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韓国ドラマ「赤い袖先」あらすじと感想、美しく切ない王朝ラブロマンス

2022-04-15 | 韓ドラ時代劇、あ、か、さ行

韓国ドラマ「赤い袖先」袖先赤いクットン、あらすじと感想、最終回。
韓国で高い視聴率を記録し大ヒットした至極の宮廷ロマンスです。
多くの時代劇で演じられたイ・サンを除隊後の初主演でジュノが躍動的な麗しい世孫を演じていて、もう、このイ・サン役はジュノじゃなきゃダメという感じで、とにかくカッコよくて、紺色の世孫の韓服が超~似合っていました。

自分の父親を死に追い詰めた祖父の英祖(イ・ドクファ)と複雑な関係にあるサンは気難しくて傲慢ですが、そんな威厳あるイ・サンをジュノが世孫になりきり幅広い演技で熱演している姿に注目です。
また愛する官女ドクイム(イ・セヨン)に振り回されるユニークでひょうきんなシーンや空気が読めない護衛武士テホとのやりとりなどの爆笑シーンも多く、更にジュノの届かぬ愛を表現する切ない眼差しなど見どころ満載です。

特に話題になっているお風呂でみせる割れた腹筋は見事でセクシーで、二人の密着シーンは胸キュンたっぷりでロマンチックシーンも目が釘付け(笑)
更に目を楽しませてくれる美しい映像美と共に流れる挿入歌が二人の切なさを2倍3倍に盛り上げていて、その中にジュンスの歌も加わっています。

また、脇を固める実力派俳優さんも多数出演されていて、私は特にヒロインの官女ドクイム(イ・セヨン)を幼いころから見守っているソ尚宮を演じたチャン・ヘジンさんのコミカルな演技と官女ドクイム(イ・セヨン)やすべての官女たちを心から心配し守っていく母のような愛情に感動しました。
そして、チャン・ヘジンさんの人間性豊かな高い演技力が強く印象に残る本作です。
また、本作の時代劇はヒロインのドクイムたち官女の仲の良さも心温まるシーンで、今までにないストーリー展開だったと思います。

とても分かりやすい王朝ラブロマンスで、涙するシーンもありクスッと笑えるシーンもあり、忘れられない登場人物たちの熱い言葉に心が動き、朝鮮王朝史の醍醐味を堪能できるドラマですが、本作は史劇が苦手な方でも楽しめる時代劇だと思います。

あらすじ(ネタバレあり)
1話
幼い世孫サンはある晩、自分の祖母暎嬪様が亡くなった弔問先で同じく幼い見習い女官のドクイムと出会います。
身分を隠しこっそり抜け出して祖母に会いに来たサンでしたが、そこでドクイムは何度も涙を見せるサンを慰め、「そんなに泣いたら体を悪くするわよ、暎嬪様も望んでいないわ」とやさしく声をかけ勇気と元気を与えるのです。
サンは自分が祖母暎嬪様に父の死のことでひどいことを言ったことを後悔しているのです。

また、この時偶然にサンの祖父の王様である英祖( イ・ドックァ)に出会ったドクイムは王様から「これは、暎嬪が直接書いた本だ」と言って「女範」という本を受け取ります。
王様は「今晩、お前がここに来たのも縁だ、東宮の女官というお前の運命もこの本の主人公に似ているかもしれぬ」と言って、ドクイムの頬を撫でるのです。

また、ドクイムはなぜ?女官長のチョ尚宮(パク・ジヨン)が幼い自分を高貴な方の弔問に行かせたのか疑問に思っていました。
ところがチョ尚宮(パク・ジヨン)はドクイムに「最も高い位の正一品の後宮の最後をお前に見せたかった。女官は宮殿では死ねない、宮殿で死ねるのは王族だけなのだ。ただ1つだけ宮殿で死ねるのは・・・王様に愛されればいいのだ、王様に愛され後宮になればこの宮殿で死ねることができ、王様に愛された女だけが手に入れる栄誉で、すべての女官が夢見る最後なのだ。
夢を抱くのだ、間違いなくお前はなれる」と強い言葉で諭し、ドクイムの肩を抱きます。
まだ幼いドクイムにはこの意味が伝わらないようですが・・・

また、女官のドクイムは常に「私たちは東宮の女官で王子さまは私たちの主」と尚宮たちから教えられているために、その後王子を廃位するという陰謀に巻き込まれている王子を幼い純粋なドクイムが救うことになります。
その後、二人は再び出会うことなく月日が流れていきます。

