むかし、パソコン通信の時代。あるコミュで、「落石注意」に関して、非常につまらない論争があったことを思い出した。
「落石注意」という道路標識があるが、この「落石」とは「落ちて道路に転がっている石」のことか、それとも「まさに今崖から落ちてくる石」のことか、延々と議論が続いた。
もう、どちらの陣営も、ここで負けては我が人生がここで終わってしまう、というぐらいの勢いで、自派の正当性を狂信的に歌い、相手の誤りをとことんこき下ろす。
あほらしかったなぁ。落ちている石も、落ちてくる石もどちらも危ないから、どちらも注意すればいいじゃん。そもそも、標識の役目ってのは、運転手に注意してもらうことだからね。
ちなみにアメリカでの道路標識は、Fallen Rock Zone(この一帯は石が落ちてますよ)である。
時間軸で見ると、ちょうど落ちてくる石に出会う確率よりも、落ちている石に出会う確率の方が高いのは明らかである。大方は、落ちている石に注意しながら、石が落ちているということは、落ちてくる可能性もあるので、なるべく崖から離れたところを通るようにすればよい。
↑と同じような、「定義」論争を今でも時々聞く。言葉は大事だし、粗末に扱ってはいけないけれど、そもそも、言葉より先に「本質」があり、言葉はそれを表現するために作られたものだから、「本質」の主旨さえしっかり考えれば、「言葉」だけに留まる議論には至らないはずなのに、、、、、あにはからんや。
本質一直線で行こうぜ。