『浪漫飛行』 2005年01月02日 00時31分33秒 | Story 「プーッ!」 激しいクラクションを鳴らして、タクシーがすぐ脇をもの凄いスピードで通り過ぎた。 「あぶねえ!この誘導棒が見えないのかっ!!」 僕は、通り過ぎたタクシーに叫ぶが、もうそのバックライトは彼方に消えている。 やれやれ、晴人の代わりに、誘導のバイトなんてするんじゃなかった。 僕は、先月末から何度思ったかも知れないその思いを、再びかき消した。 晴人が僕の下宿に走り込んで来たのは、 . . . 本文を読む