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弁護士・元ロースクール教授宮武嶺の社会派リベラルブログです。

大飯原発の再稼働がなくても停電はなかった。池田信夫氏には原発問題について発言をやめるよう勧告します。

2012年08月22日 | 原発ゼロ社会を目指して

 

炎上ビジネス

炎上ビジネス」とはインターネット上で敢えて炎上騒ぎを起こすことで、特定の商品やサービスを注目させる手法である。

例えばTwitterやFacebook、ブログなどで過激な書き込みを行い、批判などの炎上騒動を巻き起こし商品やサービスに注目させるよう仕向ける。別名、炎上マーケット。


 2011年の9月からうちのブログの記事を転載していただいてお世話になっているBLOGOSの事実上の創設者の一人、「経済」評論家の池田信夫氏がこれの典型らしいんですよね。ウィキペディアの人物欄にもその片鱗がうかがえたので、注意してはいたのですが(悪友からも「絶対あの人と絡んだらアカン」ときつく言われていたw)、お調子者なので簡単にその「毒牙」にひっかかっちゃいました(笑)。

 とはいっても、池田氏が炎上を起こして売る商品はご自分自身なので、自分より有名な人に喧嘩を吹っ掛けないと話になりませんから、私みたいな市井の無名の人が単独でターゲットになるわけありません。今回は、福島瑞穂社民党党首と飯田哲也氏と古賀茂明氏と朝日新聞の巻き添えを食った形です。う~ん、道連れとして不足なし。

 まあ、池田さんがその世界で有名とは言っても、田原総一郎さんとか大前研一さんとかと違いますからね、誰もが知っている有名人でもないので(私もBLOGOSとご縁ができるまで知らなかった)、経緯からご説明しますと、まず、池田さんの「原発が動かなかったら関西は大停電になった」 というエントリーが、2012年8月16日、BLOGOSに転載されました。表題からして炎上ビジネスマンの面目躍如です。そのエントリーいわく。


ゆうべの記事の補足。驚いたのは、福島みずほ氏が「関西は大飯原発が動かなくても電力は足りる。再稼働しないと足りないというのは脅しだ」と、関西電力の需給状況を出して主張したことだ。この図は、その逆を示しているからである。

kanden1

「結果として足りたから問題ない」というなら、原発も「結果として地震は起きなかったから動かすべきだ」ということになる。電力は社会全体のインフラであり、それが不足するリスクが少しでもあると企業は関西から出て行く。大停電が起こったら、自家発のない中小の病院などで多くの生命が失われる。そのリスクを無視して「電力は足りる」と主張していた飯田哲也氏古賀茂明氏は、原発以外の原因なら何人死んでもかまわないのだろう。

 

とお書きになったわけです。飯田さんや古賀さんときたら、もう人でなし扱いです。池田氏は、近頃、橋下大阪市長にツイッターでやたら絡んでは売り込んでいますので(後述)、特別顧問の二人を追い落としたかったのかなw

 さて、大飯原発3号機が再稼働した途端に、関西電力が火力発電所を次々と操業停止したのはもう有名な話なのに、よくもまあこんなデマを書くものだと呆れましたので、上記3氏とは縁もゆかりもありませんが、私は

原発がなくても乗り切れた夏。関電の停電リスクデマを言い募った橋下徹・大前研一・池田信夫各氏の責任は?

という記事で以下のように書きました。

 

(8月の関電の電力需給バランス、一度も危機的な状況になったことがない。しかも、この暑かった夏なのに関電は火力発電所温存でも電力は全く足りていた。「これまでの電力供給量と電力使用量の推移」2012年8月分」より)

 (中略)

 実際には、関西電力は、7月4日に、電力の需給がひっ迫することを理由に大飯原発3号機の再稼働を強行しておきながら、まだ原発が発電も始めていないその6日には6基の石油火力発電所(約300万キロワット)を停止し、このあと さらに原発4号機も稼働しながら、逆に2基の火力発電所を含め合計8基(計384万キロワット 大飯原発約3基分)の火力発電所を停止したのです。

