いつも寝不足 (blog版)

動物園・水族館へ行った記録が中心(?)。
他の話題はいつも寝不足 (信州FM版)で。

竹村雪秀『クロッシング25;』『Take On Me』

2006年03月19日 | マンガ・アニメ
『クロッシング25ツーファイブ;』は、発売直後に買ってから3年半くらい塩漬けになっていた。何と、その間に絶版になってしまったみたい。
クロッシング25;

角川書店

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しまった、もっと早く読んでおくんだった。面白い。傑作。しかし、こんな傑作が大して話題にならず既に絶版とは。世間の目は節穴? 私に見る目がない?

この作品が当初からこの長さなのか、打ち切りなどによって短くなったのかは分からないが、内容を鑑みるに、この長さはちょうど良い。連載時にはついていただろう扉なんかも全部取っ払っちゃって、作品にスピード感を与え、一気に読ませる力を生んでいる。

もちろん、この長さの故に説明が足りなかったり釈然としない部分もあるのだが、このくらいの説明不足は映画作品には良くある程度のものであって、そんな説明をくどくどしていたらせっかくのスピード感が失われてしまったに違いない。

何よりも一挙にラストまで進んでいく勢いが重用なので、読む側もワンシッティングで読み切りたい。30分もあれば読めるはず。言い換えると、連載時に読んだ人は「???」になっていたんじゃないかと思うが、如何。

話の筋は、明日を賭けて繰り広げられる戦い(@新宿 今日でも昨日でも明日でもない24時という時空の中で)に巻き込まれた主人公が、当初の無関心から抜け出して積極的に明日をつかみ取ることを選び取る様子を描いている。

「明日を賭けて」というのは比喩表現ではなく、この戦いに敗れると文字通り明日は来ない。物語の途中で明日が来ない(永遠の今日)という状況が約半年間発生するが、それまでのスピーディーな展開と比して、ここのタメが非常に上手く利いていて物語に説得力を与えている。

上にも書いた通り、説明が足りない部分はあるが、それを省いて生み出された勢いの方が遙かにまさるので問題なし。細かいことは気にせずに一気に読むべし。

そんな『クロッシング25;』を今回読むきっかけになったのが、『Take On Me』((成年コミックス)。こちらもかなり塩漬けになっていたのだが、カバーイラストが『キル・ビル』を彷彿とさせるものであることに今さら気がついて読んでみた。

Take On Me

コアマガジン

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内容は、脅迫に始まる純愛もの、乱交込み、という感じ。脅迫で始まって、乱交込みなのに純愛ものとはこれいかに、という感じはするのだが、ちょっと他の表現を思いつかない。

もちろん、エロマンガなので、内容上のご都合主義やお約束ってのは不可避的に存在するのだが、そういうものにもかかわらず、と言うか、そういうもの込みで、この作品は輝いていると思う。

こういう作品を読むと絵が上手いってのは本当に重用だと思う。イラストとしての、1枚絵としての上手さではなく、作品の目指すところを達成するために必要とされる上手さとでも言おうか。

特にエロマンガでは、そこに描かれる肉体こそが精神の表象であるから、作品を完成させるために要求される絵をものすることができなければ、お話にならない。その点でも、水準を十分に満たしている。

サイン会行きます ― 『豪放ライラック (4)』

2006年03月18日 | マンガ・アニメ
ちょうど3月の上京予定とかみ合ったのでサイン会行きやす。電話で予約済み。

豪放ライラック(4) ドラマCD付き限定版

ワニブックス

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今の時期は青春18きっぷが使えるので気合いさえあれば日帰りも不可能ではない。しかし、今回は他の用事もあるので泊まりがけで行くつもり。

無駄なことはやめましょう ― 須坂市動物園にて思う

2006年03月16日 | 動物園・水族館
前々から気になっているのだが、動物園や水族館で手を叩いたり、舌を鳴らしたり、オイと呼びかけるのはほとんどの場合で無駄だからやめた方がよろしい。

例えば、冒頭のシロクジャク。見事に羽を広げてくれている。こういう場面に出くわすか否かは運次第。どうしても見たかったら根気よく粘るしかない。それをどうしたわけか、手を叩いたり舌を鳴らしたり呼びかけることによって実現しようとする人が後を絶たない。中には、石を投げつける不逞の輩もいる。

