・・・まさか、こんな建物の奥まで、モンスターが進入しているとは思いもしなかった。
魔王の勢力は、思ったよりも増しているようだ。
既に、仲間も傷つき、体力も魔力も限界に来ている。
この辺りで、テントの張れるポイントを捜さなければならないのだが、室内まで魔物が入り込んでいるとなれば、それなりの結界が張れる部屋でないとダメだろう。
そう思って、辺りを見回したとき、ふと目に入った扉。
罠かもしれない。
そんな考えが頭をよぎる。
だが、今は迷っている時間はない。
一か八か、みんなで扉をこじ開けて、中にはいる。
残った気力を振り絞り、中に入ったと同時に剣を身構える。
部屋の中には何本もの蝋燭に灯が灯り、煌々と室内を照らしている。
だが、人の気配は無い。
何処かに逃げ出した後なのだろうか?
魔物の気配もないことを確認して、件を下ろしたその時、その青いボトルが、私の目に飛び込んできた。
「助かった!ポーションだ!」
仲間の顔に、少しだけ安堵の色が浮かぶ。
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そんな光景を思い起こさせるような瓶の形のドリンク剤が、今日、サントリーから発売となった。
「FINAL FANTASY XII ポーション」である。
一応、扉の写真では、効果過剰^^;で判り難いので、サントリーのサイトから借用した画像も貼っておく。
しかし、なかなか、遊び心を擽る、良い形である。
実際には、「プレミアムボックス」630円は暴利だろう、とか、ふた、ちゃんと閉まってないやんけ!と、突っ込みどころはあるのだが、それでも元ネタの「ファイナルファンタジー」を知っていたり、剣と魔法の物語の好きな人は、つい買ってしまうと思う。
早速、私も朝から飲んでみて、HP50回復した。
・・・えー、TVのCMは100回復しているのに、なんで50やねん!という突っ込みもありそうだが、ま、ま、そこは大目に見て欲しい。
と、言う訳で遊び心満載の企画なのだが・・・一つだけ、いちゃもんがある。
なんで、こんな味なの?!
いやいや、ドリンク剤、と考えるとありがちと言うか、やや新鮮みに欠ける味とも取れるのだが、この味では、小さなお子さんは飲めないではないか!!
この類の商品は、もちろん大人にターゲットを絞って出てくるのだが、それでも「剣と魔法」と言えば、常に子供達の憧れだと思う。
しかも、かなりよくできたデザインの素敵な瓶なのである。
多少、ポーション風に、ニッキやハッカを効かせた味にするくらいは、よいかも知れない。
その方が、子供達にとっても、ちょっと大人の飲み物を背伸びして飲んでいるという雰囲気を味わえるからである。
しかし、何も本格的に「ローヤルゼリー」とか「ブロポリスエキス」とか入れなくても良かったのではないだろうか?
こんな夢のある瓶に、そんな「現実的」な成分が入っているのは、何となくいやーな感じである。
いくら、オトナの方が購買力があるとは言え、やっぱり、こういうアイテムを出すからには、しっかり子供達にも夢を与える物にして欲しい。
夢見がちの大人は、そんなに要らないと思うのだ。
ポーション=魔法薬=回復ということで、ハーブ多用したのだと思いますけれどね。
ちょいと、短絡的ですよねぇ。
虎、ありがとうございました。
といってもプレミアム仕様じゃないですけど。
味は・・・。この味だと、さすがに 子どもは 飲まないかもしれません・・・。まだ シャンメリーみたいな味だったら 飲むかしらん?
良薬 口に苦し! にしたかったのかもしれませんね。
気分的には HP回復したような気がしますわ。(気のせい?)
しょっちゅう飲むものじゃないから こんな味にしたのかしら。