 つまりこれらの火力発電所を通常通り使用していれば、大飯原発2基の再稼働など不要だったのです。

 野田政権は、原発なしにこの夏を乗り切ってしまうと原発不要がばれるので、無理やりにでも原発を再稼働してその分火力を止めて需給をぎりぎりに見せるという、とんでもない本末転倒の苦肉の策を取ったわけです。

大飯原発再稼働は電力が足らないからじゃなかった!関西電力は7月6日から火力発電所6基=原発3基分停止中


 

 ところが、あきれるのは、放射性廃棄物の処理でも抱腹絶倒の提案をしている評論家の池田信夫氏で(「橋下市長新ブレインの池田信夫氏に核廃棄物処理策を訊け 経産省が使用済み核燃料直接処分を初予算化要求」)、以上のようなからくりがどれもこれも明らかになっている8月16日になっても、「原発が動かなかったら関西は大停電になった」 などというデマを書いています。いわく、

「7月27日のピーク需要は2650万kW、供給は3003万kWで、その差 は353万kW。「大飯3・4号機は240万kWだから、動かさなくても足りる」と彼女(注 福島瑞穂氏)は主張したが、それは間違いである。原発の電力は揚水にも使われるので、次の図のように原発がなければ供給力は2542万 kWしかない。おまけに27日には赤穂火力がクラゲで停止して60万kW減ったので、供給力は2482万kWしかなく、168万kWも足りない。原発が動いていなかったら、関西では大停電が起きていた

 いやいや、だから、火力発電所の余力が384万キロワット(大飯原発3基分)もあったんだってば。なにを都合の悪い数字は無視してるのか。

jukyu20120815.jpg

(スマートジャパン 「8月前半の電力は安定していた、7月後半よりも需給率は低め」より。原発使って火力温存の関電も、原発全くなしのたの8電力会社も、とにかくずっと余裕)

 

 

 池田さんが関電の電力が168万キロワット足りないとおっしゃるから、温存している384万キロワット8基の火力発電所のことを忘れているでしょう?とご指摘したのですから、まあ、これでこの話の決着はついていると思っていたのですが、池田さんがすんごく怒っちゃったみたいなんですね。

 もともと、私の記事をツイートされては、「このバカ」(口の悪さは橋下市長並み)「社会主義の弁護士」(これは意味不明)とコメントされていたのですが、とうとう、光栄にも次の記事で名指しで論評してくださったのです!

 しかも、アノ朝日新聞と一緒に。


「正義」のコストを国民に押しつける朝日新聞

 asahi1

 朝日新聞の1面トップに「原発なくても夏乗り切れた? 電力、ピーク時でも余裕」という奇妙な記事が出ている。見出しには「夏乗り切れた?」と書いてあるのに、記事の中の図の関西電力の部分では、ピーク電力需要2682万kWに対して、原発を除く発電能力は2542万kW。私が先週の記事で書いたように、原発が動かなかったら関西は大停電になったことを示している。

(中略)

 お笑いなのは、宮武嶺こと徳岡宏一朗という弁護士のブログ記事だ。「火力発電所の余力が384万キロワットもあった」というのは7月6日の話で、彼の引用している赤旗にも書いてあるように、9日の需要は2080万kW。まだ供給に余裕があるから、固定出力の原発を動かして火力を止めたのだ。ピークの8月3日は前述のように2682万kWだから、火力をフル稼働しても足りない。弁護士というのは、こんな簡単な算数ができなくてもつとまるのだろうか。


 反論してもいいのでしょうか。なんだか気の毒になってしまうのですが、まあ、これくらいでは懲りない方でしょう。

 もしですね、この夏の電力需要が最大の日に、大飯原発3号機・4号機とともに「火力をフル稼働」していたのなら、池田氏の「原発が動かなかったら関西は大停電になった」という論も成り立ちうるかもしれません。

 しかし、実際には。

 

毎日新聞 2012年08月17日 20時23分

 関西電力管内の電力使用率が17日午後、91%に達した。節電要請期間が始まった7月2日以降で、電力使用率は7月6日と並んで今夏最高になった。90%を超えたのは8月で初。

