どシリアスなマヌケの日常

毎日毎日、ストーリー漫画を描き、残りは妄想.,いや構想の日々の日記。

ネームの推敲と絵の練習

2021-12-13 06:04:00 | 日記
「Double Life」今年中は、コレをやります。
2022年は作画の年。元旦からスタート。

151Pの100P迄は、この3人の話が中心。
主人公、竹中珠莉愛18歳から21歳まで。相手役の圭が登場するのは100Pを過ぎてから。恋愛がテーマではないのです。

珠莉愛は私。
親から虐待を受け、筆舌に尽くし難い子供時代を送った人間の幸せになろうという足掻きの物語です。

下着さえ買ってもらえない。珠莉愛の持ち物を見たオジサンたちはボロボロの下着を見て「女としてヤバい」と言いますが、コレは私自身のエピソードです。

珠莉愛は天才で、そのおかげで自尊心は失わずに済みました。私には夢がありました。いつか自立してここから逃げる。でも、そのために必要な教育を受けることが出来ませんでした。

結局、歳がすごく上の人とハタチで結婚することで実家から逃げました。夫は暴力とモラハラの人でした。
婚約した途端、暴言が始まり、甘えてるのか?と思いましたが違いました。結婚で逃げるなんて私はバカだった。

その後は自力で頑張って漫画を描き続け、最後に労働組合の専従になって、夫と別居しました。
自分の給料で自分を食べさせるという人間として当たり前の事が叶った時、本当に幸せでした。

叶った夢は、2年しか持ちませんでした。私が持つ遺伝的病気が正体を表したからです。日常生活も困難な状態になり夫と暮らす事になりました。
帰ってからは、モラハラもDVもしなくなったので別居の意味はありました。

今年、その夫も亡くなりました。悲しくないんです。親にも配偶者にも搾取や暴力を受けないで済む生活は幸せそのもの。病気も、ここ2年は入院していません。比べ物にならないくらい病状は良くなりました。

「Double Life」
ネームは私が泣いてしまって中断してしまった事も度々。
でも、珠莉愛に私の生きたかった人生を歩ませました。
人間の尊厳は、どのような立場の他者であっても、親でも配偶者でもそれを奪ってはならない。それは、殺人より重い罪である。

最終的に描きたかったテーマは、コレなんだろうと思います。
珠莉愛は親から、圭は配偶者から搾取され苦しみます。
この2人は、支え合うけれど縛らない関係にたどり着きます。