2話
数年が経ち、都では凶暴なトラが出没し王子のサン(ジュノ)は頭を悩ませています。
そんな時に宮殿の中にある池に向かったサンは、上の坂道から足を踏み外し転げ落ちてきたドクイム(イ・セヨン)と一緒に池に落ちてしまいます。
二人は顔を合わせることなく、それに怒ったサンは誰とも知らない女官に反省文を書くように命じます。

また、サン(ジュノ)に「罪人の子は王になれない」という文が書かれた矢が飛んできます。
常に王位を脅かす勢力争いが宮中で激しさを増し、サンに休まる居場所などありません。
矢を撃った犯人を捜そうと必死になりますが、自分が勉強する侍講院と東宮の書庫が隣なので、そこで反対派の情報が得られると判断し東宮の書庫へ向かうサン。
そして東宮の書庫でサンと女官のドクイムは再会しますが、お互いに印象が悪く、ドクイムは相手が王子様だとは知らずに無礼な振る舞いを取ってしまいます。
再び東宮の書庫で再会したサンはドクイムに自分は兼司書のホン・ドンロ(カン・フン)だと嘘をついてしまいます。

その後、王子様に命じられた反省文を書いて会いに行きますが、サンは下を向いているドクイムを見て「お前だったのか」と言って、薄ら笑いを浮かべ、また反省文を書いて来いと命令します。
ところが、何度も何度も反省文を書いても許してくれないサンです。
そして、女官だけのお祭りの日にドクイムだけ東宮の書庫の仕事をさせる意地悪なサンです。

3話
すでに凶暴なトラは何人もの民を襲い殺します。
宮殿近くの野山に行ったサンと翊衛司(王子を護衛する者たち)は宮殿の方に続いているトラの足跡を見つけます。
その時、書庫で仕事をしていたドクイムの前にサンが現れ、サンはドクイムに「君だけができることだ」と話し、女官のお祭りに参加してるみんなに本を読んでほしいと言います。
サンに頼まれて500人の女官をスムーズにトラから避難させようとするドクイムの奔走がはじまります。
そしてドクイムは小さな出入り口が1つしかな祭りの会場で女官たちに動揺を与えずに避難できるような策を練ります。
ところが、幼い見習い女官スギムを助けるために駆けつけますが、すでにスギムはトラに襲われ倒れていました。
その場所でトラと遭遇してしまったドクイムは危機一髪のところサンに助けられます。
更にトラは仕掛けていたワナにかかり、サンの矢の一撃で捕獲に成功し、サンはトラの襲撃から宮廷を守ることができました。

ところが、宮廷を危機から救ったサンの勇敢な行動は王様の許可なく行った行為だと非難を受けトラ狩りに加担した人物はすべて処罰を受けることになりました。
その理不尽な話を聞いたドクイムは本物の兼司書のドンロ(カン・フン)に「昨日兼司書様が私を助けてくれました。その方が怪我をされていないか心配です」と尋ねますが、兼司書のドンロ(カン・フン)は不思議そうな顔をします。
きっとサンが自分の名前を使ってドクイムと会ったことに気付いた兼司書のドンロは「女官さんが話している兼司書を私は知りません」とサンの嘘に合わせて答えます。
その後、サン王子が王様からお許しを得られたと聞いたドクイムは兼司書様も釈放されたはずだと思い、急いで東宮の書庫に向かいますが会えませんでした。
そんな時、宮殿の中でバッタリ王子のサンと出会ってしまったドクイムです・・・

4話
宮殿の中の池のほとりで王子様の韓服を着たサンと本物の兼司書ドンロ(カン・フン)と偶然に遭遇してしまったドクイムは信じられない顔で「なんで私を騙したの、私を弄んだの」とささやき、ひどく腹を立てるのです。
そんな中、ドクイムは見習いから正式な宮人となり宮中で王と王妃に仕える仕事に就くことになりますが、ドクイムはちっとも嬉しくありません。
ドクイムは東宮の女官なので東宮の王子サンと会ってしまうことが嫌で仕方ないのです。
ところが、ドクイムはなんと一番厳しいサン王子に仕えることになってしまいます。
そして、サンは新人だというドクイムのミスを許してやり、他の女官とは全く違う接し方をし、ドクイムにだんだん惹かれていくのです。
その後、女官であるドクイムは王様の娘でサンの叔母である和緩翁主 ( ソ・ヒョリム)に目を付けられて罰を与えられるところをサンが助けてあげます。

また一方で、サンはトラ退治の日、自分に向かって矢が飛んで来ましたが、犯人は翊衛司(王子を護衛する者たち)の中にいると確信しているサンです。
犯人を捜しますが、その後、その中に一人だけ怪しい者がいたのです。