 関電によると、ピーク時供給力2749万キロワットに対して、最大電力は2518万キロワットに達し た。16日発表の「でんき予報」の予想電力使用率は87%だったが、関電は「最高気温が大阪市で36.5度まで上がり、想定より電力需要が伸びた」と説明 した。火力発電所5基が需給調整や点検などのため停止していたこともあり、電力が逼迫(ひっぱく)した状況にはなっていないという。【安藤大介】


 実は、電力使用率が最大だった8月17日も、火力発電所は「需給調整」などで5基(原発約2基分)も温存しているんですよ。一番電力を消費した今年の夏一番暑い日でも、電力は、2749万ー2518万=231万キロワット+火力発電所5基分の余力があって、火力5基温存でも電気使用率は91%で済んでしまっています。余裕じゃないですか。何度も言っているように、電力会社の電力供給力なんて自由自在ですから、でんき予報や電力使用率なんて全くあてにならないということです。

 逆に言うと、火力5基でちょうど大飯原発3・4号機分ですから、原発全部を停止したまま、火力発電所を全部使えば、電力使用率は91%だった計算です。そう、関電の電力は余っているのです。大飯原発の再稼働なんて必要なかったのです。

 なにが「原発が動かなければ大停電」か。

 だから、私は最初の記事から書いたじゃないですか、火力発電所は大飯原発3号機を稼働した途端に6基停止して、その後、大飯原発4号機を再稼働したら火力発電所は8基まで停止したと。元の記事でも

「ちなみに、冒頭の棒グラフで一番切迫して見えるのが8月17日。しかし、8月では電力使用が2518万キロ・ワット(午後4時台)となり、電力使用率が最大の91%(午後2~4時台)に達した8月17日でも、火力発電所は5基温存しています。原発なんてなくてももう余裕で自由自在な需給調整なんですね。」

とはっきり書いているのに、池田さんはちゃんと読んでないのか、読解力が少々足りないのか。

 池田さんは、元NHKのディレクターさんなんだそうです。「簡単な算数」の力ばかりか、少し調べものしたり、取材したりする、という習慣も失ってしまったのでしょうか。

 なにしろ、池田さんは、算数はともかく、原発に関しては全くの素人で、こんなツイートをしてしまって恥をかいたこともあります。

 

 ツイッターってバカ発見器だなんていう口の悪い人もいますが、このツイートの時点で、すでに福島原発事故から半年近く経過していますからね。その間、池田さんはゴマンというほど原発推進記事を書き散らしてきたのに、セシウムは京都五山の送り火に入れて燃やせば、分解して天に召されると思っているんですからねえ。

 なんてロマンチストなんでしょう。

 ロマンチストと言えば、原発以外にも、消費税に逆進性はないとか、炭酸ガスに地球温暖化効果はないとか、官僚や財界が泣いて喜ぶ斬新な新説を次々に開陳なさってきた池田さん。

 その池田さんは、さかんにイギリスの隠退した科学者を引用して月100ミリシーベルト被爆しても大丈夫とか、低線量放射線は体にいいとか、凄まじいネタを飛ばしまくるのですが、ここはやはり、もう一度、池田さんの画期的な放射性廃棄物処理方法、「池田信夫式核燃サイクル」(宮武命名)を紹介させてください。

 池田さんは、従来から、独創的な核廃棄物処理を提言され、「この問題の解決は、技術的には容易である」と断言されています。しかも、提案された解決策は一つや二つではありません!


1 日本海溝に捨てる(「核廃棄物についての誤解」より)

 日本海溝は深さ1万メートルあるので、コンクリートで固めてドラム缶に入れて捨てるというアイデアです。しかも、大地震に向けて太平洋のプレートは日本列島の下に潜り込んで行っているので、プルトニウムはどっかに消える、とおっしゃっており、池田さんは