手を叩くことを合図に何かするように教え込まれているならともかく、さもなければ、小うるさい奴だくらいでお終い。自分の身に置き換えて考えてみれば分かると思うが、見知らぬ奴が突然やって来て、手を叩いたり舌を鳴らしたり、オイオイうるさく呼びかけたからって何かするわけがないでしょう。精々、威嚇するか逃げるくらい。動物園の動物は慣れっこになっている場合が多いので無視する。

家畜化している動物だってなかなか言うことを聞いてくれないのだから、そうじゃない動物園の動物にいきなり言うことを聞かせようということがいかに無謀かちょっと考えてもらえば分かると思う。しかし、そこに気が回らない人が少なくない。これは、その人の資質による場合もあるが、多くの場合は、人間と動物とのかかわりに関する社会規範の影響によると思われる。

例えば、タンチョウヅルや渡り鳥の話題になると餌づけの場面が報道されることが少なくない(最近は減ったが)。そのため、野鳥の保護→エサやり→良いこと、みたないな図式が少なからぬ人の頭の中に刷り込まれていて、今でも勝手にエサやりをする人が後を絶たない。勝手なエサやりは大概の場合、自然破壊に繋がって、エサをもらう以外の種に大きなダメージを与えている。また、エサをもらう種そのものにも害を与えている。

井の頭恩賜公園の井の頭池なんかが典型的な例で、ここは勝手にエサをやる人が多い上に、一人一人が大量にやるもんだから、水鳥が増え過ぎて、水鳥以外の自然が破壊されている(特に水草は潰滅に近いダメージ)。おまけに水鳥は肥満+脂肪肝になっている。また、食べ残されたエサは腐敗して水質汚濁の原因となっている。

動物園で手を叩くのもほぼ同じようなもので、そういった情報(合図をすれば動物は芸をする)が幾度となく刷り込まれているので、その有効性は斟酌せずにオートマチックに手を叩いているのだと思う。

まぁ、あれだね、動物園の動物は芸をするためにいるわけじゃないし、見る側の都合に合わせて行動するわけではないので、そのあたりは予め承知して行くべきなのよ。須坂市動物園のハッチもほとんどの場合、下の写真のような状態なわけだし。
ハッチ

取り敢えず鳥の写真を3枚ばかり。
チョウゲンボウ オシドリ トビ

言うことを聞かない家畜の代表格、猫。
ポーすけ

ようやく到着 ― RICOH Caplio GX8

2006年03月14日 | PC・電気機器
Amazonで注文したのが2/25なので、2週間以上掛かった。

RICOH Caplio GX8

リコー

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この製品にしたのは、現在使っているデジカメが同じリコーのCaplio RR30なので、操作が慣れていることや、バッテリが流用できること、また、37mm径の各種フィルタやコンバージョンレンズが使えるから。

なので、ワイドコンバージョンレンズや、それを取りつけるためのアダプタ、天体撮影のために使おうと思っているケーブルスイッチ(電子レリーズ)なんかも一緒に購入。ただし、これらはヨドバシで注文したので、注文から数日で届いた。そのため、本体ないのにオプションはあるという、もどかしい状態になってしまいズ~ッと悶絶していたのだ。

RICOH DW-4 ワイドコンバージョンレンズ

リコー

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RICOH HA-1 フード&アダプター(Caplio GX用)

リコー

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RICOH CA-1 GX8用ケーブルスイッチ

リコー

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さて、使用感はと言うと、やはり、全ての動作がスピードアップしているのが嬉しい。RR30も発売時(約3年半前)には最も高速な部類だったのだが、現在となっては起動やズーミング、レリーズラグなどが気になっていた。静物を撮る分には問題ないが、ペットを撮ったり、動物園や水族館での撮影には、少しでも俊敏に撮影できるものが必須なので、こういったことは本当に嬉しい。

画素数が多ければ良いというものではないが、今までが300万画素だったので、800万画素は素直に凄いと思った。また、F値が2.5なのも嬉しい。水族館での撮影には暗いレンズは不向きなのだ。もっとも、F値が2くらいじゃないと差は分かり難いかも。

