旧統一教会との関係で最も取りざたされている自民党の政調会長・萩生田光一氏。3年前にインタビューしたジャーナリスト鈴木エイト氏は当時、萩生田氏が『旧統一教会も世界平和女性連合も同一の組織体である』という認識だったと証言。選挙期間中に世界平和統一家庭連合の施設を訪れたものの、「施設の名前はわからない」と言葉を濁していた萩生田氏の釈明を真っ向から否定しました。
(2022年8月23日MBSテレビ「よんチャンTV」より)

統一教会を”コンビニのように”

―――連日伝えられているのが、萩生田光一政調会長と旧統一教会との関係です。当初は「協会が関係する会合で挨拶しただけ、承知の上でお付き合いをしていない」と話していました。その後、生稲晃子氏と参院選公示直前に旧統一教会の施設を訪問していたり、2009年頃、落選中のときに八王子に関連施設があり、そちらに何度も訪れているということがわかりました。どのようにご覧になりますか。

 そうですね、(萩生田政調会長は)自分に関するマイナスな情報が出るために少しずつ変えてきているなって印象を持ちました。これまで政治家は、旧統一教会を主に”コンビニエンスストアのように気軽な感じ”で使っていたんです。ただ霊感商法などの問題があったため、そこと関係性があるってなると、やはりちょっと外聞が悪いということで、明確な関係性を示すことは避けていた。でもみんな使っていたし、便利な存在だった。それがいま事件が起きて、急に旧統一教会の問題がクローズアップされたことで、政治家の方も皆戸惑っているんだと思います。今まで「普通に気軽にみんな付き合って、選挙にも使っていたよね、でもなんで今こんなに騒いでるの?」っていうそういう認識なのかなって思うんです。「関連団体含め、その全てが一体である」ってことも、政治家であれば当然知っていなければいけないし、もし知らなかったとすれば政治家としての資質が問われると思います。

萩生田氏に直撃取材「あえて触れていた」

―――実際に鈴木エイトさんの取材(2019年)では、萩生田さんに直接話を聞いている。萩生田さんは「地元では世界平和女性連合とかの会合なんかで留学生のスピーチコンテストそういうのには出ていますけど、そして最近はもう壺も売ってないしね」というようなことを言っていた。これ、全部わかった上でやってるよっていうことになりませんか。

日本からの資金が世界中を支える

―――続いては、旧統一教会内部で何が起きているのかというお話です。

8月18日韓国での出来事です。信者らの自発的なものということで、大規模なデモが行われました。「家庭連合に対する偏向報道を許すな」ということが書かれています。デモ前の集会では、韓鶴子総裁が「恐れるな、強く大胆に出ていけ」とメッセージを出していました。エイトさんによりますと、教会が最も恐れていることは、日本の報道が続くと、解散命令に発展し、日本からの資金の流れが止まってしまう。この解散命令と資金が止まる、ここが一番避けたいところなんですね。

まず抗議デモは「信者の自発的なもの」ってあるんですが、旧統一教会の場合、自発的に信者が何かを行うってことはまずないですね。教団からの指示だと思います。この日本からお金の流れというのがですね、全世界の摂理機関と関連機関を全て支えているのでその金額は7割以上と言われてるんですが、それが止まってしまうことをやっぱり最も恐れているんだと思います。過去の歴史的経緯からね、「日本が全て韓国なりに尽くさなければならない」という教えがあるんですよ。「償うために日本からまず韓国にお金を送る」という、それを日本の信者が正しいこと、今まで歴史的な経緯、日本がひどいことを韓国にしてきたことを償うため、というふうに刷り込まれてるんですよね。基本的に日本からのお金が世界中の関連機関を支えているという構図があります。