「海上に捨てるのなら問題だが、コンクリートに詰めて1万mの海底に捨てることによる環境リスクも景観への影響もない」

と断言されています。

 ちなみに、日本国内のプルトニウムはテポドン1万発分 海外に預けている分を合わせると4万5千発分ですが、それ、全部、海の底に沈めるというわけですね。どんなドラム缶でもそんな水圧のところまでもっていく前に破損するとか、破損したら海水に混じったプルトニウムの回収方法がないとか、ロンドン海洋条約違反だとか、細かい突込みは無用です。


2 モンゴルの草原に埋める(「核のゴミ問題は解決できる」より)

 「世界には人の立ち入らない砂漠や山地はいくらでもあり、有害な産業廃棄物も放射性物質だけではない」

から大丈夫だそうです。もう、発想のスケールが言論界のジンギスカンです。

 国際法の問題だとか、無責任だとか、モンゴルの人が10万年も管理できるのかとか、そういう些末なことは無視しましょう。他の有害な産業廃棄物を他国に廃棄しているかというとしていないだとか、一言で有害な産業廃棄物と言っても、プルトニウムが「かつて人類が遭遇した物質のうちでも最高の毒性をもつ」と言われる地上最悪の猛毒であることは広く知られていますが、それも小さいことなので今は置きましょう。


3 宇宙エレベーターで宇宙に捨て池田信夫 「宇宙エレベーターによる放射性廃棄物の最終処理は、技術的には今でも可能。」より)

「放射性廃棄物の最終処理が原発の泣き所だというのは、政治的には正しいが、技術的には正しくない。「宇宙エレベーター」による最終処理は、技術的には今でも可能。【アゴラ】宇宙エレベータ建設が日本の未来を切り開く:http://bit.ly/KJWKO7

とおっしゃっています。

 

  たぶん、放射性廃棄物だろうがなんだろうが、海に、砂漠に、宇宙に!と気宇壮大な池田氏のことですから、本当は宇宙船に乗せてアルマゲドン的に宇宙に飛ばしたいのだと思いますが、打ち上げ失敗で地上に落ちたらディープインパクト的に人類絶滅だとぐっとこらえて、エレベーターで持ち上げて成層圏外へ捨てることを選ばれた深謀遠慮なのでしょう。

 むかし、バベルの塔ってのを作ろうとして神の怒りに触れたって神話がありますが、そんなエレベーター作る金はどれくらいかかるんだとか、成層圏に突き出る超高層かつ細長い軌道エレベーターが万一作れても、途中でぽっきり折れたら二重に大惨事。。。などというつまらない突込みは無粋です。

 機動戦士ガンダム00に出てきた軌道エレベーターが、技術的には、「今でも可能」なんだそうですから、池田氏の発想の自由さはアニメなんて目じゃありません。

 この宇宙エレベーターなどは、池田さんが主宰する、原発推進・新自由主義の言論プラットフォーム「アゴラ」のレベルの高さをもうかがい知れる、ほれぼれとする逸品です。この企画を持ち込んだ大手ゼネコンの大林組もさぞお喜びでしょう。

 つうか、池田氏によると、放射性物質は燃やすと分解するらしいので、そもそも核廃棄物処理に頭を悩ます必要はないのではないでしょうか、などと、つい突っ込みたくなる自分の器量の小ささに恥じ入るばかりです。

 


 最近、池田氏は、橋下大阪市長にツイッターでしつこくしつこく何か月も「提言」を続け、大飯原発再稼働を橋下市長がいきなり容認したのは「君子豹変で立派だ」と絶賛しました。そして、2012年8月13日には、

「ICRP勧告が国の基準になっているのは原子力施設の労働者だけで、住民については「参考レベル」です。ICRPは地域ごとに基準を設定することを推奨しています。 RT 1mSv/年は「被曝限度」ではない 

とツイートしたところ、橋下市長から

「このような立論は全く知りませんでした。専門家の皆さん、池田氏のICRP111号勧告を基にしたこの立論への反対論をお願いします。この立論が覆らなければ大きな政策変更が迫られます RT:1mSv/年は「被曝限度」ではない 

と言わせ、待ってましたとばかりの橋下市長に食いつかせましたから、念願の大阪府市特別顧問への道も開けるかもしれません(だいたい、そういうこと聞くために特別顧問に血税から高いお金使ってるんじゃないのか)。

