内心は不安ばかりだったであろう大輔くんが、6分間練習でクワドアピール合戦みたいになり、
その緊張感の中で鞘当てをしてる選手同士の前哨戦に、私達ファンはそれこそ大喜びだったものの、大輔くんにしてみれば、もしかしたらあれで気力体力使い果たし本番で崩れてしまったのかなーと思うと、そこから学びとったことはすごく大きかったんではないかと。

そんな心境の変化がたまたま昨日の日経にも綴られていて、
実際そんな劇的な変化が起こったのは五輪後からだったみたいですけど、
そう考えると昨季の復帰シーズンは大輔くんの戦い方を根本から変えてくれたんだなーと、めっちゃ感慨深くなりまして

そして、だからこその若手に対しての余裕も感じられて、

いや~~、
なんか、マジで大輔くん、ベテラン目線

あんなコラムで若手へのアドバイスも書いてるのが、なんかとっても不思議です

てか、大輔くんの成長が余りにも劇的過ぎて、達観し過ぎてて、
ただのパンピーオバサンはついてけないよ~~~てェのが本音かな


――でも、そんなことより現地で一番目が行ったのが、実はあのオールバックの髪型だったりして

だってね、6分間に出て来た時双眼鏡で見て思わず私、
爆笑してしまったんですもん(>▽<。)

いや、時間が経ってみれば今はけっこー似合ってると思うし、
元々大輔くんって頭を含む顔の骨格が男らしいからオールバックは似合うんですけども、

でも、こっちはもうあのJOでのワカメ頭がいい意味でピアソラタンゴにハマっていて、
なのに、今回いきなりオールバックで登場されて頭だけがやたら小さく見えたもんだから、
すごく全体との違和感を感じてしまって、
まるで着せ替え人形の洋服じゃなくてヘアスタイルだけ替えて遊んでるみたいな、
そんなミョーな感覚に陥ってしまったとゆーか

しかも、演技が始まってみたらスピンの時にまるで鬼太郎の妖怪アンテナか、
オバQの「毛が3本しかないんだよ~~」状態になるからもーーー!(>▽<。)

なして、あんなシリアスでお耽美なピアソラに笑いが起こらなアカンの、大輔くん


ってゆーか、髪はまあ、オールバックでもいいですよ。

タンゴにオールバックは定番ですし、男前も上がるのでね。

でも、それだったら、
いっそのことあの衣装のシャツブラウスだけ白か黒のシルクサテンみたいなシャツに変えて、
ベスト以外の一切の装飾を取っ払い、シンプルに、
よりハードさとダンディさを強調した方がいいんじゃないかと思うんですけど、どーでしょうかね??

あの薔薇の意匠が入ったシャツブラウスはいい意味で女性的な甘さがあるので、、
JOの時のワカメ頭には合うけれど、今回のようなオールバックには合わないと思うので。

ま、JOの時の髪をもう少し上品にして今と同じ衣装なら、
私自身は文句ないんですけどもね

そこら辺は日経読むとまた変更ありそうだし、
(どーせなら、マンボをもっとハデハデにして欲しい!!)
髪型は一応こないだまた切ってもっと自然な感じになってそうだから、次のスケアメに期待大
(でも、襟足伸ばすのは汚いって気付いたって、
やっぱりTPOをわきまえる大人になったってことですかねー。ちょっと寂しいような気もします


あ、そーいえば、
ホントはJOの時からついてたけど練習で外れちゃって本番ではつけなかったっていうあのボタンチェーンも、あれがあることで衣装が締まるし、
なにげに私の好きな貴族趣味の匂いがぷんぷんして好きでした

ああいうディテールへのこだわり、大事ですよね。


――と、いろいろ考えてる内にあっとゆー間に6分間練習が終わり。

◆第二グループ一番滑走、D・テンくんの登場です。

彼のフリーの曲は『死の舞踏』。

これまたちょっとアレンジを効かせた編曲で、
ちょっと16歳のテンくんが滑るにはハードな曲だなァと思ってしまいましたが、さて。

冒頭の3Aで既に軸がゆがんでたテンくん。

その後のジャンプも悉く着氷が乱れ、終わってみればきちんと跳べたのは3Loだけという悲惨さ

それでも最後のコレオステップだけは彼らしい気迫のこもった足さばきで何とかこなしていたものの、
演技自体曲想を掴むのに時間がかかりそうなプロなのに、ジャンプが入らないじゃあ、
何ともしようがありませんよねー

願わくば今回の不調が怪我とかでなければいいのですが。

彼は、昨季もシーズン終盤の連戦がたたってジャンプで大崩れしてたので、
その悪いイメージやタイミングを引きずってるってことも考えられますけど、

ま、新しく変わったコーチがあの未来ちゃんも立て直してくれたキャロルコーチなので、
多分慣れてくれば大丈夫ですよね。

次のスケアメに期待しましょう。


◆お次はいよいよ羽生くんの登場です

CaOIで観たツィゴネイルワイゼンは、クワドもさることながら、
余りにもいろいろ詰め込みすぎで、最後ヘロヘロになって滑っていた印象が強かったので、
いくら若いとは言え、あんな養成ギブスプロで大丈夫なんかいな
と思っていた羽生くんですが、
いや~~、これもある程度若さゆえですかねーー。

いきなりシニア初参戦の大会でクワドを降りたのにはビックラこきました

それも、めっちゃクリーンなクワドで今大会一の加点付き


すごいですね~~~若さってスバラシ~~~(←なんか、こればっか)

その後3Aはちょっと着氷怪しかったものの、後半では3A-3T入れて、1Lo以外は全て着氷。

特にラスト、たたみかけるように細かく早いコレオステップを踏んだあと、
もう体力なんか残ってないであろう最後の最後で3Sを成功させた日にゃあ、
会場中がどわッ!と沸いて、私なんか一気に鳥肌立ちまくり

そのテンションのまま、今回ケヴィンくんに次ぐ2回目のスタンディングオベーション

いや~~、なんか、まさに世代交代の鐘を告げるような凄まじいものを見せつけられたって感じ

彼のあの、始まりと終わりに見せた目ヂカラもすごかったし、
何より本番であそこまで力を発揮出来る勝負強さが頼もしすぎますよね!

ホント、恐るべし15歳です


でも、褒めてばっかじゃ何なので、ダメ出しもちょっとさせてもらうと、
ま、振り付けの複雑さと体力の問題もあるのでしょうが、まだ動きが全体的に稚拙なのと、
後半振り回されてる感が強いので、もう少し余裕のあるプロの方がいいんじゃないかということと、
(ジャンプは文句なく高難度なのでね)
あとは、これは以前から指摘されていたことなんですが、羽生くんはいつも心持ち前傾姿勢でエッジが不安定なんですよねー。

そこら辺改善してもっと滑り込んでいけば、
ますますプロが見栄えすると思うし、ジュニアっぽい滑りからも卒業出来るんじゃないかな?

後は、ジャンプが安定してくれば言うことなし。

その前に一、二度、成長期に伴うジャンプの狂いやクワドと3Aの両立など、
男子スケーターにとっての通過儀礼的問題は起こるでしょうけど、

そこは彼の持ち前の負けん気と努力で克服して、ソチに向けて頑張って欲しいですね

いや~、勢いがあるっていいなァ


◆そんな興奮した空気を更に盛り上げてくれたのが、ダンサーアモちゃん

もう、ここからはなんか、会場の雰囲気がマジでイケイケドンドンでしたねー(笑)

冒頭の超クリーンな3Aから始まり、最後の1Aが惜しかったですけど、
それ以外のコンボ3つを含めた7つのジャンプを全て決め、
ステップではお得意のリズム感を生かしてもう、やりたい放題

でも、彼のダンスは私達までウキウキするとゆーか、
すごく陽気な気持ちにさせてくれるので見ててとても気持ちいいですねー
(ま、止まってばかりに関しては賛否あるでしょうが、それを生かしたコレオステップだと思います)

思えば、彼は昨季前半まではジャンプがイマイチ不安定で、フランスの中ではまだまだ3番手以下の扱いだったのに、
後半から今季にかけてジャンプがガゼン安定しだして、そこからグングン評価を上げて来たような感じがします。
(ま、ジュベやプレオちゃんが段々頭打ちになって来たっていうのもあるんでしょうが)

そして、それは振り付けとコーチがモロに変わったっていうのも大きいんじゃないかな?