5話
ドクイムが幼いころ助けてもらったサンの母親から、サンの行動をすべて報告するように指示されています。
恩があるドクイムは妓生房に行くサンを尾行しますがすぐにバレてしまい、ドクイムから母に尾行をするように頼まれた話を聞いたサンは「ここがどういうところなのか、分かっているのか、君の主人は母上なのか?君は私の味方だと思っていた」と激しく怒りがっかりします。
そして、この場所が「同徳会」という集まりの場所で兼司書ドンロ(カン・フン)が翊衛司(王子を護衛する者たち)の話をはじめます。

その帰り道、ドクイムはサン王子に「兼司書様」と間違って呼んでしまいます。
サンは「さっき、私がお前を殺せると言ったときお前は恐れなかった、その理由が今分かったよ、お前の心の中は今でも私があの時の兼司書なのだな」とし「真実を言うのが嫌だった、なぜならあの書庫でお前といる時間が特別だったから」そして「お前が私に振り回されていると思ったが本当は私がお前に振り回されていたのか?・・・」と言って、ドクイムをじっと見つめるサンです。

また代理聴政の話があるサンに母は「代理聴政は立場を固める大きな機会だが間違えれば一瞬で陛下の信頼を失い窮地に追いやられる」と心配しています。
この時期に女官の継礼式が行われ、新たな若い女官がサンの前に現れ、陛下は学問を怠り若い女と戯れることを常に心配していると厳しくサンに伝えます。
そのサンも母に「私は一度も女官を近づけたことはない、賎しい身分の女をそばにおくつもりはありませんし、私は私の全てをこの朝鮮のために捧げます。決して私的な気持ちを優先させません」と母が心配しないような言葉を伝えます。
ところが、そのサンの言葉をドクイムが聞いていたのですが、これも母が仕向けたことでした。

その後、サンが夜な夜な妓生房に外出しているとサンの叔母である和緩翁主 ( ソ・ヒョリム)に訴えられて王から禁足令を受けます。
一人孤独なサンにドクイムは「王子様が王位に就かれるその日まで私が王子様をお守りします。一生おそばを離れず王子様だけに従い、王子様の味方になります」と言って、正式なお辞儀をするのです。

6話
「同徳会」の集まりでドクイムは「サンの叔母である和緩翁主 ( ソ・ヒョリム)の養子チョン・ペクイクの動きを探るように」と王子様からの命令を伝えます。
そして、王子の力になれる者で王様に嘆願できる者を捜すように伝えます。
ドクイムは自分が中殿様(チャン・ヒジン)にお会いして王子様の味方になって下さるようにお願いするとサンに伝えます。
これは女子である私しかできないことなので私がやりますと真剣に伝えます。
その後、中殿様(チャン・ヒジン)の説得で禁足令が解かれたサンは中殿様(チャン・ヒジン)の心を動かしたのがドクイムだと知ります。

また、ある夜、ドクイムが兼司書ドンロ(カン・フン)と宮殿の橋の上で二人だけでいるところろ目撃するサン。
そのせいなのか、理由もなく怒るサンに女官たちが嫌がり、ひょんなことでドクイムがサンの入浴を手伝うことになりました。
浴槽に入浴剤を入れるドクイムをイライラしながらじっと見ていたサンはとうとう「昨夜、兼司書と二人きりでいただろう」と問い詰め、怒るのです。
二人は少しの間もめ事のような話になりますが、しばらくためらったサンは私の味方の女官ドクイムが心配だったのだと言い、二人の間に微妙な空気が流れます・・・
すぐにドクイムは浴槽にお湯を足すのですが、サンの上半身の裸を見てしまい、あせって浴槽に落ちてしまいます。
そこに、ソ尚宮から声がかかり、あわてる二人の様子は絶対に見逃がせない見どころポイントの1つです(笑)


 
7話
入浴事件からドクイムへの感情が大きくなってしまったサンは勉強をする時もすべてにおいて集中することが出来ないほどドクイムの事ばかり考えています(笑)
ところが、サンが宮廷の中の殿閣で本を読んでいる時、その殿閣の下でドクイムと仲間たちが栗を焼きながらおしゃべりしていました。
その時ドクイムが仲間に「私がお慕いしている人は王子様」と話しているのを聞き、サンは心弾む気分になり、大きな声を出して喜ぶのです。

その後、ドクイムは中殿様(チャン・ヒジン)のところから、また東宮に復帰して別堂の仕事に就きます。
別堂はサンにとって父親との思い出が詰まった特別の場所でサンは「皆の記憶にどう残っていようと私には一時はやさしい父だった」とドクイムに話します。
サンがはじめて父親の話をドクイムに聞かせたことに驚くドクイムです。
そして、ドクイムに見せたかったという赤い花が咲いている樹の場所に案内し、「はじめて花を咲かせた、父上が亡くなってから初めてだ、何か意味があるのだろうか」と優しく微笑みます。

