スケ連のリザルトページの更新を待っていたら、UPが遅くなってしまいましたが、やっと出ましたね!
25日から3日間を通して行われた中部ブロック大会が終わりました~(^-^)
今回、シニア男子では、小塚くんと無良くんの現在男子フィギュアの次世代代表同士のガチンコ勝負と、
女子では残念ながら浅田舞ちゃんが棄権したものの、あっこちゃんの表現力に水津さんのダンスセンスがどこまで迫れるかという新たな興味に、
ジュニア女子では先日のJGPSで見事優勝した村上佳菜子ちゃんの成長っぷりを拝見できるという、見どころ満載なコンペだったせいか、観客も満員御礼、報道陣もけっこーな数が来てました!
そして、私としては、上位選手が沢山出場することによる試合自体のレベルの底上げも期待したんですが、
結果は、蓋を開けてみるとその上位選手とそれ以下の選手との差が歴然と表れてしまった大会になったように思います。
そして、シニアの二人の差というか、そのコントラストも浮き彫りになったとゆーか。
なので、詳しい順位や点数はリザルトを見ていただくとして、今回は男女シニアの二人の対比とその他の注目選手についての感想を中心に書いていこうと思います。
ではまず、シニア女子からです。
総合順位は以下の通り。
1 鈴木明子 182.06
2 後藤亜由美 140.76
3 日置檀 130.04
:
6 水津瑠美 113.73
SPではあっこちゃんと水津さんは同じグループでした。
あっこちゃんは黒とオレンジのとっても華やかな衣装で、水津さんも紫だったかな?ちょっとうろ覚えですが、系統としてはナディアの時のようなオリエンタルな感じの衣装でとてもよく似合っていました。
そして、この二人SPの曲があっこちゃんは『アンダルシア』、水津さんがcobaの『Tanghesta』で共に情熱系の曲、振り付けも同じみやけんさんというかぶりっぷり。
先に演技したのはあっこちゃん。
ちょっと昨季のEX、『リベルタンゴ』を彷彿とさせるパッションを全面に押し出した内容で、まさにあっこちゃんの得意路線!
特にラストのSlstがハマりまくりで超カッコいい!!
情熱的な音楽にのってキレのあるステップを踏み、スピード感の中にもメリハリのある構成でとてもドラマティックだったし、PCSも他の選手がほぼ5点台しか出ていないところ、一人だけ6点台後半から7点台前半をマークしていて、中には8点をつけてるジャッジもいましたから、もう、何とゆーか貫禄勝ちみたいなもんですよね。
ジャンプもとても綺麗に決まってました。
そしてFSでは一足先にFOIでお披露目していて、シェイリーンの振り付けらしい大胆かつキュートな演技がとても印象的だった『ウエストサイドストーリー』。
演技は冒頭のポージングから既に入り込んでいて、いきなり観る者をグッと惹きつけます。
映画のサントラのいいところは、選手の演技に合わせてその情景を重ね感情移入出来るところにあると思うんですけど、
まさにこのプロは『トゥナイト』などの有名な楽曲を効果的に使って、ラストのSlstまで一気に盛り上げてくれるので、観てる方もとても気持ちいい。
今季は五輪シーズンの割には今のところ王道プロが少ないように感じられる中、わかりやすく安心して観れるプロとでも言いましょうか。
まァ、しいて苦言を呈するとすれば、SP,FS両方ともテイストがちょっと似てるとこですかね。
あと、あっこちゃんは以前からそういう傾向があるように思うんですが、
FSの時のジャンプが、全部決めはしたもののちょっとつまり気味だったんです。
例えば冒頭の3Lz-2T、彼女は助走が長いのかな?
かなりショートサイドの角ギリギリでルッツを跳ぶため、セカンドジャンプがどうしても窮屈な跳び方になっちゃうので着氷が上手く流れないんですよね。
3Loからのシークエンスもそんな印象を受けたので、加点を多く貰ったり転倒を防ぐためにはもう少しそこら辺の改善がいるのかなぁと。
ジャンプのコンボが少なかったのは、本人も言ってたように攻める気持ちが足りなかったようですが、ま、地方大会でほぼ一人勝ちの状況の中、100%の力を出すにはモチベーションが上がり切らなかったのかも知れませんね。
GPSでの戦闘モードに期待したいと思います!!
一方、水津さんはと言えば、SPはcobaの洒落たタンゴ調の曲に合わせ、それなりに踊れてはいるんですが、やっぱりあっこちゃんの後ということもあり、どうしてもその曲への入り込み具合というか、内側から発せられるパッションの表出の仕方に物足りなさを感じてしまいました。
FSでも、『スペイン舞曲』という民族音楽的な曲調で彼女には合っていたにも関わらず、ジャンプがとにかく良くなくて。
冒頭の3T-2Tを決められたので、これはいくか!?と期待をしたその矢先に2T。
その後の3Loとシークエンスもステップアウトみたいな感じでしたし、ラストの2Aもうまくいかなくて、
SPでも3T-3T,3Lo<,1Aではやはり種類も精度も見劣りしてしまいます。
で、ジャンプが決まらないと、どうしてもその他の演技やエレメンツが雑になり、動きも硬くなってしまうので、どこか心ここにあらずみたいな感じに見えてしまうんですよねー。
演技自体も、彼女は持っている雰囲気はとてもいいものがあるのに、ちょっとクールなところがああいうSPのような情熱系の曲を踊る時にはマイナスになってしまうのが残念だと思います。
エキゾチックで不思議感たっぷりな『ナディア』はその点を上手くカバー出来てたので、どうせなら、そういうクールさを生かしたプロの方が彼女にはやりやすいんじゃないかなーと思うんですが、いつもそういうテイストばかりやるわけにもいかないし、
う~ん、難しいところですね。
ポーカーフェイスなところも気にはなりますが、とにかく、現状を打開するにはジャンプの精度をあげることかな。
スタイルもいいし、美人さんなので、もう一皮むけてくれるといいですね!!
