プロブロ

Progressive Blog。世界はプログレで説明できる。

『火車』はプログレ。

2005年10月14日 11時16分02秒 | プログレ
宮部みゆき著『火車』はプログレである。

失踪した甥の婚約者『関根彰子』は、実は他人であった。
次第に明らかになる2人の関根彰子の生い立ち。そこにある、不思議なまでに悲しい共通点。リンクする2人の記憶。絡み合う現実の苦悩。繰り返される人間の欲望。人間の深層部の狂気。新たな展開を予感・期待せざるを得ない結末。

「幸せになりたかっただけ。」

現代社会を風刺し警告を発信している。思考の坩堝に陥る。