また一方で、ドクイムを呼びだした女官長のチョ尚宮(パク・ジヨン)は「王子様がお前を可愛がっているそうだな、お前はどう思っている」と聞き、「厳格な方ですが、立派な王になられる方だと思っています」と答えます。
チョ尚宮は「私はお前を王子様の後宮にしたいと思っている、私たち女官のために私たちの一人が王子様の相手になればどんなに心強いでしょう」と話します。
ところが、ドクイムは「私は後宮になる気はございません、このまま女官として生きたいです」と答えます。
そして、王子サンへ対する想いを断ち切る覚悟を決めます。

そんな決心をしたドクイムの気持ちも知らずにサンはドクイムのために貴重なみかんを持っていき、自分の素直な気持ちを伝え告白するのです。
ところが、ドクイムはサンのみかんを受け取らずに「どうか断ることをお許しくださいませ」と自分の心を示すのです。

8話
内医院の王医たちが王様に痴呆症を治療する薬を処方していたことを知るサン。
サンは王が痴呆になられたのか・・・とひどく悲しむのです。

また一方で、亡くなったサンの祖母暎嬪様の遺品である本「女範」をドクイムが持っていたことで、暎嬪様の遺品を盗んだと誤解され斬首刑に処される危機に直面したドクイムです。
見習い女官の時、王様から受け取った「女範」の本ですが、王様は覚えていないと言いますが、「過去の話を詳しく聞かせてくれ、もしかすると思い出すかもしれぬ」とドクイムに話します。
ドクイムは自分が見習い女官だった時、女官長のチョ尚宮(パク・ジヨン)から頼まれて暎嬪様が亡くなった弔問先を訪ねたときのことを詳しく王様に話します。
王はドクイムの話を涙を流しながら聞いています・・・

サンは暎嬪様の遺品である本「女範」をドクイムに「お前の本だ」と言って渡します。
そしてサンはあの日、お前は一人ではなかった、男の子にあったであろうと聞きます。
「実はあの日私と同じ年の男の子に会い、泣いていたのを覚えています・・・」
「その子の名前は・・・サン・・・サン・・・」
そして「私の名前はサンだ・・・」と言って、ドクイムを抱き寄せるのです。
あの日一緒だった男の子がサンだと知ったドクイムも「王子様だったのですね」と言って喜び、
サンの背中を抱きしめ、二人は長い間、体を寄せ合っていました。

9話
抱き合っていた二人でしたが、ハッと気が付いたドクイムはサンから離れ、話の話題をそばにあった戦いの時に使う信号凧に変えるドクイムです。
それでもサンはあの日からずっとお前を捜していた、そして今やっと見つけ出した、お前をどうしたらいい?と言うサンに「あの時ただ偶然に会っただけでその出会いになんの意味もない」と言って、本当の気持ちを隠すドクイムです。

その後、王様はサンを自分の代わりに御陵(王が先王のお墓参りをすること)に行くように命じ、軍を動かすことができる札を渡します。
王は使うことはないと思うが念のために持っていなさいと言い、気を付けるようにと心配します。
サンが王様の代わりに御陵に行くと聞いた女官長のチョ尚宮(パク・ジヨン)はサンの暗殺計画を立てます。
チョ尚宮(パク・ジヨン)は女官たちの頂点に立っていますが、実は裏の顔もあり、女官たちの秘密組織を作っています。自分の復讐なのか、本当に女官のことを思っているのか?だんだん権力も大きくなってきて、王様さえも取り替えるようなそれは恐ろしい女性で恐ろしい組織です。
ところが、そんな組織があることをドクイムは幼い頃からの師匠であるソ尚宮から聞きます。
ソ尚宮はそれを知っていても何も知らないふりをしてだまって長い間沈黙をしていたと言います。そして、私もその一員になってしまったと悲しみます。
ドクイムは心配しないで私が方法を見つけてソ尚宮様を必ずお守りしますと言います。
そして、まずは、私たちに出来ることをしましょうと手を握るドクイムです。