さて、お次はシニア男子です。
――と行きたいところですが、その前にノービスAの宇野昌磨くんとジュニア女子の村上佳菜子ちゃんの話を先に取り上げたいと思います。
(お楽しみは後にとっておきましょう~~)
ノービスAの順位はこちら。
1 宇野昌磨 94.40
2 ンボェ ジェフ 朝光 64.39
3 竹内孝太朗 53.66
今年で小学6年生になった昌磨くん。
相変わらず背はそんなに伸びてないのですが、顔立ちが以前よりだいぶ男の子っぽくなってきてました!
そして、今回のプロは新プロで『リバーダンス』。
私の現地でのヲタ仲間さんが彼のけっこーなファンなんですが、
昌磨くんはもう、何とゆーか、ミラクルですね!
だって、あんな小さいのにジャンプは3回転をフリップまで跳べるようになったみたいだし(しかも回転軸が細くて速い!)スピンも今回オールレベル4で、更に表現力もハンパないなんて、
これを奇跡と呼ばずして何と言いましょうか!?(笑)
いや、そりゃあ、皆、あの見た目の小ささにごまかされてる部分もあるかも知れませんけど、
でも、考えてみたらあれですね。
昌磨くんのあのジャンプの正確さやコンパクトな滑りは、小さいからこそ安定してるのかも知れないな~。
今回観て、改めてそう思いましたが、彼もこれからいよいよ第2次成長期に入っていき身長もグンと伸びる時期が来るでしょう。
その時彼のスケートがどう変化するか。
それを見届けたい気もしますね。
現在目覚ましい成長っぷりを見せる羽生くんのように、このまま順調に育ってくれるといいなぁと切に願います!
――そして、昨季辺りから、まさに若木のようにすくすく育ち、可憐で瑞々しい花を咲かせつつあるのがジュニア女子の村上佳菜子ちゃん。
順位は以下の通りです。
1 村上佳菜子 164.53
2 大庭雅 116.85
3 近藤里奈 115.56
彼女、すごく貫禄がつきましたね~~!びっくりしました!!
身長は彼女も他の子と並ぶと小さめなのに、リンクに上がるととても大きく見えるようになったし、
(昨季ははつらつとしてゴムまりのようだったところが目立ってはいましたけど、身長は小さいままに見えました。ってゆーか、実際身長も伸びたのもあるんでしょうけどね^_^;)
でも、何よりシニアの選手並みのオーラを身につけつつあるのがすごい!と思ってしまった。
演技もSPでは、JGPSの動画で観たのと同じフラメンコの曲を、とても大人っぽく、しなやかな動作も入れながらこなしていて、一人別次元!
元々ダンスが好きで、昨季のプロはその音感の素晴らしさとダンスセンスの良さで際立っていましたが、今季のプロでは更にその難度を上げてきている感じで、演技にスキがなくなってるとでも言いましょうか。
FSでもそれは見事に発揮されていて、あっこちゃんと同じく、もう、冒頭のポーズから既に音楽の世界に入り込んでいるところもジュニアらしくなかったし(笑)、一つ一つの所作もとても形になっていてすごく綺麗でした。
リズム感に関しては、ホント、天性ですよね!
そして、ジャンプはSP,FSともノーミス、
しなやかに、伸び伸びと、まるでさえぎるものが何もない天空目指してどこまでも枝葉を伸ばしていく若木のように、爆発的な可能性と才能を感じさせた今回の演技、
私は真央ちゃんの、'05-'06年GPF以前をほとんど知らないのですが、
きっと彼女もこんな過程と印象を皆に与えながら、あの衝撃的なブレイクを果たしたんだろうなぁと思います。
選手がグンと成長する姿をこの目で目の当たりに出来るって、ホント、我がことのように嬉しいし、ウキウキしますよね!
他の選手でこんな感覚を感じさせてくれる子が少なかったのが、残念ではありますが(特に、昨季まで良かった松原彩華ちゃんが今回は不調で、なんと総合11位だったのですFSは良かったんですけどねー)、
佳菜子ちゃんには、是非今季の全日本で台風の目になって欲しいですね!
さぁ、では、お待ちかね!
いよいよシニア男子です!!(>▽<)
ところで、私はコンペの中では競技の前の6分間練習を見るのが大好きなんですが、皆さんはどうですか?
で、フィギュアの大会をノービス辺りからずっと見て来て、どのカテゴリーも興味深く観られるのは観られるんですけど、一番心躍るとゆーか、ワクワクするのが、シニア男子の6分間練習なんです!
何たって、リンクに入って来る時の勢いから始まって、いきなり女子とは格段に違うスケーティングの力強さとスピード感を感じられるのがたまらないし、
その内ぐいぐいとスピードを上げながらリンクを何周かした後跳ぶジャンプのその高さと迫力!!
