パプリカ オフィシャルサイト
夢がおかされてく・・・筒井康隆原作の夢を題材にした名作をアニメ化。今年の筒井さんは大暴れで「ゆめかうつついかまぼろしか」と後の世に詠われるような2006年であった。夢探偵パプリカと夢テロリストの戦い。どこまでが夢でどこからが現実なのか、夢と現実の融合をぬめぬめとしたアニメーションで描いていて心地よくエグい。「モノ」の行進がすごい。豪華絢爛脳内革命木印パレードの異様さがいい。床が沈み込んで走れない夢なんかよくわかる。一所懸命走ろうとしているのに足が重すぎて全然前に進まない夢をよく見る。逃げたい、追いつきたい、間に合いたいって時に、個人渋滞にはまった様に先に進めないフラストレーションのうちに目が覚める。ああ夢でよかった、夢から覚めたのに前に進めない現実の自分がいる。アニメ「パプリカ」を見ても気は狂わなかったが、帰りがけに800円も払って手渡されたプログラムがペラペラの小冊子みたいだった時には気が狂いそうだった。
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