橋下市長新ブレインの池田信夫氏に核廃棄物処理策を訊け 経産省が使用済み核燃料直接処分を初予算化要求 

 

 橋下大阪市長は、政府による大飯原発再稼働方針の決定を受け、2012年6月16日、

「実際に停電になれば自家発電機のない病院などで人命リスクが生じるのが大阪の現状だ。再稼働で関西は助かった。おおい町の人たちに感謝しなければならない」 

と述べましたが、少し調べればわかるような嘘八百を、まあなんといけしゃあしゃあと並べること。上のツイートのやり取りでも、池田氏から何とか原発推進に都合のいい話を引き出そうという橋下市長の姿勢が露骨ですね。

 池田信夫氏が本当に大阪府市の特別顧問を狙っているのかどうか知りませんが、橋下氏の方が役者がはるかに上ですから、まあ見込み薄でしょう。

 とにかく池田氏におかれましては、せめて発言は何か得意分野に制限され、これ以上、アルファ(線)ブロガーと呼ばれ、晩節を汚されないように衷心からご進言申し上げる次第です。


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もう、放っておいてくれるといいのですが(笑)

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31 コメント

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だから、それでは足らない (通りすがり)
2012-08-22 00:38:48
結局、予備火力は足りていないようですね。。
池田氏の言うことも少しおかしいですが、こちらも正しく無いようです。

今、主張すべきは、来年に備えた発電所の増設かと。そうしないと、来年も同じ議論を繰り返します。
返信する
Unknown (K)
2012-08-22 01:06:59
昔、自重がすごくて宇宙からはワイヤーすら垂らせないと聞きましたが・・(^^;<宇宙エレベーター。
いつの間にか技術革新が起っていたのかも。
返信する
宮武嶺さんが炎上ビジネスを言ったらおしまい(笑) (POM_DE_POM)
2012-08-22 10:24:59
>168万kWも足りない。原発が動いていなかったら、関西では大停電が起きていた」
>いやいや、だから、火力発電所の余力が384万キロワット(大飯原発3基分)もあったんだってば。なにを都合の悪い数字は無視してるのか。

その火力発電所は7月6日に止めたのであって、7月27日とは無関係です。


>「火力をフル稼働」していたのなら、池田氏の「原発が動かなかったら関西は大停電になった」という論も成り立ちうるかもしれません。

関電の使用電力実績によると、その日は火力の最大発電量1472万キロワットに対して1433キロワット(不足分は39万キロワット)とほぼフル稼働しています。
尚、”電力使用率が最大だった8月17日”の実績をもとに反論されているようですが、「同じ日」の供給を見なくては意味がありません。残念ながら僕たちには8月17日に発電した電力を7月27日に使用するテクノロジーを持ち合わせていないのです(苦笑い
返信する
夢があって良いじゃない (POM_DE_POM)
2012-08-22 10:33:11
>電力使用率なんて全くあてにならないということです。

唯一同意できる点です(笑)違う意味で仰っているようですけど。
電力使用率は単なるその日の供給量に対して何%使った、という指標です。総供給に対する比率ではありません。
ちなみに8月17日は電力使用率のピーク(つまり、最も需要予測を過小評価した日)であって、使用量のピークではありません。


>宇宙エレベーター

実際に開発されてはいるそうです。恐るべし、日本のものづくり(笑)
宇宙エレベーターに使用可能な素材の開発されていて(でも加工技術が、まだw)、理屈の上では作れるんだとか何とか。
池田氏の言ってることは飛躍しすぎですが。実用化は、まだずっと先の話みたいですし。