なんか、見てると終始自信を持って滑ってるのがよくわかるし、
まだクワドは入れて来てませんけど、これって、
ここまで安定したジャンプをコンスタントに跳べれば、
来季以降はジャッジの評価も固まってくるでしょうから、今はこのままでもいいとゆー、
モロお得意の路線のよーな気もしますが、
取りあえず、今はそれが選手と噛み合ってれば、こんな相乗効果を生み出す男もいないわけで。

そういう点でも、今季のアモちゃんはけっこーイケるんじゃないかと。

キスクラでの、モロとの満面の抱擁がちょっぴり06-08シーズンの大輔くんと重なりました。


◆さあ、そして、今度はアモちゃんとはまた違った見せ場を持っているソーヤーくんの登場です。

この時点で得点ではアモちゃんが暫定トップ。

でも、あのジャンプを見たら、私的にはソーヤーの台乗りは難しいだろうなーとは思っていました。
だって、彼は3A含むジャンプ構成がちと弱いので。

それでも、プロは多分に演劇的でしょっぱなから個性的な振り付けが一気にアリスの世界に私を引き込み、
その柔軟性を生かしたスパイラルやクリムキン、最後のI字スピンなど見せ場もたっぷりで、
ソーヤーらしい特徴を生かしたとてもステキなプロだったと思います

ホント、ジャンプさえもう少し上手ければ、今頃カナダでもっと上位に行けたでしょうに。
返すがえす惜しい人材と言わざるを得ません

キスクラでジョニデのマネしてたのがとってもお茶目さんでしたね

彼にも、より長く現役でいて欲しいと思います。


◆そして!いよいよ続いてはアボちゃんの登場です

今回、大輔くんの優勝を脅かす一番手のスケーターだったにも関わらず、
今季のプロが早くも大のお気に入りになってしまった私。

でも、最初リンクであの衣装のアボちゃんを見た時は、
一体、どこのウォール街のビジネスマンですか~~!?(笑)
と思ってしまった。

テレビで見るとあの衣装、とても上品で彼のスタイルの良さを引き出してて似合ってるなーと思ったんですけど、現地ではチャコールグレー一色の中に、タイのエンジ色も埋没して見えて、
なんか、色素うす~~って感じだけであんまパッとしなかったんですよねー。

でも、いざ演技が始まってみると、
その、彼の滑らかでスムースなスケーティングから繰り出される何とも爽やかでキラキラした風が心地よく、ジャンプさえ穏やかで物語的で、ホント見入ってしまって。

私はこの映画の『ライフ・イズ・ビューティフル』は観てないので、
これはあくまでアボちゃんの演技を観ただけの感想なんですが、

なんかすごく真摯で前向きな人生観を表してるのに、なぜか切なくて、
後半のコレオステップからは思わず涙が出て来ちゃいました

いや~、こんなの、去年の大輔くんの『道』以来ですよ!


でもね、これ、テレビで観るととても感動的なんですけど、
実は現地で観た時はここまで感動しなかったんです。

むしろ、生で観た時は同じような滑りとステップでちょっと面白味がないな~って思ったくらい。

――この差は一体なんなんでしょ?

私の席がジャッジ裏だったからかなァ。

てか、全体のムードとか、滑りはとてもいいんですけど、
余りに同じ調子で流れ過ぎていて、少し退屈に感じてしまったのかも。

そーいえばこれ、ウィルソンのプロなんですよね。
彼のプロって、私、どれもこんな感じで、トータルパッケージではすごくキレイでまとまってるのに、
イマイチ感情のほとばしりが少ないのでそれで何となーく物足らないって思っちゃうのかも。

ま、でも、スケーターの皆が皆、
大輔くんみたいな暑苦しいスケートばかりしてたんじゃ、面白くありませんものね。

これはこれで、名プロには違いありませんし

今季のアボちゃんは、とても攻撃的で新しい側面を見せたSPと、
今までのアボちゃんの粋を集めたようなFSで、二つともきちんと良プロ揃えて来ました

これで靴が良くなってクワドも入れられるようになれば、
まさに大輔くんの好敵手として立ちはだかってくるでしょう。

それが、楽しみでもあり、怖くもあった今回の出来でした。


◆さあ!

いよいよオーラス、大輔くんの登場です

6分間練習までは髪型にダメ出ししながらも、まだ余裕を持って見てられたんですが、
やっぱりいざ演技が始まると私の心臓ももう、ドキドキ

でも、最初のクワドを決め、次の3Aが入ったのを見た瞬間、あれで「おっしゃ、イケる!!」と思えました。

ただ、やっぱり今回は全体的に調子が良くなかったのか、お疲れモードだったのか、
続く3Loの着氷はかなり微妙だったし、
(アナは「悠々」とか言ってましたけど、あれ全然悠々じゃかったですよね。
それに“暑苦しく”見せたいのはマンボだけだって!
いつもの3F-3Tもセカンドが2Tになり、
(この後またアナが「ここまでは高橋のデザイン通り」って言ってましたけど、
デザイン通りならそこは3Tでしょーーとテレビの前で突っ込んでたのは私だけではありますまい。
てか、鳥海アナ、喋りすぎ!!

そして、単独のルッツは助走のつなぎでよろけ、
3Sすっぽ抜けと最後3Lzにセカンドループつけようとしてまさかの転倒。
(いや、あれは想定内か笑)

コレオステップの最後のツイズルでも少し軸ブレしてましたしねー

ここで少しジャンプの失敗について検証すると、
あの転倒に関しては、多分セカンド2T二つ既につけちゃってたのでループにするしかなかったからですよね?

なので、苦肉の策でやったことだったんでしょうけど、
でも、普段やり慣れてないことを咄嗟にやろうとしても、そりゃあ、あーた、ムリとゆーもので

だったらフツーに3T跳べば良かったのに、
あれはここしばらくFSで3-3クリーンに決められてないことで弱気の虫が出ちゃったんでしょうか。

3Sのすっぽ抜けもそれまで順調にジャンプ入ったことで気が緩んだのか、
はたまたあの直前の入りにまだ慣れてなくて体が緊張しちゃったのか??

ともかく、思い描いていたジャンプ構成と違ったことだけは確かだと思います


でも、後で、サンスポだったかの記事読んで、
「膝の違和感が完全に無くなり、頭からつま先が反応するまでの伝達が速くなったけど、
その分制御出来なかったり、感覚を広く持たなければいけなかったりするのが大変」みたいなことが書いてあったので、
きっとそういうところで、まだ完全に体とのすり合わせが上手く行ってないことも要因の一つなんでしょう。

大輔くんが本当にMAXの身体能力を発揮出来るのには、多分もう少し時間がかかるんでしょうね。

それでも、今回4Tと3A×2本、きっちり決めてくるところはさすがでした

それは、日経にもあったように、
若い時の博打的な一発勝負とは違い、経験を重ねて来た者だけが掴める感覚的なものとでも言いましょうか。

でも、元々大輔くんは昔から「ジャンプは気合い」と言っていましたし、
練習を積み重ね、スキルを身につけた上で本番決められるか決められないかのラインが、彼の言うところの気合いにかかっていて、
尚且つ今は、それにプラスαで“吹っ切り”というものが加わったのが、
練習で調子悪くても本番一発勝負で決められるようになった所以かなーと、
私は分析しておりますけどね。

何にしても、老獪な賢者のようになった大輔くんの語りが、今はとっても新鮮ですゥ~~


一方、演技に関して言えば、
今回のピアソラは全体的にとても力強かったとゆーか、
JOの時のようなM男の苦悩のような退廃的な影が潜み、eyeのように攻撃的で男性的な動きが支配してましたよね。

特に、CiStの動きがとてもキビキビしたタンゴっぽい所作に変わっていて、
その分やわらかな表現が減っていたのが私的にちょっぴりザンネンだったんですが、

4Tの後や3Loの後は腕を振り下ろすだけだったのが、手を開いたり、上から叩くような振りに変わってたり、CiStではジャッジすり足の前にeyeの時と同じ振りが入ってて、待って~~の後顔なでするところは省いてあったりで・・・。

まー、細かい変更に関してはシーズン通してちょくちょくあることなので、
いちいち言ってたらキリがないとはいえ、自分のお気に入りの動きがなくなるのはやっぱ悲しい

その分、マンボの足トントンみたいに好きな振りも増えたりするんですけどね。

でも、今回に限って言えば、
余りにもJOの時と解釈が違ってたんでそこが一番ビックリしました。

大輔くん本人も大会後のスポニチ記事で、
「違う解釈をしようとしてるけど、つい見せつけちゃいそうになる。
表情がマンネリ化してますね」
と言っていたように、
その最たるものはコレオSlSt直前とフィニッシュでのドヤ顔だと思うんですけど、

あれ見ちゃうと、多分一般の人は、
私達ファンが感じ取ったり大輔くんが意図しようとしてるところのピアソラの機微とかニュアンスなんかぜーんっぜんお構いなしに、
あ~、いつもの高橋大輔だ~ってなぐらいにしか、思わないんじゃないでしょうかね?

実際、eyeと変わんないっていう意見も多いですし。

だから、今回のN杯のような雰囲気が好きな人ももちろんいるでしょうが、
一応、大輔くんとしてはもっと違う解釈で見せつけたいっていう思いがある以上、
(JOのも違うとしても)やっぱりピアソラであのドヤ顔は封印して欲しい。

私個人も、あのプロは男性側だけのアプローチだけじゃなく、
女性側のアプローチをも含めた、クールで抑圧的で、でも、内に秘めた激情が期せずして“出ちゃう”ような表現が観たいので。

そうやって中盤までは溢れ出ちゃうのを我慢して抑えつけて、後半SlStでその感情を爆発させれば、
今若干言われているコレオステップの物足りなさも解消するんじゃないのかなァ。


とにかく、今回のピアソラはそういった意味でも、
『道』の明快さとは全く正反対のベクトルを向いてる難解プロだと思うので、
こうなったらとことん、それを突き詰めていって欲しいです。

もちろん、難解なだけじゃそんなのただの自己満ゲージツもどきだから、
そこはきちんと昇華させて欲しいですけどね。

目指すはベタな演歌と粋なヨーロッパ映画の融合か(笑)

日本文学でゆーと私は真っ先に谷崎の『痴人の愛』が浮かぶんですが、
太宰ほどは自己破綻してないよーにも思うし、どうですかね?


