それはとある事柄で有名な橋。
ゴールデンゲートブリッジ。
アルカトラズを望むその橋は世界で一番…自殺が多い。
映画「ブリッジ」ここ一週間で幾つか映画を見た中でも
9月シンドロームのボクにとって非常にタイムリーな映画でした。
凡そ一時間半の間、そこで飛び降りた人の記録とその人に縁のある人達の
或いは、そこで死のうとした人のインタビューを編集した作品です。
基本的にドキュメンタリー映画というものは映画としては認めないのだけれど
ならば、ドキュメンタリーとしてこの作品は何かしらの種を孕んでいたと思いました。
日本には未だに自殺は良い事ではないという価値感がある。
命は尊いもので死ぬということはそれを犯す行為だとされているし
きっと多くの人はそう思いたいのだと思うのです。
けれどもきっとね、それを行う人達の焦点はそこで結ばれていないんだよ。
少なくとも、この作品が自殺を助長するもの、或いは肯定するものという位置づけではなく
別の価値感や別の視点を提供するものであったら良いなと思いました。
この作品で紹介される人の名前は、概ねがその時点において
この世に存在していない人なのだけれども
それを見ているときに恐山での体験を思い出しました。
その場所に詰まれた石のそれぞれに書かれた名前は
どれもこの世には存在していないのだという体験。
すごくそれに似た感覚を呼び起こされました。
余談ですが、橋フェチには別の楽しみにもなるでしょう。
「崖の上のポニョ」を鑑賞してきました。
全体的には余りよろしくない前評判を受けての干渉でしたが
これといって悪いという部分もなくジブリの仕事を見た一時間半でした。
背景美術の風合いは少し過剰なくらいアナログな表現でしたが
簡単なように見えてたぶんいつもの作品と同じくらい手はかかっている。
事前の制作秘話などの与太情報は入れないようにして見てきたのですが
今回の作品はちょっとターゲットが見えない感はありました。
子供にむけているようではあるけれど少し宗介は良い子過ぎます。
少なからず毒があった方が比較判断を促せたんじゃないかなぁとか
やばい、胡散臭い批評家に成り下がってますね~…。
リサはキュートでした。母親としてあれで良いのかはわかりませんけど
女性の性格としてはすごく可愛らしくて素敵でした。
概ね、ジブリファンというのは
ナウシカ、ラピュタ、トトロの三本柱を好む人たちだと思いますが
それを満たそうとしていくと物足りないのかもしれません。
ただ、イマジネーションの豊かさという点では
ジブリクオリティは保たれていたと思います。
遊び心という点でもプロの仕事という点でも。
津波の恐さとか生命感とか、港のギミックとか、町の地形とか
個人的にはぐっとくるところでした。
テーマは触れ合いとか肌触りとかそういったことでしょうか。
現代社会の問題に対しての作品の主張は
殊更に繰り返される抱擁のシーンに込められていたのかなと思います。
ちなみに、ボクはもののけ、千と千尋、番外編で耳をすませばで
ジブリ作品が好きなタイプなので
今回の作品もそれなりに満足して見られました。
あと、最近見た2作品。
◆サイドカーに犬
竹内結子が愛らく素敵な愛人として登場する作品。
あんな風にドライな女性は好きです。
ドライに見せていて実は脆さもあるなんて性格はいうことないです(笑)
余りに母親がないがしろにされていてかわいそうですが
淡々としていても決して退屈しないストーリテリングは素晴らしかったです。
久しぶりに見たコーラの250mlロング缶がすごく懐かしかった。
◆アイアムレジェンド
娯楽映画としては無難な出来上がり。
映画を成立させる為に必要とはいえ
科学者にしては思慮に欠け感情的になりすぎです。
あと、ライオンの件はギャグでしょうか。
遠まわしな皮肉なのだとしたら監督と気が合いそうです。
壮大且つ、とんでもない状況なんだけど
涙腺を刺激される劇的なシーンがなかったのが残念。