王子のサンを暗殺するために秘密組織の女官ウォルヘはサンたちの武器倉庫に入り、弓矢や銃や銃に入れる火薬などを川に流してしまいます。
川でそれを見つけたソ尚宮とドクイムは急いでサンに知らせなければと危機をかんじています。
その時、河原で凧あげをしている子供を見て、サンと見た信号凧を思い出します。
ドクイムは「敵が現れた、立ち向かえ」という信号を送ります。
そんなドクイムの願いがサンに届き、武器倉庫の矢や銃が無くなっていることをサンは知ります。
武器も兵力も足りない状態のなか、サンは王からもらった軍を動かす札を兼司書のホン・ドンロ(カン・フン)に渡し、南漢山城の軍営にいる軍を連れてくるように命じ、少数のサンの護衛武士たちと共に命を懸けた戦いを始めます。

10話
サンは兵士たちを率いて宮殿に戻ってきます。
暗殺に失敗したチョ尚宮(パク・ジヨン)は左議政ホン・ジョンホ(チョ・ヒボン)に会いに行き助けを求めます。
そして、チョ尚宮は王と王子サンの仲を引き裂こうと策略します。
王は謀反に合い辛かった王子サンに兵を動員するために使った札を返すように怒鳴ったのです。
その後、王様はサンを監視するために今住んでいる宮を移すことを命じ、王のそばに置きます。
それは、監視するためなのでしょうか、それとも危険な王子をそばに置いて守るためなのでしょうか。
サンが離宮し、ドクイムは東宮書庫に臨時配属され二人は離れ離れになります。
東宮書庫で昔を思い出しながらドクイムはサンに会いたくて仕方ありません。
そんな時、目の前にサンが現れ、また告白しようとしますが、ドクイムは「今は王子様が無事に王位を継ぐ夢を叶えることが先です」と言いそれが私の望みですと伝えます。

また一方で、ドクイムは幼い頃からの師匠であるソ尚宮を守ろうと女官の秘密組織のアジトに忍び込み、ソ尚宮が署名した手形を捜そうと必死になりますが、そこで年老いたパク尚宮を見つけそっと保護するのです。

11話
宮殿では、家族だけの宴会がはじまりますが、王が嫌いな生柿と蟹の醬油漬けが出てきます。
王は「誰が余にこのようなものを出したのだ、誰だ」と激怒しサンの実母ヘビンを罰しようとしますが、サンは実母を守るために「母ではありません、私が罰を受けます、私に罰をお与えください」と謝罪します。
その後、王はサンに「お前はすでに代理聴政を命じられた王位継承者だ、王の座に就くか、あとは死ぬしかない」と言い、処分を出すまで東宮から一歩も出るなと命じます。

そんな危機に直面しているサンを心配するドクイムは秘密組織のアジトから助けたパク尚宮からある文書があると聞かされます。
それは、王様が痴呆にかかられて記憶を失われたなら、「王子様を最後まで守り必ず王位に就かせる」とサンの父と王が約束した親筆で書かれ王印を押された文書「金縢之詞」があるので、その文書を探し出し王にお見せするようにパク尚宮はドクイムに話します。
ドクイムは急いでサンの母の元へ向かいます。
何も知らなかった母は泣きながら亡くなったサンの父に詫びるのです。
そして、その文書を見つける手がかりは全部で3つあり、1つは帽子、2つ目はサンの母の指輪、3つ目はドクイムの肩に刻まれた文字です。
ドクイムの父はサンの父が一番信頼する護衛武士だったのです。
その後、ドクイムは兄と一緒に金縢之詞の文書がある場所を探し当てますが、それをサンに告げる時間がありませんでした。

チョ尚宮(パク・ジヨン)の策略でサンと王様の溝は深くなるばかりですが、更にチョ尚宮は今度はドクイムに今までお前が必要だったが、もうお前はいらないと冷たい言葉をかけます。

12話
痴呆の症状がある王はサンに野心があると誤解し怒りを抑えきれないのです。
そして、王子サンを死んだ息子のサド世子(ド・サンウ)と勘違いし、剣をサンに投げつけるのですが、サンは泣きながら「私は父上ではありません、サンでございます、一度でもいいので父ではなく私を見てください、サンでございます」と心から訴えかけます。
その瞬間、何も思い出せない王様は「私は王なのにどうすればよいのだ」と騒乱状態になります。
サンは王に「どうかお立ち下さいませ、朝鮮の王として最後の決断をして下さい、最後の責務をお果たし下さい」と譲位を求め再度訴えかけます。

その時、ドクイムと中殿様(チャン・ヒジン)が金縢之詞の封印を解くためにやってきます。
それを知ったチョ尚宮(パク・ジヨン)はドクイムを止めようとしますが、その時雷が響きわたり、そのすきにドクイムは王様に金縢之詞を作り王印をしたことを思い出すように伝えます。
更にドクイムは「誰とお約束されたのか、その金縢之詞をどこにお隠しになられたのか、王様はすでにご存じのはずです」ともう一度訴えかけます。
そして、王はドクイムの話を聞いて思い出し始め、皆の前で後ろの屏風の中から封印されていた
金縢之詞を取り出して読み上げます。
王は涙を流しながら、「私はサンの父で私の息子と約束した、息子を殺す代わりに必ずや王子だけは生かし、王位に就かせると、約束の文書として余が直接書いて王印した、そして隠したのだ」と話しはじめました。
王は「王としての余はすでに死んだ」と言い、王印を孫のサンに渡します。