・・・ま、それもあのオバQスピンを見ると、途端に三文劇になっちゃうんですけど


ともあれ、初戦の出来としては上々。

TES 74.17、PCS 83.58、TSS 156.75の総合234.79点で見事3年ぶりの優勝は、
本人としてもまァまァ納得のいく結果だったのではないでしょうか

それより、私はせっかくあのキスクラに初めてカメ先生が座ってくれたのに、
それをきちんと映さないカメラに超激怒
(歌子先生も見切れてたし

カメ先生は今回、けっこー大輔くんの演技気にしてバックヤードから覗いてましたからねェ。

そうそう、そーいえば、
23日も私が休憩時間に外の広場の階段のところでお昼を取っていたら、
そこにあった喫煙場所にカメ先生とみやけんさんがやって来まして。

2人してタバコくゆらしながらかなり長いこと話し込んでいたので、
もしかしたら大輔くんのことでも喋ってるのかなー?なんて思いながらジッと見てたんですけど、
24日も別の方の目撃談によると2人でサルコウが抜けたことについて話してたみたいなんで、

やっぱ、2人共いろいろ気になることがあるんでしょうね。

今後の更なる進化に期待です


そして、今回何と言っても面白かったのが、男子の表彰式。

大輔くんとアボちゃんの背丈が台乗るとほとんど一緒だったので、
カメラではアモちゃんに切り替わって映ってなかった部分で、大輔くんがモニタースクリーン見ながら、
「背、一緒」みたいに手を頭の上でちょいちょいかざしてるんですよね(笑)

それで、あの後の2人のジャンプで背伸びやアボちゃんの気遣いに繋がったわけなんですが、
あーゆーのはホント和みますよね~~~(*^_^*)


ともあれ、今回は男子が最後盛り上がったのでホッとしたし、
お祭り気分でヒューヒュー出来たので私も大満足

いつもは「大ちゃ~~ん」までしか言えないかけ声も、
今回は「大ちゃん、ガンバーー!!」まで言えたのは、きっと留守番組の皆さんの想いを預かってたせいでしょう

久々、嵐のような拍手と歓声の中に身を置けて、とても幸せでした


次回は何とかワールドの男子だけでも行きたいものですが、
果たしてどうなりますことやら


あと、EXと豊の部屋についても語りたいところですが、
またもや字数制限が来てしまったので、ここは泣く泣く割愛

でも、一言だけ言うとすれば、
大輔くん、今度のスケアメでは是非!あの超キレキレマンボを見せておくれ~~~



それでは、皆様、
ここまで長々とお付き合い下さりありがとうm(__)m


次はスケカナの感想も含め、ワールドやその他大輔くん情報などについて書きたいと思います。
(ああ、でも中国杯がもう始まっている~~~

NHK杯 2010 レポ⑤

2010-11-05 02:15:03 | コンペ
NHK杯レポもここに来てよーやっと、最終日男子FSとEXを迎えることが出来ました~\(~o~)/

は~、長かった


この日は、朝から天候が怪しく、昼から雨と言われていたので出がけに傘を持っていかなくちゃ!
と思ったのにも関わらず、
今日もFS用の花束買っていこーかなーなどとアレコレ考えながら準備している内に傘のことをすっかり忘れ

案の定、男子FSが終わった頃はまだ小雨がぱらつく程度で、
休憩時間の途中までは外でお昼を食べながら座って待つことが出来たんですが、
EXが終わって会場出た時はマジ本振りで

笠寺駅へは連れの方の傘に入れてもらったから良かったようなものの、
地下鉄の駅降りてチャリで家路に向かうのに、あわよくばダンナの車に迎えに来てもらおうと電話したら、
子供に「パパね~、もう寝てるよ~~」と言われあえなく目論見失敗

しょうがないから、しのつく雨の中チャリ漕いで何とか無事帰りましたけど、

やっぱスケート観戦は荷物が多いので、なるべくなら晴れてる方がいいなァと改めて思った次第


でも、結局花束はお目当てのヤツがなかったので買わなかったんですけどネ


それより、実はこの時まで前日に買った投げ込み用のお花を、
まだカバンの中に入れたままにしておりまして

いや、投げよう投げようと思った選手はけっこーいたんですが、
23日は(真央ちゃん以外)全体的に投げ込みが少なくて、目立ちたくない私は大勢に紛れて投げようと慎重になっていたら、結局最後まで投げ込みするチャンスを逸したままになってしまって(>_<)

とは言え、それをそのままゴミ箱にポイするのは忍びないじゃないですか?
(つか、単なるケチ)

なので、結局お花は男子最終滑走、
大輔くんの時に雨と降り注ぐ花束に紛れて無事回収されたのでした~~
(ゴメン!大輔くん!!m(__)m




――さて、前置きはこのくらいにして、

私がコンペで一番コーフンする男子シングルFSであります

この間放送された2006NHK杯総集編を観ていたら、
まだあの頃は男子の時が随分客席ガラガラだったんだなァと思ってたのに、
今回の男子FSはほぼ8割方入ってたのがなにげに嬉しかったですねー

(それでも、全体を通してはあんなに皆さんが抽選でハズレまくってたのがウソのように、
A,Bブロックの割と前列が4~6席ゴソッと空席になってたりして、
一体今回のチケの割り当てってどーなってたのと思わざるを得ないような空き具合に、
テレビの前でムカついてた方も多かったんじゃないでしょうか?)


ともあれ、男子です。


まず第一グループはJ・テンくん、ヴァン・デル・ペレン、
シュルタイス、無良くん、ウーくん、ロス・マイナーくんの6人。

◆その一番滑走で滑ったJ・テンくん、

SPでは二つのジャンプを失敗して精彩を欠いてしまいましたが、
このFSでは冒頭の3Aを何とか決め、続く3つのジャンプも成功させて波に乗った感じ?

CiStでは流れのあるスケーティングでエッジワークもしっかりと、
途中3Loからのコンボですっぽ抜け1Lo-2Tになった以外のジャンプはきちんと下りて、
そのまま体力を消耗することもなく、最後は力強さまで感じさせて見事にフィニッシュ!

あの『Who Want To Live Forever』から始まるクィーンシンフォニーの調べにもとてもマッチした滑りで、何だかしょっぱなからすごくいいものを見させてもらったような気分になり、
会場思ったより大きな拍手起こってましたねー

本人もあれは満足のいく出来だったんじゃないかなア


こうして一番滑走の選手がいい演技をしてくれると、なにげにその後の選手もモチべ上がるんじゃないでしょうかね?

これで何だか私、「お、今日の試合はひょっとして神演技大会来るかも!?」
と漠然とですが思いました


◆そしてそれは、次のヴァン・デル・ペレンくんの演技で確信に変わり。

何たって、彼はこのNHk杯で昨季のトリノワールドもかくやと言わんばかりの、
4Tと3F-3T-3Tを冒頭で決めて来たんですから

あれで、会場一気にヒートアップしましたねー!

演技の中身はそれでも、SlStは相変わらずスピード出ないし、
後半になると段々足に来て動けてないなーっていうのが傍目にもわかるんですが、

でも、彼の場合SPの時も書きましたけど、そんな欠点を補って余りあるくらいド根性で最後まで滑ってくれるので、
それだけでもう、なんか応援モード全開になっちゃうんですよね~~

よくぞ最後まで滑り切った!アンタはエライ!!
って感じで。

それが、あの時のスタオべに繋がったんだと思います。

とにかく、今では希少な3-3-3や4-3-3をやってくれる彼に、
毎回男子フィギュアの醍醐味を見せてくれてホントにありがとうと言いたいです

(それにしても、彼は一時期ジャンプ崩れてて、さすがにもう現役引退か?って言われてたのに、
昨季後半辺りからまたジャンプで盛り返して来た感がありますよねー。
これは一体なんででしょやっぱ奥様の力かな

何にしても、いい感じでスタートを切れたと思うので、
また今季一年自身の向上もさることながら、若いスケーターのお手本としても頑張って欲しいですね!


◆続いてシュルタイスくんが出て来て、会場は一旦ちょっとクールダウン(笑)

いや、彼も良かったんですけどね。

クワドこそ跳びませんでしたが、最後ルッツで転倒してコンボに出来なかった以外は3A2回を含む7つのジャンプをほぼクリーンに決め、スピンも正確に回っていたし、ステップも丁寧で、
うん、やっぱり昨季までよりスピードも上がってる

でも、それなのに、イマイチ盛り上がりに欠けるのはその選曲ゆえなのか、
元々の彼の演技スタイルがああいう風だからなのか?


多分、そうなんでしょう(笑)

だって、ロミジュリは今まで大輔くんも含めそれこそいろんな選手が演じてきて、
私は何と言ってもランビのEXナンバーが一番ロマンと熱情に溢れ恋するロミオらしくて好きなんですが、シュルタイスくんのロミオはどっちかってゆーとちょっと神経質な病的ロミオって感じだし

そもそも、あの手首ゴシゴシは一体何

現地で観た時はやたらあの振り付けが気になって、おかしくて、
(なんか、大輔くんアメリの虫追っ払いと似たものがあったので)
それ故とても物語に入り込めなかったんですけど(ごめんねー、シュルタイスくん

それでもテレビで観ると、あの大輔くんロミオよりはロミオらしいとゆーか、
ちゃんとジュリエットがいて、それなりに物語風になっていたのが意外でしたねー。


って書くと、私ってどんだけ大輔くんロミオがキライやねん!)と言われそうですが

いや、キライだったのはそれこそあの曲自体と、過去の大輔くんプロの焼き直しみたいな振り付けが、いかにもやっつけ仕事みたいでキライだっただけで、

今思い返せばあの時の大輔くん自身は一番若さとパワーに溢れてた時期で、
だからこそイケイケドンドンでやれたとゆーか、
その疾走感と刹那的な表情が良かったっちゃー良かったんですけどもネ。

それこそ、ジェームス・ディーンじゃないですけど、生き急ぐ若者の一瞬間を切り取ったみたいで

でも、衣装はやっぱ今回のシュルタイスくんの方が正統派ロミオっぽかったかな。

あーゆー普通の衣装を着ると、彼って美形だったんだナーと改めて気付かされますよね。
アップで見ると髭面にピアスのアナーキーロミオでしたが

ルトコフコーチの蛇使いが笑えました。


◆さて、お次はいよいよ無良くんの登場です!

