今回のクルーズ中、古い知り合いの「今」を知った。
私と彼女は、同じ年の同じ誕生日。私たちは考えが似ていて、「養われる妻」の自分の身分に憤っていた。当時は40代だった。自分の経済的自立を目指して、必死に足掻いていたのだ。
一度、正社員から降りてしまうと正社員になるのは難しい。当時はそうだった。彼女の方は離婚し、私は別居までしたが結局離婚しなかった。私は病で仕事そのものを手放し、アパートを引き払って家に帰った。
彼女は正社員になったものの、年功序列給の仕組みに入れてもらえず、初任給に管理職手当という薄給だった。最後に会った日、「生活が苦しい」と溢していた。
彼女には「不倫の噂」もあった。だけど、その件については私は触れることはなかった。
この前のクルーズで共通の知り合いと乗船した。その人が教えてくれた。
私の同志だった彼女は噂になっていた不倫相手と結婚していた。
若い頃「個である私」にこだわった私達。結婚が未だ「永久就職」の側面を持っている今、社会保障制度そのものが夫婦に有利にできている。早々と遺族年金をもらっている私に「一生懸命働いてくれた旦那様のおかげ」とか他人から言われると凹む。私も社保加入で働いていた。子育てはワンオペだった。
夫は会社で働いていただけで、家庭運営には無関心だった。家事、育児、私の家の経済も私の采配で動いていた。
主婦の仕事は「アンペイドワーク」だ。
なぜ?と言いたくなる時がある。
どこまで行っても「女は舐められている」。婚外恋愛の何が悪いと言いたい。
男は、昔からやってることでしょう?全員じゃないけど。
女も同じ。全員じゃないけど、結婚してて恋をしている人はいるよ。
男は許されて、女は許されない?稼ぐ金が少ないからか。結局は金なのかってね。
実はこのテーマで大学の先生と船の中で喧嘩腰になった。