無事に王位を継承する夢に近づいたサンのドクイムに対する心はすでに決まっていますが、国王としての正式な座をつかんだ後に改めてドクイムに愛を告白すると約束します。

また一方で、女官長であるチョ尚宮(パク・ジヨン)は牢に入り刑に服すように王名が下ります。 王はチョ尚宮を呼んで、なぜ王子のサンを殺そうとしたと聞きます。
「ただ私の復讐です、中殿様(チャン・ヒジン)を憎んでいたので、その子孫に復讐しました」と言います。
王は「そなたを捨てた余を、そんなに憎んでいたのか、余を責めているのは死の覚悟をしてきたということか、でも余の記憶は少ししか残ってない、でもそなたへ対する不名誉な恥は王だからだ、そしてそなただけだ、遠くに去るのだ、安らかに生きろ、そなたの罪が何であれ、余の前で死ぬのは見たくない」とやさしい声をかけます。
ところが、「女官が王を慕うことがどれだけ愚かなことなのか」・・・
と言って、チョ尚宮(パク・ジヨン)は王の前で自決します。
これが、王に対する一番の復讐だったのでは・・・

その後、王様は孫のサンの胸の中で静かに息を引き取りました・・・
月日が経ち、王になったサンはドクイムに後宮になってほしい、時間を与えるから考えてくれと伝えます。

13話
王様になったサンを殺そうとした女官のウォルへが捕まって悲しむドクイムです。
そんなドクイムを見てサンは賭けでもするか?負けた人が勝った人の願いを1つ聞いてあげる賭けをと言います。
池で3回石投げをして勝負を決めますが、勝ったら友達で女官だったキム・ボクヨンを宮殿に呼びたいというドクイムの願いを聞くために、王のサンはわざと負けてあげるのです。
ドクイムは「陛下の天のような恩恵でまた友に会えました、ありがとうございました」と感謝を述べます。

また、宮廷ではサンの叔母である和緩翁主 ( ソ・ヒョリム)の養子である息子のチョン・ペクイクが流刑地で死にます。サンは和緩翁主 の代わりにその息子を殺したと伝え、息子が生かした命なので大切にするように命じます。
宮廷内での辛い現状が続く中、お酒に酔ったサンにドクイムは「お辛いですか?」と聞きますが、「私を一番辛くしているのはお前なのになぜ最近私を避けるのだ? お前も他の者と同じように私を恐れている、弟までも殺す王が怖いのか」と聞き返します。
「私は何でも話して差し上げたいのに何もできません、力が無くなっていく毎日です」と言いますが、サンは「私がお前に望んでいることはそんなことではないと知っているだろう」とドクイムの手を取り自分の胸にあて、私を避けようとした罪だと言ってキスをしようとしますが、サンはそのまま眠ってしまいます。

その後、後宮になりたくないというドクイムから再度答えを聞きだすサンですが、答えは同じで宮廷ではサンの世継ぎのことを心配し、元兼司書だったホン・ドンロ(カン・フン)の妹が後宮になることになりました。



14話
野心を隠し続けていた元兼司書だったホン・ドンロ(カン・フン)が権力を行使し影響を与えるようになりました。
ところがサンの後宮になった妹のウォンビンは宮中の生活に適応することができず心の病で苦しんでいます。
そんな時、ウォンビンが危篤になりサンは駆けつけますが、すでに息を引き取った後でした。
兄のホン・ドンロは妹が殺害されたと思いこんでいます。

また、最近宮中では官女が失踪する事件が続いています。
そして、宮廷ではいまだに自害したチョ尚宮(パク・ジヨン)の勢力が残っていますが、その頭がホン・ドンロ(カン・フン)だったのです。
今はチョ尚宮(パク・ジヨン)に変わりホン・ドンロ(カン・フン)が全てにおいて実権を握っているのです。
サンはホン・ドンロ(カン・フン)を呼び、最近官女が失踪する事件が続いているが、姿を消した官女たちを必ず捜し出せと指示を出します。

その後、ドクイムはサンに私の友達のキョンヒがいなくなり皆で暇を見つけては捜していることを告げます。
サンは「すでにホン・ドンロ(カン・フン)が消えた官女たちを捜している、私は彼が見つけ出すと信じている」と話します。