冒頭の写真はこのデジカメで撮ったポーすけ。縮小してしまっているので分かり難いが、本当に細かいところまで鮮明に写っている。

下の写真はワイコンをつけて撮った空の写真。元々が28mm(35mm換算)なので結構ワイドなのだが、ワイコンをつけると22mm(35mm換算)で、さらにワイド。
空

河崎実監督『まいっちんぐマチコ先生』

2006年03月11日 | 映画・ドラマ
監督が河崎実(※)という段階で、この作品を「くだらない」だとか「内容がない」と批判してはならないんだろうな、やっぱり。
※特典収録されている予告編で「バカ映画の俊英」とクレジットされている。

まいっちんぐマチコ先生

ビデオメーカー

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約3年前に発売された実写版『まいっちんぐマチコ先生』の第1弾。現在のところ、第4弾まで作られている。

何と言うか、まぁ、内容はないし、くだらないので、それを承知の上で笑える人でなければ見てはならない。その意味では、非常に見る人を選ぶ作品だと言える。もちろん、主役の仲谷かおりのファンだとか、目的意識がハッキリしているならばいいのだろうが、そうじゃない人が見ると怒ると思うよ、やっぱり。もっとも、そんな人はそもそも見ないか。

この作品、内容はないのに、妙なところは凝っていてマチコ先生がストリップの勉強のために読む雑誌『月刊ストリップマガジン』は1983年6月号で、不良たちが読んでいる雑誌は『Vコミック』だ。さらに、横浜テンコ役のまるやま香里(※)は、原作者えびはら武司の(元)アシスタントだったりする。
※非常に可愛いが、要するに素人。そのため、準メインの女性キャラなのに脱がない。下着姿はあるが。

一体どこから述べていいのやら分からないが、オープニングに流れる曲からしてぶっ飛んでいる。河崎実作詞の「あたくしあなたのマチコ」を仲谷かおりが歌っているのだが、破壊力抜群。これだけで、この作品がいかなるものか分かる。この作品を受け付けない人はここで脱落するだろう。

このオープニングが乗り切れたら、後は笑ってみていられると思う。「あたくしあなたのマチコ」は何回も流れるので、聞く度にクラクラして、最終的には脳内麻薬が出て気持ち良くなる。また、計5回出てくるまいっちんぐダンス(ラテン、バレエ、フレンチ、ヘビメタ、アロハ)も、似たような効果があって、くだらねぇと思いつつも見てしまう。

「あり得ねぇ~」「くだらねぇ~」「ガハハハハ」くらいしか感想として残るものはないが、今や懐かしの青春お色気コメディとして見ると、そんなに悪くないと思う。昔の私だったら絶対見ないが。

なお、テーマは「私は信じてる、世界を平和にするのは健全なエッチだって」(最終盤に出てくるマチコ先生の台詞)だと思う。

ところで、こらら学園の浦田校長役で三浦和義が出演している。

阿宮美亜と三条友美がごっちゃになっていた

2006年03月11日 | マンガ・アニメ

以下の記事およびリンク先に18禁系統のものが含まれているので要注意。

その本を読んだ時何歳だったんだ、と突っ込まれると多少たじろぐのだが、あの頃は「成年コミック」なんぞというものはなかった頃なので、問題なし。

それはさておき。漫画屋ホームページにある塩山芳明の履歴書を見て気がついたのが、阿宮美亜と三条友美が私の頭の中でごっちゃになっていた、という事実。

両者ともにエロ劇画系の作家で、三条友美は全集まで出ている大家(?)で、現在も新刊を出している。阿宮美亜は全集は出ていないと思うが、エロを描く女性作家(※)のはしりになるんじゃないかと思う。もちろん現在も活躍中。
※不確か。単行本のあとがきか何かに長野県在住(諏訪のあたり)の現役女子大生みたいなことが書かれていたと思う。また、公園のブランコに腰掛ける後ろ姿の写真なんてのも載っていたような。。。

なぜ両者がごっちゃになっていたか考えてみたり、検索してみたところ三条友美、羽中ルイなどエロ劇画全般で「(…前略…)三条・阿宮戦争が勃発することとなった。」という情報を発見。ああ、そう言えば、そんなことやってたな、と思い出した。