これがたまりませんね~~
・・・目線が変わる快感?とでも言いましょうか。
空を切り裂くような風が巻き起こり、明らかに空間を支配する各選手の密度が濃くなって、ピリピリとした緊迫感と張りつめた空気感がまるで武道の試合や居合の場にいるような、そんな“男の戦い”の前哨戦って感じで、こっちまでアドレナリンが高まるのがよくわかるので、ほんっと、ワクワクします(>▽<)!!
尚且つ、今回は小塚くんと無良くんとの一騎打ちみたいな空気が最初から流れてましたからね~。
(おかげで佐野くんはすっごくやりにくかったと思いますけど)
とにかく、小塚くんは、そのスケーティングを見てるだけでうっとりするし、
無良くんは4Tと3Aがもう、彼にとって最近のお約束みたいにバンバン跳んでくれるもんだから、その豪快さと迫力に会場中どよめきの嵐で。
私、前にも一度書いたことがあるように思うんですけど、小塚くんって、練習の時なにげにゆっくり円を描きなが同じところをグルグル回ってることが多くて、その時に氷上に描かれる円がですね、
とってもキレイな丸=真円なんですよ~~!
これって、大したことないように思うかも知れませんけど、地味にすごいですよね!
それだけ彼のエッジ使いが毎回正確で精度が高いってことですもん。
私、それを発見した時、ちょっとカンドーしてしまいまして。
ああいうことを毎回きちんと出来るからこそ、彼のスケーティングはまるでアルファ波が出てるような心地よさを与えてくれるんだな~と。
そして、あれは、ある意味小塚くんにとっての一種の精神統一のためのルーティンなんではないかとも思っていた矢先、
彼はFSでの6分間練習の、まさにその円を描いてる時にポコッとお尻からコケてしまいまして。
その前だったかに無良くんが豪快に4Tを決めて、会場中が湧いたんですね。
果たしてそれが、小塚くんの心理になんらかの影響を与えたかどうかは、私には測りかねますが、結果はちょっと前にプロの手直しをしたばかりでまだ十分な練習が出来ていなかったというフリーの演技に、微妙な影を落としたんではないかと推測していますが、さて。
SPは最高でしたね!
THE ICEで初披露した時より格段に演技の質が向上していて、本人も「自分のものに出来ている」と言っていた通り、粋でちょっとばかりとんがったロック魂みたいなものを感じさせてくれてました
特に私は出だしの一連のポーズがお気に入りかな~。
あ、それと、小塚くん、首を使えるようになってきましたね~~。
大輔くんもトリノ当時、頭をガーッと回すのが自分の専売特許みたいに言ってた時期がありましたが、あの頭をくいんと回す仕草は独特の色気を醸し出すのでいいですよね!
それと、やっぱり彼はなんと言っても足元!!
あの足さばきを見てるだけでご飯3杯はいけちゃうとゆーか(笑)、ホント、小塚くんのあの足元の饒舌さは反則です!
加えて、彼、最近体型が変わってきたせいでしょうか?
今回SP、FSともに仮衣装のままでやったんですが、FSはあれ、'06-'07シーズンの時のビートルズメドレーの衣装だから余計違いが際立つんですけどね、
形としては何の変哲もないふつーのシャツにパンツスタイルなのに、全身黒効果もあるんでしょうが、すごーーーーーくスタイルがよく見えるんですよ!!
ま、私は元々、大輔くんのあのやたら細い腰回りも好きなんで、そこら辺は筋金入りなんですが、
小塚くんのバアイ、身長もある程度ある上、足の長さも平均的、おまけに顔がけっこー小さいので余計理想的なスタイルに見えるのかな?
男性は外見がシンプルなほど、体型の良さが際立つので、あのシンプル衣装は私には返って好印象、
試合が始まるまでは違う型やデザインを希望してましたが、今はむしろあのままがいいな~なんて、勝手なことを思っとります、ハイ(^_^;)
いや、でも、マジで、カッコいいんですよ、小塚くん!!
(あとは、オフを近くで見るとまだちょっとお顔がしまってないので、あくまでも試合モードを遠目に見るのがイイですね!)
――って、
話がずれてしまいました
演技についてです。
SPは完璧にこなして、昨季の同大会を上回る83.35点というハイスコアを出した小塚くん。
けれど、FSは前述した通り、自信のなさが動揺に繋がってしまったのか、冒頭4Tになる筈が、すっぽ抜けた形の2Tに。
次の3A-3Tや3Lz-2T-2Loは綺麗にまとめますが、続く3Loからのコンビが1Tのシークエンス扱いになってしまいます。
そして2回目の3Aも1Aに。
FOIで見せたロングイーグルは半分くらいになり、ハイドロもなくなって代わりに3Fと3Sのジャンプが入ったためでしょうか?
ちょっとプロの全体の印象が薄くなったような感じがしましたし、やっぱり演技自体まだこなれてない感じでした。
でも、曲の世界に入り込めるようになって、独特の間の作り方が出来るようになれば、あのプロはかなり他にはない印象的なプロになるような予感――即ち、小塚カラーが出来つつあるような気が私はするので、
彼には己の信じる道をコツコツと歩んでいって欲しいかなー。
今度のJOが楽しみです!!
