SENgoKU anD VISIon -乱世を追う-

1911 根津美術館 江戸の茶の湯

東京
199
根津美術館
197
江戸の茶の湯 川上不白 生誕三百年
期間:11月16日(土)~12月23日(月)
fuhaku
上田小平次(政興)書状
(寛延)4年6月中旬付、如心斎宛。冬木屋(上田家)にあった利休遺偈を表千家に譲る返礼に「武蔵鐙の文(古田織部宛利休書状)」と「長次郎作北野黒茶碗」を頂いた事への礼状。
利休遺偈(辞世)は千家に伝承されていたが万代屋宗安の子で千道安の娘婿である万代屋宗貫が借りて返さなかったとされ、その後伊丹屋宗不が所持し所在不明になった後に冬木屋が所持していた。
川上不白は利休遺偈を千家に戻す為に幾度となく交渉、上田小平次より如心斎の元に届けられる事になった。
この功績により不白は師の如心斎より「嶋台茶碗」が贈られた。
如心斎はこの頃病の床にあったが、利休遺偈が戻った事に安心したのか8月に亡くなっている。
花白河蒔絵硯箱
室町時代の硯箱で、黒漆塗に金研出蒔絵で蓋表に桜と公達、葦手で「花」「白」「河」と表されている。
足利義政旧蔵で、後に松花堂昭乗が所持した「八幡名物」として名高い。
安永4年(1775)上洛した川上不白は男山の瀧本坊での茶会にてこの硯箱を拝見している。
絵瀬戸茶碗
半筒形の胴部に唐草紋様が描かれた茶碗。安南染付を写したものと考えられている。
松花堂昭乗が所持し、古くから「八幡名物」として知られた。益田鈍翁旧蔵。

今回は川上不白生誕300年の特別展。不白に関するあれやこれやを拝見できました。

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