確か、阿宮美亜の単行本に三条友美がモデルと思しきマンガ家が出てきて「インテリはSEXが弱い」というような内容でいびられていた憶えがある。また逆に三条友美の作品に阿宮美亜がモデルと思しき人物が出てきていたぶられていたような気もする。いずれにせよ、20年くらい前の話なので記憶がハッキリしない。

要するに、互いが互いの作品に出てきたので、頭の中でブレンドされてしまっていたみたいだ。

これらの本は捨てた憶えがないので物置を探せば出てくるかも。もしかしたら、借金のかたに誰かに取り上げられたかもしれないが、これまたハッキリとは思い出せない。

『河内山宗俊』

2006年03月10日 | 映画・ドラマ
山中貞雄の現存する3本のうちの1本。

河内山宗俊

日活

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何せ、3本しか残っていないので、残っている作品はどれも有名。ただ、『人情紙風船』が、遺作ということもあって、最も有名だろう。題名も良いし。

人情紙風船

東宝

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なお、もう1本は『丹下左膳餘話 百萬兩の壺』。
丹下左膳餘話 百萬兩の壺

日活

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さて、『河内山宗俊』。河内山宗俊と言えば、『天保六花撰』や『天衣粉上野初花くもにまごううえののはつはな』などで有名な実在の人物。『天保六花撰』では、他に片岡直次郎、金子市之丞、森田屋清蔵、丑松、三千歳みちとせが出てくるが、本作では河内山宗俊と金子市之丞がメイン。森田屋と丑松は敵役で、片岡直次郎はヒロインお浪の弟広太郎ひろたろう(偽名は直太郎)になっていて、三千歳はほとんど出てこない。

ヒロインお浪は当時16歳の原節子。現存するもののうち、最も若い頃の姿だとか。確かに、「可憐な」という言葉がこんなにピッタリ来るものも滅多にないと思うが、まぁ、そんだけと言えないこともない。少なくとも、この作品では立ってるだけ座ってるだけに近いような気がする。もっとも、俳優にとって一番大切なものは姿形だろうから、立ってるだけ座ってるだけでも、これだけバチーンと見る者の印象に残るんだから、スターにならん方がおかしいよね。

まぁ、原節子のことはこれくらいにしておく。

まず驚くのが、音の悪さ(※)。30本近く作って3本しか残っていない体たらくなんだから、仕方ないかという気もするが、字幕なしでは所々何を言っているのか1回では聞き取れない部分もある。しかし、それでも気っぷのいい江戸弁が印象的。もちろん、みんながみんなそういう話し方をするわけではないが、特に端役で出てくる人たちの話し方が印象的。
※終盤の立ち回りのバックで流れる音楽も、有名なクラシックの曲なのに旋律に変な強弱がついちゃって、最初分からなかった。

話の筋も時代劇や時代小説が好きな人であればおおよその察しがつくタイプのもので、特に人を驚かすような仕掛けがあるわけでもない。話も比較的淡々と進んでいく。見る人によっては物足りなさを感じるかもしれないくらい淡泊な演出。でも、これくらいでいいのかなという気がする。

話の筋はベタと言えるほどの紋切り型なので、これでもかこれでもかと盛り上げる演出と演技を盛り込んで却って白けるだろうし、そもそも、河内山宗俊や金子市之丞が主役の段階で事前に了解される事項が大量にあり、そういう前提で作られている作品なので、くどくどしい展開は興を削ぐだろう。

全体として、非常に真っ当な時代劇だと言える。

オオコノハズクに触ろう ― 茶臼山動物園

2006年03月08日 | 動物園・水族館
茶臼山動物園へ行ってきた。

最寄り駅はJR篠ノ井駅なのだが、そこから先の足がないんだよなぁ、ここは。一応、路線バスがあるのだが開園時間中は往復1本(往 12:34、復 13:24)があるだけなので、行きか帰りのいずれかは、自前で何とかするしかないのよね。

篠ノ井駅から茶臼山動物園までは約4kmなので歩いていくことにした。行ってから分かったことなのだが、この4kmという数字は動物園の北口を利用した場合の数字で、北口は冬期につき現在閉鎖中。もう一つの南口は山をグル~っと回って2km先。つまり、篠ノ井駅から茶臼山動物園までは現在約6km。やられた。自動車なら大したことのない差なのだが、歩きだと結構辛い。しかも、茶臼山動物園は名前の通り山の上にあるので坂道の2kmの差は大きい。