そしてそして、昨季から小塚くんと共に躍進目覚ましい無良くんですが。
――あれは、'07-'08シーズンの全日本でしたっけ。
あの時はなみはやに、私は男子SPの日だけ観に行ってたんですが、地下鉄の駅を出てすぐのところにあるコンビニの前に無良くんがいまして。
今でもその時の彼の姿はよく憶えてるんですが、まだ背も小さく体型も細っこくて、顔立ちも女の子のようっだったのが、まさかこんなに男っぽく逞しいアスリートに成長するとは思ってもみませんでしたね~(-0-)
(しかも、しっかりジャンパー体型!)
ホント、男の子って、1,2年でガラッと変わっちゃいます。
そして、変わったのはその外見だけでく、演技スタイルもそうですよね。
一体誰が、彼があんなにジャンプにこだわる人間だと予想出来たでしょう??(笑)
最新のDaysプラスでも、クワド、ルールに関係なくやるときゃやる!なんて頼もしいこと言ってますし、
とにかく今の無良くんには若さゆえの勢いとかガッツとかやる気の塊が、それこそひとまとめになってものすごい上昇気流をつくり上げているような、
そんなエネルギーの爆発を感じて、ジュベやひと昔前のヤグプルを見る時のように、これぞまさしく男子の醍醐味!!を味あわせてくれるのでスカッとしますね~~~(>▽<)
とにかく、6分間練習から3Aは跳ぶわ、クワドは跳ぶわ、
しかも3Aなんか高さがある上にショートサイドギリギリででっかいのをガツンとやってくれるもんだから、どよめきもすごいんだけど、肝も冷えるわでまるでやんちゃ坊主を見てる親のよーな気分になっちゃいます(苦笑)
クワドは確か、この間どこかの試合で認定されたんでしたっけ?
これに関しては小塚くんより無良くんの方が勢いとパワーで先にモノにしちゃいそうな感じがしますけど、
ただ、スケーティングの質に関しては、まだまだ小塚くんの方に一日の長がありますかね~。
やっぱり、小塚くんのあの端正で氷に吸いつくようなスケーティングに比べると、まだまだ無良くんのそれは、荒くて雑な印象を受けるので。
でも、SPは曲の繊細さもあって余計その雑感が浮き彫りになった感のある彼の滑りも、FSの『ゲティスバーグ』のような勇壮な曲では、返ってその荒さがいい意味で男らしさや大胆さを醸し出していて良かったし、一転スローパートではしなやかで柔らかい動きも身につけていて、ちょっとびっくり!
あれは、タダモノではない予感!?
とにかく、FSはそういう点で、とても力強くありつつも繊細でドラマチックに演じていて、見ごたえがあったのは確か。
また新たな彼の魅力を発見した感じで、感動してしまいましたよ~~!
そう思うと、今季の男子の上位組は実に個性豊かな演目が揃いましたよね!
織田くんのFSもこの間You Tubeにあがってたのを見ましたけど、チャップリンのコミカルな演技を随所に取り入れていて面白いものに仕上がっていましたし(ただ、ラストがちょっと盛り上がりに欠けるのと、CistとSlstが似たような感じだったのが気になるかな~)
後は大輔くんの『道』さえ観られれば、これで男子のカードは全て出揃うわけで、
こんなにクオリティが高くて個性豊かな日本男子の演技を、今、この目でリアルタイムで見られることの幸せを噛みしめずしてどうする!!って感じでしょうか(笑)
いや~、ホント、ファン冥利に尽きますね
最後に今回のシニア男子、順位が後回しになりましたが、
1 小塚崇彦 224.97
2 無良崇人 214.41
3 佐野準規 144.46
でした。
FSでは無良くんが141.89点、小塚くんが141.62点でわずかの差ではありますが、PCSは低かったもののジャンプの点数で無良くんが勝っています。
けれど、これで小塚くんがジャンプをきちんと決めてくるとどうしたってPCSの差で無良くんは引き離されてしまうのが明確なので、今後彼はやっぱりスケーティングスキルやつなぎの部分など改善していかなくてはいけないでしょうね。
そして、小塚くん自身も、もう少しジャンプを確実に跳べるようにした方がいいでしょうし、PCSの表現面でまだ上位選手に比べて足りないところがあると思うので、そこら辺を頑張って欲しいかな。
振り返ってみると、
今大会は、いち地方の大会という枠に納まりきらないほどのクオリティを見せてくれた大会になり、こんなのタダで観られていいのかしらん!?と思うほどお得感に満ちた大会でしたが、
けれど、と同時にこれだけ沢山の選手がいても、そこから抜きん出て頭角を現し、常に上位の成績を残し続けられるのはほんの一握りの選手だけなんだなーいうことも激しく実感してしまった大会でもありました。
やはり、競技の世界は厳しいですね。
特にフィギュアは選手生命が短く維持するには沢山のお金がかかることからも、本人には常に現実と向き合う理性も必要なんだろうなーと、素人ながら思ってしまい、私的にはちょっぴりほろ苦い大会となってしまいましたよ
なので、ここまで散々上から目線で勝手なことをほざいて来た私の素人意見など気にせず、選手達には今出来ることをとにかく精一杯やって欲しいなーと改めて思いましたね!!(まァ、選手はこんないちブログの存在など気にもしないでしょうが^_^;)
明日から10月です。
来週には大輔くんの出るフィンランディアが始まって、その翌週はGPSもいきなり目玉のフランス戦が始まります。
そしたらバンクーバーまでなんか、あっという間。
何だか、とてもドラマティックな展開が待っていそうで、この冬はきっとどのシーズンより熱い季節になりそうですね!!
