クワトロ郎

人生の彩りをアレコレ描いたり、歌ったり、知恵しぼったり、
牛乳しぼったり、  ん?  てな具合で
オヤジギャグ三昧

TOEICの試験官

2013-02-22 23:01:42 | 雑感
会社で、TOEICの試験官を仰せつかってしまい、先日やりとげました。

(注:TOEIC(トーイック)とはTest of English for International Communicationの略称で、英語によるコミュニケーション能力を幅広く評価する世界共通のテストで、非英語圏で、英語力を測る尺度として、主に企業などで積極的に採用されています。)

試験官と言いながら、会場設営もやるというハードワーク。一人で机を並べ、CDをかけるラジカセを準備、音声確認、ホワイトボードに注意点を書き、会場のドアに「試験中、お静かに」の注意書き。

試験官の手順説明書があり、めんどうくせぇー!。面倒くさいので、ここで書きたくない。

実は、55歳以上はもう試験を受けなくていいのだ。と思っていたら、試験官のお鉢が回ってきた。とほほ。設営、試験、撤収で、足掛け3時間ほど拘束。

試験は、聞き取り(LISTENING)と読解(READING)の2部構成なので、聞き取り中は、CDからちゃんとした音で出ているかのチェックシートがあり、各設問の時間も記入が必要。結構、気がぬけない。エアコン、飛行機、車、くしゃみ、咳など、問題の聞き取りに影響ありそうな現象は、チェックシートに書かなければならない。もし、受験者が聞き取りずらそうなそぶりを見せたら、CDを止めて、巻きなおして再開するなど、受験者の不利益にならないような処理も求められる。さいわい、そういう事態には至らなかったが。

で、仕方が無いので、一緒に問題用紙を見ながら、自分も答えてみた。聞き取り100問を45分間、筆記100問を75分間で解く。

で、ここから自慢話っぽくなってしまうので、そういう話が嫌いな人は、ここで読むのをやめてね。^^

聞き取りは、さすがに受験はしていないので、時々集中力が切れ、他のことを考えてしまい、質問が頭に残らず、答えようがないのがたびたびあった。気が付いたこととして、しゃべっている人が、最初はアメリカ人で、途中から、すこーしだけイギリス人っぽい人に代わった。いろいろなしゃべりに対応できるかも見ているのだろう。

石川遼君がコマーシャルをやっている、スピードラーニングがあるが、あれは、はっきり言ってウソ。他国語で成人してしまった人間が、ただ聴くだけで分かるようには、絶対にならない。なぜなら、意味を伴わない音は、いつまでたっても音にしか過ぎない。鳥の鳴き声をずっと聴き続けて、鳥としゃべれるようになった人っていました?もっとも、私は、猫とかなりのところまでコミュニケートできている自信があるけれど、ニャーニャー言っているだけで、自分もなんの事を言っているのかさっぱり分からない。猫のほうも、ニャーニャー言ってくれるので、会話をしているようには見える。しかし、何を話しているのかさっぱり分からない。ちょっと横道のそれちまった。

日本語での意味といっしょに聴かないと身に付かない。簡単なものから、順次昇っていくしかない。NHKのラジオ語学講座が初心者から上級まできめ細かく用意されているので、お勧めだ。なにより、費用が安い。ただ、生身の相手がいたほうが上達ははやい。やはり、語学学校の方が成果ははやく出やすい。僕は、今は時々、AMラジオのアメリカ軍放送AFN(810kHz)を聴いている。毎正時と30分に5分間のニュースをやっている。旬のネタなので、日本語のニュースや新聞で見聞きしているものが多いので、英語できいても捉えやすいと思う。練習には、ハードだけど、ちょうどいい。

で、読解は、たぶん満点。間違えて、2,3問ってところだろう。読解力は、やはり、読んだ量に比例する(勉強は正直である。)言うのと聴くのは相手がいるが、読むのは自分だけで出来る。日本人もこれの方が得意である。きついけれど、小説を原書で読むことをお勧めする。自分の好きなジャンル、作者など、まずは薄い本から。ハリー・ポッターの第一話はかなり薄い。辞書は使わない。まずは、分からない単語があっても、読み飛ばしていく。そして、分からないけれど見覚えのある単語が気になりだしたら、そこで初めてそれを辞書で調べてみる。そうすると、その単語をスーッと頭に残る。これを繰り返していくと、語彙が増えていく。
(うーん、最近読んでいないなぁ。iPHONEのiBOOKで、メルビルの白鯨を読み出したが、ご無沙汰してるなぁ。青空文庫で、中里介山の大菩薩峠を読み出したら、こちらにかかりきり状態^^;)

TOEICは小説と違い、日常の場面でのやり取りなので、複雑な文学的表現がないので楽である。買った商品の不具合の問い合わせのメールのやり取り、新装開店したホテルが旅行代理店に売り込みをかける、採用活動を始める会社がスタッフの募集をする、など。

また、TOEICは、英語特有のイディオム(動詞+前置詞の組み合わせで、まるで違う意味が複数ある)があまり出てこない。聞き取りも読解も、どちらもコミュニケーションのシチュエーションなので、しゃべり言葉かそれに近い表現である。これがイディオムの少なさになっており、これは受験者には楽である。

英語の好きな人、嫌いな人、仕事で使わざるを得ない人、使わない人、趣味でやっている人、いろいろいるであろうが、上達の目安としては、TOEICはとっつきやすいのではないか。