まぁ、でも、今さら引き返すわけにも行かず2km歩いて、ようやく到着。ああ疲れた。

さて、冒頭の写真。オオコノハズク。新宿御苑にもいるそうなので、特段に珍しいわけでもないが、ここでは触ることができる。この個体、名前を聞きそびれてしまったが、怪我をして保護された親から生まれているので人間慣れしていて大人しい。まぁ、単純に眠いだけなのかもしれないが。

触ってみた感想は、ふわふわ。柔らかい。フンボルトペンギンも柔らかかったが、それとはまた異なる柔らかさ。羽音を立てずに近づくためだとか。なるほど。

触れるのはオオコノハズクだけなのだが、ここの鳥舎はマジックミラーを使った作りになっていて、フクロウやコノハズク、ハヤブサ(チョウゲンボウ?)、アカショウビンなどの鳥を間近で見ることができる。
ハヤブサ アカショウビン

今日は天気予報の通り日中晴れたのだが、朝方は曇っていたし、何よりも風が冷たくて参った。それは動物たちも同じことのようで玉になっていたり、日光浴していたり、袋の下に潜り込んでいたりと様々。

ちょっと分かり難いが、タヌキは5匹が固まっている。他に1匹だけ別の所で丸まっていたが理由は不明。ハクビシンは夜行性なのだが、日光浴のために日向に出てきている。眩しいからだろうか、前肢で目の所を覆っているのが可愛い。ジェフロイクモザルは1匹だけ屋内にいて麻袋の下に潜り込んでいた。他の個体は外で玉になって日光浴。
タヌキ ハクビシン ジェフロイクモザル

ところで、この茶臼山動物園にはレッサーパンダが12頭もいる。鯖江市西山動物園が繁殖数日本一(38頭)とのことだが、それに近い数の繁殖に成功しているようだ(下の家系図で数えた限り37頭)。
レッサーパンダの家系図

長野県ゆかりの動物と言えば、ニホンカモシカ、木曽馬、雷鳥なんかが有名かと思う。さすがに雷鳥はいないが、ニホンカモシカと木曽馬はいる。ニホンカモシカは野生のものは何回も見たことがあるが、飼育下とは言え、こんなに近くで見たのは初めてかも。ああ、ヤギなんかと同じで瞳孔は横長なのね。木曽馬は、一口に木曽馬と言っても、軍馬としての改良やら何やらの影響でなかなかややこしいらしい。
ニホンカモシカ 木曽馬

アムールトラはシベリアトラとも呼ばれる。いずれにせよ、沿海州沿いに生息しているトラ。同じ場所に生息しているアムールヒョウは野生では40頭前後しか残っておらず、絶滅へのカウントダウン中。もちろん、アムールトラも野生には500頭前後しかおらず、絶滅が心配されている。
アムールトラ(スルガ)


以下2つの写真は茶臼山動物園北口(※)のすぐ近くにある茶臼山自然史館に展示されているクビナガリュウの骨格模型とシンシュウゾウの想像模型。現在公開中の『のび太の恐竜2006』のピー助はフタバスズキリュウだが、要するにそれ。シンシュウゾウなんてのがいるとは知らなかった。
※入ることはできないが、出ることはできる。
クビナガリュウ アケボノゾウ シンシュウゾウ

茶臼山自然史館は、長野盆地(善光寺平)に住んでいる人にはなかなか面白い展示が多いと思う。特に、長野盆地の成り立ちを説明した映像は「ほぉ~」「へぇ~」「そうだったんだ」と声を出して感心してしまった。貸し切り状態だから、できることだね。

アニメ汚染度 37.6%

2006年03月06日 | マンガ・アニメ
アニメ汚染度チェック!をやってみる。

2006年 3月 6日 (月) 23時 05分 08秒 現在


あなたは 37.6%
アニメに汚染されています。


だいぶ汚染されてしまっています。
立ち直るには相当な気合が必要です。
でもまだ大丈夫。
普通の人間に戻ることは可能です。
家にアニメ関連のモノがあるのなら、今すぐ処分しましょう。
そうしないとどんどん汚染されてしまいます。