25日から3日間を通して行われた中部ブロック大会が終わりました~(^-^)
今回、シニア男子では、小塚くんと無良くんの現在男子フィギュアの次世代代表同士のガチンコ勝負と、
女子では残念ながら浅田舞ちゃんが棄権したものの、あっこちゃんの表現力に水津さんのダンスセンスがどこまで迫れるかという新たな興味に、
ジュニア女子では先日のJGPSで見事優勝した村上佳菜子ちゃんの成長っぷりを拝見できるという、見どころ満載なコンペだったせいか、観客も満員御礼、報道陣もけっこーな数が来てました!
そして、私としては、上位選手が沢山出場することによる試合自体のレベルの底上げも期待したんですが、
結果は、蓋を開けてみるとその上位選手とそれ以下の選手との差が歴然と表れてしまった大会になったように思います。
そして、シニアの二人の差というか、そのコントラストも浮き彫りになったとゆーか。
なので、詳しい順位や点数はリザルトを見ていただくとして、今回は男女シニアの二人の対比とその他の注目選手についての感想を中心に書いていこうと思います。
ではまず、シニア女子からです。
総合順位は以下の通り。
1 鈴木明子 182.06
2 後藤亜由美 140.76
3 日置檀 130.04
:
6 水津瑠美 113.73
SPではあっこちゃんと水津さんは同じグループでした。
あっこちゃんは黒とオレンジのとっても華やかな衣装で、水津さんも紫だったかな?ちょっとうろ覚えですが、系統としてはナディアの時のようなオリエンタルな感じの衣装でとてもよく似合っていました。
そして、この二人SPの曲があっこちゃんは『アンダルシア』、水津さんがcobaの『Tanghesta』で共に情熱系の曲、振り付けも同じみやけんさんというかぶりっぷり。
先に演技したのはあっこちゃん。
ちょっと昨季のEX、『リベルタンゴ』を彷彿とさせるパッションを全面に押し出した内容で、まさにあっこちゃんの得意路線!
特にラストのSlstがハマりまくりで超カッコいい!!
情熱的な音楽にのってキレのあるステップを踏み、スピード感の中にもメリハリのある構成でとてもドラマティックだったし、PCSも他の選手がほぼ5点台しか出ていないところ、一人だけ6点台後半から7点台前半をマークしていて、中には8点をつけてるジャッジもいましたから、もう、何とゆーか貫禄勝ちみたいなもんですよね。
ジャンプもとても綺麗に決まってました。
そしてFSでは一足先にFOIでお披露目していて、シェイリーンの振り付けらしい大胆かつキュートな演技がとても印象的だった『ウエストサイドストーリー』。
演技は冒頭のポージングから既に入り込んでいて、いきなり観る者をグッと惹きつけます。
映画のサントラのいいところは、選手の演技に合わせてその情景を重ね感情移入出来るところにあると思うんですけど、
まさにこのプロは『トゥナイト』などの有名な楽曲を効果的に使って、ラストのSlstまで一気に盛り上げてくれるので、観てる方もとても気持ちいい。
今季は五輪シーズンの割には今のところ王道プロが少ないように感じられる中、わかりやすく安心して観れるプロとでも言いましょうか。
まァ、しいて苦言を呈するとすれば、SP,FS両方ともテイストがちょっと似てるとこですかね。
あと、あっこちゃんは以前からそういう傾向があるように思うんですが、
FSの時のジャンプが、全部決めはしたもののちょっとつまり気味だったんです。
例えば冒頭の3Lz-2T、彼女は助走が長いのかな?
かなりショートサイドの角ギリギリでルッツを跳ぶため、セカンドジャンプがどうしても窮屈な跳び方になっちゃうので着氷が上手く流れないんですよね。
3Loからのシークエンスもそんな印象を受けたので、加点を多く貰ったり転倒を防ぐためにはもう少しそこら辺の改善がいるのかなぁと。
ジャンプのコンボが少なかったのは、本人も言ってたように攻める気持ちが足りなかったようですが、ま、地方大会でほぼ一人勝ちの状況の中、100%の力を出すにはモチベーションが上がり切らなかったのかも知れませんね。
GPSでの戦闘モードに期待したいと思います!!
一方、水津さんはと言えば、SPはcobaの洒落たタンゴ調の曲に合わせ、それなりに踊れてはいるんですが、やっぱりあっこちゃんの後ということもあり、どうしてもその曲への入り込み具合というか、内側から発せられるパッションの表出の仕方に物足りなさを感じてしまいました。
FSでも、『スペイン舞曲』という民族音楽的な曲調で彼女には合っていたにも関わらず、ジャンプがとにかく良くなくて。
冒頭の3T-2Tを決められたので、これはいくか!?と期待をしたその矢先に2T。
その後の3Loとシークエンスもステップアウトみたいな感じでしたし、ラストの2Aもうまくいかなくて、
SPでも3T-3T,3Lo<,1Aではやはり種類も精度も見劣りしてしまいます。
で、ジャンプが決まらないと、どうしてもその他の演技やエレメンツが雑になり、動きも硬くなってしまうので、どこか心ここにあらずみたいな感じに見えてしまうんですよねー。
演技自体も、彼女は持っている雰囲気はとてもいいものがあるのに、ちょっとクールなところがああいうSPのような情熱系の曲を踊る時にはマイナスになってしまうのが残念だと思います。
エキゾチックで不思議感たっぷりな『ナディア』はその点を上手くカバー出来てたので、どうせなら、そういうクールさを生かしたプロの方が彼女にはやりやすいんじゃないかなーと思うんですが、いつもそういうテイストばかりやるわけにもいかないし、
う~ん、難しいところですね。
ポーカーフェイスなところも気にはなりますが、とにかく、現状を打開するにはジャンプの精度をあげることかな。
スタイルもいいし、美人さんなので、もう一皮むけてくれるといいですね!!
