母のことで、精神的に辛くなってしまい、
6月に入ってから、ほとんど実家に顔を出さなかった。
忙しいとかなんとか、自分自身に言い訳をし、
様子を見に行く事も電話すらしなかったのである。
車で5分足らずの所にある実家なのに、足が向かない。
その間、アタシは気分転換と称し、
自分のしたいことをしていたのだ。
…嗚呼、なんて親不孝な娘なんでしょう。
それでもやはり、心配は募る。
で、母の好きなきんぴらを作り、寿司と焼鳥を買い、
久しぶりに訪ねて行った。
母は、いつもより表情がハッキリしていた。
「この間ね、おまえの夢を見たよ。」
「へえ?どんな?」
居酒屋でアタシが立てない程に泥酔してしまい、
お店の人が「娘さんを迎えに来てくれ」と電話をかけてきた。
そんな夢だったと言うのだ。
「でね、(現実に)お前に何かあったのかと思って。」
…なんも無いって。大丈夫だって。
(実際、呑んでクダ巻きたい気分だよ!笑)
「それで?デイサービスは?どんな感じ?」
「朝、迎えに来てもらって、午前中は昔の歌を歌ったり、軽い体操したり。
お昼食べたあと、無理矢理1時間くらい昼寝させられて…
午後はオヤツ食べて…まあ、そんな感じ。
暇だし~面白くないし、皆、年寄りで…話も合わない。」
「な~んだ、それじゃつまらないね。」
「あんまし行きたくないなあ。」
…と、その会話を訊いてた父が、突然叫んだ。
「おい!そういう言い方は無いだろう!
俺はな、母さんの為を思って一生懸命やってるんだぞ!!
少しでも外の空気を吸ったほうが良いだろうと思って、
デイサービスに行かせてるんだぞ!
それを、くだらんとかつまらんとか…何事だ!?」
感情に火がついた父は、顔を真っ赤にし怒り出した。
目が充血し、握りしめた手と食いしばった口元が
ワナワナと震えている。
…ヤ、ヤバい。地雷踏んじゃったみたい。
「わかった。わかったから。アタシが悪かった。
一番大変なのは父さんなのに、軽はずみなこと言ってゴメン。」
なだめるのに苦労したが、なんとか父の噴火は収まった。
…やれやれ…アタシだって疲れてるんだよう~。
入浴時は介助が必要な母だが、
トイレやベッドの寝起き、着替えは1人でできる。
手押車か車椅子で近所の店まで買物も行ける。(付き添い必要だけど。)
ただ、いろんなことがめんどくさくなっていているみたい。
一通りの家事が出来るまでになって欲しいと、
父は望んでいるのだが…
母がそこまで努力しようとしているとは思えない。
「このままでもいいや」的雰囲気が、うかがってとれるから。
頑張れ頑張れとムチ打っても、
本人にやる気がないのなら、無駄なんじゃない?
(…でも、そんなこと父には言えない。)
今のところ、父の思惑は全くの空回り、なのである。
父も薄々気づいてはいるが、認めたくないし諦めたくないのだろう。
あんな牛歩な母を、毎日毎日、朝から晩まで面倒見てたら
気持が鬱いでくるのはあたりまえだな。
思うに…『デイサービス』って、
介護する家族の為にあるものなんだな、きっと。
1週間に1~2度の貴重な息抜き…絶対必要なんだよねえ。
でなきゃ、気持がつぶれちゃうもの。
夕方、父が味噌汁を作ってくれた。
以前は、お湯入れるだけのインスタントだったけど、
今ではダシも入れ、美味しい味噌汁を作れるようになった。
毎日食事を作ってるから、上達するのも当然である。
本日の具は、タマネギとキャベツとジャガ芋。
一口飲んでみる。…あらまあ、美味しい!!
