太陽がいっぱい（4）

親戚家族みんなが集まり、わいわい楽しく食事する…
こんなひとときが一番幸せを感じる。

どんな豪華な料理でも、たったひとりの食事なら全然味気ない。
今日は一年ぶりに皆が集まり、
美味しい料理を食べ、美酒を味わい、語り笑い…。
アタシは今、心から幸せをかみしめているところだ。

ハルママは、実に生意気で世間知らずな人物ではある。
彼女は、ホントの苦労というものを知らぬまま、
『タナボタ的人生』を歩んできた。
ゼッタイ自分は間違ってない！と。反省することも、まず無い。
自己中な発言も多いので、人から反感買うことも。

…でも、アタシは、何故か彼女のことはキライにはなれない。憎めない。
むしろ、可哀想だな哀れだなと思う。
彼女を見ていると、自分の中に、
母性というか姉性というか、そんな感情が沸々としてくる。
まぁそれは、アタシがまだ、
彼女に懲りてないから、かも知れないが(笑)。

彼女は昨年、人生で初めての挫折を覚え、なかなか乗り越えられぬまま、
軽いうつ病を患ってしまった。
本来性格が明るく、クチの立つオンナなので(笑)、
見かけ普通なんだけど…
彼女なりに苦しんだらしい。今も薬は飲んでいるそうだ。
自分もうつ病経験者としてアドバイスはした。
…でもまぁ、彼女なら大丈夫だろう。

巨体を揺らし、キャハキャハ笑う義妹を見ていると、
少しは成長したかな？と思う。
やはり、オンナは太陽であらねば。
家庭の中心に居て、夫や子、家族を照らす太陽であらねばな。
貴女はそういう素質と才能がある。
…お馬鹿だけどね(笑)。