さて、お次はシニア男子です。
――と行きたいところですが、その前にノービスAの宇野昌磨くんとジュニア女子の村上佳菜子ちゃんの話を先に取り上げたいと思います。
(お楽しみは後にとっておきましょう~~)
ノービスAの順位はこちら。
1 宇野昌磨 94.40
2 ンボェ ジェフ 朝光 64.39
3 竹内孝太朗 53.66
今年で小学6年生になった昌磨くん。
相変わらず背はそんなに伸びてないのですが、顔立ちが以前よりだいぶ男の子っぽくなってきてました!
そして、今回のプロは新プロで『リバーダンス』。
私の現地でのヲタ仲間さんが彼のけっこーなファンなんですが、
昌磨くんはもう、何とゆーか、ミラクルですね!
だって、あんな小さいのにジャンプは3回転をフリップまで跳べるようになったみたいだし(しかも回転軸が細くて速い!)スピンも今回オールレベル4で、更に表現力もハンパないなんて、
これを奇跡と呼ばずして何と言いましょうか!?(笑)
いや、そりゃあ、皆、あの見た目の小ささにごまかされてる部分もあるかも知れませんけど、
でも、考えてみたらあれですね。
昌磨くんのあのジャンプの正確さやコンパクトな滑りは、小さいからこそ安定してるのかも知れないな~。
今回観て、改めてそう思いましたが、彼もこれからいよいよ第2次成長期に入っていき身長もグンと伸びる時期が来るでしょう。
その時彼のスケートがどう変化するか。
それを見届けたい気もしますね。
現在目覚ましい成長っぷりを見せる羽生くんのように、このまま順調に育ってくれるといいなぁと切に願います!
――そして、昨季辺りから、まさに若木のようにすくすく育ち、可憐で瑞々しい花を咲かせつつあるのがジュニア女子の村上佳菜子ちゃん。
順位は以下の通りです。
1 村上佳菜子 164.53
2 大庭雅 116.85
3 近藤里奈 115.56
彼女、すごく貫禄がつきましたね~~!びっくりしました!!
身長は彼女も他の子と並ぶと小さめなのに、リンクに上がるととても大きく見えるようになったし、
(昨季ははつらつとしてゴムまりのようだったところが目立ってはいましたけど、身長は小さいままに見えました。ってゆーか、実際身長も伸びたのもあるんでしょうけどね^_^;)
でも、何よりシニアの選手並みのオーラを身につけつつあるのがすごい!と思ってしまった。
演技もSPでは、JGPSの動画で観たのと同じフラメンコの曲を、とても大人っぽく、しなやかな動作も入れながらこなしていて、一人別次元!
元々ダンスが好きで、昨季のプロはその音感の素晴らしさとダンスセンスの良さで際立っていましたが、今季のプロでは更にその難度を上げてきている感じで、演技にスキがなくなってるとでも言いましょうか。
FSでもそれは見事に発揮されていて、あっこちゃんと同じく、もう、冒頭のポーズから既に音楽の世界に入り込んでいるところもジュニアらしくなかったし(笑)、一つ一つの所作もとても形になっていてすごく綺麗でした。
リズム感に関しては、ホント、天性ですよね!
そして、ジャンプはSP,FSともノーミス、
しなやかに、伸び伸びと、まるでさえぎるものが何もない天空目指してどこまでも枝葉を伸ばしていく若木のように、爆発的な可能性と才能を感じさせた今回の演技、
私は真央ちゃんの、'05-'06年GPF以前をほとんど知らないのですが、
きっと彼女もこんな過程と印象を皆に与えながら、あの衝撃的なブレイクを果たしたんだろうなぁと思います。
選手がグンと成長する姿をこの目で目の当たりに出来るって、ホント、我がことのように嬉しいし、ウキウキしますよね!
他の選手でこんな感覚を感じさせてくれる子が少なかったのが、残念ではありますが(特に、昨季まで良かった松原彩華ちゃんが今回は不調で、なんと総合11位だったのですFSは良かったんですけどねー)、
佳菜子ちゃんには、是非今季の全日本で台風の目になって欲しいですね!
さぁ、では、お待ちかね!
いよいよシニア男子です!!(>▽<)
ところで、私はコンペの中では競技の前の6分間練習を見るのが大好きなんですが、皆さんはどうですか?
で、フィギュアの大会をノービス辺りからずっと見て来て、どのカテゴリーも興味深く観られるのは観られるんですけど、一番心躍るとゆーか、ワクワクするのが、シニア男子の6分間練習なんです!
何たって、リンクに入って来る時の勢いから始まって、いきなり女子とは格段に違うスケーティングの力強さとスピード感を感じられるのがたまらないし、
その内ぐいぐいとスピードを上げながらリンクを何周かした後跳ぶジャンプのその高さと迫力!!