彼の今季のFS『Slow Dancing In The Big City』はかつて無良くんのお父様も使用されていた曲だそうですが、
私にとっては06-07シーズン時の中庭くんのイメージが強いですねー。

なんせ、あの頃は私、全日本の大輔くんオペラ座パーフェクト試合をリピしまくってて、
最終グループの演技はほとんど憶えていると言っても過言ではないので。

中庭くんの演技はでも、どちらかというと繊細さを強調したような演技で、
今回の無良くんの演技とは全然かぶらないとゆーか、
むしろ無良くんはTHE ICEで観た時よりも力強さとほとばしるパワーが増していてとても良かったです

何より、彼も昨季1年間を棒に振ったことで更にスケーティングが上手くなってたし、
ジャンプもクワドを高確率で入れれるくらい安定してきたことが彼の成長した証しでしょうね。
(ただ、クワドが安定したことによるその他のジャンプの狂いが早くも出て来てるようですが)

欲を言えば、表現面でまだ腕を中心とした上半身の使い方が甘いとゆーか、
意識が行き届いていないところが多々あるので、
そこら辺をもっと緩急つけて繊細に演じ分けられるようになればもう少し感動的になると思いますし、
PCSも上がって行くんじゃないかなー。

最後のコレオステップの渾身の滑りは、いかにも若さ爆発って感じで良かったです

彼は今季のワールド出場に向けても意欲的な発言をしてるので、
どんどん闘争心むき出しにして頑張って欲しいですね。

そういう下位選手のギラギラした闘争心が、更に男子の活況を招いていくのですから!
(だからと言って、上位選手をリスペクトしないヤツはサイテーですが)


この時点で無良くんが暫定1位になりました。


◆お次は中国のウーくんです。

ウーくんは、身長が180cmもあるだけあって、3Aすごく高いし、
動作が大きいので氷上で見栄えしますね~

ジャンプもループ以外はそつなくまとめ基礎はしっかり出来てると思いますし。


でも、いかんせん彼もそこまでの選手で、やっぱり作品として観ると、
もう一つ個性とかアピール力が足らないし、全体的に大人しい印象を受けるのは否めないなァと。

もっと表現面で開花させるか、
でなければ一時4Lzも練習してたようにテクニカル面のグレードアップを図らないと、
このままではそこそこの選手で終わってしまう可能性があるので、
ナンソンくんも出て来たことだし、ぜひジュニア上がりに負けないよう頑張っていって欲しいです


◆さて、続いては第一グループ最後の選手、ロス・マイナーくんです。

まず、『カサブランカ』のムーディで洒落た音色に乗せて、
CiStの後跳んだ3Aが音楽にピタッとはまってたのが気持ち良かったですねー。

滑りも相変わらずとても端正だし

そしてよく見ていると、彼はジャンプ構成こそ弱いものの、けっこーつなぎが凝っていて、
しかもそれをこなすだけの基礎がきちんと出来てるようなのがまたスゴイ

ああいうのは一朝一夕に出来るものではありませんし、
彼はジュニアの頃からそういう点で目を引く滑りをしてたので、
それがちゃんと生かされているのが素晴らしいと言えば素晴らしいのですが、

でも、やっぱり今はまだそれだけ。

テレビではその足元もよく見えるけれど、
会場ではもっと大きく体全体を使ったアピールをしないとどーしても印象が薄くなってしまいます。

なので、今後はその端正な滑りにプラス表現力をつければ、
彼もソチ辺りにはアメリカ代表の一人としてけっこーな位置まで上がって来れる素材だと思うので、
ジャンプ構成ももう少し上げて、
同じシニアデビューの羽生くんやガチくん、ナンソンくん達と切磋琢磨して行って欲しいですね!

今後に期待します



――さて、ここからいよいよ大輔くん含む第二グループの登場・・・、
と行きたいところなんですが、

その記事を続けて書いていたら、あと残りは大輔くんのみというところで総文字数が12,000字を越えてしまい、
10,000字以内にしてくれとシステムからはねつけられて書けなくなってしまったので、

皆様には大変申し訳ないですが、次の記事にまたいでしまうこと、お許し下さいませm(__)m


なにぶん、今回はどのスケーターもいい演技ばかりしてくれたので、
私も熱くなっちゃってるんでしょうね~~


でも、ほとんど書き上げてはいるので、続きはすぐUP出来ますからご心配なく
(ホントか



さあ、次は男子FS第二グループの登場です

NHK杯 2010 レポ④

2010-11-02 22:57:47 | コンペ
さて、心配されていた先週末の台風も大した被害もなく去って行き、スケカナも無事終わって、
早いもので今週末はもう、中国杯ですよ~~~(>0<)

で、この間にもワールドの日程が発表されたり、名フェスの案内があったり、
今後のスケジュール調整とにらめっこしながら週末はGPSを観るとゆー、
スケヲタ的にはとても充実した時期を過ごせる幸せを噛みしめているわけなんですが、

一方、先週のスケカナに関しては、特に男子の点の出方についていろいろ思うところもあったりして、
なかなか楽しいことばかりでもないのが悲しいですけど、
ま、その感想は取りあえず、NHK杯のレポを書き上げてからにしたいと思います。
(そうして、どんどんずれ込んでいくんだワ


前回の記事では男子シングルSPまで書きましたよね。

今回はFDとペアFS、女子シングルFSを一気にUPしていきます。


まずは、アイスダンスFDとペアFSをざっと総括。

FD最終順位は1位 メリチャリ、2位 ウィポジェ、3位 シブタニズでした。

この内、メリチャリはもう、ペアのパントン組と同じ別次元の演技で圧巻の一言


流れるようなスケートの中、
静と動を使い分けるメリハリが素晴らしく演技にアクセントを添えていて、
しかもピッタリと合った高速ツイヅルに代表されるように同調性もハンパなくて

ディープエッジでこれでもかと高いテクニックを詰め込んでるのに、
それをあのスピードで少しも途切れることなく曲のテンポに合わせてるところも、
もう洗練の極みって感じで見ていて圧倒されちゃいました

雰囲気もこれぞアイスダンスってゆー凄みと華やかさがあって、
ちょっと私、昔のグリプラを観た時と同じ興奮を憶えましたね~~~


ホント、素晴らしかった


2位のカナダのウィポジェ組は、
『ムーランルージュ』の世界を大人っぽくムーディに演じてこれまた素晴らしかったし、
何と言ってもキスクラに座ってたカメ先生のダンディさにノックアウト

あのセンスがあったればこそ、あの大輔くんのタンゴなんだなーと思い、ちょっと感慨深かったんですが、プロの出来と洗練度においてはやっぱりメリチャリがダントツ


でも、3位のシブタニズはまた違った意味で良かった!

彼らの滑りはホント、豊先生も言ってたように、ボールルームダンスをそのまま氷の上に持ち込んだような、音楽性と同調性に優れてて、イヤミがなく軽やかで、
ずーーっと、それこそ時の経つのも忘れるくらい観続けていてもきっと飽きないだろうなーと思うほど、
気持ちのいいダンスを披露してくれますよね~~

彼らはきっと将来アイスダンスの頂点に立つ素材

そう、確信させるくらい素晴らしい出来だったと思います


その他のカップルでは、イギリスのクームス・バックランド組のライオンキングが、
時折2人のお尻にしっぽが生えてるんじゃないかと見まごうほど、
ライオンになり切ってる感じで躍動感があって良かったし、

リード姉弟のプロもCaOIでもやってくれましたが、
目の見えない女性と踊るダンスがすごくストーリー性があって、私は気に入ってます。


そして、やっぱりアイスダンスと言えば、私はその華やかな衣装が楽しみの一つで、
今季から女性はスカート必須になり、余り過激な衣装が着られなくなったのはザンネンですけど、
それでも各カップル意匠を凝らして美を競い合ってるのが素晴らしい~~

マイアちゃんのシンプルだけど、カッティングのラインが美しいドレスとか、
イリカツのバレエのチュチュ風衣装、ハンガリーのカップルのビスチェ風衣装など、
どれもアップでしげしげと見てみたいものばかりでため息もんですよね~~~


そういう意味でアイスダンスは、まさに目の保養にうってつけの競技と言えるでしょう



さて、お次はペアです。

ペアの最終順位は1位 パントン、2位バザロワ・ラリオノフ、3位 高トラ組でした。

ここで、パントン組は言わずもがななんですが、
特筆すべきは高トラ組とロシアのペア。

なるみちゃんとトランくんは、昨季ジュニアを中心にシニアの試合でも沢山経験を積んだせいか、
すごく表現が大人っぽくこなれて来てて、リフトのポジションの美しさなんか、各段に増しましたよね!