でも、真面目に取り組んでいる人もいるんだから、あんまり茶化さないでやってくださいね。
返信する
Unknown (Unknown)
2012-08-22 10:50:46
8月17日は8月のピーク電力の日じゃないでしょ?なんでピークじゃない日に火力を停止したから足りてるって話になんの?
ピークは8月3日でその日は火力フル稼働でも原発なかったら足りないでしょ。
8月17日は供給電力との比が大きいだけで使用電力の絶対量は少なく、この日をもって足りてるなんていえない。それがわかってないから算数できないっていわれるんだよ
返信する
7月27日の発電量について (田吾作)
2012-08-22 14:56:46
ちょっと疑問があります。
7月27日の関電の使用電力実績データを見ると、火力1433となっております。
関電の火力をフル稼働させて1472なので、ほぼフル稼働です。
こちらの記事にかいてある『火力発電所の余力が384万キロワット』とはならないと思うのですが、どうでしょうか。
返信する
かなりおかしいです (kei)
2012-08-22 16:38:48
池田氏・・・。
私の中では既に「トンデモ」レベルです。
推進側に居た自分の身を庇おうとすると「トンデモ」論を述べるしかなくなるのでしょうね。
素直に反省すれば良いものを。

仮に原発は全停止のまま、火力も10基ぐらいが次々にに故障して供給量が足りなくなったとして、停電になるとしても計画停電ですよね?日中だけの。
それで果たして人が死ぬのでしょうか?
25年程前まではよく停電がありましたが、それが直接の原因で人が死んだなどという事実が頻繁にあったのかな?聞いたことが有りません。
返信する
関西電力の火力発電所の能力 (ray)
2012-08-22 18:54:43
関西電力の火力発電所の能力 (ray)
2012-08-22 17:10:09
関西電力の火力発電所の総発電能力は1,690.7万kWです。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%96%A2%E8%A5%BF%E9%9B%BB%E5%8A%9B#.E7.81.AB.E5.8A.9B.E7.99.BA.E9.9B.BB.E6.89.80
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%97%A5%E6%9C%AC%E3%81%AE%E7%81%AB%E5%8A%9B%E7%99%BA%E9%9B%BB%E6%89%80%E4%B8%80%E8%A6%A7#.E9.96.A2.E8.A5.BF.E9.9B.BB.E5.8A.9B

長期停止中の宮津発電所も多奈川題発電所も「不況による電力需要の伸び悩みなどにより1・2号機は長期計画停止」なだけで、いつでも使えます。

しかも、関電はさらにこんだけの力をためてます。
http://www1.kepco.co.jp/fuel/karyok2.html

「火力の最大発電量1472万キロワット」だなんて、関電のためにする数字操作です。
火力発電所を使うつもりで前もって準備しておけば、7月6日も、8月3日も、17日も、余裕のよっちゃんイカで、大飯原発なんて不要でした。

池田氏はちゃんと調べて文章を書く人ではありませんので、尻馬に乗ると恥をかきますよ。
返信する
醜い。 (うい)
2012-08-22 19:26:06
==「7月27日のピーク需要は2650万kW、供給は3003万kWで、その差 は353万kW。「大飯3・4号機は240万kWだから、動かさなくても足りる」と彼女(注 福島瑞穂氏)は主張したが、それは間違いである。原発の電力は揚水にも使われるので、次の図のように原発がなければ供給力は2542万 kWしかない。おまけに27日には赤穂火力がクラゲで停止して60万kW減ったので、供給力は2482万kWしかなく、168万kWも足りない。原発が動いていなかったら、関西では大停電が起きていた」

 いやいや、だから、火力発電所の余力が384万キロワット(大飯原発3基分)もあったんだってば。なにを都合の悪い数字は無視してるのか。




===もしですね、この夏の電力需要が最大の日に、大飯原発3号機・4号機とともに、「火力をフル稼働」していたのなら、池田氏の「原発が動かなかったら関西は大停電になった」という論も成り立ちうるかもしれません。




=====7月27日のピーク需要は2650万kW、供給は3003万kWは、火力をフル稼働してなかったんですかね?


脱原発を唱えるのは結構だが、弁護士がこんなことでは、誰からも信用されなくなりますよ。
返信する
Unknown (ika)
2012-08-22 20:04:10
そもそも1年以上猶予があったにも関わらず「ゲンパツ動かせば問題ない」とタカを括って何の手当もしなかった関電とガスコンバインド発電所計画を中止してカジノ立地しようとか寝言ぬかしてるハシモトが諸悪の根源なんだがね
返信する

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