え~って、感じの結果だ。マンガに関して非常に重篤な中毒であることに疑いの余地はないが、二千年紀なってからアニメは殆ど見ていない。ただ、アニメ汚染度チェック結果報告会を見る限り、この数字はかなり低いものであると思われる。書き込んでる人の平均は150%くらいかな。ザッと見た感じ。

保温調理鍋 ホットクッカー

2006年03月06日 | 家事・修繕・園芸
前から欲しいと思っていた保温調理器。サーモスの製品がホームセンターで8,000円くらいなので買おうかどうしようか迷っていた。試しにAmazonで検索してみたら下の品物を発見。税込で3,980円。安っ!! 

保温調理鍋 ホットクッカー (3~5人用) 4.2L IH200V対応

ホリシン

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外観は見ての通りのポリプロピレン製で安っぽいことこの上ないが、外で持ち歩くもんでもないのでOK。取扱説明書のグラフを見る限り、タイガーの製品より保温性能がやや劣るみたい(※)だが、値段を考慮すれば全く問題のないレベルと言えよう。
※6時間保温して数度の違い。

早速ビーフシチュー何ぞを作ってみたが、焦げ付きに気をつけたり、火の取扱に気をつける必要がないので楽でいい。

欲を言えば、もうワンサイズくらい(1Lくらい)小さい方が嬉しいのだが、煮物は一杯作った方が美味しいので、まぁ、このくらいのサイズでも問題なし。

生ハム作った

2006年03月06日 | 家事・修繕・園芸
燻製では一番手間の掛かるものの一つ、生ハムを作った。

どのくらい手間が掛かるかと言うと、塩漬けが2週間、燻煙が2週間の計4週間。大体1ヶ月だ。しかも、燻煙時の温度を15度以下(できれば10度以下)に保つ必要があるので夜中じゃないとできない。昼間は冷蔵庫で待機だ。

約1ヶ月掛かってできあがったものが冒頭の写真。ちょっと色味は悪いが味は間違いなく生ハムだ。

『ロジャー&ミー』

2006年03月03日 | 映画・ドラマ
ロジャーとはGMの会長ロジャー・スミスのことで、マイケル・ムーアの故郷ミシガン州フリントはGM発祥の地。直訳して『ロジャーと私』なんてタイトルの方が内容とピッタリ来るように思う。

ロジャー&ミー

ワーナー・ホーム・ビデオ

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時は1980年代後半、舞台はミシガン州フリント。業績好調にもかかわらずフリントの工場を閉鎖し3万人にも及ぶ従業員を解雇するGM会長ロジャー・スミス。そのロジャー・スミスにマイケル・ムーアが(アポなし)インタビューを試みるも徹底的にはぐらかされる。フリントの町はGMに依存して繁栄してきたが、工場の海外移転に伴って没落し全米屈指の犯罪多発都市と化していく。

以上のような内容を基本的にはユーモラスに、しかし、フリントに降りかかる悲劇は悲劇として正面から描かれている。

マイケル・ムーアの作品は『ボウリング・フォー・コロンバイン』に続いて2本目。本作が監督デビュー作で、この作品が評価されたことによって『ボウリング…』などへと続いていったそうだ。

『ボウリング…』に比べると明らかに低予算で、ユーモラスさ、コミカルさを演出するための仕掛けも少ない。しかし、だからこそ、より直裁にマイケル・ムーアの資質が見て取れるように思う。

上で「基本的にはユーモラス」と書いたが、家賃が払えずにクリスマス・イブに借家を追い出される家族や、糊口をしのぐために飼っているウサギを(食用として)売る女性の姿なんかは明らかに悲劇。しかし、そこに埋没することなく、観客を引っ張っていくエンターテイメント性は素晴らしい。重い問題を重いままに撮って誰も見ないもんなんか作っても仕方ないしね。

この作品を見て気づかされるのが、アメリカは資本家とその取り巻きが作る階層と、それ以外に分断されているということ。田中宇が最近盛んに言っているのが、ネオコンなんかを含むアメリカの指導層は基本的に資本家なので、資本の論理に乗っ取りグローバル化を進め、必ずしもアメリカ国民の利益を重要視していない。