それが今回、ジャンプが悪くても点数が伸びた要因だと思いますし、
プロも今の2人に合ったとてもステキなプロだと思うので、
今季も全部で10試合出るそうですが、どうか怪我なく一つ一つの試合を大事にして、
このまま成長していって欲しいですねー

シニア初の表彰台、おめでとうございます


それから、SPからそのバツグンの技術の高さと正確さで私の度肝を抜いたのが、
ロシアのバザロワ・ラリオノフ組。

その素晴らしさはFSでもいかんなく発揮されて、
トリプルツイスト始め、スロートリプル、サイドバイサイドのジャンプなど、全ての要素をきっちり決めたかと思うと、
テレビで観返してみてリフトの難ポジの総合デパートっぷりに改めてビックリ

なんなんですかーーー、あの技のオンパレードは

あれ見ると、スケカナのマカロワやガチくん始め、
アイスダンスのイリカツもそうですけど、ソチに向けてロシアが着々と力をつけてきてるのが、
すごくよくわかりますねー。

失われた栄光再びって感じで。

これはパンちゃん達もうかうかしてられない

そんな緊張があったのか、
ペア最終組で出て来たパントン組は、珍しくパンちゃんが出だしのジャンプでミスを犯します。

表情もいつもより硬い感じで、大丈夫かなーと思ったんですが、
そこはさすがベテラン、
愛の夢の優しい調べに乗って段々2人のムードも高まってきたのか、中盤からは実に情感たっぷり、
お互いの愛を確かめ合うよう、睦み合い抱き合う様がとても美しくうっとりするほどステキで、
いや~~、惹き込まれましたね~~~

そして、あのスロートリプルの高いこと高いこと


あれだけでも一見の価値がありますよねーー

あの表現力にかけては、彼らに一日の長があるとゆーか、
やはりジュニア上がりのペアにはまだまだ出せない領域なんだろうなーと思います。

まさに円熟味に達したパントン組の貫録勝ち


いいものを見せてもらって、本当に有難うと言いたいです。

終わった後のインタも私達日本にとても配慮してくれた素晴らしいコメントで、
あんな風にお互いがリスペクトし合えば現実の争い事なんて一つもなくなるのになァと、
ふと思ってしまいました。



――ということで、ペア、アイスダンスについてはここまで。

お次はいよいよ女子シングルFSです。

まず、ビックリするのは、今回フリーの第一グループの中に真央ちゃんがいたということ。

私はでも、最初それに気付かなくて、
6分間練習が始まった時、なんでまだ第一グループなのにカメラ席があんなにいっぱいなんだろー?と思っていたんです。

そしたらアナウンスコールで真央ちゃんが呼ばれて。

・・・なんか、ガクゼンとしちゃいましたねー。

衣装はJOの時より薄いラベンダー色が似合う、とてもステキな衣装を着た真央ちゃんがそこにいたのに、私は悲しいかなすぐにその存在に気付かなかったのですから。

それは、彼女の放つオーラがやっぱりしぼんでいたことも大きかったように思います。


とにかく自信がなさそうで、表情の冴えない一回り小さくなった真央ちゃんの姿が、
そこにはありました。


でも、試合とは残酷なもので、いくら病気だろうが、ジャンプが本調子でなかろうが、
出場する以上、そんなことはお構いなく点数がつき順位が決められます。

そして私達は、それに対しては精一杯の拍手と声援で選手を迎えるしかありません。

果たして、この日の真央ちゃんは試合が終わった後何を思ったでしょうか――。


◆まず、一番目の選手はカナダのスミット選手。

彼女はSPから調子が悪かったのが、FSでもそれを引きずってしまった形になってしまいました。

曲は大輔くんのオペラ座とほぼ同じ音源?
今回はゲデちゃんもそうでしたが、オペラ座は相変わらず根強い人気がありますねー。
(でも、私はだいぶ食傷気味だけど

ジャンプは出だしから2Lz-2Tで始まり、その後の6つのジャンプが全てまともに入らないわ、
スピードも伸びない、後半のステップもヘロヘロではいいところを探そうにも探しようがなく。

唯一スピンだけはレベル4が取れてましたか。

でも、最後のスピンもポジションが抜けた形になっちゃったし、
今回のスミット選手にとってシニア第一戦はほろにがいデビューとなってしまいましたね

今後はもっと滑り込んで、まずはジャンプを確実に跳べるようになって欲しいです。


◆お次はフランスのマロコ選手。

シングシングシングの陽気な曲調に合わせて明るく元気に滑ってくれましたが、
彼女もどのジャンプも着氷が余り良くなく、まだまだ不安定だなーと思いました。

でも、彼女のような選手はもう2,3年もしたらすごく雰囲気のあるいいスケーターになりそうなので、
これから様々なジャンルの曲に挑戦して、表現力を磨くといいかも知れませんね


ちょっと期待しちゃいます


◆続いての登場はスウェーデンのヘルゲソン選手。

ジャンプと滑りはまあまあの出来。

でも、演技が可もなく不可もなくとゆーか、
取り立てて特筆すべきところがなかったのがザンネンとゆーか、なんとゆーか。

もう少し、振り付けに工夫をこらすとか、本人からなにがしかのアピールみたいなものが出てくればまた印象も違ったんでしょうけど、とにかく私的には余りハッとするものがないプロでした。

転倒がないのにディダクション1はラスト時間オーバーしたせいでしょうかね?

ちょっと、勿体なかったですね。


◆お次の選手は、日本でも人気の高いゲデちゃんです。

ピンクの衣装、珍しい~~。しかもオペラ座でピンクなんてちょっとスウィート過ぎやしませんか

ま、判で押したような白黒ツートンカラーばっかりも萎えますがね。


しかし・・・、

ゲデちゃんもI字スパイラルやスピンなどは元々の柔軟性でまだこなせてますが、
やっぱり体に厚みが増した分、現地で観るとそれほどでもなかったのに、
テレビの画面で観ると、曲がらない体で手足だけ一生懸命動かしてる感じがしてちょっと痛々しいですね

それは女性である以上、ある程度は避けられないことではあるものの、
体にお肉がついてくるとどうしてもジャンプが崩れるし、敏捷性や柔軟性にも影響してくるので、
私的にはやっぱり女性スケーターも頑張ってスレンダーな体型を維持して欲しいな~と思ってしまいます。

でないと、せっかくの才能が勿体ないですもの。

もちろん、現役である以上、どの選手も努力はしてるんでしょうけどね。

でも、まァ、
ゲデちゃんの場合それを補って余りあるキュートな魅力があるから、
なんとなーく相殺されちゃうんですけど


◆さあ、そして、

5番目に登場したのが我らが真央ちゃん。

4年後のソチに向けて、一からジャンプの矯正をするべく、
シーズンオフには長久保コーチのところで、そしてシーズンイン直前になって佐藤コーチに師事を仰ぎ、
その、回転不足を取られまいとして、高く跳ぶため身につけてしまった沈み込むジャンプを直そうと、
この数カ月を費やして来た真央ちゃん。

ところが、練習では出来ている修整ジャンプも、
いざ試合となると、やはり体が以前のジャンプを跳ぼうとしてしまうのか?

どうも迷いと不安が出てしまって、上手く踏み込めない状況に陥っているような、
そんな風に私には見えて仕方なかったあのSP。

それをこのフリーで一体どこまで立て直すことが出来るかと思っていたんですが、

結局この日、まともに飛べたジャンプは最後の3Loだけでした


で、そうなるともう、曲の世界を表現する以前の問題で、
観てるこっちもなんか痛々しくなっちゃって、これ、親心みたいなモンなんでしょうかねー。

早く終わらせてあげればいいのに~なんて思っちゃって。


それでもPCSで56点も出せるのは真央ちゃんだからこそ。


つまり、ホントにジャンプだけなんですよね。


ジャンプさえ矯正が済んで、もっと自信を持って跳べるようになりさえすれば、
またあの元の彼女らしい姿が見られる筈。

ただ、それが今季中なのか、それとも来季以降までかかるのかは、
今の彼女の姿で判断するのは難しいですねー。

とにかく、現世界女王がそんなことをするのは初めてのケースでしょうから。


でも・・・、

返すがえすも惜しいなーと思うのは、何年か前に熾烈を極めた回転不足の判定。

あれがあそこまでひどくなければ、きっと彼女もここまでジャンプが歪むことはなかったでしょうし、
あの年にすぐにでも矯正に取り掛かっていれば、今頃こんなにひどくなることもなかったのかなァと。

なまじ彼女は3Aが跳べたせいで、矯正するよりも3Aさえ跳んじゃえばっていう方向に行っちゃったので、それも返って良くなかったのかなァと、
まあ、今となってはたらればですけどね


そんな真央ちゃんに関しては、
ライトなスケートファンからディープなヲタまで、皆それぞれ思うところがあるでしょうが、
豊の部屋で、真央ちゃんがゲストで来た時、思わず泣いてしまった豊先生が、
その皆の想いを代弁してると思いました。

あれ見て、私ももらい泣きしてしまいましたから


・・・豊先生、いい人ですね。

スケートに対する愛に溢れてて、それをあの年になっても隠すことなく曝け出してしまわれるなんて。

由希奈ちゃんのフォローもとっても温かかったですし


そう、真央ちゃんには、「あなたは決して孤独じゃないんだよ」と伝えてあげたい。

そして、もっと周りを信頼して跳び込んでいってもらいたいです。
リンクの上では一人だけど、リンクの外には真央ちゃんを助けてくれる人がきっと沢山いる筈だから。



――ああ、

なんだかセンチメンタルな気分になってしまいましたね、スミマセンm(__)m


私達がこんな感傷に浸ってる間にも、
真央ちゃんはどんどん進化していってると信じて次の試合を待ちたいです
(でも、実はエリックはスキップして、
全日本まで試合に出ないで欲しい気持ちもちょっぴりありますけどネ)


◆さて、気を取り直して、続いてはマッコーケル選手です。

ここまで余りパッとしない演技が続いたので、そろそろ目の覚めるような演技を観たかったんですが、
マッコーケル選手もそんなにいい出来ではありませんでしたねー

彼女は割と個性的でインパクトのある曲の方が似合うと思うので、
ああいうノーブルな曲は私には合ってないような気がしました。

それに、期せずして真央ちゃんの後に滑ったせいで、
スケーティングやスピードの違いが一目瞭然にわかってしまいましたしね


彼女も更なるスキルアップが必要だと思います。



ここで、第一グループは終わり。

思いもかけない真央ちゃんの第一グループ滑走と、真央ちゃん含む各選手の自爆っぷりに、
会場はすっかり意気消沈してこの後女子は一体どうやって盛り上がるんだろう??