これがたまりませんね~~
・・・目線が変わる快感?とでも言いましょうか。
空を切り裂くような風が巻き起こり、明らかに空間を支配する各選手の密度が濃くなって、ピリピリとした緊迫感と張りつめた空気感がまるで武道の試合や居合の場にいるような、そんな“男の戦い”の前哨戦って感じで、こっちまでアドレナリンが高まるのがよくわかるので、ほんっと、ワクワクします(>▽<)!!
尚且つ、今回は小塚くんと無良くんとの一騎打ちみたいな空気が最初から流れてましたからね~。
(おかげで佐野くんはすっごくやりにくかったと思いますけど)
とにかく、小塚くんは、そのスケーティングを見てるだけでうっとりするし、
無良くんは4Tと3Aがもう、彼にとって最近のお約束みたいにバンバン跳んでくれるもんだから、その豪快さと迫力に会場中どよめきの嵐で。
私、前にも一度書いたことがあるように思うんですけど、小塚くんって、練習の時なにげにゆっくり円を描きなが同じところをグルグル回ってることが多くて、その時に氷上に描かれる円がですね、
とってもキレイな丸=真円なんですよ~~!
これって、大したことないように思うかも知れませんけど、地味にすごいですよね!
それだけ彼のエッジ使いが毎回正確で精度が高いってことですもん。
私、それを発見した時、ちょっとカンドーしてしまいまして。
ああいうことを毎回きちんと出来るからこそ、彼のスケーティングはまるでアルファ波が出てるような心地よさを与えてくれるんだな~と。
そして、あれは、ある意味小塚くんにとっての一種の精神統一のためのルーティンなんではないかとも思っていた矢先、
彼はFSでの6分間練習の、まさにその円を描いてる時にポコッとお尻からコケてしまいまして。
その前だったかに無良くんが豪快に4Tを決めて、会場中が湧いたんですね。
果たしてそれが、小塚くんの心理になんらかの影響を与えたかどうかは、私には測りかねますが、結果はちょっと前にプロの手直しをしたばかりでまだ十分な練習が出来ていなかったというフリーの演技に、微妙な影を落としたんではないかと推測していますが、さて。
SPは最高でしたね!
THE ICEで初披露した時より格段に演技の質が向上していて、本人も「自分のものに出来ている」と言っていた通り、粋でちょっとばかりとんがったロック魂みたいなものを感じさせてくれてました
特に私は出だしの一連のポーズがお気に入りかな~。
あ、それと、小塚くん、首を使えるようになってきましたね~~。
大輔くんもトリノ当時、頭をガーッと回すのが自分の専売特許みたいに言ってた時期がありましたが、あの頭をくいんと回す仕草は独特の色気を醸し出すのでいいですよね!
それと、やっぱり彼はなんと言っても足元!!
あの足さばきを見てるだけでご飯3杯はいけちゃうとゆーか(笑)、ホント、小塚くんのあの足元の饒舌さは反則です!
加えて、彼、最近体型が変わってきたせいでしょうか?
今回SP、FSともに仮衣装のままでやったんですが、FSはあれ、'06-'07シーズンの時のビートルズメドレーの衣装だから余計違いが際立つんですけどね、
形としては何の変哲もないふつーのシャツにパンツスタイルなのに、全身黒効果もあるんでしょうが、すごーーーーーくスタイルがよく見えるんですよ!!
ま、私は元々、大輔くんのあのやたら細い腰回りも好きなんで、そこら辺は筋金入りなんですが、
小塚くんのバアイ、身長もある程度ある上、足の長さも平均的、おまけに顔がけっこー小さいので余計理想的なスタイルに見えるのかな?
男性は外見がシンプルなほど、体型の良さが際立つので、あのシンプル衣装は私には返って好印象、
試合が始まるまでは違う型やデザインを希望してましたが、今はむしろあのままがいいな~なんて、勝手なことを思っとります、ハイ(^_^;)
いや、でも、マジで、カッコいいんですよ、小塚くん!!
(あとは、オフを近くで見るとまだちょっとお顔がしまってないので、あくまでも試合モードを遠目に見るのがイイですね!)
――って、
話がずれてしまいました
演技についてです。
SPは完璧にこなして、昨季の同大会を上回る83.35点というハイスコアを出した小塚くん。
けれど、FSは前述した通り、自信のなさが動揺に繋がってしまったのか、冒頭4Tになる筈が、すっぽ抜けた形の2Tに。
次の3A-3Tや3Lz-2T-2Loは綺麗にまとめますが、続く3Loからのコンビが1Tのシークエンス扱いになってしまいます。
そして2回目の3Aも1Aに。
FOIで見せたロングイーグルは半分くらいになり、ハイドロもなくなって代わりに3Fと3Sのジャンプが入ったためでしょうか?
ちょっとプロの全体の印象が薄くなったような感じがしましたし、やっぱり演技自体まだこなれてない感じでした。
でも、曲の世界に入り込めるようになって、独特の間の作り方が出来るようになれば、あのプロはかなり他にはない印象的なプロになるような予感――即ち、小塚カラーが出来つつあるような気が私はするので、
彼には己の信じる道をコツコツと歩んでいって欲しいかなー。
今度のJOが楽しみです!!
