「山陽旅行総括 (1)」の続き。
日本三庭園と言えば、水戸の偕楽園、金沢の兼六園、そして岡山の後楽園。兼六園は先週行ってきて、予想以上の素晴らしさに驚き、かつ、残りの2つに対する期待も高まっていた。期待は裏切られなかった。雨が降りしきる中ではあったが、これもまた風情があってよろしい。
後楽園は、延養亭(冒頭の写真)から眺められることを前提に作られているそうだ。確かに、延養亭からの眺望が一番いいのだろうが、そんなことは気にせずとも見所がたくさんある。例えば、こんな飛び石一つとっても何とも言えない美意識が感じられて、素敵だ。
後楽園は先の大戦でその大部分が消失してしまったそうだが、下の写真の流店(りゅうてん)は戦災を免れた建物の一つで古の風情を今に伝えている。また、建物の真ん中には水路が通っているなかなか奇抜な造りだ。
兼六園と後楽園を比べると、兼六園がいかにも和風のわびさびを感じさせる造りなのに対して、芝生が広く樹木が少ないため後楽園の方が明解な印象を受ける。また、庭園内に井田があるのも特徴。昔は、この井田以外にも田畑があったそうだが、どんな感じだったんだろうか。
タンチョウが飼育されているが、これは被災した後楽園を惜しんで郭沫若(旧制六高にいたことがある)が贈ったのが起源とのこと。
備中国分寺の五重塔は上と下の屋根の大きさがほとんど変わらないところに特徴がある。何でも、江戸後期に特徴的様式だとか。赤穂御崎はトイレ休憩で15分くらいしかいなかったので、ほとんど何も見てない。
多くの城と同様に赤穂城も石垣だけが昔のまま。大石邸長屋門もまた昔のままだとか。
今回の旅行のハイライトの一つ姫路城。世界文化遺産に指定されているせいなのか、外国の旅行客も多かったようだ。特にドイツ人が目立った。理由はよく分からない。次が中国人(台湾人?)で、東南アジア系の人やスペイン語圏の人もいた。
同じツアーに参加している人の多くが熟年や老年だったので、天守閣に登るのが精一杯で色々見て回るという感じではなかったみたい。うちの母親やおばも含めて。
播州皿屋敷で有名なお菊井。中はどうなってるんだろうと撮影を試みるも深いところは上手く写らなかった。残念。
内堀の石垣に3種類の積み方(と言うか石の処理方法)が見られて面白い。一番下が野面積み(不確か)で、その上に打ち込みハギ、一番上が切り込みハギ。
2泊目のホテルは六甲山ホテル。別館(旧館)の方で、エレベーターがないもんだから一部の爺婆がうるさい。2階建てなんだから、階段で十分じゃない。
迂闊にも、現地で目にするまで気がつかなかったのだが、六甲山ホテルは小林一三が避暑のために滞在したホテルなのね。下の写真は小林一三が滞在した頃に使われていたソファ。
こういうのに弱い私はいたく感動して「別館泊まりで良かった」と思ったのだが、一部の人々は相変わらずエレベーターがないことをブツブツ言っている。しつこい。
下の写真は六甲山ホテル新館の屋上から見える神戸の夜景。この日は天候が悪く、雨は小降りになったものの風が強くて参った。三脚を持って行ったのだが、風が強くて立てられない。仕方なく、三脚の足を広げずに欄干に押しつけた状態で撮影した。まぁ、そこそこ写っているが、もっと長い時間露光できれば良かったのに。
最終日は神戸散策と沢の鶴の資料館。沢の鶴資料館は空港到着時間の調整のために立ち寄ったようなもので、30分程度しかなかった。私も大して期待していなかったのだが、予想に反して面白かった。展示物をじっくり見て回ったら、とても30分じゃ足りない。単独旅行だったら、2-3時間は滞在したかと思う。残念。
日本三庭園と言えば、水戸の偕楽園、金沢の兼六園、そして岡山の後楽園。兼六園は先週行ってきて、予想以上の素晴らしさに驚き、かつ、残りの2つに対する期待も高まっていた。期待は裏切られなかった。雨が降りしきる中ではあったが、これもまた風情があってよろしい。
後楽園は、延養亭(冒頭の写真)から眺められることを前提に作られているそうだ。確かに、延養亭からの眺望が一番いいのだろうが、そんなことは気にせずとも見所がたくさんある。例えば、こんな飛び石一つとっても何とも言えない美意識が感じられて、素敵だ。
後楽園は先の大戦でその大部分が消失してしまったそうだが、下の写真の流店(りゅうてん)は戦災を免れた建物の一つで古の風情を今に伝えている。また、建物の真ん中には水路が通っているなかなか奇抜な造りだ。
兼六園と後楽園を比べると、兼六園がいかにも和風のわびさびを感じさせる造りなのに対して、芝生が広く樹木が少ないため後楽園の方が明解な印象を受ける。また、庭園内に井田があるのも特徴。昔は、この井田以外にも田畑があったそうだが、どんな感じだったんだろうか。
タンチョウが飼育されているが、これは被災した後楽園を惜しんで郭沫若(旧制六高にいたことがある)が贈ったのが起源とのこと。
備中国分寺の五重塔は上と下の屋根の大きさがほとんど変わらないところに特徴がある。何でも、江戸後期に特徴的様式だとか。赤穂御崎はトイレ休憩で15分くらいしかいなかったので、ほとんど何も見てない。
多くの城と同様に赤穂城も石垣だけが昔のまま。大石邸長屋門もまた昔のままだとか。
今回の旅行のハイライトの一つ姫路城。世界文化遺産に指定されているせいなのか、外国の旅行客も多かったようだ。特にドイツ人が目立った。理由はよく分からない。次が中国人(台湾人?)で、東南アジア系の人やスペイン語圏の人もいた。
同じツアーに参加している人の多くが熟年や老年だったので、天守閣に登るのが精一杯で色々見て回るという感じではなかったみたい。うちの母親やおばも含めて。
播州皿屋敷で有名なお菊井。中はどうなってるんだろうと撮影を試みるも深いところは上手く写らなかった。残念。
内堀の石垣に3種類の積み方(と言うか石の処理方法)が見られて面白い。一番下が野面積み(不確か)で、その上に打ち込みハギ、一番上が切り込みハギ。
2泊目のホテルは六甲山ホテル。別館(旧館)の方で、エレベーターがないもんだから一部の爺婆がうるさい。2階建てなんだから、階段で十分じゃない。
迂闊にも、現地で目にするまで気がつかなかったのだが、六甲山ホテルは小林一三が避暑のために滞在したホテルなのね。下の写真は小林一三が滞在した頃に使われていたソファ。
こういうのに弱い私はいたく感動して「別館泊まりで良かった」と思ったのだが、一部の人々は相変わらずエレベーターがないことをブツブツ言っている。しつこい。
下の写真は六甲山ホテル新館の屋上から見える神戸の夜景。この日は天候が悪く、雨は小降りになったものの風が強くて参った。三脚を持って行ったのだが、風が強くて立てられない。仕方なく、三脚の足を広げずに欄干に押しつけた状態で撮影した。まぁ、そこそこ写っているが、もっと長い時間露光できれば良かったのに。
最終日は神戸散策と沢の鶴の資料館。沢の鶴資料館は空港到着時間の調整のために立ち寄ったようなもので、30分程度しかなかった。私も大して期待していなかったのだが、予想に反して面白かった。展示物をじっくり見て回ったら、とても30分じゃ足りない。単独旅行だったら、2-3時間は滞在したかと思う。残念。