せめて第二グループだけでも、神演技大会になってくれれば・・・!
と思ったものの、

最後のフラットとコスぐらいでしたね、今回良かったのは。


◆まず、第二グループの一番手はキャロラインからです。

彼女はやっぱり、ジュニア当時のハツラツさや柔軟性がだいぶ無くなってしまって、
今回真央ちゃんの次にショックだった選手かも

SPもそうでしたけど、このFSでも相変わらず体が重そうだし、スピードがないし、
それに伴ってジャンプが・・・

サルコウやフリップが抜けた後の覇気のなさも気になりました。

それに見た目もダメ出しして何ですが、
あのおだんご、どうしてあんな低い位置に大きく結わえてるんでしょう?

あれだと、ちょっとオバサンぽくなっちゃって、絶対ソンだと思うんですけど・・・


でも、パールスピンをやらなかったとはいえ、相変わらずスピンのポジションはキレイだし、
スパイラルも加点すごくついてて、やっぱり元々の潜在能力は高い選手だと思うので、
ジャンプ矯正が完了したら、またいい演技を見せてくれることを願いたいですね


◆お次はコルピ選手です。

今回のFSの衣装、動画で見た時はそれほどいいと思わなかったんですけど、
実際生で見たら、あのパープルからピンクへのグラデーションの具合といい、
ドレープの質感といい、とても上品でバランスが良くていい衣装だなーと思いました。

そして、それを着こなすコルピがまたステキ

演技も、フィンランディアの時に比べたら滑り込みが出来てるし、
良くはなって来てたものの、
やはり彼女はジャンプでの取りこぼしが多いですねー。

それに、SlStがエッジも甘いし、スピードがない。

そこら辺がイマイチ後半に向かって盛り上がれない所以かなーと思います。


やっぱり私はただキレイなだけでは感動しないので、
そこに何かプラスαがないと、人の心は動かせないないんじゃなかなーと。

って、生意気なこと言ってスミマセン


でも、いろいろと惜しいなーと思うのは間違いないので、
コルピ選手、頑張って欲しいです。


◆さて、お次は私の大好きなアシュリーちゃん。

SPも良かったですが、このFSマラゲーニャも冒頭の目ヂカラがすごくて惹き込まれましたねー
(衣装はSPの方が好きだけど)

でも、彼女も今回はジャンプやスピンでミスを多発、
ステップもスピードに乗り切れなかった感じで精彩を欠いてしまいました

いつもはもっとミスが少ない選手なのに、どうして


・・・やっぱり、皆初戦ということでまだまだプロをこなし切れてないんでしょうかねェ。

体力の配分とか、緊張の度合いとか、初戦はペースがつかめないものだろうし、
ま、ある程度グダグダでも仕方ないとは思うんですが、

それにしても今回のN杯女子は余りにも皆グダグダ過ぎたなァ


◆そんなガッカリ感を、後半やっと払拭してくれたのがフラット選手。

彼女は元々ジャンプに安定感がある選手なので、今回余り心配せず見れた唯一の選手でしたねー。

ステップアウトした3Lz以外のジャンプをほぼ完璧に決め、
ミュージカル音楽らしくところどころ小芝居も効かせた振り付けも小気味よく、
軽快にステップを踏む様は、まさに全米チャンピオンの貫録と言ったところでしょうか。

ただ、惜しむらくはSPとテイストがおんなじ感じなので、
そこら辺もっと違うジャンルの曲にしても良かったんじゃないかなーとも思うんですが、

でも、今季はやたらとタンゴやフラメンコが多いので、
返ってこういう路線の方が新鮮かも知れませんね。

ともかく、この時点でFS100点越えをして、表彰台を確実にしてきたのはさすがでした


◆そして、いよいよここからは村上佳菜子ちゃんの登場

SPではシニア初参戦とは思えないほど、ハツラツとした元気いっぱいの笑顔を振りまき、
見事暫定2位を勝ち取った佳菜子ちゃんですが、
上手くすれば表彰台が見える位置について、果たして平常心で演技が出来るかどうか?が見どころだったわけですが、

果たして、冒頭の3T-3Tこそ決めたものの続くルッツでバランスを崩し、
その次の3Fから3回連続の転倒と来て、
ちょっと力んでるのか気持ちが急いてるような感じに見えました。


それでも最後のSlStでは剣での闘いのシーンを上手く盛り込んで、
なかなかメリハリのある演技が出来てたなーと思いますし、

終ってみればシニア初参戦で3位というのは、かなり上出来でしょう。
(ま、ジャンプ3回転倒で台乗りという部分に関して納得いかない向きもあるでしょうが、
なんせ今回は他が悪すぎました)

でも、テレビに映らないところで悔し涙を流してた佳菜子ちゃんは相当負けん気が強いんだなーと改めて思ったので、
次回は確実にリベンジを果たしてくれるんではないかと期待しております


◆さあ、そして女子のオーラスはイタリアのコストナー選手!

SPに続いて、私の中の今回N杯でのベストドレッサー賞は完璧コスちゃん


何なんでしょー、
あの、ピンクとラベンダーとベージュなど中間色でまとめた上品で美しい衣装は~~

ホント、マジであの衣装だけでもウットリもんでしたが、
演技もこれまた彼女の伸びやかなスケーティングと長い手足を生かした、
流れるようなまどろむような動きが牧神の音楽ととてもマッチして、溜め息が出そうなくらいステキで。

しかも、今回珍しくジャンプで自爆しなかった!

これが何より大きかったですねー。


ホント、彼女はジャンプさえ安定すればそのスケーティングもステップも超一流なので、
今季はこの調子を持続して表彰台の常連になって欲しいですね!

そして、次は完璧な牧神とフラメンコを期待したいです



――ということで、

この日、女子の最終順位は1位 コストナー、2位フラット、3位 佳菜子ちゃんで、
真央ちゃんは8位という結果になりましたが、
けっこーな自爆大会の中、最後の最後でコスのステキプロが観られたので、
何とか救われたかなーという感じでしたね


真央ちゃんは図らずも過去ワーストの順位となってしまいましたけど、
今季はいっそのこと順位は一切気にせず、開き直ってジャンプの矯正にあたって欲しいと思います。

だって、どうせソチまでもう、取れるタイトルは全て取ってしまっているのですからね。




さあ、後は男子FSとEXを残すのみとなりました。


果たして大輔くんはクワドを決めて優勝出来るでしょうか

最終日は思いっ切り盛り上がるといいな

そう思いながら帰途についた23日でした。



それでは、次回最終章に続きます

NHK杯 2010 レポ③

2010-10-29 23:39:53 | コンペ
なんか、もう週末で今日からスケカナだとゆーのに、
記事のUPが遅々として進んでおらずスミマセン

その間にも大輔くんは以前受賞した関西こころの奨励賞の授与式に出席したりして、
シーズンインしても相変わらず多忙を極めている感じですが、

でも、今回の会場には財界人もけっこー来てたとかで、
リンク事情救済を訴えられたのは良かったですねー

やっぱりこーゆーのは、悲しいかな無名の選手が訴えても効果がなく、
オリンピックでメダルを取って全国的に名を上げた今の大輔くんがやるからこそ意味のあるものになっていくんではないかなーと私個人では思っとるので、
シーズン中ではあるけれど頑張ってくれて有難うと言いたいです


そんな中、ソチ五輪に向けて兼ねてより噂のあった、
フィギュア団体戦を新種目として採用するとかどーとかの話がまた上がって来てるようですが・・・。

これ、日本はどーしたってペアに無理が出るのに、一体どうする気なんでしょうかねー(-_-)

団体戦といえば、来春の国別対抗もN杯の現地でチラシ配ってましたけど、
あの横アリで木~日とか、大概な日程で一体平日の横アリがどれくらい埋まるんじゃ~~
と心配になってしまったほど
(どーせ私は全日程は行けないけどネ



・・・ま、いいや。来年のことを言うと鬼が笑う。



さて、気を取り直してN杯です


2日目は男子シングル、アイスダンスFD、ペアFS、女子シングルFSが行われました。

私はコンペ2日前にようやく書き上げたファンレターを携え、
今回はS席3列とゆーこともあり、投げ込み出来るかも!?と淡い期待を持って道中金山の駅で花束を買い。

でも、実際スタンド前まで行ってリンクからの距離を測ったら、
どーも私の腕力では重しのない花束は届きそうにないな~と思ったので、
しょうがないから試合後大人しくスタッフ預かり所に預けて参りました
(だって、やっぱり入らなかったら恥ずかしいですもんね

その代わり、男子はもう終わった後でしたけど、会場で売ってた一本500円の投げ込み用のお花を2本買って、いい演技した選手に投げようと座席下に置いてスタンバイ。


その男子シングルが始まったのは12:20頃。

第一グループのメンバーは、カナダのJ・テンくん、アメリカからロス・マイナー、そして無良くん、
中国のウーくんにフランスからアモちゃん、羽生くんの6人。

下位グループにも関わらず、今回しょっぱなからお客さんが盛り上がったのは、
日本勢が2人もいたことが大きかったのかな?