そしてそして、昨季から小塚くんと共に躍進目覚ましい無良くんですが。
――あれは、'07-'08シーズンの全日本でしたっけ。
あの時はなみはやに、私は男子SPの日だけ観に行ってたんですが、地下鉄の駅を出てすぐのところにあるコンビニの前に無良くんがいまして。
今でもその時の彼の姿はよく憶えてるんですが、まだ背も小さく体型も細っこくて、顔立ちも女の子のようっだったのが、まさかこんなに男っぽく逞しいアスリートに成長するとは思ってもみませんでしたね~(-0-)
(しかも、しっかりジャンパー体型!)
ホント、男の子って、1,2年でガラッと変わっちゃいます。
そして、変わったのはその外見だけでく、演技スタイルもそうですよね。
一体誰が、彼があんなにジャンプにこだわる人間だと予想出来たでしょう??(笑)
最新のDaysプラスでも、クワド、ルールに関係なくやるときゃやる!なんて頼もしいこと言ってますし、
とにかく今の無良くんには若さゆえの勢いとかガッツとかやる気の塊が、それこそひとまとめになってものすごい上昇気流をつくり上げているような、
そんなエネルギーの爆発を感じて、ジュベやひと昔前のヤグプルを見る時のように、これぞまさしく男子の醍醐味!!を味あわせてくれるのでスカッとしますね~~~(>▽<)
とにかく、6分間練習から3Aは跳ぶわ、クワドは跳ぶわ、
しかも3Aなんか高さがある上にショートサイドギリギリででっかいのをガツンとやってくれるもんだから、どよめきもすごいんだけど、肝も冷えるわでまるでやんちゃ坊主を見てる親のよーな気分になっちゃいます(苦笑)
クワドは確か、この間どこかの試合で認定されたんでしたっけ?
これに関しては小塚くんより無良くんの方が勢いとパワーで先にモノにしちゃいそうな感じがしますけど、
ただ、スケーティングの質に関しては、まだまだ小塚くんの方に一日の長がありますかね~。
やっぱり、小塚くんのあの端正で氷に吸いつくようなスケーティングに比べると、まだまだ無良くんのそれは、荒くて雑な印象を受けるので。
でも、SPは曲の繊細さもあって余計その雑感が浮き彫りになった感のある彼の滑りも、FSの『ゲティスバーグ』のような勇壮な曲では、返ってその荒さがいい意味で男らしさや大胆さを醸し出していて良かったし、一転スローパートではしなやかで柔らかい動きも身につけていて、ちょっとびっくり!
あれは、タダモノではない予感!?
とにかく、FSはそういう点で、とても力強くありつつも繊細でドラマチックに演じていて、見ごたえがあったのは確か。
また新たな彼の魅力を発見した感じで、感動してしまいましたよ~~!
そう思うと、今季の男子の上位組は実に個性豊かな演目が揃いましたよね!
織田くんのFSもこの間You Tubeにあがってたのを見ましたけど、チャップリンのコミカルな演技を随所に取り入れていて面白いものに仕上がっていましたし(ただ、ラストがちょっと盛り上がりに欠けるのと、CistとSlstが似たような感じだったのが気になるかな~)
後は大輔くんの『道』さえ観られれば、これで男子のカードは全て出揃うわけで、
こんなにクオリティが高くて個性豊かな日本男子の演技を、今、この目でリアルタイムで見られることの幸せを噛みしめずしてどうする!!って感じでしょうか(笑)
いや~、ホント、ファン冥利に尽きますね
最後に今回のシニア男子、順位が後回しになりましたが、
1 小塚崇彦 224.97
2 無良崇人 214.41
3 佐野準規 144.46
でした。
FSでは無良くんが141.89点、小塚くんが141.62点でわずかの差ではありますが、PCSは低かったもののジャンプの点数で無良くんが勝っています。
けれど、これで小塚くんがジャンプをきちんと決めてくるとどうしたってPCSの差で無良くんは引き離されてしまうのが明確なので、今後彼はやっぱりスケーティングスキルやつなぎの部分など改善していかなくてはいけないでしょうね。
そして、小塚くん自身も、もう少しジャンプを確実に跳べるようにした方がいいでしょうし、PCSの表現面でまだ上位選手に比べて足りないところがあると思うので、そこら辺を頑張って欲しいかな。
振り返ってみると、
今大会は、いち地方の大会という枠に納まりきらないほどのクオリティを見せてくれた大会になり、こんなのタダで観られていいのかしらん!?と思うほどお得感に満ちた大会でしたが、
けれど、と同時にこれだけ沢山の選手がいても、そこから抜きん出て頭角を現し、常に上位の成績を残し続けられるのはほんの一握りの選手だけなんだなーいうことも激しく実感してしまった大会でもありました。
やはり、競技の世界は厳しいですね。
特にフィギュアは選手生命が短く維持するには沢山のお金がかかることからも、本人には常に現実と向き合う理性も必要なんだろうなーと、素人ながら思ってしまい、私的にはちょっぴりほろ苦い大会となってしまいましたよ
なので、ここまで散々上から目線で勝手なことをほざいて来た私の素人意見など気にせず、選手達には今出来ることをとにかく精一杯やって欲しいなーと改めて思いましたね!!(まァ、選手はこんないちブログの存在など気にもしないでしょうが^_^;)
明日から10月です。
来週には大輔くんの出るフィンランディアが始まって、その翌週はGPSもいきなり目玉のフランス戦が始まります。
そしたらバンクーバーまでなんか、あっという間。
何だか、とてもドラマティックな展開が待っていそうで、この冬はきっとどのシーズンより熱い季節になりそうですね!!