ゴールデンゲートブリッジ。
アルカトラズを望むその橋は世界で一番…自殺が多い。
映画「ブリッジ」ここ一週間で幾つか映画を見た中でも
9月シンドロームのボクにとって非常にタイムリーな映画でした。
凡そ一時間半の間、そこで飛び降りた人の記録とその人に縁のある人達の
或いは、そこで死のうとした人のインタビューを編集した作品です。
基本的にドキュメンタリー映画というものは映画としては認めないのだけれど
ならば、ドキュメンタリーとしてこの作品は何かしらの種を孕んでいたと思いました。
日本には未だに自殺は良い事ではないという価値感がある。
命は尊いもので死ぬということはそれを犯す行為だとされているし
きっと多くの人はそう思いたいのだと思うのです。
けれどもきっとね、それを行う人達の焦点はそこで結ばれていないんだよ。
少なくとも、この作品が自殺を助長するもの、或いは肯定するものという位置づけではなく
別の価値感や別の視点を提供するものであったら良いなと思いました。
この作品で紹介される人の名前は、概ねがその時点において
この世に存在していない人なのだけれども
それを見ているときに恐山での体験を思い出しました。
その場所に詰まれた石のそれぞれに書かれた名前は
どれもこの世には存在していないのだという体験。
すごくそれに似た感覚を呼び起こされました。
余談ですが、橋フェチには別の楽しみにもなるでしょう。
「崖の上のポニョ」を鑑賞してきました。
全体的には余りよろしくない前評判を受けての干渉でしたが
これといって悪いという部分もなくジブリの仕事を見た一時間半でした。
背景美術の風合いは少し過剰なくらいアナログな表現でしたが
簡単なように見えてたぶんいつもの作品と同じくらい手はかかっている。
事前の制作秘話などの与太情報は入れないようにして見てきたのですが
今回の作品はちょっとターゲットが見えない感はありました。
子供にむけているようではあるけれど少し宗介は良い子過ぎます。
少なからず毒があった方が比較判断を促せたんじゃないかなぁとか
やばい、胡散臭い批評家に成り下がってますね~…。
リサはキュートでした。母親としてあれで良いのかはわかりませんけど
女性の性格としてはすごく可愛らしくて素敵でした。
概ね、ジブリファンというのは
ナウシカ、ラピュタ、トトロの三本柱を好む人たちだと思いますが
それを満たそうとしていくと物足りないのかもしれません。
ただ、イマジネーションの豊かさという点では
ジブリクオリティは保たれていたと思います。
遊び心という点でもプロの仕事という点でも。
津波の恐さとか生命感とか、港のギミックとか、町の地形とか
個人的にはぐっとくるところでした。
テーマは触れ合いとか肌触りとかそういったことでしょうか。
現代社会の問題に対しての作品の主張は
殊更に繰り返される抱擁のシーンに込められていたのかなと思います。
ちなみに、ボクはもののけ、千と千尋、番外編で耳をすませばで
ジブリ作品が好きなタイプなので
今回の作品もそれなりに満足して見られました。
あと、最近見た2作品。
◆サイドカーに犬
竹内結子が愛らく素敵な愛人として登場する作品。
あんな風にドライな女性は好きです。
ドライに見せていて実は脆さもあるなんて性格はいうことないです(笑)
余りに母親がないがしろにされていてかわいそうですが
淡々としていても決して退屈しないストーリテリングは素晴らしかったです。
久しぶりに見たコーラの250mlロング缶がすごく懐かしかった。
◆アイアムレジェンド
娯楽映画としては無難な出来上がり。
映画を成立させる為に必要とはいえ
科学者にしては思慮に欠け感情的になりすぎです。
あと、ライオンの件はギャグでしょうか。
遠まわしな皮肉なのだとしたら監督と気が合いそうです。
壮大且つ、とんでもない状況なんだけど
涙腺を刺激される劇的なシーンがなかったのが残念。