休みや仕事で立ち寄った場所が、そこから帰って直ぐにTVの番組で紹介される経験が結構ある。
今日も、フジテレビ系列の「もしもツアーズ」で、つい昨日立ち寄った「深大寺蕎麦」が紹介されて、びっくりした。
実は昨日の「武蔵野の」記事も、そこの神代植物園に向かう路地で撮ったモノだ。
更にネタバレすると、「裏社会」の方には、逐次報告したのだけれど、目的は「蕎麦」ではなく、愛しの水木大先生関連企業、「妖怪舎」の経営している「鬼太郎茶屋」の方であった。
切っ掛けは、うちのチビが急に妖怪にはまって、妖怪の見られるところに行ってみたいと
いやいや、私がいやがるチビを無理矢理連れてきた等では、断じてない。
えへん。それは、さておき。
場所は「もしもツアーズ」でも紹介された「深大寺」のすぐ前。
お店は多分、もとおそば屋さんを改造したモノと思われるこじんまりとした作りである。
外見を、上の「妖怪舎」のサイトの「お店紹介」から見ると、ええと、大きな声では言えないが、ちょっと「しょぼいなぁ。」と、思えてしまう。
いや、実際、私もそう思っていたのだが、行ってみると意外や意外、いやこれ、外見以上に和みますですよ。(山本慎也監督風 古っ!)
「茶屋」と言うくらいなので、お座敷と縁台があって、そこで甘味とトコロテン、こんにゃくの味噌田楽などを食すことが出来る。
飲み物も、お茶、ジュースに「鬼太郎ビール」まである。
縁台に座って頼んだのが、写真の「目玉おやじぜんざい」。
栗ぜんざいに塩昆布、それにスプーンで添えられているのが、「目玉おやじ餅」を半分に切ったモノだ。
縁台の周りには、小さな庭があって、そこにこれまた、どこかの「お化けやしき」か「展示会」で使われた、チープな「妖怪たち」が立っている。
周囲は昨日の記事で動画を紹介したように「武蔵野の森」の名残がひろがっているから、食べていると「蚊」がプーンと飛んでくるので、それを追い払いながら食べねばならない。
よく見ると、数カ所にお店が「蚊取り線香」を焚いているのだが、その線香台に「猫むすめ」や「鬼太郎」がいる。
そう言う風景の中で、浸っていると、いつの間にか、スッカリ馴染んでいる自分に気付いた。
ぜんざいを食べた後で、2階にある「妖怪ギャラリー」を訪れる。
これも、ちょっとチープなのだが、もう世界に馴染んでしまっているので、なんだか楽しい。
2階にはデッキもあって、深大寺の池が見下ろせるのだが、そこにたどり着いたときには、もう何時間でも、ここでぼーっとしていたい、そんな気分になっていた。
で、気付いたときには店に入って小一時間が経過、折角なので周囲をそぞろ歩きしようと、一階に戻り、土産物をあさって店を後にした。
まあ、いつもながら、「最初に嵌れるか?」という事があるだろうけれど、是非一度行ってみて欲しい。
それにつけても、昔は怖いモノだった妖怪を、これだけ子供に近しいモノにしてしまった「水木しげる」大先生と「鬼太郎」の力は凄いと思う。
実際、店に来る小さい子からいい年の大人まで、みんな同じような顔でにこにこしながら店内をうろついているのは、とても不思議な気分だった。
最後に、店のパンフにある水木大先生のお言葉を記して終わりにしたい。
どういう意味かは、もちろん大先生の本を読んで、確かめて欲しい。
水木サンの幸福論―私の履歴書 特別付録『ゲゲゲの鬼太郎』第1話(コミック誌「ガロ」掲載分を復刻収録―全45ページ)付日本経済新聞社このアイテムの詳細を見る |