いつも寝不足 (blog版)

動物園・水族館へ行った記録が中心(?)。
他の話題はいつも寝不足 (信州FM版)で。

『トラ トラ トラ!』

2005年12月14日 | 映画・ドラマ
特に戦争映画好きなわけではないが、以前から気になっていたのでディスカスの無料期間を利用して借りてみた。

トラ トラ トラ!

20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン

このアイテムの詳細を見る


む~ん、昔の戦争映画は風格があるなぁ。CGも未発達の頃なので、戦闘シーンの多くは実写だ。本当に爆発しているので、画面も引きが多いような気がする。しかし、ドカンと爆発しているところからスタントの人が必死で逃げているシーン(※)など、CGなんか使っちゃったら絶対再現できない迫力がある。これは『ベン・ハー』の有名な戦車シーンと共通する。
※爆発自体は想定内でも、飛散物が当たりそうになり必死に逃げてる。

それに、日米合作なので、真珠湾攻撃に関する映画にも関わらず日本側の事情も比較的詳細に描かれているのは良いことだと思う。と言うか、日米のボタンの掛け違い・認識のズレがメインテーマなので、どちらかに偏った描写ってのは作品全体を破壊しかねず、このテーマを選んだ時点で公平にならざるを得ないんだけどね。

まぁ、舞台が舞台だけに納得できないという意見も多いみたいだが、たとえ問題があるにせよ、それを上回る出来だと思う。

ストーリーが盛り上がりに欠けるという意見もあるようだが、この淡々と進んでいく展開は、日米の擦れ違いと開戦というメインテーマからすると、むしろ当然のことで、些細な物事の集積が重大な局面へと至るという筋からすると、途中で変にドラマチックだったらおかしいでしょ。

あと、DVDの特典としては、アメリカ側の監督リチャード・フライシャーと、日本映画評論家であるスチュアート・ガルブレイスの音声コメンタリーが聞ける。作品の進行と並行して聞ける形になっているので、全部聞くには作品をもう1度全部見なければならないのでまだ1/5くらいしか聞いていない。それでも、制作秘話や日本映画に関する蘊蓄満載でなかなか興味深い。


最新の画像もっと見る