サンはチョ尚宮(パク・ジヨン)が密かに使っていた家を思い出し、急いで駆けつけますが、そこに官女たちが捕まっていて、ホン・ドンロ(カン・フン)の姿もありました。
サンはホン・ドンロ(カン・フン)を呼び出し、昔の話をしますが、その後でお前の意見を聞きたいと話しはじめます。
「私はいつかこの国の全ての奴婢たちを解放する、これが王として成し遂げたい一番の目標だ」と明かします。

その後、サンはホン・ドンロ(カン・フン)を捕まえますが、「誰でも1度は過ちを犯します」というホン・ドンロに「お前は過ちを犯したのではない、罪だと知っていてやったことだ、私が何をしても許すという確信を持っていた・・・  お前は間違いなく私の朝廷を脅かすだろうとずっと思っていた・・・ そして、必ず始末することになると・・・
ところが、どうしてもサンはホン・ドンロ(カン・フン)を殺すことが出来ないのです・・・

サンはホン・ドンロ(カン・フン)の事件で危険な行動を取ったドクイムを書庫に呼び出しますが、ドクイムは自分の過ちを認めません。
サンは「官女の分際で本当に傲慢で生意気だ」とし、「生まれてから唯一愛した女性はお前だけだ」と切なく愛を告白します。
しかしドクイムは「私は王様を愛したことはありません、一度も男として見たことはありません、これからも決して」と言って去っていこうとするドクイムの腕を引き寄せ、無理やりキスをします。
そして、怖い顔をして「明日、日が昇る前に宮殿を去れ、消え失せろ、二度と私の前に現れるな」と辛い気持ちを吐き出します。

15話
ドクイムが去っていった部屋を確認しに来たサンは「本当に去っていったのだな、お前のようなけしからんヤツは見たことがない」とつぶやきますが、サンはドクイムの部屋で幼いころに先王が禁じていた禁書の一部を見つけます。

1年後、サンは狩りの途中で突然の雨に見舞われ、近くの妹の宮家に泊まることになりますが、そこでドクイムに再会します。実はこの宮家に送ったのはサンだったのです。
またこの日の夜、ドクイムはサンに生意気な言葉を発し、サンをまた怒らせるのです。

その後、宮殿に戻ったドクイムはサンの後宮ファビン様に仕えることになります。
そして、ドクイムを呼び戻したのはサンではありません。
後宮ファビン様のドクイムに対する女の嫉妬は恐ろしいものです。

サンとドクイムは宮殿の中で偶然出会い、サンは聞きたいことがある「先王が禁じられた禁書を密かに読んだことがある、誰かが禁じられた部分を破り私の命を救った、それはお前だったのか?」と聞きます。
「やはりお前だったのか、いつもそうだった、私はお前に謝らない、王としてすべきことをしたから後悔はない、これからもそうするだろう」と過去のことにふれます。
分かっているというドクイムに「でも、お前が泣くと胸が痛み、耐えられないくらいだ」そして謝罪は出来ないが、何度も助けてくれて、何度も救ってくれて、「ありがとう」と伝えます。
「やはり手遅れなのか、一度変わってしまったものは本当にやり直せないのか?」と言うとサンは背を向けて去ろうしますが、ドクイムがはじめて自分からサンの袖先をつかんだのです。
振り向いたサンはドクイムを抱きしめて「会いたかった、ドクイム」と素直な気持ちを伝えます。

16話
サンはドクイムに「私が呼べば来るのか?」と問いかけます。
「命令ならばそうします」と素直な気持ちをやっと伝えます。
また、ドクイムは久しぶりの休暇に兄と会いますが、兄は武官になる試験に合格し、王を護衛する部署に配属され父と同じ道を進むのです。
ところが、兄と会っていたことを官女が男と会っていたと後宮ファビン様から汚名を着せられドクイムは尋問を受けるのです。
ところが、その窮地をサンの母が救い、サンも相手が兄だったことを知ります。
サンは「二度とドクイムはファビンに仕えることはない、今夜、ドクイムを私の寝室に送る様に」と命じます。

その後、ドクイムは宮殿の王の別堂に住むことになり、10日ぶりにサンが会いに来ました。
サンが「会いたかった」と言うと「来ないのは後悔されているからだと思いました」と、
「これからは常に私のそばにいろ、お前は私のものだから」と・・・
しかし、ドクイムはサンが決して自分のものにならないことは十分に分っているのです・・・
そして、一日中ここでサンが来ることを待っているのがドクイムのこれからの仕事なのです。

