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1205 京都国立博物館 特別展覧会 「王朝文化の華 ─陽明文庫名宝展─」

京都デス

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京都国立博物館

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特別展覧会 「王朝文化の華 ─陽明文庫名宝展─」
期間:4月17日(火)~5月27日(日)
「京都・右京区宇多野にある陽明文庫は、昭和13年(1938)、近衞家29代当主で内閣総理大臣も務めた近衞文麿(1891~1945)によって設立され、五摂家(摂政や関白に任ぜられる家柄、近衞・九条・二条・一条・鷹司の総称)の筆頭である近衞家に伝えられている古記録・古典籍・古文書や美術品などを保存管理しており、その数は十数万点にも及んでいます。
 藤原道長自筆の国宝「御堂関白記」や重文「藤原忠通書状」などの歴代の名宝と、国宝「倭漢抄」下巻や国宝「大手鑑」などの名筆を含む国宝8件・重文60件のすべてを、これまでにない規模で展示する初めての試み、一千年の雅を伝えて余りある140件が揃います。」(公式より)
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藤原鎌足像
大化の改新で有名な中臣鎌足。死の直前に天智天皇より藤原の姓を賜った藤原氏の祖。
茶杓箪笥 近衞家熈遺愛品
近衛家の第21代当主で関白を務めた近衞家熈(予楽院)は、当時の宮廷文化の第一人者で書・茶・花道等で才能を発揮しました。
この茶杓箪笥には後西天皇や公家、大名、有名茶人の作った茶杓が計31本収められています。
展示は10数本。紹鴎・利休師弟や細川幽斎・三斎親子は近しい間柄でありながら、しっかり違いがあります。他にも利休七哲のひとり瀬田掃部、「姫宗和」金森宗和と高名な茶人の竹茶杓が並びます。
しかし一人だけ場違い(?)な感じで福島正則の作った竹茶杓が!
大名が茶杓を作ることは、無くはないんですが福島正則はあまりイメージに無いですね。
白磁無地金彩馬上杯 金琺瑯
近衞家熈が茶会で菓子器として用いた。島津家よりの献上品。
近衛家と島津家の縁は深く。戦国時代にも近衛前久が薩摩に下向したり、前久の子・近衛信尹が薩摩に配流となった際には島津家が厚遇し、逆に関ヶ原合戦で島津が敗戦となった際には近衛信尹が京で匿ったりしています。幕末には、あの篤姫が徳川家定に嫁ぐ際に近衛家の養女として輿入れしています。
秋野蒔絵伽羅箱他香道具類
お香の道具を入れる蒔絵の箱と道具類。しれっと蘭奢待が展示されています。さすが近衛家といったところでしょうか。

なんと言っても茶杓箪笥が凄かったです。次は是非31本全部見たい。
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