◆まずはカナダのJ・テンくん。

本国では今現在チピアーくんが引退したので4番手くらいのテンくんですが、
やはりカナダだけあって基本のスケーティングはとってもスムーズで綺麗ですねー。

でも、彼はいい意味でまだアクが少ないとゆーか、選曲も割といつも当たり障りのないものが多いので、
もっと冒険して欲しいですし、滑りにも個性が出るといいのにな~と思います。

いちおー、カナダ勢はそれなりに皆特徴があるけど、
彼のファニーフェイスと豊かな表情は、その彼らにはない面白プロが出来そうな可能性を秘めてる気がするのでね。

頑張って欲しいです


◆続いて、2番目に登場したのはアメリカで昨季まではジュニアだったロス・マイナーくん。

今季からシニアのGPS初参戦ですが、彼もまたすごく端正で正統派な滑りをする選手。

ジャンプも3Aこそ手をついてしまったものの、その後の3Lz-3T、3Fを綺麗に降りて、
右足ステップやドーナツスピンも入れルール変更対策もバッチリ。

ただ、やっぱりまだジュニア上がりで線が細く躍動感とかほとばしるものがないので、
現地で観るとどうしても演技が小さく見えてしまうんですよねー。

端正なだけでは個性派ぞろいのシニア男子の中で、勝ち上がっていくことは難しいです。

特にアメリカは層が厚いですし、せめて羽生くんぐらいガツガツしてくれると彼も一皮むけるかも知れませんね。


◆お次はいよいよ無良くんの登場!

昨季1年を腰痛で棒に振って、その時のプロがとても良かったのに、
最後の全日本を体調不良で失速させてしまい、とても勿体ないな~と思っていたので、
何とか今季頑張って復活してくれることを願っていた無良くんですが、

今季はその不調がウソのように、
ものすごく豪快なクワドと伸びるスケーティングを引っ下げて戻ってきてくれましたね~~

そして体格も一段とたくましくなったような?

とにかく氷上での存在感がすごく出てきたし、滑りも重厚かつ伸びやかになって、
クワドコンボなんか、事前情報で3-3だと聞いてたので、
現地で見た時は、余りに余裕過ぎて一瞬クワドだとは気付かなかったくらい

それぐらい見違えちゃってオラオラな無良くんに、今回やられちゃった人も多いのでは?


点数自体は、クワドコンボで15点以上取っているので、
3Aと3Lzがステップアウトになっても案外点が出たと本人は喜んでいましたが、

クワドの基礎点UP以上に今季は他のジャンプの基礎点やGOE、そしてステップ1つ減ったことによるマイナスを考えると、
やっぱりそれほど高い点数でもないような気がします。

であれば、やはりTES以上にPCSを上げていく努力が必要なんじゃないかなーとは、
ここで漠然と考えていたことではありますが、果たして。



◆お次は中国のウーくんです。

このウーくん、初めて私が見た一昨年辺りは確か髪型のせいかちょうどスワンの頃の大輔くんに似てて、おまけにスタイルも良く、滑りもどことなーくそこはかとない色気が漂ってたので、
実は私の中ではけっこー気になる存在だった選手。

でも、今回は髪短く切ったせいか、なんか雰囲気変わりましたね

演技に関しては、そのスタイルを生かして体を大きく使ってたのはいいんですが、
いかんせん迫力がもう一つ。

もっと、ハートで曲を感じて滑ってくれ~~(>0<)!!
って思うのは私だけ?

下位の選手が下位でいるのには、ジャンプが跳べないとかSSが悪いとか皆それなりの理由があるけれど、
それでもハートで滑ってくれる選手というのは、例え下位でも心を動かされるもんなので、

ウーくんも、そこら辺に目覚めてくれるといいのになァと、
少しザンネンに想いました


◆さて、そんなハートの強さとバツグンに優れた音感を発揮して会場を沸かせてくれたのが、
5番目に登場のアモちゃんです!

先日マスターズやラトビアショーの動画で観た時もけっこーな衝撃を受けましたが、
やはりマラゲーニャ、いいですね~~

ブラジルラテン系の血がそうさせるのか、
彼はホントにリズム感が良くて、細かいステップも難なくこなし、
しかも観客をヒートアップさせるのがバツグンに上手いと来たら、これはもう、盛り上がらないわけがありません

ジャンプも昨季まではちょっと不安定だったのに、
今季はモロが技術面も見てるのか?格段に安定して、しかもクリーンになってたのでビックリ

スピンもポジション、回転共に正確で美しかったですね~~。

なので、これは点が出ないわけがないと思ったら、しっかり70点台に乗せてきて、
キスクラでモロをわざわざ抱き寄せて喜びを表したり、アモちゃんは感情表現がストレートなんでしょうねー。
珍しくモロの方が照れてたのがおかしかった

ま、彼だったらモロでなくとも、振付師として創作意欲が湧くのもわかる気がします。


◆そんなヒートアップした会場で、もしシニアに上がったばかりの選手が次に出番を控えていたら、
大概の選手は気後れしていたであろう、あの状況で、傍目には全然その雰囲気に呑まれず、
むしろ「俺はやるぜ!」(byチョビ)的な不敵な表情でリンクに跳び出していったのが羽生くんでした。

そういった意味でも間違いなく彼は大物の予感漂う、恐るべし15歳って感じで、

演技冒頭の3Aは昨季修得したばかりとは思えないほどクリーンで着氷の流れも素晴らしく、
続くコンボのファーストジャンプこそちょっと詰まったものの、その後の3Fも難なくこなし、

DOI初披露時はまだ散漫でバタバタしてた印象の振り付けも、
とても優雅で落ち着いた白鳥に変身していて、すごく良かったですねー

ホント、マジで15歳とは思えない


キスクラでもインタでもすごく堂々としてたし、
大輔くんが自分の時とは大違いって言っていたのもわかる気がします

とにかく、シニアデビュー戦としては上々
それが今回の評価ではなかったのかなと思いますね。



さて、ここで第一グループが終了。

アモちゃんと羽生くんの素晴らしい演技のおかげで会場もすっかり温まり、
いよいよ続く第二グループの登場です!


メンバーはカナダのソーヤーに、カザフのD・テンくん、そして伝統のスウェーデン男子シュルタイスくん、ベルギーはヴァンデルペレンに我らが大輔くん、そしてアメリカのアボちゃんの6人。

大輔くんは、私がFOIではお目にかかれなかったサイケ柄の赤黒衣装で登場したので、
個人的にすごくテンション上がったんですけど~~
(その割に用意してった花束はオレンジ衣装に合わせたヤツだったので、
そこら辺はちょっとザンネンでした

でも、これ、明るい照明の下で見ると案外フツーでしたねー(笑)

なんか、いかがわしさ半減とゆーか。

その代わりスタイルはすっごく良く見えたから、プラマイゼロって感じでしょうか


そして始まった6分間練習。

声援は一段と高まり、ジャンプを成功させる度歓声が上がって行くこの6分間練習は、
ヲタ的には演技時間より長くいろんな選手を見てられるので、現地観戦の醍醐味の一つだったりするんですが、

そうは言いつつ私の場合、結局目が追ってるのは大輔くんだけでした

今回もジャンプの調子が余りよくなさそうだったので注意深く見ていたら、
この日6分間練習で跳んだジャンプは5回。

3F、3F-3T、2Aツーフット、3A、3Fで、
コンボは全然危なげなく見ていられたものの、何でもない2Aがツーフットになったのが、
妙に気になったりしておりまして。

でも、その滑りは落ち着いてたし、入退場の時も今までになくふてぶてしい感じが漂ってたので、
いや~~、やっぱカンロク出てきたわと一人双眼鏡越しに眺めてはニヤニヤしておったんですがね。


◆そんな6分間練習が終わり、いよいよ第二グループ最初の滑走者、
ソーヤーくんの登場です。

彼は、ロシアのボロがOUTになったため、急遽INしたカナダの選手。

男子にしてはとても柔軟性があり、スパイラルやI字スピン、ドーナツまでありとあらゆる軟体技を超美麗にこなし、
更にその演技もすごく洗練されていて、私はカナダの選手の中では一番好きなんですが、

今回は急な変更だったにも関わらず、ちゃんと演技をまとめて来てくれて嬉しかったです~~


てか、いつもよりもむしろ良かったような??