サンは毎日のようにドクイムに会いに来ますが、とうとうドクイムが懐妊しました。
知らせを受けたサンも大喜びでドクイムのところに駆けつけようとしますが、急に行くことをやめて王妃様のところへ向かいます。
長い間、懐妊できない王妃様を気遣って慰めに行ったのです。
それは当然のことで王としての道理を果たしに行かれたのです。
ドクイムもサンは私の夫ではなく王妃様の夫であることを理解し何も期待してはいけないことは最初から分かっていることです。

17話(最終回)
ドクイムに王子様が誕生しますが、重い病に侵され亡くなります。
サンもサンの母も泣き崩れるのです。
ドクイムは懐妊しているので病気が移ると心配して子供の王子様には会うことができませんでしたが、王子様が亡くなったという響き渡る音を聴いて事実を知ることになります。

王としてサンは父として子を先立たせた悲しみは言葉に出来ぬほどだが余の子供は王子だけではない朝鮮の民すべてが余の子供なのだ、今回の疫病で都だけで100人以上の子供たちが死んだ、そなたたちに命じる、これ以上、悲しみに時間を費やすな、今すぐ民を一人でも救う方法を探すのだと、王としての威厳を示すのです。

サンは寝込んでいるドクイムに「食事もしないでいつまで寝ているつもりだ、子供を亡くしたのはお前だけではない」とし、「お前は王子の産みの母で王族を懐妊した正一品の姫なのだ、どれほど悲しくとも民の前では毅然としなければならない」とサンも辛い言葉を掛けるしかないのです。
ドクイムは「お腹の子供を守らなければ、この子には私しかいないから」と強く心に決めます。

その後、ドクイムは友人の官女ヨンヒが官女の身でありながら流産して牢に入ったことを聞き会いに行きます。
ヨンヒは「私は自分の望み通りに生きてみたかったの、一時でも幸せを味わったので、その代価が死でもいいの」とドクイムに本心を伝えます。

少し元気になったドクイムはサンの元へ行き、子供を失って辛かったのは私だけでなく王も辛かったでしょう、一国の王様だからなおさら辛かったと思いますと謝ります。
「春になればまた花が咲きます、またあの赤い花が咲いたとき全てが良くなるでしょう、また二人で一緒に綺麗な花が見たいです、あの日のように、あの夏の日のように」と昔を振り返って話しかけます。

サンは王として国のために民のために勢力的に政治に勤めますが、ある日風邪をこじらせ寝込んでいるところへドクイムがお見舞いにやってきます。
ところが、反対にドクイムが倒れてしまい、4日間意識を失っていました。
目覚めたドクイムはサンに「来世では私を見ても見なかった振りをして袖だけ触れて通り過ぎてください、王様を恨み憎んでいるのではなく、ただ来世では自分の望み通りに生きたいのです」と静かに話します。
そして、「王様のそばに残ることにしたのは私自身が決めたことです」と告げて、息を引き取ります。
サンは自分の王子も亡くし、更に愛するドクイムも亡くし「すまなかった、ドクイム、頼む行かないでくれ、ドクイム」と号泣するのです。

友人たちの官女も激しく悲しみ、特にドクイムをずっと見守っていたソ尚宮の悲しみは一層深いものでしょう。
ソ尚宮はサンが唯一自分自身で選んだ方がドクイムだったと・・・
ところが、国のためにすぐにサンは後宮を迎えることになりますが、ドクイムとは全然似ていない女性を選んだのです。
サンはドクイムに「私はお前を忘れるつもりだ、私は王だ、すべきことをし義務を果たすつもりだ、一生その様に生きていく」と思いを定めます。

月日が経ち、サンは自分の望み通り住みよい国を築き王として充実した人生を送ります。
そして「5日後はドクイムの命日だ」と久しぶりにドクイムの話をするサン。
ずっと彼女のことを忘れていたとしみじみ語るサンは久しぶりにドクイムが暮らしていた宮殿の中の別殿に向かいドクイムとの思い出を懐かしむのです。

その後、体調を崩されたサンは王医や臣下が心配する中、ドクイムを思い出しながら彼女の夢だけを見て一番幸せだったころを懐かしむのです。
サンはこれが過去でも夢でも死だとしても構わない、ドクイムと一緒にいるこの幸せな瞬間だけを選びたいし、それだけを望むのです。
そして、この瞬間が変わらないことを願い、この瞬間が永遠に続くことを願いたいと・・・
王としてではなく、ドクイムへの愛を選びたいと思うサンの愛は永遠になったのです・・・
こうして、夢の中でドクイムに大きな愛を伝えるサンですが、私は二人の愛は本物だったと思います。  (おわり)







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