スタッフの岡田です。
最近、法律関係の極まじめなお話が多かったので、ちょっとそこから離れたものを書いて行こうと思います。
今日は、映画!
性暴力サバイバーをテーマに据えた映画って結構沢山あるんですよね。
私、サバイバー関連の映画を観るのがとてつもなく苦手でして(性暴力系の描写はどうしても観てられなくなる、途中で「もう観れない!」となるのがほとんど。暴力全般がダメというわけでは全くないんですが)、途中で観るのを断念したものも沢山。
その中でも印象深い作品をあげてみようかなと思います。
観てないものも含めて、ですが、いろんな映画や作品で性暴力や、性暴力をサバイブした人たちの話って取り上げらていて、そうした作品から、身近な問題として考えてくれる人が増えたらいいなと思ってます。
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暴力描写は、演技が上手いからこそのしんどさ。リアリティがあるのでちょっとしんどいですが、この映画に関してはとにかく、最終的に、本当に元気を貰える映画です。
無理をしてでも観て!とは全然言いませんが、最初の「こわ〜」という感じで観ない、としてしまうのは勿体ないかも(でも無理は厳禁)。
『波乱の人生を歩む黒人女性が、1人の人間として目覚める壮絶な人生ドラマ。』
というコピーで1985年に公開されました。
そんなわけで、1人の人間として目覚める、っていう言葉がこの映画の解説等にはよく出てくるんですが、なかなか難しいものですよね。
例えば、度重なる性被害、もういっそ何が被害かも分からなくなる様な暴力が主人公や「黒人女性たち」に降り掛かってくるわけです。映画の中でも描かれているのは「目覚めた」というより、その都度都度、なんとかサバイブするために小さく涙を流したり、小さな息抜きをしたり、小さな友情を確認しあったり、小さな、そして大きな決断をしたりする。ずっとずっと、目覚めているし、生き抜く為にずっとずっと頑張ってる。
その姿がとてもいとおしくて、そして、力強い。
黒人女性たちを「1人の人間として」扱ってなかったのは社会、白人文化なわけですから、「1人の人間として目覚める」ってのはなんか目線がおかしいよな、と思ったりします(いや、コピーは作品に関係ないと言えばないのですが)。
観るには体力もいるけど、本当にいい映画です。