特にステップの音の取り方がハンパなくて、体もキレてたし、
尚且つ力強さもあってすごくカッコ良かった

ただ、3Aを少し苦手としてるんですよね~。それが上位に上がれない理由


いい選手だけにすごく勿体ないです。


◆お次は、今季大輔くんと同じSPをランビに振り付けてもらったとゆーD・テンくん。

曲も大輔くんのFSと同じ『ブエノスアイレスの春』と来ては、これは注目せざるを得ないでしょう!!
(ところで大輔くんのFSって、どちらかとゆーと冬よりも春のパートの方が多いのに、
何で、紹介されるタイトルでは冬しか出てないんでしょうね。
私的には冬~春と表記して欲しい気もしますが。
しっかし、今季、マジで大輔くん曲かぶり多いな~~


でも、出だしの音楽を聞いた瞬間、「あれッ?なんかイマイチ」と思ったのは私だけでしょうか。

ま、これは私が大輔くんの方のブエノスアイレスに慣れてしまったせいもあるのでしょうが、
それにしてもあのアレンジは春の主旋律である一番特徴的なパートがわかりにくいとゆーか、
曲調にメリハリがなさ過ぎて、なのにリズムが不規則だから、テンくんも合わせるのがけっこー難しいんじゃないかと思うんですよねェ。

てか、ああいう表現はまだテンくんには早い気がする。

いや、元々彼はエネルギッシュで踊り心もある選手だし、ところどころいかにもランビっぽい振り付けはあるものの、いつぞやの大輔くんアメリほどランビの影はチラチラしてないから、思ったより上手くまとめて来てるなァとは思うんですけど、

なんか、しっくり来ない・・・


身長が伸びて、昨季までのハイウェストな衣装じゃないせいか、少年風味が抜けて大人っぽくはなってはいるものの、
とにかく、まだ発展途上って感じがするので、

今後滑り込んでどこまで自分のものにして来てくれるか、楽しみにしたいですね!
(それにしても、テンくん、また唇が切れてたのが気になっちゃったよ~~
誰か、彼にリップクリームプレゼントして!


◆さて、お次は昨シーズンのFSヘンプロで一気にファンを増やした感のあるシュルタイスくんです(笑)

相変わらず無表情、無機質で淡々と滑っていくシュルタイスくんは、
ともすると面白味がなくスルーしてしまいがちな演技なんですけど、
それが時々見せるヘンな間合いや動作が気になって、結局最後まで見てしまうとゆー、
何とも独特のスタイルを持ってる選手ですよねー。

今回のSPもやっぱりところどころヘン風味で、
でも、スピードが遅いのが難点だった彼も今季はけっこー本人比で早くなって来てるような?

キスクラでのクールなシュルタイスくんとは対象的な、
おちゃめで可愛いルトコフコーチの組み合わせが何とも言えず和みました~


◆続いて4番目に登場は、昨季のワールドでの4-3-3もまだ記憶に新しいヴァンデルペレンくんです。

曲はロミジュリ・・・の割に???

まあ、彼の衣装は曲にカンケーなくいつもあんなテイストでしたっけ


それにしても、今回はジャンプが入りませんでしたね~

彼は言っちゃあなんですが、そんなに表現力があるわけでもないし、
スピードも遅いので(ごめんなさい!
ステップなんか毎回いつ止まるかとハラハラしちゃうくらいなんですけど、
それでもこれだけ日本のファンに好かれているのはやっぱりジャンプで魅せてくれるから。

その肝心のジャンプがあれでは、テンション下がらざるを得ません


と思ったら、こないだのワールドみたいにここぞと言う時に4-3-3とか3-3-3とかしれっと跳んでくれちゃったりするので、SPがイマイチだったからと言ってまだまだ侮れないとゆーか、
今後もベテランの妙というものを見せつけて欲しいですね


◆さあ!!

ここでいよいよ満を持しての登場は、我らが大輔くん

くどく、暑苦しいマンボを引っ下げて、一体どこまで私達をヒートアップさせてくれるのか

もう~、ね、
会場のあの時の空気はそんな大輔くんの煽りを知ってるファンの期待値がものすごく高くて、
なんか、始まる前から既に盛り上がる気満々って感じで、皆ウズウズしてました

そこへ、始まってすぐのあのカトちゃんポーズ(笑)でスイッチオン

冒頭の3F-3Tをクリーンに決め、続く3Aも問題なし!と思いきや、
手をついてしまった時はああ~、やっぱりと思ってちょっとガクゼンとしたんですが、
その後の片足3Lzは危なげなく決めてくれたので、ホッと一安心

そこからはIt's Show Time!!

コンペ会場にはない筈のピンクの照明が降り注ぐように、大輔くん劇場が始まります

特にあの3Aからの加速は鳥肌モンで、
そこからひょいっと跳ぶルッツまでが、サイコーにテンション上がる


でも、今回は初めての試合ということもあるし、
ステップ前のあのスピンのせいでひと呼吸置く間がなかったんでしょう、

最初は飛ばしていたかに見えたステップも途中のマツケンステップ辺りから、
なんか足が流れちゃってたとゆーか、
体力が持たない分少し急いてる感じがして動きが雑になってましたねー。
(途中、つまずきもあったし)

それを会場の盛り上がりで助けてもらったって感じ?

あの、CaOIのアンコールの時のような躍動感がイマイチなかった!


なので、その原因の一つであろう、あのステップ前のスピン、
もう少し短くしてFOIで見せたような煽りそのまま入れとけばいいんじゃないかと思うんですけど、
どうなんですかねェ??

だって、あのままだと、せっかくの小気味いい流れがあのスピンで間延びしてしまうし、
本人も目が回って上手くステップ出来なかったと言ってたので、
あんまいいことないと思いますし。

(てか、私はあの煽りが「キタキタキターーーー!!(>▽<)」
って感じがして、めっちゃ好きなのだ


――なんてこと考えてたら、その後の記事で対策練るみたいなこと書いてあったので、
さすがチーム高橋!と思っちゃいましたが


あと、今回またフリップにeマークついてましたよね

今までルッツにつくことはあっても、フリップにつくことはなかったのにどーして?
と思ってよくよくスロー見返してみたら、

ああ~~、

確かにフリップ跳ぶ瞬間の足元、フラットになってます

ルッツはちゃんとアウトに傾いてるのにね


ま、でも元々大輔くんはそんな重度のリップってわけじゃないし、これもその内修整して来ると思うので、余り心配しないようにしましょう~


それより、冒頭のあのカトちゃんポーズの後、
なにげに音に合わせて左足をトントンとさせる振りが増えてましたね。

あれ、いいアクセントになってますよね~、私はとっても気に入りました


ちなみに点数は78.04点。

これを見た瞬間は、え、なんでこんなに低いのとビックリしたものの、
家に帰って来てプロトコル見て、昨季のワールド辺りとも比較してみたら、

まずPCSは昨季とほぼ同じくらい出てるし、TESもステップ一個分大体4,5点分丸々無くなったのと、
3Aのお手つきやその他のJOE、レベル等計算して昨季までの点数に当てはめてみると、
全部足せば大体84,5点は出る計算になるので、ま、妥当な点数なんだというのがわかりました。

でも、とゆーことは今季のSPの上限って行っても80前後な感じ?

まー、昨季でいい加減これ以上いい演技されても点数上がりようがないとこまで上がり切っちゃった感があるので、これは一回仕切り直しみたいで返って良かったのかも知れませんが、
それでも見慣れるまではちょっと時間がかかるかも

大輔くんもいくら点数憶えてないって言っても、
78点っていう数字自体は最近見てなかったから戸惑ったんじゃないのかな?


次回、スケアメではきっちりパーフェクトに決めて、
アメリカのお客さんをノリノリにして欲しいですね~



◆そして、男子SP最後のスケーターは、アボちゃんの登場です

私、アボちゃんの今回のプロがすごく楽しみだったので、
彼が髪ぴっちりセットしてあの半分スーツ、半分ベストの衣装で出て来た時は、
思わずきゃ~~ッだったんですが。

だって、アボちゃんてば今回遠目にもわかるほどキリッとしてて、
めっちゃダンディだったんですも~~ん

そして、演技自体はあの会場では多分、初見の人も多かったであろう観客を、
自然発生的にスタオべさせるほど、

今までの叙情的な演技では定評があったアボちゃんが、ああいう男臭い演技はまさに新境地と言ってもいいくらい、
すごく新鮮でキレがあってカッコ良かったですよねー

ホント、見入りました

とても靴の状態が悪く、二週間前にやっと滑り込み出来るようになったとは思えなかったほど。


だから正直、あの演技が終わった後は、
大輔くんよりアボちゃんが1位だと思っていた人が多かったんじゃないでしょうか?
(私もそうでしたから)

でも実際はスピン一つがノーカンで、大輔くんより4点近く低い74.62点だったわけで。

そんな事情を知らない会場は、思いっ切りざわついてましたね~~


まあ、そのスピンがちゃんとカウントされてれば、その4点が加算されてたわけですから、
実質あの時の1位はアボちゃんだったようなものなんですけど、

なんか、今季はマジでこのスピンノーカンが明暗を分けそうで、イヤですねー


選手の皆さん、気をつけませう

結局SPが終わった時点で1位 大輔くん、2位 アボちゃん、3位 ソーヤーでした。

とは言え、終わってみれば、
男子はけっこーバリエーションに富んだプロがいろいろ見られたし、やっぱ面白いですよねッ

なんか、この日はしょっぱなからテンション上がりましたもの


でも、その後の女子の展開で、一旦上がったテンションがまた一気に下がるわけなんですが、
それも含めたFD、ペアFS、女子シングルはまた記事を改めて書きますね。


今日深夜から始まるスケカナでは、男子が公式練習からクワドをバンバン跳んでるので、
NHK杯の再来なるか、またはそれ以上のものが見られるかも知れません


Pチャンも何やら威勢のいいこと言ってるみたいですが、どこまで出来るか、
まずは、お手並み拝見と行きたいところですね。


それでは、また~~~(@^^)/~~~