GMは今でこそ青色吐息だが、この作品が作られた頃はまだまだ好調でフリントの工場を閉鎖するのも更なる利益追求のために海外移転するのが目的。このあたりの事情を隠蔽するためにジャパンバッシングが行われたのは日本人なら知っての通り。

今のアメリカがイスラム世界を懸命に叩いて愛国心を鼓舞しようとしているのも、実は似たような構図。国益や愛国心の美名を振りかざす人々が、実は最もそこから遠い。この作品中に登場する資本家たちもアメリカは素晴らしいと声高に主張しながら足下の町を荒廃させていく。

まぁ、だからと言って、会社が潰れても工場を残せとは言えないのが資本主義の世の中。そのあたりの事情を飲み込んで渡っていくしかないのかな。この作品は、そういった部分も含めて問い質しているので、人によっては「何を左巻きなことを」と嫌悪するだろうが、そういう問い質しは絶対的に必要だと私は思う。

ところで、ウサギを食用に売る女性が実際にウサギを絞めるシーンが終盤近くで出てくる。決して残酷描写だとは思わないが、人によっては強い拒否反応を示すかもしれない。実際、この場面は結構叩かれたらしい。確かに、ウサギの頭を棒で殴って気絶させ(殺して?)、逆さ釣りにして皮を剥ぐシーンなんかは見る人によっては全く受け容れられないかもしれない。しかし、人が生きていくという力強さを示す良いシーンだと思う。このシーンを省いたら、少なからず作品がスポイルされてしまうに違いない。本当にショッキングな部分はカットしたり画面に映さないようにちゃんと配慮しているしね。

なお、Wikipediaによると、ミシガン州フリントは、この作品から15年経った現在も荒廃したままで犯罪多発都市だ。

ネギシゴンは空中に浮くな ― 『スケッチブック (1)』

2006年03月03日 | マンガ・アニメ
そうかぁ、『スケッチブック (1)』が出たのって、もう3年近く前(2003年6月10日初版 発行)なんだ。2巻が出るまではかなり掛かったが、今年に入って3巻と出張版が刊行されたのは大変めでたい。

スケッチブック 1 (1)

マッグガ-デン

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それはさておき、『スケッチブック (1)』p. 93に出てくる怪獣ネギシゴン(根岸先輩の自己紹介に描かれている)は空中に浮かび上がるね、間違いなく。

体長800m、体重3,800tで100万度の炎を吐くという設定。ざっくり計算すると体長1mあたり4.75tになる。1m×1m×1m、すなわち1m3の水が1tだから、4.75tとは水の体積で言えば4.75m3、すなわち1m×1m×4.75mに相当する。800mもの体長のある怪獣の断面が1m×4.75mとは考えづらいし、根岸先輩画のネギシゴンを見る限り、もっとでっぷりしている。

実際に図を測ってみたところ足(小さいので重量的には無視しても問題なさそう)を除いて3.4cmで、胴体は一番太いところで2cm。胴体を真円と仮定すると周囲は6.28cm、その断面積は3.14cm2になる。

もちろん、これは縮尺図なので実際の体長800mで換算(縮尺1/23,500)してみると、腹の断面積は173,406.5m2(235m×235m×3.14)になる。もちろん、これは1番太い部分の数字なので、800m全体にわたって、この断面積があるわけではない。しかし、仮に平均断面積はこの半分(半径117.5m)としても、43,351.625m2(117.5m×117.5m×3.14)になるので、密度1と仮定すると高さ1mあたり43,000t強になる。

最初に出てきた1mあたり4.75tとは9,000倍以上の隔たりがある。すなわち、ネギシゴンの密度は水の1/9,000以下、約0.00011(0.11kg/m3)ということになる。

空気の密度が0.0012なので、その1/10以下。水素の密度が0.0899 kg/m3なので水素よりは重いが、窒素の密度は1.2506 kg3なので窒素よりも軽い。

※以上の計算は眠い目を擦りながらやったので、致命的な間違いが入っているかも。その場合は、堪忍してね。

ちなみに、身長1.7m、体重60kgの人間が各部のバランスや体組成を変化させずに身長800mになったとすると(800/1.7)3×0.06t≒6,252,798tになる。