「父さん!スゴく美味しいコレ。さすがだね。」
「そっか~。俺も結構やるべ?フヒヒ!」
…豚もおだてりゃ木に登る~ブヒ~♪
褒めりゃ、なんぼでも頑張る血液型B型の父。
母より何倍も扱いやすいかも知れぬ。
6月に入ってから、ほとんど実家に顔を出さなかった。
忙しいとかなんとか、自分自身に言い訳をし、
様子を見に行く事も電話すらしなかったのである。
車で5分足らずの所にある実家なのに、足が向かない。
その間、アタシは気分転換と称し、
自分のしたいことをしていたのだ。
…嗚呼、なんて親不孝な娘なんでしょう。
それでもやはり、心配は募る。
で、母の好きなきんぴらを作り、寿司と焼鳥を買い、
久しぶりに訪ねて行った。
母は、いつもより表情がハッキリしていた。
「この間ね、おまえの夢を見たよ。」
「へえ?どんな?」
居酒屋でアタシが立てない程に泥酔してしまい、
お店の人が「娘さんを迎えに来てくれ」と電話をかけてきた。
そんな夢だったと言うのだ。
「でね、(現実に)お前に何かあったのかと思って。」
…なんも無いって。大丈夫だって。
(実際、呑んでクダ巻きたい気分だよ!笑)
「それで?デイサービスは?どんな感じ?」
「朝、迎えに来てもらって、午前中は昔の歌を歌ったり、軽い体操したり。
お昼食べたあと、無理矢理1時間くらい昼寝させられて…
午後はオヤツ食べて…まあ、そんな感じ。
暇だし~面白くないし、皆、年寄りで…話も合わない。」
「な~んだ、それじゃつまらないね。」
「あんまし行きたくないなあ。」
…と、その会話を訊いてた父が、突然叫んだ。
「おい!そういう言い方は無いだろう!
俺はな、母さんの為を思って一生懸命やってるんだぞ!!
少しでも外の空気を吸ったほうが良いだろうと思って、
デイサービスに行かせてるんだぞ!
それを、くだらんとかつまらんとか…何事だ!?」
感情に火がついた父は、顔を真っ赤にし怒り出した。
目が充血し、握りしめた手と食いしばった口元が
ワナワナと震えている。
…ヤ、ヤバい。地雷踏んじゃったみたい。
「わかった。わかったから。アタシが悪かった。
一番大変なのは父さんなのに、軽はずみなこと言ってゴメン。」
なだめるのに苦労したが、なんとか父の噴火は収まった。
…やれやれ…アタシだって疲れてるんだよう~。
入浴時は介助が必要な母だが、
トイレやベッドの寝起き、着替えは1人でできる。
手押車か車椅子で近所の店まで買物も行ける。(付き添い必要だけど。)
ただ、いろんなことがめんどくさくなっていているみたい。
一通りの家事が出来るまでになって欲しいと、
父は望んでいるのだが…
母がそこまで努力しようとしているとは思えない。
「このままでもいいや」的雰囲気が、うかがってとれるから。
頑張れ頑張れとムチ打っても、
本人にやる気がないのなら、無駄なんじゃない?
(…でも、そんなこと父には言えない。)
今のところ、父の思惑は全くの空回り、なのである。
父も薄々気づいてはいるが、認めたくないし諦めたくないのだろう。
あんな牛歩な母を、毎日毎日、朝から晩まで面倒見てたら
気持が鬱いでくるのはあたりまえだな。
思うに…『デイサービス』って、
介護する家族の為にあるものなんだな、きっと。
1週間に1~2度の貴重な息抜き…絶対必要なんだよねえ。
でなきゃ、気持がつぶれちゃうもの。
夕方、父が味噌汁を作ってくれた。
以前は、お湯入れるだけのインスタントだったけど、
今ではダシも入れ、美味しい味噌汁を作れるようになった。
毎日食事を作ってるから、上達するのも当然である。
本日の具は、タマネギとキャベツとジャガ芋。
一口飲んでみる。…あらまあ、美味しい!!
「父さん!スゴく美味しいコレ。さすがだね。」
「そっか~。俺も結構やるべ?フヒヒ!」
…豚もおだてりゃ木に登る~ブヒ~♪
褒めりゃ、なんぼでも頑張る血液型B型の父。
母より何倍も扱いやすいかも知れぬ。
かーちゃんの事を思って会話をしていると横で
いきなり怒り出すヒトがいて。
別に怒らせようとして話したわけじゃなくて・・・。
あぁ、難しい。
ワタシも車で五分の場所に実家が有るのに、足が向かない一人です。
老いて昔のようでは無い両親と接する心の重さからか、二の足踏んでしまいます。
そんな自分を責めても居ます・・・。
たまに行くと喜んでくれるし、自分の気持も軽くなります。
楽天的に生きてくれたらと思うのですが、中々この思うようには行きません。
子育てよりも難しい事です。
お母さんも大変だと思いますが、お父さんも
大変ですね。 自分の両親もそう言う状況になる
可能性もある年齢になっているので・・・・・
あまり世話を焼くと嫌がるし、
そうかといって行かなくなると逆に心細がったり…
プライドが邪魔するんでしょうかね?
…素直になってね、親父様。