「くちなしの・・・」

　白いネコキャラが、３０周年だそうだ。
　たまたま、何かと間違えて録画していた昨日のニュースを見返していて気付いた。

　その「ニュース」に、キティのデザイナーの「女性」が出ていて、「この子には、口が描かれていない。口があれば、喜怒哀楽が表せるのだが、見ている人の気持ちに合わせて感情移入できるよう、口を描いていないのだ。」と、のたまわっていた。

　そうだったんだ！と目から、うろこであった。
　私は、てっきりディッ○・ブル○ーの「ミッ○フィ」のパクリかと・・・（以下自粛）
　エー不適切な箇所がありました。すみません。

　しかし、「口」のない方が、感情移入できる、というのには、「目」重視の私にすると、ちょっと異論がある。
　感情移入が出来るのは、やはり目があるからだと思うのだ。

　当たり前だけれど、キティの目は、シンプルな点である。
　アニメや他のキャラにありがちな、「星」も入っていない。
　ちょっと悪い言い方をすると「空ろ」な目をしているのである。

　しかし、キャラ全体の持つ「可愛さ」が、その「空ろ」さを救っていて、なんとなく、どこから見ても自分を見ているような、そんな雰囲気になっている。
　その「全体視」的な視線は、大げさに言えば、「仏像」の「半眼」に近い視線とも言える。
　そう、いわば「弥勒」の「視線」である。
　で、その「視線」こそが、見ているものに感情移入を「喚起」させる要因に違いないと思うのである。
　凄いなぁ。「キティ」->「弥勒」論だな。^^

　と、ここまで書いて、逆説的に「くちなし」の件も自己解決してしまった。
　もし、「キティ」の「視線」が、その人気の根源であるならば、たしかに「くちなし」にした方が、「視線」は強調されるのである。

　ううん、所詮は「釈迦の掌の上」ならぬ「デザイナーの掌の上」であったか。残念。^^;
　
　とまれ、「キティ」ちゃん、３０周年おめでとう。
　「リンディ」にも、よろしくね★
※あー、そっちがホントの目的だろっ！って、突っ込まないよーに。