いつも寝不足 (blog版)

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グランドデザインが欠けていると言えば

2005年06月28日 | 時事
靖国や北朝鮮の問題はどうカタをつけるつもりなんだろう?

今さらながらに、『日本国民のための北朝鮮原論』を読んで、TVを中心とした日本国内での報道がいかに荒唐無稽か思い知ったり、「田中宇の国際ニュース解説」を読む限り、強攻策よりも融和策の方が効果がありそうだと思うし、拉致被害者の会が主張するような経済制裁はどう考えても効果がなさそうだ。なぜなら、日本だけが制裁を加えても韓国・中国は支援をするだろうし、アメリカやロシアも支援に回りそうだからだ。

それに、現在の中国の躍進ぶりを見る限り、朝鮮半島と日本(できれば台湾も)が強力にタッグを組まない限り、中国の冊邦体制が復活するよ。まぁ、それを良しとするのも一つの選択だとは思うが、現状はそんなところまで頭が回ってなさそう。

靖国問題がネックになるのなら、解決するのが筋道だと思うが、純ちゃんにその気があるのか、はたまた周囲にそうするだけの能力があるのか甚だ疑問。何も参拝をやめろといっているわけではない。外圧に屈した形でやめるのは国内的のも、また、外交的にも良いやり方だと思えない。これは、先週、鈴木邦男がTVで言っていた通り。

ただ、気をつけなければならないのは、鈴木邦男は外圧に屈した形での中止は好ましくないと言っていたが、中止そのものを否定しているわけではない点。もちろん、編集された映像なので、参拝の中止そのものをいけないと言っているかもしれないが、私の見た限りでは、外圧に屈した形でなければやめるのも可と主張しているようだった。

大体、現在のこじれ方は明らかに(野村秋介風に言えば)統制国家による祭祀国家の侵犯であって、英霊を政治的に利用しているだけとしか思えない。遺族会は知らないが、新右翼の理論(伝統的右翼は詳しくないので分からない)に照らせば、純ちゃんは国賊クラスの大罪人になると思う。

ただ、今まで首相による靖国参拝を主張していただけに、面と向かってやめろとは言い難いのではないかと想像する。そこにつけ込まれて、政治的に利用されているように思う。何となく、国家神道が伝統的な神道とは無関係に政治家や官僚の政治的目的のために作られたことを連想してしまう。

とにもかくにも、現在の純ちゃんのやり方は問題をいたずらに複雑化し、こじれさせ、非論理的で感情的に解決不能にしてしまうやり方に思えてならない。つまるところ、どういう方向にいくのかが定まっていないのが根本原因のように思われるのだ。

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